大河ドラマの歴代最高傑作ランキング!長年愛される人気作品TOP21【2024年最新版】
1963年からNHKが制作・放送し、長い歴史を持つ大河ドラマシリーズ。これまでさまざまな歴史上の人物の生涯を描き、数多くの名作が生まれてきました。また豪華俳優陣の出演や、大河ドラマへの出演からブレイクした俳優、高い視聴率などで注目を集めた作品もあります。 この記事ではそんな大河ドラマの名作をランキング付け!見どころもあわせて紹介していきます。
タップできる目次
- 1位『龍馬伝』(2010年)
- 2位『新撰組!』(2004年)
- 3位『真田丸』(2016年)
- 4位『篤姫』(2008年)
- 5位『鎌倉殿の13人』(2022年)
- 6位『西郷どん』(2018年)
- 7位『独眼竜政宗』(1987年)
- 8位『軍師官兵衛』(2014年)
- 9位『八重の桜』(2013年)
- 10位『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)
- 11位『江〜姫たちの戦国〜』(2011年)
- 12位『おんな城主 直虎』(2017年)
- 13位『いだてん 〜東京オリムピック噺〜』(2019年)
- 14位『義経』(2005年)
- 15位『秀吉』(1996年)
- 16位『風林火山』(2007年)
- 17位『天地人』(2009年)
- 18位『翔ぶが如く』(1990年)
- 19位『平清盛』(2012年)
- 20位『麒麟がくる』(2020年)
- 21位『おんな太閤記』(1981年)
- NHK歴代大河ドラマ人気ランキング!あなたのお気に入りは何位?
1位『龍馬伝』(2010年)
福山雅治の坂本龍馬がハマり役となった大河ドラマ
放送年 | 2010年 |
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キャスト | 福山雅治(坂本龍馬) , 伊勢谷友介(高杉晋作) , 広末涼子(平井加尾) , 大森南朋(武市半平太) , 蒼井優(お元) |
脚本 | 福田靖 |
音楽 | 佐藤直樹 |
2010年に放送された第49作目、福山雅治主演の『龍馬伝』。脚本は福田靖、演出は大友啓史、音楽は佐藤直樹が担当しました。
土佐藩郷士、坂本八平の次男として育った坂本龍馬の幼少期から青春時代、怒濤の人生を描いた作品で、龍馬の故郷である高知県などゆかりの地には放送後に観光客が激増するなど社会現象となりました。
仲間のため国のために日本中を駆け巡る龍馬を福山雅治が演じ、福山の硬派なイメージと役柄が見事に合いました。脚本だけでなくはまり役だった役者たちの演技も評価された作品です。
あらすじ幕末から明治にかけて活躍した坂本龍馬の生涯を描いた本作。土佐が生んだ屈指の経済人、岩崎弥太郎の視点で語られています。気の弱い少年だった龍馬が、剣術修行を経て脱藩。そして勝海舟との出会いから海軍創設への奔走を描き、維新志士として日本を「洗濯」すると心に誓う、龍馬の激動の33年を描きました。
誰もが知る偉人・坂本龍馬を描いた名作。福山雅治演じる坂本龍馬が悩みながらも夢を実現させていく姿がリアルで、豪快なだけの人物ではなかったのだなあと理解が深まりました。登場人物の内面が細やかに描かれているので、観ていて入り込んでしまいます。キャストの豪華さやストーリーの大きさなど、ワクワクできる点もたくさん。幕末好きならぜひ観ておきたいドラマです。
2位『新撰組!』(2004年)
三谷幸喜の脚本が大きなブームを生む
放送年 | 2004年 |
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キャスト | 香取慎吾(近藤勇) , 山本耕史(土方歳三) , オダギリジョー(斎藤一) , 藤原竜也(沖田総司) , 堺雅人(山南敬助) |
脚本 | 三谷幸喜 |
音楽 | 服部隆之 |
香取慎吾主演で話題となった、2004年放送のドラマ『新選組!』。脚本は三谷幸喜が担当し、今までの大河ドラマとは一味違う、既存の歴史小説を原作としないオリジナル作品として製作されました。
香取慎吾演じる近藤勇を主人公に、京都の警備組織である新撰組の仲間たちの生き様を描いています。共演者には山本耕史、オダギリジョー、藤原竜也、中村勘太郎(現・中村勘九郎)、堺雅人など、主役級の俳優陣たちが勢揃い。
三谷幸喜の大河に対する想いが詰まった作品で、新鮮さが魅力となり視聴者の心をつかみました。
あらすじ江戸時代後期、京都の街の警備にあたっていた新選組。近藤勇と土方歳三率いる彼らは尊王攘夷志士の取り締まりに日々大きな成果を上げていました。
あるとき新選組は長州藩の桂小五郎が料亭に潜伏しているとの情報を聞きつけ他の組員と急襲するも、当人には逃げられてしまいます。そんな噂を耳にしたのは坂本龍馬。実は彼は近藤勇・土方歳三とは10年前に知り合った旧知の仲でしたが、現在は薩長同盟と新選組と敵対する関係となっていました。
後に起きる「池田屋事件」で再会するとは思いもよらない3人。オリジナルストーリーで製作されたこの『新選組!』は、登場人物それぞれの人生や生涯を描く青春ドラマとも言えます。
いい意味で大河ドラマの印象を変えてくれた作品。三谷幸喜らしくテンポがよく時代劇を見慣れてなくても観やすかったです。新選組にはあまりいい印象を持っていませんでしたが、親近感が湧くキャラ作りのおかげですっかりファンになってしまいました。史実を踏まえながらもエンタメ性もあるおすすめドラマです。配役も絶妙。
3位『真田丸』(2016年)
三谷幸喜による2度目のオリジナル脚本
放送年 | 2016年 |
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キャスト | 堺雅人(真田信繁) , 大泉洋(真田信幸) , 長澤まさみ(きり) , 草刈正雄(真田昌幸) , 高畑淳子(薫) |
脚本 | 三谷幸喜 |
音楽 | 服部隆之 |
2016年に放送された第55作となる『真田丸』は主演を堺雅人、脚本を三谷幸喜、音楽を服部隆之が担当しました。
戦国時代の後期を舞台に、知略と武勇を武器に豊臣秀吉の下で活躍した真田信繁(後の真田幸村)の半生を描いた物語である本作。
主人公・真田信繁を堺雅人が演じ、信繁の父・昌幸を草刈正雄、兄・信之を大泉洋が演じています。その他長澤まさみや木村佳乃、吉田鋼太郎、小日向文世など実力派が脇を固めました。
あらすじ後に真田幸村という名と共に日本一の兵(つわもの)と評された真田信繁。当初は父・昌幸いわく元々は勘に頼りすぎる性格であった為、度々失敗を繰り返していました。
しかし上杉家の当主・景勝に気に入られ上洛に随行したり、大坂で豊臣秀吉や茶々に気に入られ豊臣家の馬廻として仕えていくたびに成長。北条方の板部岡江雪斎や本多正信、徳川家康にも認められるようになります。
上田城では徳川軍を大敗に追い込んだ事でも知られる幸村ですが、ドラマではその後九度山に流罪となり十数年後大坂城へ入城。
大坂夏の陣では不利な情勢ながらも、家康目前まで攻め込むという、後世に語り継がれるほどの見事な戦いぶりを見せました。しかし最後の最後で好機に恵まれず、自害によってその生涯を終えたと描かれています。
とても見やすくてエンタメとして楽しめる大河でした。主人公の真田幸村だけでなく、父の真田昌幸までしっかりと演じられているのが好印象。昌幸を演じた草刈正雄は、かつて幸村も演じていたのでこれで真田親子どちらも演じたことになります。戦国時代の中で真田家はあまり目立つ人物ではありませんが、ドラマを観て好きになりました。
4位『篤姫』(2008年)
宮崎あおいが史上最年少で大河主演
放送年 | 2008年 |
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キャスト | 宮崎あおい(篤姫) , 堺雅人(徳川家定) , 永山瑛太(小松帯刀) , 松坂慶子(幾島) , 原田泰造(大久保利通) |
脚本 | 田渕久美子 |
音楽 | 吉俣良 |
2008年に宮崎あおい主演で話題となった第47作目の大河ドラマ『篤姫』は、平成20年度の文化庁芸術作品となりました。原作は宮尾登美子の『天璋院篤姫』です。
舞台は江戸時代末期の鎖国時代の日本。徳川家定の正室である篤姫を中心に夫婦の日常や、家族の大切さなど、感動的要素を多く詰め込むことに成功したドラマであり、女性の視聴者も多数獲得しました。
平和を思い続ける篤姫を演じる宮﨑あおいの可愛らしさが人気となり、家定役の堺雅人の名演技も話題となりました。
あらすじ篤姫(天璋院)は鹿児島で生を受け薩摩藩主の養女として迎えられ、江戸へ向かいますが、これには徳川慶喜を時期将軍に推す目論見がありました。
右大臣・近衛忠煕の養女として身分の低かった篤姫は、家定の正室として大奥へ迎え入れられます。大奥では跡目問題や将軍の死去など争いが絶えませんが、篤姫は大奥の女性たちを守り平和を願いながら、時には皇室出身の奥方にも立ち向かい将軍にさえも自らの信念を貫きます。
大政奉還による江戸城の無血開城で徳川家の救済を申し出る篤姫は、大奥無き後も最後まで大奥の者の就職や縁組などに私財を投げうって奔走し続けるのでした。
女性の力強さに感動できる作品です。このドラマを観るまでは篤姫のことは知りませんでしたが、波乱万丈の人生をこんなにも力強く生きた女性がいたことに感動させられました。篤姫と家定の夫婦の時間が好きで、家定が亡くなるシーンは涙なしには観られません。主演の宮崎あおいの演技も素晴らしいのですが、篤姫を支える周りの人物も素晴らしいです。
5位『鎌倉殿の13人』(2022年)
魅力あふれる登場人物が話題の三谷幸喜作品
放送年 | 2022年 |
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キャスト | 小栗旬(北条義時) , 小池栄子(北条政子) , 片岡愛之助(北条宗時) , 松平健(平清盛) , 佐藤二朗(比企能員) |
脚本 | 三谷幸喜 |
音楽 | エバン・コール |
三谷幸喜による3度目の大河ドラマで、主演の小栗旬は8度目の大河出演で初の主役を務めました。タイトルにある鎌倉殿とは源頼朝をはじめとする鎌倉幕府将軍のことを、13人とは頼朝死後に発足した十三人の合議制のことを指しています。
鎌倉時代とは思えぬユーモアを交えたやり取りが話題となり、大河ドラマを普段観ない層を取り込みました。コメディタッチな面もある一方で、義時がどんどん独裁者として変わっていく点も見どころです。
あらすじ平安時代末期、平家が栄華を極める中、伊豆の北条家では流罪となった源頼朝をかくまっていました。義時は戦にも政にも興味はありませんが、平家の横暴を許せず頼朝を奉じて挙兵を考える宗時、頼朝に一目惚れをした姉の政子らによって平家との戦いに巻き込まれていくことに。
源平合戦に勝利し、鎌倉幕府において北条家は最高権力を持つ執権となっていくのでした。
とにかく人がたくさん死んでいく大河。鎌倉時代の血生臭さが伝わってきます。リアリティのある人物像と権力闘争が描かれますが、重厚感だけではないのがさすが三谷幸喜作品。笑えるシーンもあり緩急がしっかりしています。衝撃の展開に頭を抱えることも多いので、気軽な気持ちで観るには向いていないかも……。
6位『西郷どん』(2018年)
平成最後の大河ドラマは言わずと知れた幕末の豪傑・西郷隆盛
放送年 | 2018年 |
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キャスト | 鈴木亮平(西郷隆盛) , 永山瑛太(大久保利通) , 黒木華(岩山糸) , 小栗旬(坂本龍馬) , 松坂慶子(西郷満佐子) |
脚本 | 中園ミホ |
音楽 | 富貴晴美 |
林真理子の小説『西郷どん!』を原作に、朝ドラ『花子とアン』(2014年)などを手掛けた中園ミホが脚本を担当した本作は、平成の間に放送が終了した最後の大河ドラマとなりました。
役に合わせて徹底した肉体改造を行うことで知られる鈴木亮平を主演に迎え、勇気と実行力で時代を切り開いたリーダーとしての西郷隆盛が描かれました。
語りを担当したのは、『翔ぶが如く』で西郷隆盛を演じた西田敏行です。
あらすじ貧しい下級武士の家に育った西郷隆盛。彼は早くに両親を亡くし、家計のために役人の補佐として働きますが、困っている人を見ると放っておけず、自分の弁当まで与えてしまう始末。家族は呆れ返りますが、西郷は気にもとめませんでした。
そんな愚直な彼に目を留めたのは、カリスマ薩摩藩士の島津斉彬。「民の幸せこそが国を富ませ強くする」という島津の主張に心酔した西郷は、彼の密命を担い京へ江戸へと奔走するうち、薩摩のキーパーソンになっていきます。
西郷隆盛自身というより、西郷と大久保利通の友情を楽しむドラマ。2人の友情の絆は素晴らしく、感動できるシーンがたくさんあります。西郷が亡くなったシーンでは永山瑛太の名演技が観られ、観ていても涙をこらえることができません。西郷隆盛と大久保利通という有名な2人の間に、こんな関係性があったのか!と驚かされる大河ドラマです。
7位『独眼竜政宗』(1987年)
大河ドラマファンから人気が高い作品
放送年 | 1987年 |
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キャスト | 渡辺謙(伊達政宗) , 勝新太郎(豊臣秀吉) , 北大路欣也(伊達輝宗) , 岩下志麻(義姫) , 竹下景子(喜多) |
脚本 | ジェームス三木 |
音楽 | 池辺晋一郎 |
1987年に渡辺謙主演で放送された『独眼竜政宗』。平均視聴率は39.7%、最高視聴率は47.7%を記録し、 NHKの行ったアンケート結果では最も好きな大河ドラマに選ばれています。
野心家伊達政宗を中心にそれぞれの人間像を細かく描写してホームドラマ風にしたことで、大河ファン以外の視聴者の心まで掴むことができました。北大路欣也、岩下志麻、桜田淳子など、日本を代表する俳優陣が勢揃いしています。
あらすじ戦国時代の若き武将・伊達政宗は、秀でた知性と勇猛果敢な気性で、他の武将を震え上がらせるほどの存在でした。幼いころ天然痘にかかり、命は助かったものの右目を失います。
そんなコンプレックスが彼の人格形成に大きな影響を及ぼしました。豊臣秀吉は政宗の前に壁として立ちはだかり再三政宗を窮地に追いやりますが、晩年には「お前のような倅がいれば」と、政宗を息子のように思っていたという本音を漏らすこともありました。
家督を相続したのち、急速に勢力を拡大した伊達政宗の波乱万丈な人生を描いています。
これぞ大河ドラマ!と言える名作です。登場人物たちは現代の価値感に染まっておらず、戦国時代の戦や駆け引きがしっかりと描かれています。脚本のジェームス三木が渾身の力で書き上げたストーリーに脱帽。古い作品ながら、今でもファンが多く、観た人を魅了する力を持った作品です。当時、まだ無名だった渡辺謙の迫力ある演技も最高。
8位『軍師官兵衛』(2014年)
天才軍師、黒田官兵衛の活躍を描く
放送年 | 2014年 |
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キャスト | 岡田准一(黒田官兵衛) , 田中圭(石田三成) , 江口洋介(織田信長) , 生田斗真(高山右近) , 竹中直人(豊臣秀吉) |
脚本 | 前川洋一 |
音楽 | 菅野祐悟 |
2014年から放送された第53作目となる大河ドラマ『軍師官兵衛』は主演を岡田准一、脚本を前川洋一、音楽を菅野祐悟が担当しています。
このドラマは戦国時代、秀吉の次に天下を取るのではないかと言われていた天才軍師・黒田官兵衛が主人公となっており、その生涯を描きました。
また主演の岡田准一をはじめ中谷美紀、江口洋介、柴田恭兵ら演技力に定評のある俳優・女優が多く出演しているほか高畑充希、二階堂ふみなど人気の高い若手女優も出演しています。
あらすじ天才軍師と言われた黒田官兵衛は、天下人織田信長、豊臣秀吉、徳川家康それぞれ深い関わりを持って戦国の世を駆け抜けた人物です。本作は官兵衛の幼少期から晩年まで、息子の黒田長政に実権を譲りつつも生涯最後まで天下人となることを目論んでいた壮大な生涯を綴った長編ドラマとなりました。
天下分け目の戦いと言われる「関ヶ原の合戦」では、東軍・西軍(息子の長政は東軍)どちらにも付かないそぶりを見せながら、身を置いた九州を制圧するために準備を整える官兵衛でしたが……。
黒田官兵衛の波乱の生涯がとても丁寧に描かれています。軍師に焦点が当てた珍しいドラマで、秀吉が活躍できたのは黒田官兵衛がいたからなのだとわかりました。秀吉との複雑な関係性や時代に流されまいとする黒田官兵衛の様子が描かれ、人間ドラマとしても楽しめます。軍師のすごさが実感できる名ドラマ。
9位『八重の桜』(2013年)
幕末から昭和まで激動の時代を強く生き抜いた女性
放送年 | 2013年 |
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キャスト | 綾瀬はるか(新島八重) , 西島秀俊(山本覚馬) , 長谷川博己(川崎尚之助) , オダギリジョー(新島襄) , 工藤阿須加(山本三郎) |
脚本 | 山本むつみ |
音楽 | 中島ノブユキ |
2013年から放送された第52作目となる大河ドラマ『八重の桜』は主演を綾瀬はるかが、脚本を山本むつみ、音楽を中島ノブユキ、テーマ音楽を坂本龍一が担当しました。
明治維新から日清・日露戦争までの日本を舞台に、男勝りな性格で、砲術に興味を持っていた山本八重(綾瀬はるか)の生涯を描いています。
主演の綾瀬はるかをはじめ、西島秀俊や長谷川博己など演技派から、綾野剛や小栗旬、斎藤工といった旬の人気俳優まで出演しています。
あらすじ幕末の時代に新政権を掲げる薩摩藩・長州藩に対し、徳川家に忠誠を誓う会津藩は新政権に反旗を翻し、後に戊辰戦争へと発展。
そんな会津藩に生まれた八重は砲術師範の家系に育ち、アメリカから渡ってきたスペンサー銃を手に新政府との過酷な戦いに巻き込まれますが、戊辰戦争に敗れた会津藩と共に「逆賊」としての扱いを受けることになってしまいます。
果敢に生き抜くも、兄である覚馬を頼り京都へと移り住むことになった八重は、当時禁止されていたアメリカへ渡航。キリスト教宣教師として帰国した新島襄と出会い、新たな志となる「学問」を知ることになるのでした。山本八重の夫である新島襄は、後に同志社を設立。現代においてもなお同志社大学として日本の学校教育に大きく関わっています。
女性を主人公とした大河ドラマ。しかも、八重は男装して戦うという斬新さにびっくりしました。八重の強さ、そして会津の人たちの忠義心には感動させられます。壮絶な鶴ヶ城籠城戦が特に印象的で、これまでの大河ドラマの中でも1番といっても過言ではありません。ひたむきな八重の姿に毎週感動させられていました。
10位『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)
旬の若手俳優を起用した名作
放送年 | 2002年 |
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キャスト | 唐沢寿明(前田利家) , 松嶋菜々子(まつ) , 反町隆史(織田信長) , 香川照之(豊臣秀吉) , 天海祐希(はる) |
脚本 | 竹山洋 |
音楽 | 渡辺俊幸 |
2002年に放送された、大河ドラマ第41作です。主演の前田利家役には唐沢寿明、妻まつ役には松嶋菜々子が抜擢され、2人とも本作が大河初出演でした。
織田信長と豊臣秀吉の時代の加賀藩主で、“槍の又左衛門”と呼ばれた前田利江とその妻まつを中心に、戦国時代の様子を描いたドラマ。伊藤英明、菅原文太、加賀まりこが出演しています。
唐沢寿明と松嶋菜々子の夫婦役が美男美女すぎると評判になりました。
あらすじ戦国時代の傾奇者(かぶきもの)・前田利家と妻のまつ。前田利家は槍の名手として「槍の又左衛門」の異名を持ち織田信長を崇拝する武人です。利家は織田信長に仕えながらも、ある失敗により信長に勘当され流浪の身になります。妻のまつに支えられ手柄を立て、織田家に再び仕えた利家。信長の死後は豊臣秀吉の家来となります。
秀吉と厚い信頼で結ばれた利家、彼の出世の背景には献身的に支える妻まつの姿がありました。戦国武将の物語ではありますが、夫婦の愛を描いた物語でもあり印象的なドラマとなりました。
前田利家といえば加賀百万石を作り上げた人物。しかし、利家だけではこの功績はなかったのだということが、このドラマを観るとわかります。戦国一のおしどり夫婦である利家とまつが協力したからこそ、加賀が大きくなったことに感動。波乱万丈の人生を夫婦で支え合って生きる2人に何度も感動させられてしまいます。夫婦のビジュアルの良さも見どころの1つ。
11位『江〜姫たちの戦国〜』(2011年)
上野樹里主演、戦国の世に翻弄された女たちを描く
放送年 | 2011年 |
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キャスト | 上野樹里(江) , 宮沢りえ(淀) , 水川あさみ(初) , 豊川悦司(織田信長) , 鈴木保奈美(市) |
脚本 | 田渕久美子 |
音楽 | 吉俣良 |
2008年の大河ドラマ『篤姫』の脚本を手掛けた田渕久美子が、自らの書き下ろし小説を主人公に脚本を担当した『江〜姫たちの戦国〜』。室町時代末期から江戸時代初期を舞台に、江戸幕府第2代将軍・徳川秀忠の正室・江(ごう)を主人公とした物語です。
主演を務めたのは大河ドラマ初出演の上野樹里。江の1番上の姉である茶々を宮沢りえが、2番目の姉である初を水川あさみが演じました。
あらすじ織田信長の妹・市を母に持つ浅井家の3姉妹。末っ子に生まれた江は、のちに徳川第2代将軍・秀忠の正室に。娘は天皇に嫁ぎ、息子は第3代将軍となりますが、そこにたどり着くまでには、波乱の人生がありました。
女性の力強さを感じることのできる大好きな大河ドラマ。戦国時代から江戸時代を駆け抜けた江の生き様は格好良くて、観ていて力をもらえました。上野樹里、水川あさみ、宮沢りえが幼少期の浅井3姉妹を演じていたのはびっくり。戦国の世を生きる女性の姿は、現代に生きる私たちにも強さを与えてくれます。
12位『おんな城主 直虎』(2017年)
柴咲コウがNHKドラマ初出演にして初主演を務める
放送年 | 2017年 |
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キャスト | 柴咲コウ(井伊直虎) , 高橋一生(小野政次) , 三浦春馬(井伊直親) , 柳楽優弥(龍雲丸) , 財前直見(祐椿尼) |
脚本 | 森下佳子 |
音楽 | 菅野よう子 |
大河ドラマ56作目『おんな城主 直虎』は、NHKドラマ初出演の柴咲コウが主演を務めた作品です。
本作は、プロデューサーに岡本幸江、音楽に菅野よう子、脚本に森下佳子という連続テレビ小説『ごちそうさん』(2013年)のタッグを迎え、大河ドラマの原点である「エンターテインメント性の高いゴージャスなドラマ」への回帰を狙って制作されました。
大河ドラマのメインテーマである政治的駆け引きを軸に、直虎と幼なじみの井伊直親(三浦春馬)、小野政次(高橋一生)らの子供時代からの関係、友情や恋愛模様を絡めた作品になっています。主人公である井伊直虎に関する史料が少なかったため、関連する他の人物や家の記録をもとに空白を埋めるかたちで描かれました。
あらすじ遠江の井伊家当主、直盛の子供は一人娘のおとわ(のちの直虎)のみ。そこで分家の亀之丞(のちの直親)を跡継ぎとするため、幼い頃におとわの許婚としました。しかし主家である今川家から謀反の疑いをかけられ、亀之丞の父・直満が誅殺されてしまいます。
亀之丞も信州へ逃れ、おとわは他の者と結婚させられないように出家。しかし10年後、亀之丞が帰ってきます。元服し「直親」となった亀之丞は、井伊家を継ぐため一族の娘・しのと結婚。しかしその後、直親は今川家に暗殺されてしまいました。
井伊家に残された男は、2歳になる直親の息子・虎松のみ。彼が成長するまでの間、誰が井伊家を継ぐのかが問題になります。そこで出家して「次郎法師」という男の名を名乗っていたおとわに白羽の矢が立ったのです。
大河ドラマは中だるみがあったりするけど、最初から最後までずっと面白く楽しめました。戦国の世をたくましく生きた直虎を演じた柴咲コウの演技が素晴らしかったです。幼少期のおとわを演じた新井美羽の演技も最高です。女一代記の最終回は涙が止まらなくなるのでタオル必須です。三浦春馬が出演している点も見どころ。
13位『いだてん 〜東京オリムピック噺〜』(2019年)
2020年のオリンピック開催に合わせて、これまでの東京五輪の知られざる歴史を描く
放送年 | 2019年 |
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キャスト | 中村勘九郎(金栗四三) , 阿部サダヲ(田畑政治) , 森山未來(古今亭志ん生) , 綾瀬はるか(春野スヤ) , 役所広司(嘉納治五郎) |
脚本 | 宮藤官九郎 |
音楽 | 大友良英 |
東京オリンピックを翌年に控えた2019年に放送された大河ドラマは、第二次世界大戦のため幻となった1940年の東京オリンピックと、1964年に開催された東京オリンピックを題材とした『いだてん〜東京オリムピック噺〜』です。
大人気脚本家・宮藤官九郎が手がける本作は、中村勘九郎演じる「日本で初めてオリンピックに参加した男」金栗四三と、阿部サダヲ演じる「オリンピックを日本に呼んだ男」田畑政治が主人公の2部構成作品となりました。
あらすじ第1部のはじまりは1909年。柔道の創始者・嘉納治五郎は、日本初のオリンピック選手派遣に向けて悪戦苦闘の末、選手選考会を開催します。
そこで東京高等師範学校の学生・金栗四三はオリンピック出場権を勝ち取りました。1912年、四三はほかの選手とともにストックホルムで行われるオリンピックに向かいますが、数々のトラブルに見舞われ……。
第2部は1924年のパリオリンピック予選会からはじまり、東京にオリンピックを招致しようと奔走する新聞記者の田畑政治が主人公。奮闘する田畑と政治利用されていくオリンピック、戦争による開催延期など、明治から昭和にかけて、オリンピックをめぐる人々の群像劇となっています。
視聴率が悪かったのが納得できないくらい、ドラマとしては面白く楽しいものでした。日本人のオリンピック初参加、そして幻のオリンピック招致、1964年の東京オリンピック…とこれまでの日本とオリンピックの歴史を知ることができます。オリンピックの歴史を知ることで、これまでよりもオリンピックが楽しみになりました。
14位『義経』(2005年)
独特の映像表現も話題になった滝沢秀明主演作品
放送年 | 2005年 |
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キャスト | 滝沢秀明(源義経) , 上戸彩(うつぼ) , 石原さとみ(静) , 稲森いずみ(常磐) , 加藤雅也(源義朝) |
脚本 | 金子成人 |
音楽 | 岩代太郎 |
2005年から放送された44作目である『義経』。主演は現在は芸能活動を引退している滝沢秀明が務めました。
源義経を主人公として、彼の家族の絆、親子愛を、政治家としての葛藤と苦悩を交えて描いています。武蔵坊弁慶役に松平健、伊勢三郎に南原清隆、義経の母常盤御前には稲森いずみなど、豪華キャストが揃いました。
石原さとみ、小野真千子など、後にブレイクする女優陣たちの出演にも注目です。滝沢秀明目当てに初めて大河ドラマを見始めた女性も多かったとか。
あらすじ源義経は源義朝の妾の子でしたが、実は平治の乱で敗れた平清盛を父として育てられました。そんな義経は、あるとき自分の本当の父親が源義明であることを知り、衝撃を受けます。
青年へと成長した義経を待ち受けていたのは、父親と思っていた平清盛を敵に回すことに異を感じながらも源氏として戦うという運命でした。たいそうな美少年だった評判の、源義経の幼少期・牛若丸を今作では神木隆之介が演じています。
平安末期を舞台にしているとあって、貴族文化の華やかさと武士の力強さが融合した見応えたっぷりの演出が楽しめます。主演は滝沢秀明で、花びらなどの演出に負けない美しさが魅力的でした。美しいだけではなく、義経が平家一門と戦わなくてはいけなくなる展開には涙。当時の様子が細やかに描かれ、歴史の勉強にもなります。
15位『秀吉』(1996年)
その後も秀吉役での出演が多い竹中直人が主演
放送年 | 1996年 |
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キャスト | 竹中直人(豊臣秀吉) , 沢口靖子(おね) , 高嶋政伸(秀長) , 仲代達矢(千利休) , 宅麻伸(浅井長政) |
脚本 | 竹山洋 |
音楽 | 小六禮次郎 |
1996年に放送された第35作目の作品『秀吉』。原作は堺屋太一、脚本は竹山洋が担当しました。主演は竹中直人、織田信長役には渡哲也、北政所役には沢口靖子など、大物俳優が勢揃いしています。
百姓の子として生まれた秀吉は、松下家に仕えていました。しかし仕事の最中にお金を盗まれ、故郷に戻ることに。その時明智光秀に出会い、武士になる夢を抱くようになります。やがて織田信長に仕え頭角を現していくのです。
竹中直人の秀吉は初登場シーンから鮮烈な印象を与え、コミカルながらも迫力のあるエネルギーを感じさせられる作風は注目を浴びました。
あらすじ豊臣秀吉の生まれは武人とは程遠い百姓の家、名は日吉といいました。ある武家に仕えていた時買い物を仰せつかった日吉は、途中で金を盗まれ途方にくれますが、そんな日吉に声を掛けたのが明智光秀でした。
光秀に影響され日吉は武士になることを決意し、やがて織田信長に仕えることに成功。持ち前の行動力と知恵で出世することになります。
一方、光秀も信長にその才能を見込まれ家臣として迎えられたのでした。かくして同じく織田信長に仕えることになった日吉と光秀の2人はライバルとなり、出世を争うことになります。
観ていて爽快な気分になれる王道成り上がりストーリー。主演の竹中直人のオーバーな演技にハマってしまいました。最初は貧乏で垢だらけの秀吉がどんどんと出世していき、金銀錦に身を包むようになっていく明快さがお気に入りです。他のドラマではあまり描かれない弟との関係が丁寧に描かれているのもグッド。歴史好きも納得の大河ドラマです。
16位『風林火山』(2007年)
武田信玄を支えた山本勘助の半生
放送年 | 2007年 |
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キャスト | 内野聖陽(山本勘助) , 市川亀治郎(武田信玄) , Gackt(上杉謙信) , 貫地谷しほり(ミツ) , 千葉真一(板垣信方) |
脚本 | 大森寿美男 |
音楽 | 千住明 |
2007年から放送された第46作目となる大河ドラマ『風林火山』は主演を内野聖陽、原作を井上靖、脚本を大森寿美男が担当しました。
このドラマは戦国時代の甲斐国が舞台となっており、武田信玄の軍師として知られている山本勘助(内野)の生涯を描いています。
主演の内野聖陽をはじめ、武田信玄を市川亀治郎(現・市川猿之助)が演じているほかGackt、千葉真一など個性豊かな俳優陣がドラマを盛り上げました。
あらすじ戦国の武将、武田信玄に仕えた軍司として有名な山本勘助の生涯を描いたドラマ。放浪の浪人生活の折、ミツという娘を助けたことから2人の間には子供ができますが、時の甲斐の国主であった武田信虎に殺されてしまいます。怒りに狂う勘助は、ミツの復讐を誓い武田家の内部にひそかに紛れ込むのでした。
当時武田家では国主の信虎と敵対する武田晴信との内紛もあり、仇の信虎は甲斐の国を追放されます。正式に武田家の家臣となった勘助は、孫子の兵法を学んでいた知識を駆使して幾多の戦でその才能を発揮していくのでした。
武田家への復讐心はやがて武田家晴信の天下統一を助ける心意気に変わり、武田軍は快進撃を続けます。晴信と勘助は信濃の村上義清を打ち破るまでに至り、ついには強敵・長野景虎と川中島で対峙することになりました。
武田信玄は有名だけど、その軍師・山本勘助はあまり知られていなく私もこのドラマで初めて知りました。登場人物がみんな格好良くて、中でもGacktの上杉謙信ははまり役。浮世離れした神がかった上杉謙信を演じられるのはGacktしかいなかったのではと思います。コミカルなやり取りもあって楽しめました。
17位『天地人』(2009年)
関ヶ原の戦いに敗れた側の武将を描く初の大河ドラマ
放送年 | 2009年 |
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キャスト | 妻夫木聡(直江兼続) , 北村一輝(上杉景勝) , 常盤貴子(お船) , 阿部寛(上杉謙信) , 玉山鉄二(上杉景勝) |
脚本 | 小松江里子 |
音楽 | 大島ミチル |
火坂雅志の同名小説を原作に、2007年の朝ドラ『どんど晴れ』の小松江里子が脚本を手掛けた『天地人』。妻夫木聡を主演に迎えるなど、若手俳優の起用を積極的に行った点でも注目されました。
上杉家の家臣・直江兼続を単独主人公とした初の映像作品で、大河ドラマでは初めて「関ヶ原の戦い」に破れた側の武将を主人公にした作品でもあります。
また少年時代の兼続(与六)を演じた加藤清史郎は高い人気を獲得。その後、兼続の息子・竹松役で再登場したことも話題になりました。
あらすじ幼少時から上杉景勝に小姓として仕えた直江兼続は、上杉謙信から「義」の精神を教えられ、その志を受け継ぐ唯一無二の弟子となります。しかし謙信の死後、一枚岩だった上杉家は跡継ぎ争いから分裂。兼続はそれでも「義」と「愛」をかけた戦いに挑み、親友・石田三成とともに徳川家康と対立。その後、関ヶ原の戦いでの敗北を経ながらも、景勝を家臣として生涯支えつづけたのでした。
ドラマとしては珍しく、敗者側を主人公としています。関ヶ原の戦いで負けてしまった側からの視点が斬新。利己的に動く武将も多い中、自分の正義を貫き愛を持ち続けた直江兼続の姿に感動です。上杉家の家臣ながら秀吉や家康を魅了してしまう、魅力あふれる直江兼続を演じきった妻夫木聡にも注目。
18位『翔ぶが如く』(1990年)
司馬遼太郎原作、大河ドラマ初の2部構成作品
放送年 | 1990年 |
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キャスト | 西田敏行(西郷隆盛) , 鹿賀丈史(大久保利通) , 加山雄三(島津斉彬) , 高橋英樹(島津久光) , 田中好子(喜久) |
脚本 | 小山内美江子 |
音楽 | 一柳慧 |
司馬遼太郎の同名小説を原作に、西郷隆盛役に西田敏行、大久保利通役に鹿賀丈史の2人をW主演として迎えた『翔ぶが如く』。「幕末編」と「明治編」に分かれ、大河ドラマ初の2部構成作品でもあります。
原作では描かれていなかった主人公2人の青年期は、同じく幕末維新を描いた司馬の『竜馬がゆく』や『最後の将軍』などをもとに、脚本家の小山内美江子がオリジナルストーリーとして執筆しました。
西郷隆盛を演じた西田敏行は、肖像画の西郷に近づこうと、クランクイン前から体重を増やして撮影にのぞんだそうです。
あらすじ薩摩国鹿児島城下で兄弟のように育った西郷隆盛と大久保利通。彼らはともに島津斉彬の庇護の下で頭角を現し、あるときは助けあり、あるときは違ったやり方で薩摩藩を動かしていき、やがて2人は明治維新の偉業を成し遂げることになります。
そろって新政府に参加した西郷と大久保でしたが、2人は次第にイデオロギーの面で遠ざかっていきます。ついに「征韓論」で衝突した2人は袂を分かち、時代のうねりは彼らを維新後最大の内乱・戊辰戦争へと駆り立てていくのでした。
明治維新直後からスタートする珍しいドラマ。維新までを描いたドラマは多くても、その先はあまり描かれません。しかし、維新後も面白いストーリーはたくさんあるのです。西郷隆盛と大久保利通の友情が素晴らしく、西田敏行と鹿賀丈史の熱演が印象的。放送から年月を経ても色褪せない名作です。
19位『平清盛』(2012年)
波乱の平安時代を生きた平清盛を描く
放送年 | 2012年 |
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キャスト | 松山ケンイチ(平清盛) , 中井貴一(平忠盛) , 和久井映見(宗子) , 上川隆也(平盛国) , 深田恭子(時子) |
脚本 | 藤本有紀 |
音楽 | 吉松隆 |
2012年から放送された第51作目となる大河ドラマ『平清盛』は主演を松山ケンイチ、脚本を藤本有紀、音楽を吉松隆が担当しています。
このドラマは武士が1番活躍していた平安時代の終わりごろが舞台になっています。天下の大悪人といわれていた平清盛(松山ケンイチ)が躍動感あふれる男として先見的に描かれました。
また主演の松山ケンイチのほかにも中井貴一、西島秀俊といった豪華俳優陣が出演してる他、岡田将生が当時最年少で語り部を務めたことで話題になりました。
あらすじ平安の武将・平忠盛の長男として生を受けた平清盛は、忠盛の死後平家の棟梁となり乱世を生きることになります。平安時代末期に勃発した保元の乱は平家と源氏の争いに発展し、勝利した清盛はこれを武士の力を証明する機会ととらえ、武士の時代の流れを予見しますが、結局は朝廷の実権に脆くも思いは崩れてしまいました。
時は流れ、大臣に昇格した清盛は平家の繁栄とともに、かねてより思いをはせていた海外との交易の準備を進めていました。一方で清盛の行動に不満を持つ朝廷は、そんな清盛に対し平家を排除する行動に打って出ます。そんな中、平家と源氏の対立は深まり、世にいう「壇ノ浦の合戦」へと進むのでした。
平清盛といえば源氏に負けてしまった人物で、あまりいいイメージを持っていませんでしたが、このドラマを観てそのイメージは180度変わりました。先見の明があり政治力も武力もあった清盛は、実はとてもすごい人物だったのです。きらびやかなイメージのある平安時代ですが、貧困や飢餓、盗賊や罪人などであふれる平安京が描かれるのも驚きでした。豪華キャストの熱演にも注目。
20位『麒麟がくる』(2020年)
放送休止を経て年をまたいで全44回放送
放送年 | 2020年 |
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キャスト | 長谷川博己(明智光秀) , 川口春奈(帰蝶) , 片岡愛之助(今川義元) , 佐々木蔵之介(藤吉郎) , 向井理(足利義輝) |
脚本 | 池端俊策 |
音楽 | ジョン・グラム |
長谷川博己がのちに本能寺の変を起こすことになる武将・明智光秀を演じた『麒麟がくる』。大河ドラマ『太平記』(1991年)などでも知られる池端俊策が脚本を担当しました。
もともと2020年に開催予定だった東京オリンピックの関係で、通常よりも短い全44回で放送する予定だった本作。しかしキャストの交代による再撮影、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による撮影および放送の中断など、さまざまなトラブルに見舞われました。
それでも年をまたいで予定通り全44回を放送。高い視聴率を獲得し、2016年の『真田丸』以来4年ぶりの平均視聴率14%台を記録しています。
あらすじ明智光秀について、史料がほとんど残されていない20代から描いた『麒麟がくる』。武士としては身分の低い美濃の牢人として生まれた光秀は、その才覚を斎藤道三に見出され、家臣として重用されるように。
しかし道三が息子・義龍に討たれたことで美濃を追われた光秀は、のちの主君・織田信長に出会い、その運命が変わりはじめます。生年さえ不明の謎めいた明智光秀にスポットを当て、その生涯を中心に戦国武将たちの運命の行く末を描きました。
明智光秀といえば悪者や裏切り者のイメージがありましたが、この大河ドラマを観てイメージが覆りました。明智光秀が思い悩みながら、まっすぐに突き進む様子が描かれています。こんなにも主人公に死んでほしくないと思ったのは初めて!明智光秀の印象をこれまでとまったく違うものにしてくれるドラマです。
21位『おんな太閤記』(1981年)
橋田壽賀子による脚本で話題に
放送年 | 1981年 |
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キャスト | 佐久間良子(ねね) , 西田敏行(秀吉) , 中村雅俊(秀長) , 赤木春恵(なか) , 夏目雅子(市) |
脚本 | 橋田壽賀子 |
音楽 | 坂田晃一 |
1981年に放送された第19作目の大河ドラマ『おんな太閤記』。豊臣秀吉の正室・ねねの視点で戦国時代、江戸時代初期の様子を描いています。
『渡る世間は鬼ばかり』で有名な橋田壽賀子が原作、脚本を担当し、主演は佐久間良子、秀吉役には西田敏行、その他赤木春恵、中村雅俊などが出演しています。
昭和50年代の大河ドラマの中でも視聴率は特に高く、最高視聴率は36.8%にも及びました。橋田壽賀子ならではの安定感が感じられる作品です。
あらすじ戦国時代のドラマでは武将の観点から描いた作品が多い中、『おんな太閤記』は秀吉の正室「ねね」の生涯を描いた作品となっています。木下藤吉郎(豊臣秀吉)が織田信長に仕えていた永禄3年、桶狭間の戦いに勝利し戦いで傷ついた浅野又右エ門を連れて清州城に戻った時、浅野の娘「ねね」に出会い、藤吉郎はねねに思いを告げます。
ねねに支えられながら信長の重臣になり、信長の死後も戦国の世を生き抜いて関白まで上り詰めた秀吉は、ついに天下統一を成し遂げるのでした。秀吉を支えてきたねねでしたが秀吉の死後、世の中の平和を願い徳川家康に将来を託すのでした。
橋田壽賀子ドラマ特有の言い回しが癖になる大河ドラマ。戦国時代の都合に翻弄される女たちの様子を描き、もう2度とこのような世に生まれたくないという台詞は戦争を経験した橋田壽賀子だからこそ書けるものではないでしょうか。脚本はもちろん、演出、音楽、役者の熱演、すべてが素晴らしい大河ドラマです。
NHK歴代大河ドラマ人気ランキング!あなたのお気に入りは何位?
製作年・視聴率を超えた、大河ドラマの人気ランキングを紹介しました。懐かしい作品、興味を持った作品はあったでしょうか。 歴史上の人物を主人公とするNHK大河ドラマは、完全に史実通りではないものの、日本の歴史やその背景にある政治的駆け引き、人間ドラマなどを興味深く見せてくれます。 また豪華キャストはもちろん、大河への出演をきっかけにブレイクした俳優も多数。 今後も多くの名作を生み出してくれるであろうNHKの大河ドラマに注目したいですね。