劇団ゴジゲン主宰を務める!
松居大悟は1985年に福岡県で生まれました。慶應義塾大学に入学後、「演劇サークル創像工房in front of.」に所属することとなります。
2006年、20歳の時に団体内ユニットとして「劇団ゴジゲン」を結成し活動を開始。全公演の原作や演出を手掛け、自身も役者として出演しています。その後2008年に独立し活動の幅を広げていきました。
24歳になる2009年、史上最年少でNHK連続ドラマ『ふたつのスピカ』で脚本を務めデビューを果たします。これをきっかけに松居大悟は、演出家や映画監督としての才能も開花させていくのです。
母はコラムニストのトコ
九州のローカルタレントとして人気を集めているコラムニストのトコは、松居大悟の実の母にあたります。赤やオレンジなどのカラフルなメガネがトレードマークで、歯切れよい辛口トークが魅力です。
情報ワイド番組「アサデス。」で水曜日のコメンテーターとして出演したり、博多座公式ホームページに自身の連載を持っていたりなど、親子らしく幅広い分野で活躍しています。
映画監督デビュー作は『アフロ田中』
2012年に公開された映画『アフロ田中』で、松居大悟は映画監督としてデビューを果たしました。脚本は『怪物くん』『妖怪人間ベム』など連続ドラマでおなじみの西田征史が担当しています。
『アフロ田中』シリーズとはのりつけ雅春原作の人気マンガで、アフロヘアーの田中広が主人公の物語です。アフロ田中の視点から喧嘩や世間話、女性関係の話が語られます。
田中広の役を俳優の松田翔太が演じ、映画は全国72スクリーンの小規模公開でありながら映画観客動員ランキング・初登場第10位を記録しました。
クリープハイプと親密な関係?
松居大悟は、ロックバンドのクリープハイプがメジャーデビューして以降ビデオクリップを担当しています。メンバーとは歳が近く、とても親密な関係にあるようです。
元々クリープハイプのファンであり、自身の主催する劇団ゴジゲンの客入れ曲として楽曲を使用していました。その後SNSでメンバーの尾崎世界観が劇団のことに言及したことがきっかけで交流が始まったようです。
2ndシングル『社会の窓』には、尾崎世界観が原案、松居大悟が監督を務めたドキュメンタリー・ショート・ムービーが収録されました。このムービー「あたしの窓」は、Twitterのつぶやきだけで構成されるという斬新な試みがなされています。
『私たちのハァハァ』で最優秀新進監督賞を受賞!
2015年、『私たちのハァハァ』と『ワンダフルワールドエンド』の監督を務めたことで、松居大悟は第7回TAMA映画賞・最優秀新進監督賞を受賞しました。これはその年に最も飛躍した監督に贈られる賞となっています。
『私たちのハアハア』
『私たちのハァハァ』は田舎に住む女子高生4人組が東京で行われるクリープハイプのライブに参加するため、1000キロの道のりを自転車で向かう様子を収めたロードムービーです。
当時4人は高校生で、そのうち3人は演技未経験であったため等身大で自然な学生たちが映し出された映画となっています。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で2冠を達成するなど、高い評価を得ました。
『ワンダフルワールドエンド』
2015年公開の『ワンダフルワールドエンド』は、橋本愛と蒼波純がダブル主演を務めた話題の映画です。シンガーソングライターである大森靖子の『ミッドナイト清純異性交遊』のMVをもとに作られました。
自撮りやツイキャスで売り込もうとしている売れないモデル・早野詩織と、詩織に憧れる木下亜弓が次第に交流を持ち、物語が展開していきます。
『アズミ・ハルコは行方不明』で蒼井優、石崎ひゅーいとタッグを組む!
マルチクリエイター・松居大悟の今後の期待作として注目されているのが、蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』です。
無差別リンチ事件が発生した郊外の街を舞台とするこの作品は、山内マリコの小説がもととなっています。30代と20代、高校生の3世代の女性を繊細に描きます。
また同時にアーティスト・石崎ひゅーいのニューアルバム『花瓶の花』のPVも松居大悟が手がけることが発表され、期待が高まっています。
映画『アズミ・ハルコは行方不明』は2016年12月3日公開予定です。