闇の証?千年アイテムとは
千年アイテムとは、古代エジプト時代から伝わる、それぞれが不思議な力を持った7のアイテムのこと。千年錠を除く全てに、ウィジャト眼の模様が刻まれており、古来より「墓守の一族」に受け継がれてきました。時が来れば互いに引き合い、「王の記憶の石板」に集まるとされています。 数千年前、国が滅亡の危機に瀕した際に、神官アクナディンが「闇の錬金術」を用いて作成。王にも秘密裏に、盗賊の村クル・エルナ村の住人が冥界の生贄に捧げられ、黄金と一緒に溶かされました。これにより、超常的な力を持つ黄金で作られた千年アイテムが誕生したのです。 所有するには、アイテムに認められる必要があり、資格を持たない場合は魂を焼かれて命を落とすことになります。また、所有者が「闇のゲーム」を仕掛けることで、敗者に様々な罰ゲームを与えることができます。
千年パズル
作中において、最初に登場する千年アイテムであり、誰も解いたことのない立体型パズル。多数のピースは、”封印の黄金櫃”に収められており、組み合わせると逆四角錐(ピラミッド)型に。本作の主人公、武藤遊戯がパズルを完成させたことで、全ての物語が始まりました。 また、闇のゲームにおける罰ゲームは様々で、殺害するものは少ないとのこと。パズルを解いた者には結束の力が宿り、さらに願いが叶えられるとされますが、その真偽は不明。千年パズルの完成によって、全てのアイテムが再び一カ所に集まると言われます。 古代エジプトにおける所有者は、アテム(第18王朝ファラオ)です。千年パズルには、この時代の闘いで相討ちとなった、アテムと闇の大神官の魂が封じ込められていました。
千年秤
千年秤の初出は学園編で、現代の所有者はシャーディーです。闇のゲームにおける罰ゲームは、敗者の殺害とのこと。裁かれる者の前にかざして罪の重さを量ると同時に、傾きの有無や大きさによって、心に宿る邪念の大小を計る天秤です。 使用する際は、片方にマアト(真実)の羽を置き、もう片方に罪人の心臓を置くのだとか。とは言え、本物の心臓を置くわけではないので、片方の皿は空のままです。罪人に質問し、罪を認めさせていくことで天秤が傾いていきます。 古代エジプトにおける所有者は、神官カリム。罪人を裁く能力のほか、2体以上の魔物を融合させる能力を持っており、盗賊王とのディアハで「竜魔騎士デュオス・ドラゴン」を生み出しました。
千年錠
千年錠の初出は学園編で、現代の所有者はシャーディーです。闇のゲームにおける罰ゲームは、相手を洗脳すること。人の額に突き刺すことにより、対象の「心の部屋」を覗き、さらにその中に入りこむ機能を持つアンク(エジプト十字)型の鍵です。 また、心の部屋の模様替えを行い、人を操ったり廃人にしてしまうことも可能。操られてしまった者は、千年錠に触れることで解放されます。しかし、強靭な心を持つ強者に使用する場合、反対に心の迷宮に迷い込むことがあるそうです。 古代エジプトでは、神官シャダが所有しており、人の心に魔物が宿っているかを見極めるために使用されていました。
千年輪
千年輪の初出は学園編で、現代の所有者は獏良了です。闇のゲームにおける罰ゲームは、敗者の魂を人形に封印すること。形ある物に人の心や念を封じるほか、輪の外側にある5本の指針によって、千年アイテムの探知機のような能力を持ちます。 使用する際はリスクが伴い、指針が胸に突き刺さる苦痛があるうえ、所有者として認められない場合は死に至ることも。さらに内部には、邪悪な魂の”バクラ”が封印されており、宿主の獏良はたびたび人格を乗っ取られてしまいます。 古代エジプト時代の所有者は、神官マハード。指針によって、方位磁石のように邪念を感知する能力が使用されており、王墓の防衛のために用いられました。
千年眼
千年眼の初出は決闘者の王国篇で、現代の所有者はペガサス・J・クロフォードです。闇のゲームにおける罰ゲームは、敗者をカードに封印すること。人の思考や心の内を読み取る能力を持ち、ペガサスは「マインド・スキャン」と呼んで、デュエルでも常に優位に立っていました。 使用するためには、自らの眼球を抉り出して義眼を埋め込む必要があり、所有資格がある者でも非常に苦痛を伴う模様。しかし、もしも成功した場合には、願い事を1つだけ叶えてもらうことができます。 古代エジプトでは神官アクナディンが所有しており、罪人の内に潜む魔物を暴き出し、抽出して実体化させるために使用されていました。
千年首飾り
千年首飾りの初出はバトルシティ編で、現代の所有者はイシズ・イシュタールです。近未来を映像にして視覚化する能力を持つ、チョーカー型をした首飾り。未来は断片的にしか視ることが出来ない代わりに、その予言は絶対の物とされています。 しかし、海馬瀬人とのデュエルで予言が覆されて以来、イシズが使用しても一切の未来が視えなくなってしまいました。ただし、未来を視る能力自体が失われたのではないとのこと。古代エジプトでは神官アイシスが所有していましたが、使用目的などは不明です。
千年錫杖
千年錫杖の初出はバトルシティ編で、現代の所有者はマリク・イシュタール。対象に触れることで、心に自らの意思を植え付けて洗脳し、心身を操る能力を持つ杖です。また、マリクは深層心理を通じ、他者との意思疎通を図っていたこともあります。 他の千年アイテムにない特徴があり、柄の部分に仕込み刃が付けられているため、純粋な武器として使用できます。所有者には、古代神官文字の解読を可能にする啓示を与えるのですが、主人格のマリクには与えられていなかったようです。 古代エジプトでは神官セトが所有しており、罪人の心に宿る魔物を石板に封印するために使用。闇人格のマリクは、神官セトの記憶が封印されているのではないか。と予想しましたが、最後まで明らかになっていません。