2017年7月6日更新

麻里愛は男?女?気になることが多すぎる『こち亀』第2のヒロインを紹介

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こち亀

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もともと男?!「マリア」の愛称で親しまれる麻里愛

麻里愛は、亀有公園前派出所に勤務する婦人警官。お嬢様のような丁寧な口調、誠実で優しい性格をしており、名前を音読みした「マリア」という愛称で親しまれています。 作中では、第2のヒロイン的なポジションとされ、主人公・両津勘吉に一目惚れしている恋する乙女です。一見すると黒髪ロングの美女なのですが、当初の性別は正真正銘の男性!屈指の戦闘能力を持ちながらも、女性的な部分が多かったため過去には苦労も多かったようです。 後に、魔法の力で正式な女性になったものの、両津への愛は変わっていない様子。同時に圧倒的なパワーにも衰えは無く、両津が他の女性と結婚するなどと聞いた場合には、激しい抗議を行っていました。

実は「男の娘」のはしり

原作者の秋本治によると、マリアは当時のニューハーフブームに便乗したキャラ。容姿は完全な女性であり、初対面で男性だと見抜かれることはほぼ皆無なうえ、実の父親ですら気付くことができません。また、魔法使いの花山里香からは、「天が性別を間違えた」とまで称されました。 最終的には、生みの親の秋本すら男性であることを忘れがちになり、夏に水着姿を描くたびに性別を思い出していた。とコメントしています。ただし、マリアは厳密に言えばニューハーフではなく、現代で言う所の「男の娘」に分類されるのだとか。 ちなみに、この言葉が使われるようになるのは2000年頃なので、まさに「男の娘」のはしり的な存在だったということですね。

元・キックボクシングのチャンピオン

実はかつて、麻里竜二のリングネームで「空中飛膝蹴り」を武器に、50戦50勝無敗のキックボクシングチャンピョンだったマリア。アニメでは両津がファンという設定になっており、ボディービルでの入賞経験を持つなど、非常にがっしりとした体付きをしていました。 ちなみにキックボクシングは、父親・麻里晩が創始者であり、総帥を務める翻堕拳を継承させるために仕込まれたのだとか。ですが、あまりにも下品で幼稚な技ばかりのため、マリア自身は継承することを拒否しているようです。 また、格闘技で成功する一方で、愛という名前・顔や声が女性的であることや、母親の教育方針で琴や三味線などの習い事が女性よりも上手だったことが災いして、周囲から嘲笑された過去を持ちます。 ついには、当時好意を持っていた女性から「女性よりも美しすぎてイヤミだ」と言われ、破局することに。この一件により、女顔であることに気付いたため、産んだ両親を恨むようになります。それ以降、試合をサボるなど荒んだ生活を送り始めてしまいました。

男の頃から両さんが大好き

女性的であることに悩み、荒れていたマリアに変わるきっかけを与えたのは、キックボクサー時代のコーチ・岩鉄岩男でした。マリアは、「君が女性だったらプロポーズしていたかもしれない」という言葉を聞き、女性として生まれ変わる決心をしたのです。 アニメでは、マリア自ら岩鉄を愛するようになり、徹底的なシェイプアップを行ったとのこと。その後は見事に女性へ転身したものの、岩鉄は海外に渡航してしまい、再会は果たせていません。 両津に一目惚れしたのも、岩鉄コーチにそっくりだったことが要因とされていますが、決して代わりを求めたわけでは無い様子。ニコニコ男子寮で同室になった際は、毎日の炊事・洗濯を欠かさず行って尽くしています。両津を心から愛しており、そのためならばどんな障害でも乗り越える決意を持っていました。

マンガとアニメで初登場シーンが異なる

マンガにおけるマリアの初登場は、67巻4話目「新任警官 麻里愛登場♡の巻」です。ある日、寝坊したため焦って出勤していた両津の自転車と衝突しかけ、その際に一目惚れ。両津が警察官だと知り、新たに亀有公園前派出所に配属された警察官として登場しました。 当初は完全に女性として認識され、周囲も結婚相手が見つかったと大喜びでしたが、正体がれっきとした男性であることが判明しています。 一方アニメでは、42話「熱愛!両津とマリア」にて初登場。見知らぬ外国人に絡まれて逃げていたところ、自動販売機で飲み物を買っていた両津と衝突することに。一間惚れしたマリアは「両様」と呼んでアピールを開始し、両津からも好意を寄せられます。 しかし、両津がキックボクサー時代のファンだと知ると、派出所メンバーに男性だとカミングアウト。後に両津本人にも知られてしまい、結婚の話も白紙になるのですが、交通課勤務の警察官として再び姿を現しました。

魔法を使って正式な「女性」に!

マンガでは、両津の男だから結婚できない発言や、磯鷲早矢の登場によって恋のライバルが浮上したこと。その他にも、擬宝珠纏といった女性キャラが増加したため、マリアは花山里香に頼み込み、魔法によって正式な「女性」になりました。 それ以前にも、魔法で一時的に女性になったことはありましたが、この時は戸籍まで変えてしまった模様。マリア本人はこれで結婚できると喜んだものの、両津は男性として接した期間が長いためなのか、煮え切らない態度を取り続けています。 アニメでは、早矢が未登場であることなどから、男性のままで終わってしまいました。このことは、マンガとアニメにおけるマリアの大きな違いの一つになっています。

個性的すぎる家族

マリアの母親は、箱入り娘の料理研究家・麻里今日子。非常に気が強く極度の潔癖症であり、夫から格闘技を教わっているため、腕っ節も強いとのこと。歳の差婚の晩とは仲が良いのですが、非常に嫉妬深く、浮気をしたと思い込むと問答無用で制裁を加えられています。 父親の麻里晩は、植木流翻堕拳という怪しい流派の総帥。ふざけた技が多いものの何故か門下生が多く、晩の拳法の腕前は確かなようです。また、既婚者でありながら他の女性を口説いているので、マリアを息子と気付かずに口説いたことがありました。 さらに、瓜二つの双子の妹・麻里稟がおり、香港で国民的女優になっているマルチリンガル。あらゆる武術の教育を受け、武器を用いた格闘技ならばマリアでも敵わないのだとか。マリアが魔法で女性になる際、花山は稟の体をコピーしたため、2人の指紋などが全て一致するそうです。

麻里愛の声優は?

麻里愛の声優を担当しているのは麻生かほ里です。日本銀行勤務を経て女優活動を開始し、舞台役者として主にミュージカルで活躍。1993年、ディズニー映画『アラジン』でジャスミンの吹き替えを担当して以降は、声優としても活動しています。 主な出演作は、『ナースエンジェルりりかSOS』森谷りりか役、『パワーパフガールズ』ブロッサム役など。歌手としてのCDリリースやタイアップも行っており、ゲーム『ワールドアームズ』シリーズでは、同シリーズの2作目から4作目までの主題歌を担当しました。 マリアについては、名前が似ていることから「親近感が沸く」とコメント。また、マンガで完全な女性に変更されたことは、不満を感じつつも期待をしていると語っています。