2017年7月6日更新

日暮熟睡男、『こち亀』のオリンピック男について知っておきたいこと

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こち亀

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4年に1度しか起きない男・日暮熟睡男

日暮熟睡男は、主人公・両津勘吉の同僚で、亀有公園前派出所(現在は新葛飾署)に勤務する警察官。覇気のない外見の通りに、非常に物臭な性格をしており、新人の頃は月に3回しか出勤していませんでした。さらに、1日16時間睡眠だったのが徐々に長くなり、最終的には4年に一度しか出勤しなくなっています。 また、登場するのも基本的に4年に1度で、夏季オリンピックが開催される年であることから、「オリンピック男」という異名も。どうしても寝ている間の社会情勢に疎くなるため、両津に教えられた嘘の情報を信じ切ってしまうことがあります。 もとは肥満体質であり、再び4年間の眠り入る際には大量の食事と水分を摂って脂肪を蓄え、空腹に備えている模様。髪や髭も剃り、爪は深爪になるまで切って身支度を整えてからからベッドに入ります。ちなみにこの一連の動作は、両津曰く「儀式」と呼ばれていました。

超能力で事件を解決

日暮が4年間寝続けてもクビにならないのは、所持している超能力を駆使して、数々の難事件を解決しているからなのだとか。24時間以内の未来を100%正確に予知できるうえ、その光景をポラロイドカメラに念写することが可能だそうです。 この能力によって、未解決事件の犯人の潜伏先を言い当てたり、近い将来に起こる事件を未然に防ぐという大活躍をしています。ですが、寝起き直後は調子が悪かったり、酷使し過ぎると次の眠りに入れなくなるという弊害も見られました。 その後は、他にも念力やテレポーテーション(5mほどが限界)などを習得。特に念力は、機嫌が悪くなった日暮が暴走してしまい、建物を破壊したりする時に使用されています。

部屋がいろいろヤバい

両津と同じく、ニコニコ男子寮にあるという日暮の部屋。しかし、4年に一度しか開けられないため扉は錆び付いており、もはや廃墟同然になっているそうです。そのため、日暮の存在を知らない者からはただの物置だと思われています。 そのうえ、掃除されないままの室内にはゴミが散らかり、巨大食虫植物や昆虫類が大量発生することに。原始時代のトンボや巨大化した蛾など、現代に存在しない動植物が奇妙な生態系を成しており、両津は三葉虫を見たことがあるとのこと。 部屋の惨状は、登場するごとに進化し続け、日暮が食虫植物に食べられた状態で眠っていたことも。しかし、100巻にて一度寮が改装され、2000年以降は綺麗な部屋になっているようです。

オリンピックイヤー以外に起こすと怖すぎる

日暮は4年に一度しか起きないなら、無理に起せば良いのでは?と思われるかもしれません。しかし、オリンピックイヤー以外に起こした場合は、寝起きの機嫌が非常に悪くなり、理性を失ったまま超能力を暴走させてしまうのです。 この時の暴れ方は尋常ではなく、街を破壊してしまうほどの惨状になるのだとか。作中で初めて途中で起こされた際には、ニコニコ男子寮を一人で破壊してしまい、現場に駆けつけた中川から「まるで爆撃を受けたようだ」とまで称されました。 その一方で、きちんとオリンピックイヤーに起こした場合も、その方法によっては激怒させてしまう模様。被害を出さないためには、とにかく日暮を怒らせない。というのが重要なようです。

女性に弱い

日暮は女性に弱く、普段は寝起き直後だと調子が悪いにも関わらず、麗子や擬宝珠纏との初対面時には完全に覚醒してしっかりと挨拶をしました。また、暴走した際に男性が宥めてもなかなか鎮まらないのですが、女性に説得されるとすぐに大人しくなるようです。 しかし、アニメ版でマリアが暴走を止めようと時には、服を透視して本当は男であることを看破。結果的に日暮の怒りを増殖させることになり、むしろ裏目に出てしまいました。女性に弱いという以上に、何か執念のようなものを感じますね。

4年に一度しか寝ない弟がいる

日暮には、4年に一度しか起きない自分とは反対に、4年に一度しか寝ない弟・日暮起男がいます。起男は4年間眠らずに働き続け、一流企業の部長として世界中を駆け巡り、何千億円の契約をまとめる超企業戦士(ハイパービジネスソルジャー)です。 兄と同じく超能力者であり、両津によって無理矢理起こされ、寝不足で暴走する熟睡男と壮絶なバトルを繰り広げることに。何と商談をしながら兄の相手をしていたのですが、その最中に4年に一度眠る日だということを思い出して、そのまま眠ってしまいました。 もともと起男は、1996年に連載1000回記念の一環として誕生したキャラクター。読者からアイディアを募集して、その最優秀作品をもとに原作者の秋本治が描きました。そのため、起男に関する設定は全て、原作の本編とは一切関係が無いものとされています。

日暮熟睡男の声優は?

牛山茂(7話‐135話)

日暮熟睡男の声優を担当したのは牛山茂。舞台芸術学院で演劇を学んだ後、1977年に劇団昴に入団しました。舞台俳優として活躍する一方、声優としては吹き替えを中心に活動しています。 洋画では、ビル・パクストンやウィリアム・フィクナーなどの吹き替えで有名。『不思議の国のアリス』や『ダンボ』といった、ディズニー映画でも多数のキャラクターを演じました。善悪問わない演じ分けが魅力で、インテリ系の知的な性質が特徴的です。

今井敦(136話‐)

136話から、日暮の2代目声優を担当しているのは今井敦です。劇団ザ・スーパー・カムパニイに所属する舞台俳優で、2000年には即興劇団「だんすだんすだんす」を旗揚げ。1999年に日暮役を継いで以降、声優としての出演作はありませんが、現在も多くの舞台に出演しているようです。