2017年7月6日更新

蒼井優のかわいいだけじゃないストイック過ぎる女優魂!

実に多くの出演作を持つ蒼井優。主役も出来、脇役も出来る正にジ・アクトレスと言うに相応しい若手でも有数の女優です。かわいらしい外見からはおよそ想像出来ない、強烈な女優魂を持つ蒼井優。その魅力の片鱗を見て行きましょう。

女優・蒼井優を作り上げた経歴と性格

蒼井優は1985年8月17日に福岡県春日市出身の女優です。

蒼井の母親は大阪出身と言う事もあり、彼女を宝塚に入団させたかったとか。とは言え、特別宝塚に繋がる様な習い事をしていた訳ではないみたいです。

読者モデルオーディションで見出され、すぐに芸能事務所に所属する事になりますが、本人は特段芸能人に憧れていた様子は無く、東京に遊びに行く理由が欲しかったと言う驚きの動機で女優になるのです。

「自分は個性がないところが個性だ」と蒼井本人は自身を分析しているようで、客観的に自身を見る目を持っているのではないかと思われます。

また絶対音感の持ち主でありながら、何故か音痴だとも。その為、歌っていると気持ち悪いらしいです。

役作りのために7キロの減量

前述したように女優を目指した動機は軽いものでも、いざ女優業を始めるとその才能が開花します。映画『クワイエットルームへようこそ』(2007)では、摂食障害の少女を演じる為に自ら7キロの減量をするなど、決して手を抜くことはありませんでした。

減量の方法は、徹底的な食事管理とジョギング、そして2才の頃からやっているというクラシックバレエをバランスをバランスよくすることでした。それによってしなやかな筋肉をつけ、痩せやすい身体をつくっていったのかもしれません。

映画『フラガール』(2006)ではダンスを猛特訓

映画『フラガール』では親の反対を押し切り、フラダンサーを目指す炭鉱町の少女・紀美子を演じた蒼井ですが、この役には言わずもがなダンスの習得が必須でした。撮影前に合計3カ月、長い時は1日8~10時間ものダンス練習を重ね、本編のクライマックスで圧巻のタヒチアンダンスを披露しました。

また、完成披露試写会の2日前に蒼井の祖母が他界してしまい、当初彼女は「舞台あいさつには行かない。」と言い張っていました。しかし葬儀を途中で抜けだして試写会でフラダンスを披露するという、女優魂を感じさせるエピソードも残しています。

そして、蒼井はこの作品で第30回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞・優秀新人賞、第49回ブルーリボン賞では主演女優賞など、他にもいくつもの賞を受賞しています。

ブレイクのきっかけとなった映画『花とアリス』(2004)ではバレエを披露

蒼井優と鈴木杏がダブル主演を飾った作品『花とアリス』。監督は映画『スワロウテイル』や『リリイ・シュシュのすべて』で監督を務めた岩井俊二でした。

まず、2003年にショートフィルムとして短編の『花とアリス』がネットで配信されました。そこで有栖川徹子・アリスを演じたのが蒼井、荒井花を演じたのが鈴木杏です。

その短編フィルムを元に、満を持して製作されたのが2004年の長編『花とアリス』でした。高校に入学したアリスと花の、憧れの先輩宮本雅志を巡る三角関係が描かれた青春の一作です。

蒼井は幼少期から習っていたというクラシックバレエを本作で披露し、高い評価を得ました。2015年に公開された長編アニメ作品『花とアリス殺人事件』は、『花とアリス』の前日譚となっており、蒼井と鈴木杏が前作から引き続き、それぞれの役の声を担当しました。

印象的な美眉毛!映画『るろうに剣心』の恵役はミスキャスト?

可愛らしく清楚なイメージの蒼井優が実写版映画『るろうに剣心』で演じたのは、美しい眉毛が特徴の妖艶な美女・高荷恵。見事な着物姿で完全に恵へと変貌したその姿に、彼女であることに気付かなかった方もいるのではないでしょうか。

原作とのイメージの違いについては自らも戸惑いがあったよう。

「満場一致のミスキャストだと思いました」
「私は童顔なので、大人っぽく見えるようにいろいろ試行錯誤して、その結果がこの眉毛です」 「原作に敬意を払うことと、固執することは違うと思うし。ビジュアルを似せることには限界があるかもしれないけど、あとは中身で、ちゃんとフォローしていきたい」

漫画原作の映画化に必要となってくるのはビジュアルでの再現と、キャラクターの内面を表す演技。どちらかというと「ゆるふわ」な雰囲気を持つ女優である蒼井が演じることによって、本作は新たな高荷恵像を作り上げているのでしょう。

その他の蒼井優の主な出演作品まとめ

初の単独主演映画(2005)

沖縄の武富島を舞台に、幼いころに離れ離れになってしまった母と娘の絆を描いたストーリーです。娘である安里風希を蒼井が演じ、母の昌美を南果歩が演じました。

毎年誕生日に東京にいる母から届く手紙を支えに、母のことを思う風希の姿は、多くの人を感動させました。

人気漫画の実写映画(2006)

2001年に女優としてスクリーンデビューしてから、毎年4,5本の作品に出演していた蒼井優。2006年には大人気マンガ『ハチミツとクローバー』の実写映画にも挑戦しています。

蒼井優演じる花本はぐみは、美術大学の油絵科に通う18歳。天性の持ち主である花本はぐみは、同じくずば抜けたセンスの持ち主・森田忍(伊勢谷友介)と惹かれ合っていきます。嵐の櫻井翔演じる竹本祐太は、自分の恋がかなわないと知りながらも、はぐみや忍らと一緒に大学生活を送っていきます。

主演が嵐の櫻井翔、また共演に伊勢谷友介、加瀬亮、関めぐみなど豪華キャストによる実写化でも話題になった作品です。

100万円貯まったら引っ越す女・佐藤鈴子を演じた(2008)

あることから、突然前科持ちとなってしまった就職浪人中の佐藤鈴子。100万円貯まったら引っ越すという変わったなルールを決め、海や山、街を転々としながら生活していくストーリーです。

様々な場所でいろんな人たちと出会い成長していくさまと、鈴子の不器用な恋が描かれます。

タナダユキが監督と脚本を担当したほか、森山未來や笹野高史、ピエール瀧など個性豊かな俳優たちと共演しました。

ケーキ屋の田舎娘を演じる蒼井優が可愛い(2011)

鹿児島から恋人を追ってやってきた田舎娘・なつめを演じた蒼井優。

なつめの恋人は、十村遼太郎(江口洋介)がパティシエを務める洋菓子店コアンドルで働いていましたが、彼女の知らぬ間にとっくに辞めてしまっていました。途方に暮れてしまったなつめは、実家がケーキ屋を営んでいることをアピールし、洋菓子店コアンドルで働くことに。

“みんなが笑顔になるケーキを”と、洋菓子作りに奮闘するなつめを蒼井優が熱演しています。

カンヌ国際映画祭のある視点部門監督賞受賞作品(2015)

湯本香樹美作の同名の小説を原作に、名匠・黒沢清が映画化した『岸辺の旅』が2015年に公開されました。2015年度のカンヌ国際映画祭のある視点部門にて、日本人初の監督賞を受賞するという快挙も成し遂げた作品です。

夫の優介が失踪してから3年、ある時ふらっと妻の瑞希のもとに帰ってきました。驚く瑞希に、彼は「自分は死んだ」と告げます。そして瑞希は優介と共に、彼がここに至るまでに過ごした場所をめぐる旅に出かけるのでした。

その中で蒼井は、優介の過去の秘密を知っており、瑞希と対峙することになる松崎朋子役を演じます。同作で蒼井は、浅野忠信深津絵里、柄本明、小松政夫などのビックネームと共演しています。

山田洋次監督の喜劇作品(2016)

2016年3月、巨匠・山田洋次監督の最新作、『家族はつらいよ』に蒼井が出演しました。『東京家族』(2013)に名を連ねた橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優の8人が、新しい家族として再結集し、喜劇をくりひろげます。

熟年離婚の危機に瀕する夫婦と、両親と同居する長男夫婦、近所で暮らす長女夫婦、結婚を前提に交際する次男カップルという登場人物で、次男カップルを妻夫木とともに間宮惠子役として蒼井が演じました。

かわいい外見に芯のあるポリシーが魅力の秘訣

蒼井優という女優は、その可愛らしい純真無垢なイメージとは違い、かなり深い考え方の持ち主です。モットーとしている事の一つに言葉の大切さと言うものがあります。発した言葉は相手の心の中にいつまでも残るかも知れないと言う考えを持っているのです。

幼い頃にいじめにあっていた時期があると言う事が、この言葉を大切にすると言う信条に影響を与えているのかも知れません。

また、真っすぐ悩む様にしていると言います。自身にとって良い様に解釈して悩みを回避してと言うスタンスは応急処置でしかなく、真の解決にはならないというポリシーを持つ彼女。心の膿は完全に取り除かないと、後々に響いてくる、傷口と真っすぐ向き合わないと何も解消できないと言う考えの持ち主なのです。

こういった考え方が、女優を作り上げていると言っても過言ではないでしょう。常に、客観的に自分と向き合う、嫌な事から目を逸らさない、先人の言う事の厚みと重みを知ることで、蒼井は全てを自身の血肉に変えていると言えます。

突出していないところが突出している、それが可愛らしい外見を持ちながら、それだけでは済まない女優蒼井優の魅力なのです。

ナチュラルメイクを真似したい

まるでお化粧をしてないかのようなナチュラルメイク。憧れる女性も多いはずです。ファンデーションを塗らず、自然眉毛を心がけると良さそうです。

『花とアリス』で共演し、公私ともに仲の良い鈴木杏と会う時には二人ともすっぴんなのだそう。鈴木杏はインタビューで以下のように話しています。

私が化粧してるといつも言うんですよ、『何化粧してんの!?』って

実はタバコ好き?蒼井優は愛煙家

その透明感からは意外かもしれませんが、芸能界では有名な愛煙家だそうです。さらにお酒も大好きだとのこと…。

演技という仕事に対しては非常に熱心に取り組むことでも有名ですが、プライベートでは自分の好きなことをして、うまく力を抜くオンオフのある生活を送っているのかもしれません。

蒼井優は結婚に「向いてない」?

2014年に放送されたトーク番組で、蒼井優は兄の結婚式でバージンロードを歩いた時のエピソードを話しています。「誓いのシーン見たりして、自分もウエディングドレス着たいとか思わないの?」と司会に振られると、以下のように答えました。

「こっちがドキドキしてきて、もう戻れないんだって」

また、自分でも「向いていないのかな」と述べるなど、結婚に対しては消極的なようです。

過去にはV6の岡田准一、大森南朋、鈴木浩介、堤真一、三浦春馬など数々の著名人と浮名を流してきた彼女ですが、結婚はまだまだ先かもしれません。

蒼井優出演おすすめドラマ

『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』2003年

『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』は2003年に、日本テレビ系列で放送された作品です。ひょんなことから手に入れた“若返りの薬”を飲み、大人から子供へと若返っていく妻と、そんな妻を変わらず愛し抜こうとする夫との愛を描くラブストーリーで、妻・五十嵐裕子を高岡早紀、夫・井上悟を中村俊介がそれぞれ演じました。

蒼井優はこの作品で、17歳に若返った裕子の姿を演じています。

『タイガー&ドラゴン』2005年

『タイガー&ドラゴン』は2005年に、TBS系列で放送された作品です。ひょんなことから落語の世界に魅せられて噺家を目指すことになったヤクザ・虎児、虎児が弟子入りすることになった落語家・林家亭どん兵衛とその一門、虎児が所属する新宿流星会、そしてかつては「落語の天才」と呼ばれながらも現在は廃業し冴えない洋服屋を営むどん兵衛の次男・谷中竜二など、個性あふれる登場人物たちの日々の生活が落語をモチーフとしたコメディタッチで描かれた作品で、脚本を宮藤官九郎が担当、主演はTOKIOの長瀬智也とV6の岡田准一が務めています。

この作品で蒼井優は、竜二が営む洋服店「ドラゴンソーダ」の店員・リサを演じました。

『Dr.コトー診療所 2006』2006年

『Dr.コトー診療所 2006』は、2003年に放送され大ヒットを記録したドラマの第2弾として制作・放送された作品です。大学病院から架空の離島・志木那島の診療所に赴任した五島健助(通称・コトー)が、医師としての確かな腕と優しく誠実な人柄で、島民の病気やケガのみならず心までもケアしていく姿を描く物語で、コトー役を前作に引き続き吉岡秀隆が演じています。

蒼井優はこの作品で、柴咲コウ演じる病気療養中の看護師・星野彩佳に代わって診療所に赴任した看護師・仲依ミナを演じました。

『おせん』2008年

『おせん』はきくち正太原作の同名漫画を、日本テレビ系列でドラマ化した作品です。老舗料亭「一升庵」を舞台に、類まれなる美的センスと料理の才能を併せ持つ女将の半田仙をはじめとする従業員たちが、お客様に精いっぱいのおもてなしを提供する姿が描かれました。

蒼井優はこの作品でヒロイン・半田仙を演じ、連続ドラマ初主演を飾っています。

『龍馬伝』2010年

『龍馬伝』は、2010年に放送されたNHK大河ドラマです。土佐藩出身の幕末の志士・坂本龍馬の苦難と波乱に満ちた生涯を、後に郵便汽船三菱の社長となる龍馬の幼馴染・岩崎弥太郎の視点で描いた物語で、主人公・龍馬を福山雅治、弥太郎を香川照之が演じたほか、大森南朋や佐藤健、真木よう子などの実力派俳優・女優が多数出演したことでも話題となりました。

この作品で蒼井優は、長崎の料亭で芸妓をつとめる隠れキリシタンで龍馬の愛人・元を演じています。

『贖罪』2012年

『贖罪』は湊かなえ原作の同名小説を、2012年にWOWOWの連続ドラマW枠でドラマ化した作品です。15年前に同級生・エミリの殺害現場に居合わせながらも犯人の顔を思い出すことが出来なかったために、エミリやその母・麻子に対して罪の意識を抱いて生きてきた4人の女性たちが、それぞれに成長し自らの罪を償おうとする姿を描く物語で、1話ごとに主人公が変わっていくという斬新な手法がとられたことでも話題となりました。

蒼井優はこの作品で、第1話「フランス人形」の主人公・菊池紗英を演じています。

『最も遠い銀河』2013年

『最も遠い銀河』はテレビ朝日の開局55周年記念作品として、2013年2夜連続のスペシャルドラマとして放送されました。北海道小樽で10年前に白骨化された遺体が発見されたものの、真相がわからぬままに迷宮入りしてしまい失意のうちに退職した1人の元刑事が、偶然に事件解決の手掛かりとなるペンダントを見かけたことから、がんに侵され余命いくばくもない身体で事件解決のために奔走するというストーリーで、主人公の元刑事・渡誠一郎を三浦友和が演じています。

蒼井優はこの作品で10年前に白骨死体として発見された女性・ミサトと、10年後に現れるミサトと瓜二つの女性・清家茜の一人二役を演じました。

『若者たち 2014』2014年

『若者たち 2014』は1966年に放送されたドラマ『若者たち』を、現代に舞台を移してリメイクした作品です。それぞれに傷を抱えながらもたくましく生きていく佐藤家の5人兄妹と彼らにかかわる人々の日常を描いた物語で、5人兄妹を妻夫木聡・瑛太・満島ひかり・柄本佑・野村周平がそれぞれ演じました。

この作品で蒼井優は、妻夫木演じる佐藤家の長男・旭の恋人で後に妻となる女性・澤辺梓を演じています。

『Dr.倫太郎』2015年

『Dr.倫太郎』は2015年に、日本テレビ系列で放送された作品です。大学病院に勤める心優しき精神科医・日野倫太郎が、売れっ子芸者・夢乃と出会い彼女が抱える心の病に医師として寄り添ううちにそれまでの穏やかな日常が一変していくというストーリーで、主人公・倫太郎を堺雅人が演じました。

蒼井優はヒロイン・夢乃役で出演し、芸者として表舞台で活躍する一方で、母親に捨てられた痛みを抱えて精神を病み倫太郎に依存していくという難しい役どころを熱演しています。

日本アカデミー賞で蒼井優が語った言葉が胸を打つと話題に

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で受賞

2018年3月2日、映画『彼女がその名を知らない鳥たち』に主演した蒼井優が、第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝きました。受賞自体も素晴らしいのですが、受賞の際に蒼井が語ったスピーチが感動的であると話題になっています。 10代の頃から女優として活動している蒼井優ですが、日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞に輝くのは今回が初。(ただし、映画『フラガール』で第30回日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞、新人俳優賞は受賞しています)。 初の最優秀主演女優に輝いた彼女は一体何を語ったか?この記事では、彼女の感動的なスピーチを紹介していきます。

蒼井優の言葉が胸を打つ、名スピーチの内容とは?

蒼井優(神代利世役/東京喰種)
©️ciatr

最優秀主演女優賞を受賞し、マイクの前にたった蒼井は、司会に促され、涙をこらえながら語り始めました。 マイクの前で蒼井は「びっくりしています」と恐縮した様子でしたが、「この映画を撮ってるときに、私ホントに映画の現場に入れてよかったなって、映画界に入れてよかったなって、思ったんです」とコメント。 そしてその後、「あの……これから、新学期始まりますけど……」と前置きし、「もし、学校が辛い方とか、もう、新しい生活どうしようって思っている方がいたら、ぜひ映画界に来ていただきたいなと思います。ほんとに、映画界ってよくないですか?」と若者たちに対してメッセージを語りかけたのです。「わたしホントに好きなんです。みんなで一緒に映画を盛り上げていって……いけたらなと思います」。 この蒼井のスピーチに胸を打たれた視聴者たちは、ネットを中心に大きな賛辞を送りました。 将来、日本アカデミー賞の場で蒼井の言葉で業界を志したという俳優や監督が出てくるかもしれません。そうした人々の登場や、蒼井の今後のさらなる活躍に期待が膨らみます。