2017年11月7日更新

『鋼の錬金術師』巨漢のホムンクルス・グラトニーが意外とかわいい!

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鋼の錬金術師

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グラトニー、「暴食」の名を持つホムンクルスとは

『鋼の錬金術師』に登場する”ホムンクルス”。強力な力を持つ「賢者の石」を核に生み出された人造人間の彼らは、その強力な力で主人公エルリック兄弟の行く手を阻みます。 今回ご紹介するグラトニーは、ハガレンに登場するホムンクルスの中でも少しコミカルで間の抜けた言動なども見られる異質なキャラクターと言えるかもしれません。 “暴食”の名を持つ彼は、画像の通りの巨漢と坊主頭という容姿の持ち主。性格もどこか子供のようで、計画を実行する際には仲間であるラストに忠実な様子が伺えます。

ホムンクルスとしての能力は?

そんなグラトニーですが、ホムンクルスとしての能力は恐ろしいものがあります。その見た目に違わず大食いな彼は、食べ物のみならず人間などのあらゆるものをいくらでも食べてしまうという能力を持っているのです。 その食欲は満たされることがなく常に空腹状態にあり、「食べていい?」が口癖で、ラストにそう尋ねているシーンが印象に残っているファンの方も多いのではないでしょうか。

グラトニーの正体

『鋼の錬金術師』という作品における世界観の1つに“真理の扉”というものがあります。異世界に通じる扉のようで、その先にある場所には世界の真理が存在し、そこに行くことによって理解することができます。 主人公であるエドとアルが痛手を負うことになった真理の扉ですが、実はグラトニーは人為的に生み出された“擬似真理の扉”なのです。 彼の感情が怒りに支配されると胴体の真ん中が裂け真理の扉が顔を覗かせます。かつてはこのグラトニーにエドも飲み込まれましたがその中は過去に体験した本来の真理の扉の内部とはかなり相違するものになっています。彼の実態は“真理の扉の失敗作”というのが正しい表現と言えるでしょう。

最終決戦の結末

その巨体と、ホムンクルスの最大の特徴ともいえる不死の特性を活かし活躍していたグラトニーですが、その最後は少々切ないものとなってしまいました。 少し子供っぽさを思わせるその性格から計画を忠実に実行していましたが、度重なる戦闘によって再生力が消耗されていることを仲間のプライドに知られてしまいます。もう利用価値が無いと判断したプライドはグラトニーを自らの体内に取り込んでしまうのです。 最後の瞬間に慕っていた仲間である“ラスト”の名前を発しながら彼の姿は見えなくなってしまいます。敵キャラクターではありますが純粋なグラトニーの性格が伺えるこのシーンは心を揺さぶられるものがあります。

アニメ版の声優は?

2度のテレビアニメ化がされているハガレン。今回はそれぞれの作品でグラトニーの声優を務めた2人をご紹介します。

高戸靖広

2003年のシリーズでグラトニーを演じたのは高戸靖広。1968年1月23日生まれ、岡山県出身、青二プロダクション所属の声優です。 テレビアニメ『ビックリマン』の聖フェニックス役や、古谷実原作のギャグ漫画『行け!稲中卓球部』の人気キャラ、田中役などで有名で知られています。

白鳥哲

2009年のシリーズ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』でグラトニーを演じたのは白鳥哲。1972年3月21日生まれ、東京都出身、大沢事務所所属の声優です。 『ブレンパワード』で伊佐未勇役、『無限のリヴァイアス』では相葉昴治役など主演を務める他、『コードギアス 反逆のルルーシュ』のロイド・アスプルンド役などどこか一癖あるキャラクターも巧みに演じ分ける実力派。巨漢のグラトニーもその魅力を引き出しています。

実写版グラトニーを演じるのは?

『鋼の錬金術師』は2017年に実写映画の公開が発表されました。長きに渡って愛される大人気作だけに、そのキャスティングには大いに注目が集まりました。 実写版ハガレンでグラトニーを演じるのはタレントの内山信二。子役として大成功を収めた彼ですが、現在はポッチャリキャラのタレントとしてもイメージが定着していようです。内山がどんなグラトニーを見せてくれるのか、映画の公開が今から楽しみでなりませんね。