ドムが飛んでくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!黒い三連星【ガンダム】

2017年7月6日更新

ジオン公国軍の陸上戦での主力機だったザクⅡの後継機として投入されたドム。ホバー推進装置は後続のモビルスーツに大きな影響を与えました。しかし、その裏ではホバーリングの機能はアニメ制作時の制限が大きなカギを握っていた?詳しく紹介します!

ジオン軍が開発した名MS・ドム

ジオン公国軍の陸戦用量産機で、他のMSよりも太くがっしりとしたフォルムを持つドム。足裏あるホバー推進装置で地面を高速滑走する事ができます。

宇宙とは違い、地上戦ではそれまでのモビルスーツの重量がネックになり、移動性能に大きな問題を抱えていました。高速展開でき、尚かつ高い防御力と攻撃力を兼ね備えた兵器が必要となった事で、今までのザクやグフとはまったく違うコンセプトで開発されたという経緯を持ちます。

ガンダムの60mmバルカン砲による射撃にも耐える分厚い装甲を持ち、十文字状のモノアイレールが最大の特徴となっています。

推進力に関しては、ザクⅠとの争いで敗れたEMS-04ヅダの木星エンジンの技術が転用され、脚部に熱核ジェットエンジンによるホバーユニットを有しています。武装はジャイアント・バズーカ(GB03Kバズーカ)、ヒート・サーベル、拡散ビーム砲、ラケーテン・バズなどがあります。

様々な武器を使えて、ホバーリング移動もできる

白兵戦に特化したグフは「近づかなければ攻撃できない」という欠点を持ち、そのため、敵に近づく前の死傷率が高く、国力のないジオン公国軍にとっては不利な条件を持つモビルスーツでした。そこでツィマッド社の得意分野である推進装置技術を駆使し、ホバーリングによる高速移動を実現させています。

その結果、ドムは“ヒット・アンド・アウェイ”という戦法を生み出し、国力のないジオン公国軍にとって主力モビルスーツとなりました。

汎用性の高さをそのまま維持し、様々な武器を使用できるのも特徴。マシンガンや大口バズーカなどを装備する事が多いです。

黒い三連星

正式名称を“ジオン公国軍のキシリア・ザビ率いる突撃機動軍第7師団第1MS大隊司令部付特務小隊”とする、3機のドムによる部隊・黒い三連星。

一年戦争に至るまで何度かメンバーチェンジが行われましたが、開戦後のルウム戦没直前からは、ガイア大尉をリーダーとして、オルテガ中尉とマッシュ中尉による三人のエースパイロットで構成されています。

開戦前から高い能力を有していた事で彼らは軍内で独自の指揮系統を持ち、三位一体の攻撃で14隻の艦船を撃沈しています。連邦軍に取って脅威であったことは言うまでもありません。

強すぎる「ジェット・ストリーム・アタック」

黒い三連星の必殺技は何と言ってもジェット・ストリーム・アタックでしょう。元は宇宙での対艦船戦闘用に生み出された、パイロットが持つそれぞれの特徴を最も活かしたフォーメーションによる攻撃です。

攻撃方法の中には、メンバーの搭乗するモビルスーツが縦一列に重なって並び、正面からだと1機のみしか攻撃対象になっていないように見せかけるスタイルがあります。1機目が対象に一撃目を加えるとすぐに列から離れ、直後に2機目と3機目が繰り返し深手を負わせるという時間差攻撃です。

エースパイロットのほとんどが単独行動であったのに対し、黒い三連星は非常に高い水準でフォーメーションを使いこなし、彼らに劣らない戦闘力を発揮しています。

リック・ドム他いろんなタイプを量産

ドムは派生のバリエーションも豊富であり、その中でもリック・ドムは一年戦争末期でジオン公国軍の主力機となりました。

一部性能では高機動型ザクⅡの方が上回っていましたが、コストパフォーマンスに劣っていた事で総合的な性能に勝るリック・ドムが採用されています。

特に運用方法から脚部の関節疲労が少なく、メンテナンス面のパフォーマンスが高いという名が量産向きで、様々な局面に合わせて改造機のバリエーションが増えています。

ホバー機能は作画を減らすため?デザインの裏話

制作環境の都合で歩く作画を作る時間が足りず、演出上やむなくホバー移動の機能を採用したというドム。

ただ、その“手抜き”とも言える推進ユニットですが、スピーディーな動きは思わぬ演出効果を上げました。そして更に「ジェットの代わりにロケットを取り付ければ宇宙でも使えるのでは?」という発想からリック・ドムが誕生しています。