ショウ・タッカー、「綴命」の二つ名を持つ男
原作漫画の第5話(単行本第2巻)に登場する、ショウ・タッカー。生物と生物を掛けあわせて生み出される合成獣(キメラ)の研究者として有名な国家錬金術師です。『鋼の錬金術師』の作中では国家錬金術師に二つ名が与えられていて、彼の場合は命をつづる、という意味で「綴命(ていめい)」の二つ名が与えられていています。 ショウ・タッカーはイーストシティという町で、娘のニーナと愛犬のアレキサンダーと暮らしながら生体系錬金術の研究をしています。主人公であるエド達が彼の元を尋ねた際のは優しく娘思いな父親と言う印象でした。
【ネタバレ注意】資格はく奪の危機!?
実は錬金術士としての彼の地位は非常に危ういものだったのです。研究成果が芳しくないということで国家錬金術師の資格を失いかねない状況にありました。 そもそも、ショウ・タッカーが国家錬金術師となったのは、人の言葉を話すキメラの錬成の成功によるものでした。実はこのキメラは彼の妻が素材となって錬成されたものだったのです。資格はく奪を恐れたショウはかつてのように、自らの家族を錬成の素材に人語を話すキメラを錬成します。今度は娘のニーナと、愛犬のアレキサンダーが犠牲となってしまいました。 キメラの錬成には成功したのですが、その正体に気が付いたエドはショウを激しく糾弾します。エルリック兄弟は、キメラとなってしまう前のニーナやアレキサンダーとよく戯れていました。キメラとなってもなお純粋なニーナとアレキサンダーの姿と、エド達の虚無感に満ちた姿は記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
ショウ・タッカーの死
前述の人道に反する行為が許されることは当然なく、国家錬金術師の資格ははく奪となり自宅で勾留という処分にあったショウ・タッカー。彼は国家錬金術師殺しで指名手配をされている謎の男に殺されてしまいその生涯を終えます。 少ない登場期間ではありますが、親子の描写や錬金術士としての苦悩など、印象深いエピソードによってショウ・タッカーは作品にインパクトを与えた存在となりました。
ショウ・タッカーの名言
君のような勘のいいガキは嫌いだよ
彼の名言と言えばなんといってもこのセリフ。娘と愛犬を錬成したことに気がついたエドの詮索に対して言い放ちました。このフレーズはハガレンファンのみならず、ネット界隈でも有名ですね。
アニメ『鋼の錬金術師』でショウ・タッカーを演じた声優は?
『鋼の錬金術師』は2度のアニメ化がされていますが、そのどちらでもショウ・タッカーを務めたのが永井誠、1967年3月1日生まれ、千葉県出身、劇団昴に所属している声優です。 1997年、テレビアニメ『金田一少年の事件簿』の雪岡草平役でデビュー。『鋼の錬金術師』のショウ・タッカー以外にも人気アニメ『NARUTO -ナルト-』でロクスケを演じる他、海外ドラマや映画などで声の出演をしていて、『インファナル・アフェア』シリーズでのチャップマン・トウや、『プラダを着た悪魔』のエイドリアン・グレニアーなど有名俳優の吹き替えも担当しています。
実写版ショウ・タッカーを演じるのは?
漫画、そして2つのアニメシリーズでも絶大な人気を誇る「ハガレン」。2017年にHey!Say!JUMPの山田涼介が主演で実写化が決定しました。 漫画が原作の実写映画で必ずと言っていい程話題となるのがそのキャスティング。エドなどの主要キャラのみならず、実写化が発表される以前からファンの間ではキャスティングの議論が絶えませんでした。 ショウ・タッカーにも様々なファンの希望や憶測が集まりましたが、来年公開される映画では北海道出身でお馴染みの俳優・大泉洋が演じることが発表されています。ある意味ファンの意表をついたといえるこの配役、高い演技力とコミカルなキャラクターを持つ大泉洋がどのようにショウを演じるのか注目ですね!