2025年12月3日更新

歴代のNHK朝ドラ作品&ヒロイン一覧!女優やモデルもあわせて紹介【2025年最新】

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『ブギウギ』 趣里

1961年に放送された1作目『娘と私』から続いているNHK朝の連続テレビ小説。通称「朝ドラ」の名で愛され、長きに渡り日本のお茶の間の朝を彩ってきました。 この記事では、過去に放送された朝ドラから最新作までを振り返り、作品のあらすじと朝ドラから巣立っていった女優たち演じるヒロインを紹介していきます!

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「連続テレビ小説」(通称朝ドラ)とは?

あさが来た

「朝ドラ」こと連続テレビ小説とは、1961年から続くNHKの帯ドラマ枠の総称です。毎週月曜日から金曜日にかけて、あさ8時台に15分枠で放送されています。 主に時代劇を扱う大河ドラマと並び、NHKドラマの代表格とされている朝ドラ。そのほとんどが女性主人公の作品であり、ホームドラマのフォーマットで描かれています。こうした特徴から、朝のはじまりに寄り添う存在として60年以上にわたって愛されてきました。

2026年以降放送される朝ドラあらすじ・ヒロイン一覧

116作目『巡るスワン』(2027年前期)

気になる116作目の朝ドラは、バカリズムのオリジナル脚本による『巡るスワン』。生活安全課の女性警察官を主人公に、何気ない日常を描くヒューマンコメディです。 本作の主人公は、長野県にある架空の都市・佐和市で暮らす女性警察官。彼女が配属された生活安全課の使命は事件の解決ではなく、まず未然に防ぐこと。業務のあまりの地味さには不満や複雑な思いもありましたが、“何も起こらない日常を守る”大切さに気が付いていきます。

ヒロイン:森田望智

森田望智
生年月日 1996年9月13日
出身地 神奈川県
代表作 『虎に翼』(2024年) 「全裸監督」シリーズ
ヒロインモデル

長野県警佐和警察署の生活安全課に勤める20代後半の巡査部長。ドラマの中の刑事に憧れて警察官になったものの、配属先は犯人逮捕とは無縁の部署でした。それでも業務は真面目に取り組み、プライベートも謳歌して、ありふれた日常を過ごしてきました。 そうして時は流れ、生活安全課の警察官として地域から信頼される存在になっていきます。

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115作目『ブラッサム』(2026年後期)

明治から昭和にかけて、自由を求め続けた作家・宇野千代がモデルの『ブラッサム』。本作の脚本を手がけるのは、『ブギウギ』でサブ作家を務めた経験もある櫻井剛です。 明治30年、山口県岩国市に生まれた葉野珠。彼女は父親とその後妻のもとで育ち、やがては地元で代用教員として働き始めます。突然の解雇や関東大震災、戦争、事業の倒産と借金などの危機に見舞われながらも、作家としての才能を開花させていくのでした。

葉野珠役/石橋静河

石橋静河
生年月日 1994年7月8日
出身地 東京都
代表作 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017年) 『燕は戻ってこない』(2024年)
ヒロインモデル 宇野千代:山口県出身の小説家、随筆家。 着物デザイナーや実業家などの顔も持つ一方、結婚・離婚を繰り返し、多くの著名人と浮き名を流した。

2歳の頃に実母を亡くし、父と後妻である継母によって育てられた葉野珠。女学校を卒業した後、代用教員として就職するものの解雇され、故郷を追われてしまいます。親戚を頼って上京すると、小説の懸賞応募をきっかけに作家になるという夢を叶えました。 珠は小説を書くことを諦めずに、震災や戦争によって揺れる時代を生き抜いていきます。

114作目『風、薫る』(2026年前期)

大河ドラマ『八重の桜』(2013年)などの吉澤智子が脚本を担当する『風、薫る』。実在した2人のトレインドナースをモチーフに、大胆に再構成して描かれるそうです。 トレインドナースとは、明治時代に日本へ伝わった西洋式の看護学を学んだ看護師のこと。主人公・一ノ瀬りんは若くしてシングルマザーになり、生活のために看護の道へ進みます。一方、教会育ちの大家直美もりんと同じ養成所へ入所し、アメリカ留学を目指すのですが……。

一ノ瀬りん役/三上愛

見上愛
生年月日 2000年10月26日
出身地 東京都
代表作 『きれいのくに』(2021年) 『光る君へ』(2024年)
ヒロインモデル 大関和:日本初の近代教育を受けた看護師。 厳密にはモデルではなく、公式からは「モチーフ」と言及されている。

栃木県の元家老の家に長女として生まれ、穏やかな日々を送っていた一ノ瀬りん。しかしある時、「コレラ」のまん延を皮切りに多くの困難が彼女を襲います。天真らんまんで行動力もある彼女は、手探りではじまった看護教育を受けることに! 生計を立てる手段にと選んだ看護師の職でしたが、看護師の地位向上と人々が“ありのまま生きられる”社会のために奮闘します。

大家直美役/上坂樹里

上坂樹里
生年月日 2005年7月14日
出身地 神奈川県
代表作 『御上先生』(2025年)
ヒロインモデル 鈴木雅:大関和と同じ看護婦養成所で学んだ同期の看護師

母親に捨てられ、キリスト教の牧師に育てられた大家直美。貧しい人を多く見てきた過去と、家族を持たない境遇から、生き抜くために多少の嘘やズルをいとわない強かな女性です。 オーディションの中で、2410人の応募者から上坂樹里が演じることが決定しました。

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令和(2019~2025年)の朝ドラあらすじヒロイン一覧

『エール』 二階堂ふみ
『おちょやん』 杉咲花
『おかえりモネ』 清原果耶
『カムカムエブリバディ』 上白石萌音 , 深津絵里 , 川栄李奈
『ちむどんどん』 黒島結菜
『舞いあがれ!』 福原遥
『らんまん』 浜辺美波
『ブギウギ』 趣里
『虎に翼』 伊藤沙莉
『おむすび』 橋本環奈
『あんぱん』 今田未桜
『ばけばけ』 高石あかり

113作目『ばけばけ』(2025年後期)

ばけばけ

作家・小泉八雲とその妻・セツをモデルに描く『ばけばけ』。映画『子供はわかっていけない』のふじきみつ彦が脚本を担当します。 舞台は武士の力が失われつつある明治時代。上級士族の家系に生まれた松野トキは、住み込み女中となった働き先で、英語教師・ヘヴンと出会います。怪談話が好きという共通点から心を通わせるトキとヘヴン。 言語や文化の違いを超えた夫婦二人の何気ない日常から、西洋化が進む時代の中に埋もれていった人々が描かれます。

松野トキ役/高石あかり

生年月日 2002年12月19日
出身地 宮崎県
代表作 『べいびーわるきゅーれ』(2021年) 『グラスハート』(2025年)
ヒロインモデル 小泉節子(小泉セツ):小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻。

怪談が大好きな上流士族の娘・松野トキ。住み込み女中として貧しい暮らしを送る中、外国人英語教師・ヘブンと言葉や文化の違いを超えて心を通わせていきます。 演じるのは『ベイビーわるきゅーれ』『グラスハート』で注目を集める高石あかりです。

112作目『あんぱん』(2025年前期)

あんぱん 朝ドラ

『花子とアン』(2014年)の中園ミホによるオリジナル脚本で描かれる『あんぱん』。漫画家・絵本作家のやなせたかしとその妻をモデルに、「アンパンマン」誕生秘話を紐解きます。 少し気弱で自分に自信がなく、70歳にして漫画家として成功を収めたやなせたかし。上京するときも、独立するときもどんな時も、「ハチキンおのぶ」こと妻・暢の後押しがありました。彼らは激動の戦前~戦後を駆け抜け、やがて誰もが知る「愛と勇気の物語」を生み出すのでした。

柳井のぶ役/今田未桜

今田美桜
生年月日 1997年3月5日
出身地 福岡県福岡市中央区
代表作 『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(2018年) 「東京リベンジャーズ」シリーズ
ヒロインモデル 小松暢:漫画家・やなせたかしの妻。 『高知新聞』初の女性記者であり、夫による絵本『アンパンマン』における「ドキンちゃん」のモデルとされる。

のちの柳井のぶこと朝田のぶは、高知県で三姉妹の長女として誕生。男勝りで勝気な性格と県大会で優勝するほどの足の速さから、「ハチキンおのぶ」「韋駄天おのぶ」とも呼ばれました。 当初は盲目的な軍国少女でしたが、戦中の経験をきっかけに考えが変わることに。戦争を経て『高知新報』の記者となり、気弱な青年・柳井嵩と共に戦後を駆け抜けます。

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111作目『おむすび』(2024年後期)

おむすび

福岡・神戸・大阪を舞台に、栄養士のヒロインを描く平成青春グラフィティ『おむすび』。脚本を担当するのは、NHKドラマ「正直不動産」シリーズの根本ノンジです。 元号が昭和から平成に変わったその日、福岡県糸島の農家に生まれた米田結。豊かな自然と明るい家族に囲まれて育ちますが、高校卒業後、関西の地を転々とすることに……。そんな中、ある出来事が転機となって人の役に立つ喜びを知り、栄養士を志すようになりました。 結は食の知識と持ち前のコミュ力で現代人が抱える問題を解決し、目に見えない縁や人、そして時代までもをむすんでいくのでした。

米田結役/橋本環奈

橋本環奈
生年月日 1999年2月3日
出身地 福岡県福岡市
代表作 「銀魂」シリーズ(2017年-2018年) 『王様に捧ぐ薬指』(2023年)
ヒロインモデル

NHKドラマ初出演で初主演を飾る橋本環奈が、生粋の平成生まれのギャル・米田結を演じます。 農家の娘で何でも美味しそうに食べる結は、幼い頃、「おむすび」と(不本意ながら)呼ばれていました。そんな彼女のモットーは、“どんな困難も明るくたくましく乗り越える”こと!家庭の事情や時代の荒波にも負けずに、栄養士の道を真っ直ぐに突き進んでいきます。

110作目『虎に翼』(2024年前期)

『虎に翼』ドラマ・ガイド

110作目の朝ドラ『虎に翼』は、日本人初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルとする作品。ドラマ『恋せぬふたり』(2022年)などの吉田恵里香が脚本を務めます。 女学校を卒業した猪爪寅子は1929年、日本に新設された女性のための法律学校へ入学しました。周囲から「魔女部」と陰口を叩かれる一方で、1938年には日本初の3人の女性弁護士が誕生。しかし、戦火がすべてをのみ込み、寅子たちは活躍の場すらも失いますが……。 タイトルは中国の思想家・韓非子の言葉に由来し、「鬼に金棒」と同じく、強い者に何かが加わりさらに強くなることのたとえ。

猪爪寅子役/伊藤沙莉

伊藤沙莉
生年月日 1994年5月4日
出身地 千葉県
代表作 『ひよっこ』(2017年) 『これは経費で落ちません!』(2019年)
ヒロインモデル 三淵嘉子:旧姓は武藤。 日本で最初に誕生した女性弁護士。のちに裁判官となり、女性として初めて裁判所長の地位へと上り詰めた。

五黄の寅年の大正3年(1914年)に生まれ、「トラコ」とあだ名を付けられた猪爪寅子。溢れ出す何かを内に抱えた彼女は、縁談を拒絶して法律を学び始めました。そして、戦後の焼け野原を前に、苦境に立たされた人々を助ける裁判官になろうと決意するのです。 唯一残された法律の知識を頼りに、政治にも経済にも解決できない問題に向き合っていきます。

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109作目『ブギウギ』(2023年後期)

『ブギウギ』

戦後の歌手で「ブギの女王」といわれた笠置シヅ子をモデルに、ヒロイン・花田鈴子の姿を描いた『ブギウギ』。主演は女優の趣里が務め、脚本は『百円の恋』(2016年)や『喜劇 愛妻物語』(2019年)などを担当した足立紳が務めます。 香川生まれの大阪育ちである花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫な女の子。東京で人気作曲家と出会ったことで鈴子の運命は変わり、鈴子は「スウィングの女王」として大ブレイク。 しかし戦争が始まってしまい、鈴子は歌や踊りを披露できなくなり……。さまざまな困難を乗り越えて、鈴子はのちに「ブギの女王」となり、日本中を明るくしていくのです。

花田鈴子役/趣里

『ほかげ』 趣里
©富取正明 ©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
生年月日 1990年9月21日
出身地 東京都
代表作 『生きてるだけで、愛。』(2018年) 『ブラックペアン』(2018年)
ヒロインモデル 笠置シヅ子:戦後の歌手。「ブギの女王」の愛称で歴史に名を残した。

戦後の大スターとなった歌手・笠置シヅ子は女優の趣里が務めます。 小さな銭湯の看板娘だった花田鈴子は、もともと抜群の歌唱力を持っていました。そんな鈴子は東京である人気作曲家と運命の出会いを果たし、「スウィングの女王」へと駆け上がります。しかしそんな鈴子に、戦争や母の病気などの苦難が襲い掛かり……。それにも負けず、困難に立ち向かって鈴子はブギの女王になっていくのです。

108作目『らんまん』(2023年前期)

『らんまん』

日本植物学の父・牧野富太郎をモデルに、明治維新から戦後にかけて激動の時代を生きた植物学者の波乱万丈の人生を描く『らんまん』。主演を神木隆之介が務め、オリジナル脚本を『流行感冒』(2021年)で東京ドラマアウォード優秀賞を受賞した長田育恵が担当します。 江戸時代末期の1862年、土佐の地で酒造業を営む商家に生まれた槙野万太郎。生まれつき虚弱体質だった万太郎は、植物に熱中する子どもでした。 大好きな植物採集に明け暮れる日々を過ごしますが、東京で憧れの博物学者たちと出会って植物学への情熱に火が付き、日本独自の植物図鑑を編纂する夢を追うようになります。

牧野寿恵子役/浜辺美波

浜辺美波
生年月日2000年8月29日
出身地石川県
代表作『君の膵臓をたべたい』(2017年)
「賭ケグルイ」シリーズ(2018年-2021年)
ヒロインモデル牧野寿衛:植物学者・牧野富太郎の研究を支えた妻。

『らんまん』のヒロインは万太郎の妻・寿恵子(すえこ)で、浜辺美波が務めます。 寿恵子は東京の下町で母親と菓子屋を営んでいましたが、万太郎と運命の出会いを果たして結婚。植物研究に金をつぎ込む夫を支え、苦しい家計をやりくりしながら貧しくも明るい家庭を築き、最後にはあっと驚く方法で家族を救います。

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107作目『舞いあがれ!』(2022年後期)

舞いあがれ

桑原亮子のオリジナル脚本で、現代を生きるヒロイン・岩倉舞を描く『舞い上がれ!』。物語の舞台は、ものづくりの町・東大阪市と自然豊かな長崎県の五島列島です。舞はパイロットになる夢や飛行機づくりに奮闘しながら、多くの挫折と成功を経験します。 タイトルの由来は、舞が「ばらもん凧」のように向かい風を受けて「舞い上がる」様から。

岩倉舞役:福原遥

福原遥
生年月日1998年8月28日
出身地埼玉県
代表作『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(2009年)
『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)
ヒロインモデル

福原遥は子役時代から活躍する実力派女優。雑誌『ピチレモン』の専属モデル、2017年には「プリキュア声優」抜擢と大活躍ですが、女優を志したきっかけは『おひさま』(2011年)の井上真央だそう! 4度目の正直で掴んだ朝ドラヒロインは、町工場を営む父と母、兄と暮らす少女・岩倉舞です。 相手の気持ちを察し過ぎてしまうがゆえに、引っ込み思案な性格だった舞。五島列島での出会いが彼女を大きく変え、「大空を飛ぶこと」に魅入られていきます

106作目『ちむどんどん』(2022年前期)

ちむどんどん

沖縄の言葉で「胸が高鳴る」という意味のタイトル『ちむどんどん』。その名の通り、前向きなヒロインとわくわくするような物語に注目したい作品です。脚本を務めた羽原大介は、北海道を舞台にした朝ドラ『マッサン』(2014年)を担当していました。 物語の舞台は、まだアメリカ軍の統治下にあった1960年代の沖縄。豊かな自然の中で暮らす比嘉家の人々は、サトウキビなどの農作物を育てる農家として暮らしていました。 ヒロインの暢子は比嘉家の次女で、家族で1番食べることが大好き。ある日暢子はレストランで食べた西洋料理に、すっかり心を奪われてしまいます。そして暢子は「東京でシェフになりたい」という夢を抱き始めるのです。

比嘉暢子役:黒島結菜

黒島唯菜 ちむどんどん
◎NHK総合
生年月日1997年3月15日
出身地沖縄県
代表作『時をかける少女』(2016年)
『明け方の若者たち』(2021年)
ヒロインモデル

沖縄本島北部、通称「やんばる地方」の農家に生まれ育った比嘉暢子。4人兄妹の次女として育った暢子は、幼い頃からのんきでマイペースな性格でした。まっすぐで喜怒哀楽が豊かな暢子は運動も得意で、食べることと美味しいものを何より愛していたのです。 暢子は小学生の頃に父を亡くしてしまい、働いている母親を支えるために一家の料理担当として奮闘していくことになります。そしてある日、1度だけ食べた西洋料理のきらびやかな雰囲気と魅力にとりつかれ、料理人を目指すことを心に決め東京へと旅立っていくのでした。 そして1972年、沖縄の本土復帰の年に暢子は家族たちからのサポートを得て東京へ渡ることに。暢子は念願叶って東京の有名レストランの厨房で修業をはじめます。

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105作目『カムカムエヴリバディ』(2021年後期)

『連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ』

『ちりとてちん』(2007年)を手掛けた藤本有紀によるオリジナル脚本となる『カムカムエヴリバディ』。昭和、平成、令和の時代にラジオ英語講座とともに歩んだ3世代の女性たちを描きます。 戦争で夫を亡くし、娘を置いて渡米するしかなかった祖母・安子。母と英語を憎みながらもジャズソングに救われた母・るい。そして紆余曲折を経ながらもラジオ英語講座に自分の居場所を見つける娘・ひなた。 ラジオで英語を聞きつづけることで、夢への道を開いた3人の小さな奇跡を描きます。

橘安子役/上白石萌音

『連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ』 上白石萌音
生年月日1998年1月27日
出身地鹿児島県
代表作『君の名は。』(2016年)
『恋はつづくよどこまでも』(2020年)
ヒロインモデル平川唯一:昭和21年から、NHKラジオで『カムカム英会話』という英会話放送を担当。
番組のテーマ曲「カム・カム・エブリバディ」が国民的に愛される曲に。

今や胸キュンドラマには欠かせない存在となった清純派女優・上白石萌音。そんな上白石萌音が『カムカムエヴリバディ』の中で演じたのは、初代ヒロインの橘安子。安子は和菓子屋「たちばな」の看板娘でした。 安子が生まれた1925年3月22日は、日本で初めてラジオ放送が始まった日でした。和菓子屋の看板娘で、おしゃれとあんこが大好きな安子。そんな彼女の運命を変えていくのは、あるラジオとの出会いだったのです。 安子の日課となっていたのは、1946年から1951年にかけて放送されていたNHKラジオ第一放送にて流されていた『英会話教室』というラジオ番組を聴くことでした。そしてその放送をきっかけに英語を学び始め、新しい道へと進んでいくのです。

雉真るい役/深津絵里

『連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ』 深津絵里
生年月日1973年1月11日
出身地大分県
代表作「踊る大捜査線」シリーズ(1997年-2012年)
『ステキな金縛り』(2011年)
ヒロインモデル

上白石萌音からバトンを受け取り第2のヒロインを務めるのは、自然体な雰囲気で長い間人気を集め続けている女優・深津絵里。安子の娘であり、第3のヒロイン・ひなたの母であるるいは、とても難しい役どころだったのだとか。 第2のヒロイン・るいの物語の舞台は、昭和30年頃の大阪。るいはある事情により、母・安子と離れ離れになってしまいます。しかしるいは傷つき迷いながらも、自らの意思で進むべき道を切り開き、強い信念を持って歩いていくのでした。 ヒロインに抜擢されたことを受け、深津絵里は「萌音さんと李奈さんが一緒ならば怖いものなし!それぞれの時代を生きる女性の姿を、3人できらきらと輝かせていきます」と語っています。 その言葉通り、見ている人に勇気を与えてくれるような、きらきらとした女性を見事に演じました。

大月ひなた役/川栄李奈

『連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ』 川栄李奈
生年月日1995年2月12日
出身地神奈川県
代表作『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2016年)
『地獄の花園』(2021年)
ヒロインモデル

3人ヒロインのラストを飾るのは、元AKB48の女優・川栄李奈。『カムカムエヴリバディ』のヒロインには、オーディションを勝ち抜き選ばれています。 川栄はコミカルな役からシリアスな役までなんでもこなし、ドラマや映画に引っ張りだこ。その人を惹きつけるような魅力的な演技に注目です。 川栄李奈が演じた第2のヒロイン・るいの娘であるひなたは、可愛らしい甘えん坊の少女。ひなたの物語は昭和40年代頃の京都が舞台となっています。自由で奔放なひなたは飽きっぽい一面もあり、親近感が湧いてくるようなキャラクターです。 今まで何度もNHK朝ドラのオーディションを受けており、ヒロインを務めることが夢だったという川栄李奈。その可愛らしい表情に大注目です。

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104作目『おかえりモネ』(2021年前期)

NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 おかえりモネ Part1

2021年前期の朝ドラ『おかえりモネ』は「3.11」を経た現代を舞台に、気象予報士を目指すヒロインの奮闘が描かれます。 宮城県気仙沼に生まれ育った永浦百音(ながうらももね)は、ある理由で「3.11のときに自分にはなにもできなかった」という後ろめたさを抱いていました。やがて内陸の登米(とめ)に移り住んだ彼女は、誰かの役に立ちたいという思いから、天気予報にその可能性を見出します。 脚本を担当するのは、『透明なゆりかご』や『きのう何食べた?』などで知られる安達奈緒子です。

永浦百音役/清原果耶

清原果耶
生年月日2002年1月30日
出身地大阪府
代表作『透明なゆりかご』(2018年)
『ファイトソング』(2022年)
ヒロインモデル

宮城県気仙沼湾沖に浮かぶ島で生まれ育った百音。しかし「3.11」で故郷が甚大な被害を受けたとき、彼女はたまたまそこにいなかったことで罪悪感を持つようになります。登米に移住し生き方を模索する彼女が出会ったのは天気予報でした。 気象予報士の資格を取得し、東京の気象予報会社で経験を積んだ百音は「故郷の気仙沼に活気を取り戻したい」と、家族や友人とともにふるさとに貢献する道を探します。

103作目『おちょやん』(2020年後期)

おちょやん

喜劇女優・浪花千栄子をモデルに、「大阪のお母さん」とまで呼ばれるようになった1人の女性を描きます。昭和という激動の時代で、大阪のど真ん中を舞台にしている本作。お芝居に触れて女優の道を志した人生を綴った、“大阪らしい”笑って泣ける人情物語です。 『半沢直樹』や『下町ロケット』、『陸王』といった人気作を数多く手掛けた八津弘幸が脚本を担当します。

浪花千栄子役/杉咲花

杉咲花
生年月日1997年10月2日
出身地東京都
代表作『花のち晴れ ~花男Next Season~』(2018年)
『青くて痛くて脆い』(2020年)
ヒロインモデル浪花千栄子:「大阪のお母さん」の愛称で親しまれた上方女優の代表的存在。
喜劇女優として、舞台・映画・テレビに出演。

竹井千代は、大阪南河内の貧しい家に生まれます。早くに母を亡くし、父と弟と3人暮らし。口が達者だった千代はやがて芝居に魅了され、女優を目指すようになりました。

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102作目『エール』(2020年前期)

エール

昭和の音楽史を代表する古関裕而とその妻・古関金子をモデルに、激動の時代である昭和で、人々の心に寄り添う曲を作り続けた夫婦を描く物語。 タイトルの「エール」とは「応援」の意味で、東日本大震災から10年を迎える福島を応援する作品となっています。

関内音役/二階堂ふみ

二階堂ふみ
生年月日1994年9月21日
出身地沖縄県那覇市
代表作『ヒミズ』(2012年)
『翔んで埼玉』(2019年)
ヒロインモデル古関金子:旧姓は内山。
オペラ歌手を目指しており、帝国音楽学校で声楽を学ぶも、子育てに専念するために中退。声楽家や詩人として活動。

豊橋に住む関内音は、福島に住む古関裕一と文通で愛を育み、電撃結婚します。プロの歌手を目指す音は、作曲家の夫を叱咤激励しながらも自身の夢を追いかけるのです。

平成後期(2010~2019年)の朝ドラあらすじ・ヒロイン一覧

『ゲゲゲの女房』 松下奈緒
『てっぱん』 瀧本美織
『おひさま』 井上真央
『カーネーション』 尾野真千子
『梅ちゃん先生』 堀北真希
『純と愛』 夏菜
『あまちゃん』 能年玲奈(のん)
『ごちそうさん』
『花子とアン』 吉高由里子
『マッサン』 シャーロット・ケイト・フォックス
『まれ』 土屋太鳳
『あさが来た』 波瑠
『とと姉ちゃん』 高畑充希
『べっぴんさん』 芳根京子
『ひよっこ』 有村架純
『わろてんか』 葵わかな
『半分、青い。』 永野芽郁
『まんぷく』 安藤サクラ
『なつぞら』 広瀬すず
『スカーレット』 戸田恵梨香

101作目『スカーレット』(2019年後期)

信楽焼の女性陶芸家の草分け、神山清子を参考(モデルではない)に、第二次世界大戦後、大阪から茂県・信楽に移ったヒロインが信楽焼に惹かれ、男社会の陶芸の世界へ飛び込む物語。 モノを作り出す情熱と喜びを糧に、挫折や失敗を乗り越えていく姿を描きます。

川原喜美子役/戸田恵梨香

戸田恵梨香
生年月日1988年8月17日
出身地兵庫県神戸市
代表作「SPEC」シリーズ(2010~13年)
『大恋愛~僕を忘れる君と』(2018年)
ヒロインモデル

川原喜美子は滋賀県で信楽焼と出会い、陶芸の世界に惹かれて青年陶芸家と結婚しました。息子を授かるも別れ、貧乏な境遇の中で自らの窯を開くことに。がむしゃらな強さと天性の明るさで独自の世界を切り開こうと奮闘します。

100作目『なつぞら』(2019年前期)

『なつぞら』

1937年に東京に生まれ、戦争で亡くした父の戦友に養女として引き取られたヒロイン・なつが、日本アニメの草創期にアニメ―ターを目指す様を描きます。北海道・十勝の広大な大自然と、開拓者精神溢れる強く優しい大人たちに育まれたなつの、夢と冒険の物語です。 2018年12月31日に行われた『第69回NHK紅白歌合戦』において、総合司会を務めた内村光良が本作の語りを務めると、サプライズで発表されました。

奥原なつ役/広瀬すず

広瀬すず
生年月日1998年6月19日
出身地静岡県静岡市
代表作『チア☆ダン』(2018年)
「ちはやふる」シリーズ(2016~18年)
ヒロインモデル

奥原なつは戦争孤児で、養父の柴田剛男とともに北海道・十勝に移り住みました。大自然で育んだ想像力と根性を活かし、当時「漫画映画」と呼ばれたアニメ界に飛び込みます。

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99作目『まんぷく』(2018年後期)

インスタントラーメンを生み出した実業家の安藤百福と、その妻・仁子の半生をモデルに、戦前から高度経済成長期の大阪で懸命に生きた夫婦の物語を描きます。失敗しては成功する、「敗者復活戦」を繰り返した後に、2人が世紀の大発明を果たすサクセスストーリーです。 同作の脚本は、大河ドラマ『龍馬伝』や、木村拓哉主演の「HERO」シリーズなどで知られる脚本家・福田靖が担当しています。

今井福子役/安藤サクラ

安藤サクラ
生年月日1986年2月18日
出身地東京都
代表作『ゆとりですがなにか』(2016年)
『万引き家族』(2018年)
ヒロインモデル安藤仁子:インスタントラーメンの生みの親で、日清食品創業者の安藤百福を支えた妻。

今井福子は姉・咲の結婚式の出し物をきっかけに萬平と出会い、咲の病気と死、萬平の逮捕など様々な困難を乗り越え、周囲の後押しもあって萬平と結婚。楽観的でおっとりした性格ですが、萬平の開発の突破口を開くなど機転が効き、発明家としての才能を信じて夫を支えます。

98作目『半分、青い。』(2018年前期)

高度経済成長の終焉が近づいた1971年、岐阜県の東濃に生まれたヒロインが鈴愛(すずめ)です。幼少時の病気で左耳の聴力を失い、さらにバブル時期の岐阜と東京で様々な失敗と挫折を重ねながらも、ついに1つの発明を成し遂げる姿を描きます。 『ロングバケーション』や『愛していると言ってくれ』など、多数の大ヒット恋愛ドラマを手掛けてきた北川悦吏子が脚本を担当しています。

楡野鈴愛役/永野芽郁

永野芽郁
生年月日1999年9月24日
出身地東京都
代表作『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)
『そして、バトンは渡された』(2021年)
ヒロインモデル

岐阜県にある、小さな食堂で生を受けた楡野鈴愛(にれのすずめ)。ユニークな感性を持ち、思い立ったら即行動なので、失敗することも多々あります。病気、挫折、結婚と離婚などを経験しながら、持ち前のへこたれない前向きさでまっすぐに生きていきました。

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97作目『わろてんか』(2017年後期)

明治から昭和の戦後にかけて“笑い”のために生きた、吉本興業の創業者・吉本せいの波乱万丈の半生を描きます。 京都の薬問屋に生まれたヒロイン・てんは、旅芸人の藤吉と駆け落ち同然で大阪に出ます。嫁ではなく女中として働きながらも決してへこたれずに“笑い”を忘れず、やがて寄席の経営に乗り出して少しずつ事業を拡げていきます。

藤岡てん役/葵わかな

葵わかな
生年月日1998年6月30日
出身地神奈川県
代表作『陽だまりの彼女』(2013年)
『ブラックペアン』(2018年)
ヒロインモデル吉本せい:兵庫県出身の芸能プロモーター。
夫婦で寄席経営をはじめ、1913年に現在の吉本興業を設立。

葵わかな扮するヒロイン・藤岡てんは、子どもの頃から行動的で笑い上戸でした。当初は家業の薬問屋を継ぐつもりでしたが、藤吉と出会ったことで思い切った決断に至ります。

96作目『ひよっこ』(2017年前期)

1964年に開催された東京オリンピックの前後数年が物語の舞台です。茨城県の農村で育ったヒロインが集団就職で上京し、行方不明の父探しや様々な困難を乗り越えながら成長していく姿を描きました。 出稼ぎに出た父が戻らなかったことがきっかけで東京に集団就職するみね子。不況が原因で勤めていた工場は倒産しますが、縁あって父が愛した洋食屋で働くことになります。

谷田部みね子役/有村架純

有村架純
生年月日1993年2月13日
出身地兵庫県伊丹市
代表作『映画 ビリギャル』(2015年)
『中学聖日記』(2018年)
ヒロインモデル

谷田部みね子は福島にほど近い、山あいの米農家の長女として生まれました。故郷を愛する元気いっぱいの少女ですが、生活は楽ではなく、出稼ぎに出た父が失踪。父が愛した洋食屋働きながら、父の知人であるすずふり亭の人々との交流を経て、みね子に変化が訪れます。 朝ドラでは過去3作のヒロインが実在の人物をモデルとしていたのに対し、久しぶりのオリジナル・キャラクターとなりました。

95作目『べっぴんさん』(2016年後期)

べっぴんさん

神戸にある有名子供服メーカーの創業者の1人・坂野惇子をモデルに、戦後焼け跡のどん底から這い上がり、見事に起業を成功させた坂東すみれの半生を描くサクセスストーリーです。 服飾商社を営む裕福な家に生まれたヒロイン・すみれは、刺繍が好きなお嬢様でしたが戦争により全てを失ってしまいました。生活のため、友情を育んだ仲間の女性たちとベビーショップを立ち上げ、数々の困難を乗り越えながら商売を軌道に乗せていきます。

坂東すみれ役/芳根京子

芳根京子
生年月日1997年2月28日
出身地東京都
代表作『表参道高校合唱部!』(2015年)
『累 -かさね-』(2018年)
ヒロインモデル坂野惇子:兵庫県出身の実業家。
女学校時代の友人たちを集め、“子どもと母親の立場で作る良心的な”育児用品を目指して、アパレルメーカー「ファミリア」を創業。

坂東すみれはおっとりした性格ですが、内には意志の強さを秘めています。病床にあった母のためハンカチに刺繍したことが大きな転機となり、その後の生き方の柱となります。 ベビー用品に需要を見出し、アパレルメーカーを創業する一方で、夫の出征中に長女を出産して立派に育て上げました。

94作目『とと姉ちゃん』(2016年前期)

花森安治と共に「暮しの手帖」を創刊した大橋鎭子の半生がモチーフであり、亡き父の代わりとなって家族を守るため、ひたむきに昭和の混乱期を生きたヒロインの物語です。 静岡県の浜松に三人姉妹の長女として生まれますが、父の死後は東京の深川にある母の実家に身を寄せます。戦前から戦後に至る激動の昭和を家族とともに懸命に生き抜く姿、そして一人の編集者と出会い、女性のための出版社を立ち上げようと挑む姿を描きました。

小橋常子役/高畑充希

高畑充希
生年月日1991年12月14日
出身地大阪府東大阪市
代表作『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年)
『過保護のカホコ』(2017年)
ヒロインモデル大橋鎭子:東京都出身の編集者、エッセイスト。
「暮しの手帖社」の創業者で、同社の生活総合雑誌『暮しの手帖』を創刊。

父の遺言を受け、家族を守ることを誓う責任感の強いヒロイン・小橋常子。東京の女学校卒業後は様々な仕事を転々としながら、女性のための雑誌を創刊しました。

93作目『あさが来た』(2015年後期)

日本で初めて女子大学を設立した女性実業家・広岡浅子の半生を、幕末から明治の近代日本へと至るエネルギーに満ち溢れた時代を背景に描きました。 京都の豪商に生まれたお転婆なヒロイン・あさは、大阪商人の家に嫁ぐと男社会を物ともせず、商いやさらには銀行・保険事業へと精力的に手を広げていきます。教育にも携わり、やがて大きな偉業を成し遂げるのでした。

今井あさ役/波瑠

波留
生年月日1991年6月17日
出身地東京都
代表作「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」シリーズ(2014年)
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(2016年)
ヒロインモデル広岡浅子:大阪を拠点に活動した実業家で教育者。
明治を代表する女性実業家で、女子高等教育機関設立にも尽力し、「女子教育」に対する情熱を注ぎ続けました。

ヒロイン・今井あさは、幕末の京都で財を成した豪商・今井家の次女として生まれました。「なんでどす?」と「びっくりぽん」が口癖で、相撲をとるのが好き。後に淀川生命の相談役に就任し、「大阪実業界の女傑」と呼ばれるようになりました。 あさとは異なる人生を歩む、今井家長女のはつは『あさが来た』のもう1人のヒロイン的存在であり、こちらは宮﨑あおいが演じています。

92作目『まれ』(2015年前期)

『まれ』

家族とともに石川県能登に移住し天真爛漫に育ったヒロイン・まれ。祖母との出会いがきっかけとなり、神奈川県横浜に移ります。まれが世界一のパティシエを目指し、厳しい修行に取り組む姿を描いた青春物語です。 コンクール参加を経て終盤は再び能登へと舞い戻り、自らがオーナーパティシエを務める店「プチ・ソルシエール」を開業するに至ります。

津村希役/土屋太鳳

土屋太鳳
生年月日1995年2月3日
出身地東京都
代表作『鈴木先生』(2011年)
『orange -オレンジ-』(2015年)
ヒロインモデル

夢物語が嫌いで、「地道にコツコツ」を信条とする現実主義なヒロイン・津村希。最初は市役所職員を目指すも、ケーキ作りの喜びと祖母との出会いがまれの人生を変えました。後に山﨑賢人扮する幼なじみの紺谷圭太と結婚し、双子の男女をもうけます。

91作目『マッサン』(2014年後期)

日本でウイスキーを作るという夢に向かって邁進し、ついに成し遂げた日本人男性亀山政春と外国人の妻エリーの愛の物語です。 ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝と妻リタをモデルとしており、大阪と北海道、そしてスコットランドのグラスゴーが主要舞台になりました。スコットランドでウイスキー造りを勉強していた主人公・亀山政春は、現地の女性エリーと出会って駆け落ち同然の国際結婚をします。 帰国後、夫婦で支え合いながら本格的なウイスキー造りに奮闘するのでした。

亀山エリー役/シャーロット・ケイト・フォックス

シャーロット・ケイト・フォックス
生年月日1985年8月14日
出身地アメリカ合衆国・ニューメキシコ州サンタフェ
代表作『名探偵キャサリン』(2015年)
『OUR HOUSE』(2016年)
ヒロインモデル竹鶴リタ:イギリス生まれで、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝の妻。

亀山エリーはスコットランドの医師の家庭に生まれ、妹の友人だった政春とクリスマスパーティーで運命的な出会いを果たした、朝ドラ史上初の外国人ヒロイン。 周囲の反対を押し切って結婚し、ウイスキー造りに情熱を燃やす夫を、生涯に渡って献身的に支え続けます。

90作目『花子とアン』(2014年前期)

『赤毛のアン』など英米児童文学の日本語訳で有名な翻訳者・村岡花子をモデルに、明治から昭和にかけて混乱の時代を生きた1人の女性の波乱の半生を描きます。 山梨県の貧しい家に生まれたヒロイン・はなは、東京の女学校で英語を学んだあと教師になって故郷の学校に赴任しました。著書出版を機に再び上京し、いよいよ夢の実現に向けて奮闘。彼女のかけがえのない友として柳原白蓮も登場します。

安東はな役/吉高由里子

吉高由里子
生年月日1988年7月22日
出身地東京都
代表作『蛇にピアス』(2007年)
『横道世之介』(2013年)
ヒロインモデル村岡花子:山梨県出身の翻訳家・児童文学者。
特に児童文学の翻訳で知られ、『赤毛のアン』などのモンゴメリ、エレナ・ポーターらの翻訳を数多く手掛けました。

ヒロイン・安東はなこと、後の村岡花子は10歳のときに給付生として編入した東京の修和女学校で英語に触れ、翻訳者としての道を志します。教師のスコットから『赤毛のアン』の原作本を贈られ、終戦の年である1945年、52歳の時に翻訳を完成させて一大ベストセラーとなりました。

89作目『ごちそうさん』(2013年後期)

東京の洋食店に生まれたヒロインが、大阪で食というものの大切さを学びながら妻として母として成長していく姿を描きます。 明治に始まり、大正から昭和の激動の時代を経た戦後までの長い物語。ヒロイン・め以子は下宿していた西門悠太郎と恋に落ち、食い倒れの町・大阪に嫁ぎます。食文化の違いや個性的な家族との関わりに戸惑いながらも、料理に対する愛を忘れず、軽やかに困難を乗り越えていきました。

卯野め以子役/杏

杏
©Junko Tamaki(t.cube)
生年月日1986年4月14日
出身地東京都
代表作『平清盛』(2012年)
「花咲舞が黙ってない」シリーズ(2014年-2015年)
ヒロインモデル

東京の洋食店「開明軒」の長女として生まれた卯野め以子。何より食べることが大好きで、食いしん坊のヒロインでしたが、何事にも決してへこたれません。終戦後は大阪市内に戻り、知人たちに料理を提供する「蔵座敷」を始めました。 杏は本作がきっかけとなり、夫役の東出昌大とプライベートでも結婚(2020年離婚)に至りました。

88作目『あまちゃん』(2013年前期)

岩手県三陸にある架空の北三陸市を舞台に、東京の女子高生だったアキが祖母に習って海女となり、やがて地元アイドルを経て、東京で本物のアイドルになるべく奮闘する姿を描きます。 終盤は再び北三陸に戻り、震災後の復興を背景とした物語が展開。宮藤官九郎による個性あふれる脚本、豪華キャストたちの名演技、東日本大震災を真正面から描いたことなど、全てが大きな話題をよんで社会現象を巻き起こしました。

天野アキ役/能年玲奈(のん)

のん
生年月日1993年7月13日
出身地兵庫県神崎郡神河町
代表作『ホットロード』(2014年)
『この世界の片隅に』(2016年)
ヒロインモデル

天野アキは東京都で育ち、16歳の夏に北三陸市に移住。現役海女の祖母の勧めもあって、過去と決別するため海女となりました。一度は芸能活動を休止したものの、最後はユイとのユニット「潮騒のメモリーズ」も復活し、北三陸で芸能活動を再開します。

87作目『純と愛』(2012年後期)

沖縄の宮古島と大阪の大正区という2つの場所を舞台に、偶然出会った1組の男女が協力し合い、夢を実現していく姿をリアルなタッチで描きました。 宮古島で育ったヒロインの純は、大阪の一流ホテルで働き始めます。そんな時出会ったのが不思議な力を持つ青年・愛(いとし)でした。純の亡き祖父が経営していたまるで「魔法の国」のようなホテルを再生するため、ともに生きることを誓い合った2人は数々の試練に立ち向かいます。

狩野純役/夏菜

夏菜
生年月日1989年5月23日
出身地埼玉県
代表作『GANTZ』(2011年)
『ハケンのキャバ嬢・彩華』(2017年)
ヒロインモデル

大阪府で生まれ、10歳で宮古島に引っ越したヒロイン・狩野純。非常に活発で正義感の強い性格ですが、それ故に様々なトラブルに巻き込まれがちでした。就職のため戻った大阪で、風間俊介扮する待田愛と運命的な出会いを果たし、結婚に至ります。

86作目『梅ちゃん先生』(2012年前期)

太平洋戦争の末期、空襲により焼野原となった東京を舞台に、そこから懸命に這い上がって立派な女医となるヒロインの姿を戦後復興に重ねて描きました。放送前年に発生した東日本大震災の復興支援プロジェクトの一環に位置づけられる作品です。 終戦直後の東京蒲田に暮らすヒロイン・梅子は、医師である父の反対を押し切って自らも医学の道に進みます。やがて結婚して子育てをしながら、地域医療に貢献する町医者として様々な困難に立ち向かうのでした。

下村梅子役/堀北真希

堀北真希
生年月日1988年10月6日
出身地東京都清瀬市
代表作『花ざかりの君たちへ』(2005年)
「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ(2005年-2012年)
ヒロインモデル

下村梅子は3人兄弟の末っ子として生まれ、優秀な兄や姉と違ってドジなヒロインでした。劣等感が強く勉強も苦手でしたが、医師の道を志してからは強い意志を持って突き進み、後に子育てをしながら町医者として地域医療に貢献しました。

85作目『カーネーション』(2011年後期)

世界的に活躍するファッションデザイナー、コシノ3姉妹の母・小篠綾子の半生を描いたドラマであり、主な舞台はだんじりで有名な大阪の岸和田です。 大正時代、岸和田の呉服店に生まれたヒロイン・糸子。ミシンとの出会いが糸子の運命を変え、父の反対を押し切って洋服作りの道に進みます。 朝ドラ史上最高傑作との声も聞かれ、権威あるギャラクシー賞大賞など数々の賞を受賞しました。

小原糸子役/尾野真千子

尾野真千子
生年月日1981年11月4日
出身地奈良県吉野郡西吉野村(現・奈良県五條市)
代表作『殯の森』(2007年)
『最高の離婚』(2013年)
ヒロインモデル小篠綾子:兵庫県出身のファッションデザイナー。
同じ道に進んだ三姉妹、コシノヒロコ、コシノジュンコ、コシノミチコの母親として広く知られています。

小原糸子はだんじり好きのやんちゃな長女として生まれ、呉服屋ながら洋服に興味を持って、21歳の時に自らの店を立ち上げます。 戦争で夫を失うという困難に遭いながら3人の娘たちを育て上げ、2006年に92歳で他界するまで精力的に働き続けました。晩年は夏木マリが演じています。

84作目『おひさま』(2011年前期)

壮大な自然に溢れた長野県信州の安曇野市と松本市を主な舞台に、激動の昭和をひたむきに生き抜いた一人の女性の半生を描きます。 幼い頃に母を亡くしますが、努力により女学校を卒業して教師になる夢を実現させました。戦時中も教師として働き、老舗そば屋の息子との見合い結婚と出産を経て、やがて安曇野に蕎麦の店「百白花」を開店するに至ります。

須藤陽子役/井上真央

井上真央
生年月日1987年1月9日
出身地神奈川県横浜市
代表作「花より男子」シリーズ(2005年-2008年)
『花燃ゆ』(2015年)
ヒロインモデル

ヒロインの須藤陽子は、戦禍を交えた激動の時代を生きながら、亡き母の教えである“常に「おひさま」のような笑顔”で周囲の人々を明るく照らし続けました。 晩年を若尾文子が演じており、過去を回想する形でドラマの語りも担当しています。

83作目『てっぱん』(2010年後期)

広島県の尾道市でお転婆いっぱいに育った高校生のあかり。自身が養子であることを知ったのち、やがて大阪で様々な困難を乗り越えながら、ついに念願のお好み焼き店「おのみっちゃん」を開くまでを描きました。 縁あって血の繋がった実の祖母である田中初音と一緒に店を出し、尾道と大阪に住む2つの家族を結び付ける存在になっていきます。

村上あかり役/瀧本美織

瀧本美織
生年月日1991年10月16日
出身地鳥取県鳥取市
代表作『美男ですね』(2011年)
『貞子3D2』(2013年)
ヒロインモデル

村上あかりは、吹奏楽部でトランペットを担当する高校3年生。高校卒業後は大阪に出て就職するも、入社初日に会社が破産し、広島に戻ることになります。お好み焼きをこよなく愛しており、男勝りな性格を発揮してお好み焼きの店「おのみっちゃん」を開店しました。

82作目『ゲゲゲの女房』(2010年前期)

ゲゲゲの女房

漫画家・水木しげるの愛妻として知られる武良布枝が記した同名自伝エッセイが原作です。島根県の安来で育った布美枝が、縁談により東京・調布に住む漫画家の茂と結婚します。 ボロボロの家、さらに収入が不安定で倹しい生活の中、明るく前向きに個性的な夫を支え続ける妻の姿を描きました。布美枝がまだ幼い1939年に始まり、戦争を経て1986年までの約50年弱の物語が心温まるタッチで綴られました。

飯田布美枝役/松下奈緒

松下奈緒
生年月日1985年2月8日
出身地兵庫県川西市(出生は奈良県生駒市)
代表作『早海さんと呼ばれる日』(2012年)
『早子先生、結婚するって本当ですか?』(2016年)
ヒロインモデル武良布枝:漫画家・水木しげるの妻。
現実でも献身的に水木を支え、漫画の締切が迫ると、ベタなどの単純作業を手伝うこともあったとか。

島根県安来市に店を構える、酒屋の大人しい三女として生まれた布美枝。同郷で39歳の漫画家・室井滋とお見合いし、何とその5日後に結婚します!粘り強い性格で貧しい生活にも負けず、様々な生活の工夫を凝らして夫を支え、その成功を信じ続けました。

平成中期(2000~2009年)の朝ドラあらすじ・ヒロイン一覧

『私の青空』 田畑智子
『オードリー』 岡本綾
『ちゅらさん』 国仲涼子
『ほんまもん』 池脇千鶴
『さくら』 高野志穂
『まんてん』 宮地真緒
『こころ』 中越典子
『てるてる家族』 石原さとみ
『天花』 藤澤恵麻
『わかば』 原田夏希
『ファイト』 本仮屋ユイカ
『風のハルカ』 村川絵梨
『純情きらり』 宮﨑あおい
『芋たこなんきん』 藤山直美
『どんど晴れ』 比嘉愛未
『ちりとてちん』 貫地谷しほり
『瞳』 榮倉奈々
『だんだん』 三倉茉奈 , 三倉佳奈
『つばさ』 多部未華子
『ウェルかめ』 倉科カナ

81作目『ウェルかめ』(2009年後期)

ウミガメの町として知られる徳島県美波町と徳島市を主な舞台に、雑誌編集者として奮闘するヒロインが、家族や周囲の人々との関わり合いの中で人間としても成長していく姿を描きます。 最初は憧れのファッション雑誌の編集者となるものの、急な廃刊からリストラされ、徳島市の小さな出版社「ゾメキトキメキ出版」で働くことになりました。

浜本美波役/倉科カナ

倉科カナ
生年月日1987年12月23日
出身地熊本県熊本市南区
代表作『ファーストクラス』(2014年)
「刑事7人」シリーズ(2015年-2017年)
ヒロインモデル

浜本美波は幼い頃、砂浜にいたウミガメの子どもに感動して大きな夢を抱き、最後には自らの手で雑誌『ウェルかめ』を立ち上げました。実家はお遍路宿を営んでおり、その悪評絡みで偶然出会ったのが、室井滋扮する「ゾメキトキメキ出版」の編集長・吉野鷺知でした。

80作目『つばさ』(2009年前期)

蔵の町として知られる埼玉県川越市を舞台に、老舗和菓子店「甘玉堂」の跡継ぎとして真面目に働くヒロイン・つばさのところに、突然戻って来た母親が巻き起こす騒動を描きました。 高畑淳子扮するトラブルメーカーの母親が多額の借金を背負っていたことで、つばさは否応なく地元のコミュニティラジオ局と関わることになってしまいます。ちなみに本作の埼玉県にて、朝ドラの舞台は全都道府県を網羅しました。

玉木つばさ役/多部未華子

多部未華子
生年月日1989年1月25日
出身地東京都
代表作『君に届け』(2010年)
『デカワンコ』(2011年)
ヒロインモデル

多部未華子扮する玉木つばさは、長女として「甘玉堂」の跡を継ぐべく真面目に働く上に、失踪した母親の代わりに家事も担当するしっかり者でした。

79作目『だんだん』(2008年後期)

島根と京都という遠く離れた場所で、互いの存在を知らぬまま育った双子の姉妹がある日、運命の再会を果たしたことで起こる騒動を独特のユーモアを交えて描きました。 松江に住む高校3年生のめぐみと京都で舞妓をするのぞみ。時にライバルとして、時には心の通じ合った無二の姉妹として支え合いながら、やがて一緒に歌手としてデビューするに至ります。

田島めぐみ役/三倉茉奈

生年月日1986年2月23日
出身地大阪府大阪市
代表作『赤い糸の女』(2012年)
『べっぴんさん』(2016年)
ヒロインモデル

田島めぐみは3人組バンド「シジミジル」として、路上ライブを行うほど歌が大好きでした。 現実的な将来を見据えて、高校卒業後は看護の専門学校に進んだものの、のぞみとの出会いを通して音楽の情熱を取り戻します。のぞみを加えた「シジミジル」として歌手デビューを果たし、その後彼女と双子デュオ「Sweet Juno」を結成しました。

田島のぞみ役/三倉佳奈

生年月日1986年2月23日
出身地大阪府大阪市
代表作『双子探偵』(1999年)
舞台『パッチギ!』(2009年)
ヒロインモデル

めぐみと「Sweet Juno」として一世を風靡しますが、それぞれ別の夢に向かうことを決意し、めぐみは看護の道へ、のぞみは祇園で「はなむら」の女将になりました。

78作目『瞳』(2008年前期)

札幌でヒップホップダンサーを目指していたヒロイン・瞳は、祖母の死がきっかけとなり、祖父の暮す東京の月島で同居することに。祖父が里親をする3人の子供たちとの関わりを通じて、瞳自身が次第に人間として成長していく姿を描きます。 西田敏行扮する祖父の勝太郎らが織り成す月島の下町人情と、ヒップホップダンスという異色の組合せが話題になりました。

一本木瞳役/榮倉奈々

榮倉奈々
生年月日 1988年2月12日
出身地 鹿児島県
代表作 『余命1ヶ月の花嫁』(2009年) 『Nのために』(2014年)
ヒロインモデル

ヒロインの一本木瞳は、最先端のストリートダンスに熱中する生活から、いきなり下町で3人の子供の里親となりました。苗字の通りの“一本気な”性格で、様々な困難にぶつかっても夢を諦めず、ついに「瞳ダンススタジオ」を開設するに至ります。

77作目『ちりとてちん』(2007年後期)

福井県の小浜で育った内気で控えめなヒロインが、高校卒業を機に勇気を出して飛び出した大阪で上方落語に出会います。落語家になりたいという夢を抱いた彼女の頑張りと成長を描く物語です。 渡瀬恒彦扮する天才落語家・徒然亭草若に弟子入りし奮闘する姿を、落語らしく笑いあり涙ありの展開で綴りました。また、語りを上沼恵美子が務めたことも話題をよびました。

和田喜代美役/貫地谷しほり

貫地谷しほり
生年月日 1985年12月12日
出身地 東京都荒川区
代表作 『あんどーなつ』(2008年) 『くちづけ』(2013年)
ヒロインモデル

和田喜代美底は抜けに明るく、前向きという従来の朝ドラのヒロインと全く正反対の、劣等感の塊でマイナス思考の異色ヒロインでした。やがて大阪で成長を遂げ、母・糸子の生き方にも感銘を受けて、“おかあちゃんとして”の道を進む決意を固めます。

76作目『どんど晴れ』(2007年前期)

横浜の実家でパティシエ目指して修行していたヒロイン・夏美は、結婚をきっかけに夫の実家である岩手県盛岡の老舗旅館「加賀美屋」を継ぐ決心をします。 草笛光子扮する大女将、宮本信子扮する女将のもと、中居からスタートした夏美が老舗らしい伝統と格式の中で戸惑いつつも、果敢に奮闘する姿が描かれました。舞台となる盛岡らしく、宮沢賢治や『遠野物語』の民話世界が物語の中に織り込まれています。

浅倉夏美役/比嘉愛未

比嘉愛未
生年月日 1986年6月14日
出身地 沖縄県具志川市(現・うるま市)
代表作 『天地人』(2009年) 「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズ
ヒロインモデル

比嘉愛未扮するヒロイン・浅倉夏美は、実家のケーキ店「ル・ヴィザージュ」で働きながら、パティシエを目指すという気楽な日々を送っていました。しかしその生活は一転、ホテルマンだった婚約者が実家の旅館を継ぐと言い出し、未知の世界へ飛び込むことになったのでした。

75作目『芋たこなんきん』(2006年後期)

大阪天満の商店街を主な舞台に、芥川賞作家・田辺聖子の半生をドラマ化しました。10人の大家族のもとに嫁入りした37歳のヒロイン・町子が、家族の面々との絆を深めながら、てんやわんや作家を目指す姿を独特のユーモア満載で描いています。 あくまでもヒロインの現在を軸に、古き昭和が回想シーンとして織り込まれるという朝ドラとしては異色の展開で、懐かしい市電の路面電車なども再現されました。

花岡町子役/藤山直美

生年月日 1958年12月28日
出身地 大阪府大阪市
代表作 『おんなは度胸』(1992年) 『顔』(2000年)
ヒロインモデル 田辺聖子:大阪府出身の小説家。 恋愛小説を中心に活動し、第50回芥川賞をはじめとする文学賞、2008年には文化勲章を授与された。

朝ドラヒロイン史上、最年長ヒロインとなった藤山直美扮する花岡町子。多数の著作を発表してサイン会を開いたり、権威ある文学賞を受賞したりと、モデルの田辺聖子に倣った形で人物造形がなされました。

74作目『純情きらり』(2006年前期)

太平洋戦争真っ只中の愛知県岡崎市と東京を舞台に、ジャズピアニストを夢見て激動の時代をたくましく生き抜くヒロイン・桜子の波乱の人生を描きました。津島佑子が自身の家族を描いた小説『火の山―山猿記』が原案になっています。 両親の相次ぐ他界、東京音楽学校受験と挫折、結核発症など次々と桜子に降りかかる困難や苦難を乗り越え、健気に生きる姿が感動をよびました。

有森桜子役/宮﨑あおい

宮崎あおい
生年月日 1985年11月30日
出身地 東京都
代表作 『篤姫』(2008年) 『ソラニン』(2010年)
ヒロインモデル

ヒロインの有森桜子は、時代や試練に翻弄されてもへこたれない、芯の強い女性でした。クラシック音楽からジャズピアニストに転向し、夢に向かって突き進んでいきます。

73作目『風のハルカ』(2005年後期)

温泉観光地として有名な大分県の湯布院で父と共に暮らしていたヒロイン・ハルカが、離婚した母が暮らす大阪に移り、旅行会社のツアープランナーとして才能を開花させていく姿と、失われていた家族の絆を取り戻す過程を重ねて描きました。 アイデア豊富なツアープランナーとして腕を振るい、不仲だった母とも和解する中で、真の幸せとはいったい何なのか、ハルカは人生の大事なことに気付かされていきます。

水野ハルカ役/村川絵梨

村川絵梨
生年月日 1987年10月4日
出身地 大阪府大東市
代表作 『ロード88 出会い路、四国へ』(2004年) 『ROOKIES』(2008年)
ヒロインモデル

水野ハルカは妹の進学資金を稼ぐため、旅行会社「そよかぜツーリスト」の大阪東支店に務めることになり、大阪の地で本当の幸福を見出します。後に東京転勤の辞令を断ると、地元の湯布院で観光組合事務所のスタッフとして再就職し、家族の再生を目指しました。

72作目『ファイト』(2005年前期)

群馬県の高崎市と四万温泉を舞台に、数々の不幸や挫折に見舞われながらもそれを乗り越え、たくましくも牧場経営を志すヒロインの姿を描きます。 父の経営する会社が破綻したことで一時は一家離散を経験し、精神的なダメージから不登校に陥るなどどん底まで落ちたヒロイン・優。彼女は温かな温泉街の人々や大好きな馬とのふれあいを通じ、見事に再生していきます。

木戸優役/本仮屋ユイカ

本仮屋ユイカ
生年月日 1987年9月8日
出身地 東京都目黒区
代表作 『ラブレター 蒼恋歌』(2006年) 『王様のブランチ』(2012~2015年)
ヒロインモデル

木戸優はソフトボールと馬が大好きで、動物と心を通わせることができる女子高生でした。 親の会社倒産、一家離散によるショックで不登校に陥りますが、競走馬のサイゴウジョンコと運命の出会いを果たし、自分の進むべき道をついに見つけました。

71作目『わかば』(2004年後期)

阪神淡路大震災で建築家だった最愛の父を亡くし、宮崎の母の実家に身を寄せるヒロイン・若葉が父との夢を実現しようと再び神戸に戻って造園家の道を歩む姿を、震災からの復興に重ねて描きました。大学で造園を学んだものの、就職先だった建設会社が経営破綻するなど多くの困難を乗り越えて、理想の「緑の家」実現に向けて頑張ります。 放送後にはドラマと同じキャストで舞台化もされて話題になりました。

高原若葉役/原田夏希

生年月日 1984年7月7日
出身地 静岡県静岡市
代表作 『ハチミツとクローバー』(2008年) 『篤姫』(2008年)
ヒロインモデル

原田夏希扮する高原若葉は震災遺児となり、就職内定取り消しという挫折を味わいながらも、庭園管理を請け負う「井川造園」でひたむきに夢を追い続けました。

70作目『天花』(2004年前期)

宮城県の仙台と東京の吉祥寺を主な舞台に、保育園で愛される理想の保育士目指して奮闘するヒロイン・天花の姿を描きます。仙台で農家を営む米作り一筋の祖父・信一郎から学んだ、何事にも愛情を込めることの大切さを心の支えに、様々な困難やトラブルを乗り越えていくのです。 MISIAが担当した主題歌「名前のない空を見上げて」が、ドラマチックに物語を盛り立てました。

佐藤天花役/藤澤恵麻

生年月日 1982年12月26日
出身地 香川県高松市
代表作 『ラブ★コン』(2006年) 『獣医ドリトル』(2010年)
ヒロインモデル

佐藤天花は嘘が嫌いでまっすぐな性格で、仙台の老舗笹かまぼこ店で育ちました。東京在住の祖父の友人の家で暮らすうちに、保育の道に目覚め奮闘していきます。

69作目『てるてる家族』(2003年後期)

昭和40年代から50年代の大阪府池田市にある商店街が主な舞台であり、作詞家なかにし礼の妻で女優の石田ゆりとその家族がモデルです。製パン店を営む両親のもと、個性的な4人姉妹の奮闘する姿がコメディータッチで描かれます。 懐かしの歌謡曲があちらこちらに散りばめられ、豪華なキャストが歌い踊るミュージカル仕立ての演出も大きな話題になりました。

岩田冬子役/石原さとみ

石原さとみ
生年月日 1986年12月24日
出身地 東京都
代表作 『リッチマン、プアウーマン』(2012年) 『シン・ゴジラ』(2016年)
ヒロインモデル 石田由利子(芸名は石田ゆり):70年代に活躍した歌手。 宝塚音楽学校出身。1971年に本作の原作者・なかにし礼と結婚し、芸能界を引退した。

岩田家の四女・冬子は、才能あふれる姉たちに比べて、少しドジな末っ子でした。好奇心旺盛で宝塚音楽学校に進学しますが、次第に家業のパン職人に惹かれていきます。

68作目『こころ』(2003年前期)

東京の浅草と新潟県の山古志村を主な舞台に描く、ヒロイン・こころの青春人情物語です。 夫が急死し、血の繋がらない2人の子供を育てながら、うなぎ屋の若女将として奮闘する姿を下町独特の風景の中に描きました。また下町の風情とは対照的に、花火職人である父が暮らす山古志村の伝統や山村の風土も随所に織り込まれ、叙情豊かに物語が進みます。

末永こころ役/中越典子

生年月日 1979年12月31日
出身地 佐賀県
代表作 『義経』(2005年) 「警視庁捜査一課9係」シリーズ
ヒロインモデル

ヒロインの末永こころは、国際線の客室乗務員という華やかな職業に就き、合コンで出会った医師と結婚して誰もが羨む幸せを手にします。そこから一転、遭難死した夫の彼の連れ子を抱えてうなぎ屋の若女将になる……という、まさに波乱万丈の人生を歩みました。

67作目『まんてん』(2002年後期)

鹿児島県の屋久島で育ったヒロイン・満天が大阪で気象予報士となり、やがて宇宙から天気予報をするという壮大なる夢に向かって邁進する姿を描いた本作。過去や現在ではなく近未来までを描いた、朝ドラとしては異色のストーリーです。 宇宙飛行士の毛利衛が本人役で登場したり、放送中の2月に米国でスペースシャトル「コロンビア」の空中爆発事故が発生したりと、宇宙開発の重要な節目と放送時期が重なりました。

日高満天役/宮地真緒

生年月日 1984年2月2日
出身地 兵庫県洲本市
代表作 『南くんの恋人』(2004年) 『失恋殺人』(2010年)
ヒロインモデル

宮地真緒扮する日高満点は、バスガイドを目指して屋久島を出るも、やがては宇宙を目指すという朝ドラ史上、最も壮大なスケールの夢を抱くヒロイン。海で遭難した父との再会などを通して、最後は宇宙飛行士になり、宇宙から天気予報を伝えるようになります。

66作目『さくら』(2002年前期)

ハワイに生まれた日系4世のヒロイン・さくらが、岐阜県にある「あけぼの中学校」にAET(外国語青年招致事業)の英語教師として赴任。飛騨高山の文化と自然豊かな風土の中、カルチャーギャップや生徒たちとの熱い関わりを通じて、次第に成長していく姿を描きます。 私立の男子中学校の中で戸惑い、悪戦苦闘するさくらのひたむきさが爽やかな共感を呼びました。

松下さくら役/高野志穂

生年月日 1979年10月21日
出身地 東京都
代表作 『赤ちゃんをさがせ』(2003年)
ヒロインモデル

松下さくらは朝ドラ初の日系ヒロイン(アメリカ人)で、設定では先祖は飛騨地方の出身。婚約者していたロバートとの破局や笹野高史、江守徹ら扮する個性的な教師陣、生徒たちとの衝突に悩みながらも成長を遂げていきました。

65作目『ほんまもん』(2001年後期)

和歌山県熊野の田舎でお転婆に育ったヒロイン・木葉は、ある時、食と幸せの密接な関係に気づいて料理人を目指すようになります。高校を卒業後、大阪で立派な料理人になるための厳しい修行にはげむ中、究極の和食ともいえる精進料理に出会うのでした。 野際陽子扮する桜井泉恵尼のもと、精進料理を極めるべく奮闘する姿とともに人間としての成長が描かれました。非ハイビジョンで撮影された最後の朝ドラとしても知られています。

山中木葉役/池脇千鶴

生年月日 1981年11月21日
出身地 大阪府
代表作 『猫の恩返し』(2002年) ※声の出演 『そこのみにて光輝く』(2014年)
ヒロインモデル

山中木葉はお転婆な性格ながら、天才的な味覚を持つ料理人見習い。何度も失敗と挫折を繰り返しますが、家族の大きな愛に支えられて、一流の料理人へと飛躍していきました。

64作目『ちゅらさん』(2001年前期)

朝ドラ史上初めて沖縄県が主な舞台となった作品です。のどかで美しい小浜島で育ち、やがて夢を追いかけて上京するヒロインが温かな家族や様々な人々と接することで成長し、立派な看護師となる姿を描きます。 ヒロイン・恵里のピュアでまっすぐな生き方、さらに堺正章や故田中好子、「おばぁ」役の平良とみら個性的なキャストの放つ独特の存在感が共感を呼びました。その後4作目まで続編となるスペシャル版が放送されたのも、朝ドラでは初の快挙でした。

古波蔵恵里役/国仲涼子

国仲涼子
      
生年月日 1979年6月9日
出身地 沖縄県那覇市
代表作 『みんな昔は子供だった』(2005年) 『結婚できない男』(2006年)
ヒロインモデル

「えりぃ」の愛称で、誰からも愛されるヒロイン・古波蔵恵里。上村兄弟との出会いで彼女の人生は劇的に変わり、持ち前の行動力で困難を乗り越え、一人前の看護師になりました。

63作目『オードリー』(2000年後期)

舞台は日本のハリウッドといわれた京都・太秦。産みの親と育ての親、2人の母の間で揺れながら育ち、アメリカ出身で奔放な父の生き方に翻ろうされるヒロイン・美月。彼女が映画作りに懸けた情熱、挫折と成功の半生を描く物語です。 実の母を賀来千香子、育ての母を大竹しのぶ、父を段田安則が演じました。堺雅人、佐々木蔵之介ら小劇場出身俳優の出世作とされています。

佐々木美月役、語り兼任/岡本綾

生年月日 1985年12月12日
出身地 東京都荒川区
代表作 ※2007年から無期限休養 『いま、会いにゆきます』(2005年) 『地下鉄に乗って』(2006年)
ヒロインモデル 大石静:東京都出身の脚本家、エッセイスト、作家、女優。 本作の脚本家であり、『セカンドバージン』などのラブストーリーも手掛けている。

62作目『私の青空』(2000年前期)

結婚式当日に花婿を拐われ、シングルマザーの道を選んだヒロインとその息子が、母子家庭への偏見や生活難などをたくましく乗り越えていく、笑いと涙の奮闘記。青森・大間町と東京・築地を舞台とし、朝ドラで初めてシングルマザーを題材に扱いました。 高視聴率を記録し、ヒロインの田畑智子本人が熱心に続編を希望した結果、2002年に連続テレビ小説初の続編『私の青空2002』が放送されました。

北山なずな役/田畑智子

生年月日 1980年12月26日
出身地 京都府京都市
代表作 『お引越し』(1992年) 『私の青空2002』(2002年)
ヒロインモデル

平成前期(1989~1999年)の朝ドラあらすじ・ヒロイン一覧

61作目『あすか』(1999年後期)

京都の老舗和菓子店の娘と店の花形職人が恋に落ち、駆け落ち先の奈良県明日香村で生まれたヒロイン・あすかが、父と同じ和菓子職人になります。和菓子という伝統的な世界に、新たな風を巻き起こしていく様と、彼女を取り巻く人間模様を描いた作品です。 あすかの幼なじみで後に夫となる考古学者を藤木直人、父を藤岡弘(現・藤岡弘、)、母を紺野美沙子、伯父を梅沢富美男が演じました。

宮本あすか役/竹内結子

生年月日 1980年4月1日~2020年9月27日(40歳没)
出身地 埼玉県さいたま市
代表作 『いま、会いにゆきます』(2004年) 「ストロベリーナイト」シリーズ
ヒロインモデル

60作目『すずらん』(1999年前期)

北海道の小さな駅に捨てられ、駅長に育てられたヒロイン・萌。彼女の母親探しと初恋を軸に、日本の鉄道の発展とともに幾多の困難を乗り越えた波乱の生涯を描きます。ルーツとなった地に降り立った晩年の萌の視点から回顧する一代記です。 90年代の朝ドラにおいては、新人ではなく遠野のように子役時代から演技経験が豊富だった女優を起用するのは、非常に異例のことでした。

遠野凪子(現・遠野なぎこ)

生年月日 1985年12月12日~2025年7月3日(45歳没)
出身地 神奈川県川崎市
代表作 『海は見ていた』(2002年) 『冬の輪舞』(2005年)
ヒロインモデル

59作目『やんちゃくれ』(1998年後期)

大阪で明治時代から三代続く、造船所の次女として生まれたヒロイン・渚。合言葉の「人生、何度でもやり直しがきくんや」を胸に、記者、主婦、デザイナーと挫折を繰り返しながら、造船所再建を目指していく波乱万丈の痛快ホームドラマでした。 渚の姉を高田聖子、父を柄本明、母を藤真利子、祖母を八千草薫が演じたほか、歌手の天童よしみがゲスト出演し、歌も披露しています。

水嶋渚役/小西美帆

生年月日 1977年8月13日
出身地 岐阜県本巣市
代表作 「3年B組金八先生5~7」シリーズ 『芋たこなんきん』(2006年)
ヒロインモデル

58作目:『天うらら』(1998年前期)

門野晴子のエッセイ『寝たきり婆あ猛語録』などを原案に、東京・木場の工務店の孫に生まれ、大工職人を目指すヒロイン・うららの物語を描きます。 うららがパワフルな祖母、負けず嫌いの母と繰り広げる理想の家造り、家族づくりがつづられる中で、高齢者介護やバリアフリー設計なども取り上げた作品です。うららの母を原日出子、祖母を池内淳子、親友を桜井幸子、大工の親方を小林薫が演じました。

川島うらら役/須藤理彩

生年月日 1976年7月24日
出身地 神奈川県横浜市
代表作 『やまとなでしこ』(2000年) 『はなまるマーケット』(2008年~2010年)
ヒロインモデル

57作目『甘辛しゃん』(1997年後期)

兵庫県・灘の伝統を重んじる酒造家を舞台に、女人禁制の酒蔵に足を踏み入れ他ヒロインが多くの偏見や困難に遭いながら、人生の「極上の一滴」を追求します。 朝ドラとして初めて「阪神・淡路大震災」の被害を描いており、義理の姉弟の禁断の恋が話の中核を占めるなど、朝ドラでは異色とされる作品。ヒロイン・泉の母を樋口可南子、養父を風間杜夫、義理の祖父を植木等が演じました。 ちなみにタイトルは、灘の最高の酒を称える言葉として使用される、“しゃんとあがった秋晴れの味”という表現から。

神沢泉役/佐藤夕美子

生年月日 1978年7月10日
出身地 東京都大田区
代表作 ミュージカル『アニー』(1987年) 『半分、青い。』(2018年)
ヒロインモデル

56作目『あぐり』(1997年前期)

90歳をすぎても現役の美容師だった、吉行あぐりの実話エッセイ『梅桃(ゆすらうめ)が実る時』を原作に、その半生をTVドラマ化しました。 1907年に岡山県で生まれたヒロインが、夫の急死や子育てにもめげず、洋髪美容院の草分け的存在として戦前・戦後を明るく生きる姿を描きます。あぐりの夫・エイスケに扮した野村萬斎が人気となり、彼の急死が描かれた際には、NHKに助命嘆願が届くほどだったとか。

望月あぐり役/田中美里

生年月日 1977年2月9日
出身地 石川県金沢市
代表作 『WITH LOVE』(1998年) 『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』(2000年)
ヒロインモデル 吉行あぐり:作家・吉行淳之介と女優・吉行和子の母。 90歳を過ぎても美容師を続けながらエッセイなどを記し、2015年に107歳で死去した。

55作目『ふたりっ子』(1996年後期)

舞台は大阪市の南側にある下町、天下茶屋と新世界。優等生で美人の姉・麗子と落ちこぼれでも将棋の才能抜群の妹・香子、双子なのにすべてにおいて対照的なヒロインの波乱の生涯と、それぞれを取り巻く人間模様をほのぼのと描きました。 幼少期を演じた双子の子役、三倉茉奈・佳奈が人気となり、終盤にも別役で再登場。河合美智子は役のオーロラ輝子として歌う「夫婦みち」が大ヒットし、紅白歌合戦に出場も!

野田香子役/岩崎ひろみ

生年月日 1976年11月23日
出身地 千葉県八千代市
代表作 ミュージカル『アニー』(1989年) 『毛利元就』(1997年)
ヒロインモデル

野田麗子役/菊池麻衣子

生年月日 1974年7月19日
出身地 東京都板橋区
代表作 『ドンウォリー!』(1998年) 『芋たこなんきん』(2006年)
ヒロインモデル

54作目『ひまわり』(1996年前期)

バブル崩壊後、会社をリストラされたヒロイン・のぞみが弟の窃盗事件を機に弁護士を志望し、難関の司法試験、司法修習生を経て、一人前になっていく物語です。 のぞみは仕事か結婚か悩みながらも、最後は同じ弁護士を目指していた雑誌記者・星野雄治とともに弁護士事務所を開きます。放送の前年に、『大地の子』でブレイクを果たした川上哲也が星野に扮し、お茶の間で大きな話題を呼びました。 脇役もそうそうたる面々で、南田家のペット・リキの心の声で語りを務めた萩本欽一、泉谷しげる、浅利香津代、風吹ジュン、浅野ゆう子らが出演しました。

南田のぞみ役/松嶋菜々子

生年月日 1973年10月13日
出身地 神奈川県横浜市
代表作 『やまとなでしこ』(2000年) 『家政婦のミタ』(2011年)
ヒロインモデル

53作目『走らんか!』(1995年後期)

九州・博多を舞台に、博多人形師を父に持つ男子高校生・前田汐と彼を取り巻く恋愛や将来の悩み、巣立ちを、新旧世代それぞれの葛藤を軸に描いた青春物語。『凛凛と』以来、5年半ぶりの男性主人公で、汐に扮した新人・三国一夫が語りも担当しました。 原案は長谷川法世の青春漫画『博多っ子純情』で、『漫画アクション』で連載された同作を、長谷川自ら現代を舞台に新たに書き下ろしました。 Wヒロインですが、番組中盤で美樹が留学して以降は、真理が1人でヒロインを担います。

今宮美樹役/中江有里

生年月日 1973年12月26日
出身地 大阪府大阪市
代表作 『葵 徳川三代』(2000年) 『どんど晴れ』(2007年)
ヒロインモデル

三浦真理役/菅野美穂

生年月日 1977年8月22日
出身地 埼玉県坂戸市
代表作 『愛し君へ』(2004年) 『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』(2012年)
ヒロインモデル

52作目『春よ、来い』(1994年後期、1995年前期)

『おしん』、『渡る世間は鬼ばかり』など数々のヒット作を生んだ脚本家・橋田壽賀子が、自らの半生をモチーフに執筆した自伝的作品です。 ヒロインを演じた安田成美が降板し、中田喜子が引き継いだ太平洋戦争の前後で第1部、第2部に別れており、第1部は戦争と復興の中で送った青春時代。第2部は大きな挫折を経て、TVドラマの脚本家として成功した後、夫の死を看取るまでを描きました。 主題歌には松任谷由実の「春よ、来い」が起用され、同曲はミリオンセラーを記録しました。

高倉春希役/安田成美

生年月日 1966年11月28日
出身地 東京都荒川区
代表作 『素顔のままで』(1992年) 『てっぱん』(2010年)
ヒロインモデル 田壽賀子:大阪府出身(出生地は大韓民国・ソウル)の脚本家、劇作家。 言わずと知れたヒットメーカーで、90年代にはタレント活動も精力的に行った。

51作目『ぴあの』(1994年前期)

男手ひとつで育てられた、20代から30代までの4人の姉妹のありふれた日常と、現代の身近な問題に直面していく様を、童話作家志望の末っ子・ぴあのを軸に描きました。大阪・天満を主な舞台とし、大分県別府市・杵築市、京都府綾部市の風景も登場します。 ヒロインに現役タカラジェンヌを起用したことで注目され、ぴあのの姉を竹下景子、萬田久子、国生さゆりが、音楽好きの父を宇津井健が演じました。

桜井ぴあの役/純名里沙

生年月日 1971年3月15日
出身地 大阪府箕面市
代表作 『ラブジェネレーション』(1997年) 『らせん』(1999年)
ヒロインモデル

50作目『かりん』(1993年後期)

戦後、旧制中学が新制高校、男女共学となった時代に、長野県・諏訪地方の老舗みそ屋の一人娘・千晶が、傾きかけた生家を盛り返すまでを描きます。混乱期の影も色濃い中で、若者たちは恋や友情、家族との葛藤を経て成長し、新たな人生を切り開いていきました。 朝ドラ第50作目を飾るにふさわしく、キャストには榎木孝明や十朱幸代、石坂浩二、岸田今日子など豪華な顔ぶれが揃いました。

小森千晶役/細川直美

生年月日 1974年6月18日
出身地 神奈川県横浜市
代表作 『星の金貨』(1995年) 『秀吉』(1996年)
ヒロインモデル

49作目『ええにょぼ』(1993年前期)

実家の京都・伊根町に近い、舞鶴の病院に赴任したヒロイン・悠希。若き女医が新婚早々に別居生活となり試練に揉まれながらも、医師として、人間として、内面的にも外面的にも美しい“ええにょぼ”になるべく、成長していく様を描きました。 タイトルの「ええにょぼ」とは、丹後弁で美人を意味する言葉。臓器移植やがん告知などタイムリーな医療問題も取り上げた、朝ドラ初の「医療もの」でした。

朝倉悠希役/戸田菜穂

生年月日 1974年3月13日
出身地 広島県広島市
代表作 『ショムニ』(1998年~2003年) 『anego[アネゴ]』(2005年)
ヒロインモデル

48作目『ひらり』(1992年後期)

東京・両国を舞台に、相撲が大好きなヒロイン・ひらりと相撲部屋の面々の交流や、部屋に出入りする町医者を巡る姉との三角関係を描きます。下町情緒、相撲部屋の日常をコミカルにつづると同時に、若い女性の本音に迫る内館牧子の脚本が話題を呼びました。 DREAMS COME TRUEの主題歌のヒット、「若貴ブーム」による相撲人気が追い風となり、最高視聴率は42.9%を記録しました。

藪沢ひらり役/石田ひかり

生年月日 1972年5月25日
出身地 東京都
代表作 『ふたり』(1991年) 『あすなろ白書』(1993年)
ヒロインモデル

47作目『おんなは度胸』(1992年前期)

老舗温泉旅館「はなむら」に東京から後妻として嫁ぎ、母として、妻として、そして女将として、ブームに乗り遅れた旅館を支えていく玉子。義理の次女・達子らとの確執に葛藤しながら、長女の裕子とともに奮闘する様を、大阪南部の架空の温泉地「有浜温泉」を舞台に描きます。 泉ピン子と桜井幸子がWヒロインを務め、現代で言うところの“マウント”、女たちの主導権争いが茶の間で話題になりました。

花村玉子役/泉ピン子

生年月日 1947年9月11日
出身地 東京都中央区
代表作 『おしん』(1983年) 「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ
ヒロインモデル

花村裕子役/桜井幸子

生年月日 1973年12月20日
出身地 千葉県大網白里市
代表作 ※2009年引退 『スワンの涙』(1989年) 『高校教師』(1993年)
ヒロインモデル

46作目『君の名は』(1991年)

1952年から2年間、ラジオで放送されヒットした同名ドラマのTV版。映画化、舞台化もされた、脚本家・菊田一夫の代表作でもあります。 東京大空襲下に、銀座・数寄屋橋で出会った男女の運命的なラブストーリーを、東京、新潟など全国各地を舞台に描きました。ヒロイン・真知子の、特徴的なショールの巻き方は役名から「真知子巻き」と称され、昭和30年前後に流行した巻き方です。

氏家真知子役/鈴木京香

生年月日 1968年5月31日
出身地 宮城県泉市(現・仙台市泉区)
代表作 『セカンドバージン』(2010年) 『夜行観覧車』(2013年)
ヒロインモデル

45作目『京、ふたり』(1990年後期)

130年続く京漬物の老舗を舞台に、離婚して家を出ていた母・妙子と跡取り娘の愛子を中心として、舅、嫁、娘三世代にわたる絆と葛藤を描きました。変貌する京都の町を背景に、畠田理恵と山本陽子のWヒロインで物語が展開していきます。 妙子の元夫役で篠田三郎、その父で舅役で中条静夫が出演しており、愛子の弟に扮した狂言師の茂山逸平が人気を呼びました。

中村愛子役/畠田理恵

生年月日 1970年11月10日
出身地 大阪府堺市
代表作 『藤子不二雄のバケルくん』(1987年) 『八代将軍 吉宗』(1995年)
ヒロインモデル

能田妙子役/山本陽子

生年月日 1942年3月17日~2024年2月20日(81歳没)
出身地 東京府東京市(現・東京都)
代表作 『華麗なる一族』(1974年) 『松本清張の黒革の手帖』(1982年)
ヒロインモデル

44作目『凛凛と』(1990年前期)

ラジオもなかった大正時代に、富山湾に浮かぶ「しんきろう」をきっかけに電気映像(テレビジョン)の実現を夢みた魚津生まれの農家の次男坊・畠山秀吉。上京、英国留学し、テレビの開発に情熱を注ぐ青年とその周囲の愛と友情の青春ドラマで、海外ロケも行われました。 幸吉の妻に荻野目洋子、妻の兄に野村宏伸という当時ではフレッシュな顔ぶれでした。 主人公・幸吉のモデルとなったのは、日本のテレビの父・高柳健次郎のライバルであり、同じく工学者の川原田政太郎とされています。

畠山郁役、語り兼任/荻野目洋子

生年月日 1968年12月10日
出身地 千葉県佐倉市
代表作 『獄門島』(1977年) 『会いたくて』(1989年)
ヒロインモデル

43作目『和っこの金メダル』(1989年後期)

昭和30年代に、高校時代から就職先の大阪の企業の実業団まで、青春のすべてをバレーボールに捧げたたヒロイン・和子。部の解散により退部した後も、仲間をいたわって地域活動に貢献し、夫の死すら乗り越えて強く生きていく姿を描きました。 「東洋の魔女」のような名選手になれなくとも、自分なりの「人生の金メダル」を目指して生きた和子の物語は、息子と花の万博へ行くシーンで幕を閉じます。 『和っこの金メダル』以降、副音声での視覚障害者向けの解説放送が実施されました。

秋津和子役/渡辺梓

生年月日 1969年2月20日
出身地 静岡県富士宮市
代表作 『いのちの器』(1998年) 『魔法戦隊マジレンジャー』(2005年)
ヒロインモデル

42作目『青春家族』(1989年前期)

デパートで20年近く働き続けてきた団塊の世代の母親と、漫画家志望の娘・咲を中心に、家族が様々な問題を通じてお互いを理解し、成長する物語です。現代の東京と西伊豆・土肥を舞台に、定着しつつあった「女性の一代記」路線を外し、現代の家族模様を明るく描きました。 主演は清水美砂、母親の麻子に扮するいしだあゆみとWヒロインの扱いで、咲の父役に橋爪功、夫役に陣内孝則が出演しました。 朝ドラにしては珍しく、「あなたバージンなの」という際どいセリフもあります。

阿川咲役/清水美砂

生年月日 1970年9月25日
出身地 東京都
代表作 『シコふんじゃった。』(1992年) 『おこげ』(1992年)
ヒロインモデル

阿川麻子役/いしだあゆみ

生年月日 1948年3月26日~2025年3月11日(76歳没)
出身地 長崎県佐世保市
代表作 『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』(1982年) 「北の国から」シリーズ
ヒロインモデル

昭和(1961~1988年)の朝ドラあらすじ・ヒロイン一覧

41作目『純ちゃんの応援歌』(1988年後期)

戦後の和歌山、大阪、兵庫を舞台に、弟思いで野球好きなヒロイン・純子が、甲子園球場近くに旅館を開業し、「高校球児の母」と呼ばれる女将になるまでを描きました。 笑いあり、涙ありの爽やかなドラマには、高嶋政宏、高嶋政伸、唐沢寿明など後に「トレンディー俳優」と呼ばれる役者も出演。女優デビューとなった山口智子と唐沢は、後に本作が縁で結婚しており、夫婦の初共演作としても知られています。

小野純子役/山口智子

生年月日 1964年10月20日
出身地 栃木県栃木市
代表作 『29歳のクリスマス』(1994年) 『ロングバケーション』(1996年)
ヒロインモデル

40作目『ノンちゃんの夢』(1988年前期)

役場勤めを辞め、高知から上京したヒロイン・暢子が、戦後の混乱期に失敗や苦労を乗り越え、女性のための雑誌を創刊する夢を実現します。女性の社会進出が困難だった時代に、「新しい生活」のために奮闘するキャリアウーマンの青春物語でした。 タイトル画を担当したのは、人気絶頂だった漫画家、イラストレーターのわたせせいぞうです。

結城暢子役/藤田朋子

生年月日 1965年8月3日
出身地 東京都世田谷区
代表作 「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ
ヒロインモデル

39作目『はっさい先生』(1987年後期)

東京・浅草に生まれ育った江戸っ子娘が、1931年に英語教師として大阪府立の旧制中学校に赴任し、男子生徒のみの中で男尊女卑や言葉・文化の違いを乗り越えていきます。異郷の地で、理想の教育を求めて奔走する姿を描く、「女版・坊っちゃん」でした。 タイトルの「はっさい」とは、関西の古い言葉で“おてんばで短気”という意味。ヒロインの夫を渡辺徹、父を井川比佐志、義母を小林千登勢、校長を中村嘉葎雄が演じました。

早乙女翠役/若村麻由美

生年月日 1967年1月3日
出身地 東京都練馬区
代表作 『フィレンツェの風に抱かれて』(1991年) 『白い巨塔』(2003年)
ヒロインモデル 氏名不明:作中の「上本町中学」のモデル「府立高津中学校(現・大阪府立高津高等学校)」に実在した女性英語教師。

38作目『チョッちゃん』(1987年前期)

黒柳朝の自伝『チョッちゃんが行くわよ』を原作に、その半生をドラマ化しました。 北海道の大自然で重奔放に育ったヒロイン・蝶子は、進学先の東京の音楽学校で天才バイオリニストと出会い、結婚します。戦争が激化する中でも、生来の自由奔放な性格を忘れず困難に立ち向かい、たくましく生き抜いていく姿を描きました。

北山蝶子役/古村比呂

生年月日 1965年11月24日
出身地 北海道江別市
代表作 『武田信玄』(1988年) 「ズッコケ三人組」シリーズ
ヒロインモデル 黒柳朝:北海道出身の随筆家。 東京音楽大学在学中に知り合ったヴァイオリン奏者・黒柳守綱との間に黒柳徹子らをもうけ、1982年から晩年まで執筆活動を行った。

37作目『都の風』(1986年後期)

戦中・戦後の動乱期に、京都の老舗問屋の三女として生を受けたヒロイン・悠。店の跡継ぎ問題で父に反発し家を出た彼女が、大阪や奈良の地で持ち前のバイタリティーで道を切り開き、戦後はファッションの世界に飛び込み活躍していく過程を描きました。 次女・桂を演じたのは宝塚出身の黒木瞳で、本作がテレビドラマ初出演でした。

竹田悠役/加納みゆき

生年月日 1961年9月5日
出身地 富山県
代表作 『大奥』(1983年)
ヒロインモデル

36作目『はね駒』(1986年前期)

明治から大正の時代に活躍した女性記者・磯村春子の半生を、肉親の死や日露戦争といった重いテーマを織り込みながらも、軽快なタッチで描きました。 福島県相馬に育った「はね駒」(はねこんま=おてんば娘)のりんは、仙台の女学校で英語を学んだ後、上京して結婚、出産を経験。りんは仕事と家庭の両立に悩みつつ、理解ある夫・小野寺源造に支えられ、新聞記者への道を開いていくのでした。

橘りん役/斉藤由貴

生年月日 1966年9月10日
出身地 神奈川県横浜市
代表作 『スケバン刑事』(1985年) 『吾輩は主婦である』(2006年)
ヒロインモデル 磯村春子:都市社会学者・磯村英一の母。 子育てをしながら記者生活を送り、女性新聞記者の草分けと言われた明治から大正に活躍、生涯で8人の子をもうけた。

35作目『いちばん太鼓』(1985年後期)

昭和40年代の九州と大阪を舞台に、親子三代続く演劇一座で育てられた青年が実の母の存在を知り、母を捜しながら大衆演劇の担い手になるまでを描きます。タイトルの「いちばん太鼓」とは芝居が幕を開ける合図で、(夜明けに)打ち鳴らす太鼓のこと。 主人公・沢井銀平を岡野進一郎、その妻を三田寛子、養父を芦屋雁之助が演じました。

沢井雛子役/三田寛子

生年月日 1966年1月27日
出身地 京都府京都市
代表作 『2年B組仙八先生』(1981年) 『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』(1988年)
ヒロインモデル

34作目『澪つくし』(1985年前期)

漁港の町・千葉県銚子を舞台に、陸に生きる醤油醸造を家業とする旧家の娘と海に生きる網元の長男が、相容れない世界の壁を越えていきます。大正末期から終戦後の激動の時代に、波乱万丈の人生を歩みながらも、愛を育む男女のラブストーリーでした。 純愛を軸に描かれた物語が人気を博し、最高視聴率55%を超えるヒットを記録したことで、ヒロインの沢口靖子の出世作となりました。

古川かをる役/沢口靖子

生年月日 1965年6月11日
出身地 大阪府堺市
代表作 『秀吉』(1996年) 「科捜研の女」シリーズ
ヒロインモデル

33作目『心はいつもラムネ色』(1984年後期)

戦前・戦後の大阪で、漫才を大衆芸能の覇者に育て上げた1人の男性のユーモア溢れ機知に富んだ反骨の半生を、夫婦愛と友情を軸につづりました。前作『ロマンス』に続いての男性主人公で、大阪の漫才作家の秋田實がモデルの赤津文平役に、新藤栄作が起用されました。 文平の妻・賀津にはモデルはいませんが、美木良介扮する友人・國分良輔は、吉本興業の文芸部長も務めた長沖一がモデルとされています。

中山賀津役/藤谷美和子

生年月日 1963年3月10日
出身地 東京都北区
代表作 『池中玄太80キロ』(1980年) 『女殺油地獄』(1992年)
ヒロインモデル

32作目『ロマンス』(1984年前期)

日本映画の草創期、明治末期に北海道から上京して活動写真に情熱を注ぎ、後に映画監督となる2人の青年を軸にした物語です。映画が庶民の娯楽になっていく過程が描かれ、主役を演じた榎木孝明のテレビデビュー作にして、久々の男性主人公のドラマとなりました。 OPに朝ドラ初の歌詞付きの曲が起用され、榎木と芹洋子が「夢こそ人生」を歌唱しました。

小島はる役/樋口可南子

生年月日 1958年12月13日
出身地 新潟県加茂市
代表作 『阿弥陀堂だより』(2002年) 『おひさま』(2011年)
ヒロインモデル

31作目『おしん』(1983年)

静岡県出身の丸山静江の半生をモチーフに、明治時代に山形の寒村で生まれた少女が、奉公、髪結い修業、結婚、戦争など人生の辛酸をなめながらも、強く生きる姿を描きます。 朝ドラ最高傑作との呼び声も高い、テレビ放送開始30周年記念作品で、朝ドラの定番「激動の時代を生き抜いた女一代記」でした。おしんの少女期を小林綾子、青春期から中年期を田中裕子、晩年を乙羽信子と3人の女優が演じ、「おしんブーム」が日本を席巻しました。 平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%というのはビデオリサーチの統計史上、TVドラマの最高視聴率記録で今なお破られていません。

谷村しん役/小林綾子

生年月日 1972年8月11日
出身地 東京都
代表作 『いのち』(1986年) 「剣客商売」シリーズ
ヒロインモデル 丸山静江:静岡県榛原郡出身で、民宿「丸山」の創業者。 丸山の次女がその半生を代筆し、手紙にして橋田壽賀子へ送ったことから名作『おしん』は生まれた。

30作目『よーいドン』(1982年後期)

昭和初期の大阪で、裕福な家庭に生まれたヒロイン・みお。彼女は天才走者として注目されオリンピック出場を夢見るも、家業が倒産し、その道を断念せざるを得ませんでした。 道頓堀の芝居茶屋に舞鶴の駅弁屋、そして再び道頓堀と転落しつつ、マラソンランナーとして波乱万丈に生きていく様を描きます。陸上女子やり投で、1932年のロサンゼルスオリンピック4位入賞を果たした真保正子が、ランニングフォームの指導に参加しました。

浦野みお役/藤吉久美子

生年月日 1961年8月5日
出身地 福岡県久留米市
代表作 「温泉へ行こう」シリーズ 『まれ』(2015年)
ヒロインモデル

29作目『ハイカラさん』(1982年前期)

明治時代にアメリカ留学から帰国した「ハイカラ娘」が、当時まだ珍しい外国人用リゾートホテルを、中伊豆の地で作り上げていく奮闘記です。『おはなはん』以来の明治女性の一代記もので、ヒロインは架空の人物ですが、実在の女性教育者・山川捨松、津田梅子が登場します。

野沢文役/手塚理美

生年月日 1961年6月7日
出身地 東京都大田区
代表作 『ふぞろいの林檎たち』(1983年) 『男女7人秋物語』(1987年)
ヒロインモデル

28作目『本日も晴天なり』(1981年後期)

元NHKアナウンサー・近藤富枝の半生をモチーフに、戦時下にはNHKのアナウンサーを務め、戦後はルポライター、作家へと転身するヒロインの物語です。 昭和元年に東京・人形町で生まれた元子が、主婦業のかたわら仕事にも生きがいを求め、1人の女性として自立していく様を昭和の世相も絡めながら描きます。タイトルの「本日も晴天なり」は、マイクテスト用語「本日“は”晴天なり」の誤用から。

桂木元子役/原日出子

生年月日 1959年11月10日
出身地 東京都
代表作 「3年B組金八先生第5~7」シリーズ 「信濃のコロンボ」シリーズ 『鈴木家の嘘』(2018年)
ヒロインモデル ―近藤富枝:元NHKアナウンサーで作家、エッセイスト。 明治・大正の文学者に関する研究調査や着物等に関するエッセイの他に、ミステリー作品なども遺した。

27作目『まんさくの花』(1981年前期)

秋田県横手市に育ち、芸大の油絵志望のヒロインが、受験失敗、浪人生活、アルバイト、など多感な時期の体験を通して成長していく2年間を描きます。 祐子を見守る故郷の家族の心情も交えながら、現代の家族のあり方を見つめるシリアスなテーマですが、ユーモアを交えて明るく演出しました。朝ドラとしては久々に「完全な現代劇」が描かれ、ヒロインが最後まで結婚しないというのも、当時では異例のことでした。

中里祐子役、語り兼任/中村明美

生年月日 1958年7月19日
出身地 富山県
代表作 『こんにちわハーネス』(1983年)  ※映画初主演
ヒロインモデル

26作目『虹を織る』(1980年後期)

城下町・萩に生まれ、青春を宝塚歌劇団の舞台に注いだヒロインが、退団後も絶えず新しい生き方を求め続けた半生を、明るく爽やかなタッチで描きます。大地真央をはじめ、新珠美千代、葦原邦子など、宝塚関係者が多数出演して話題になりました。

島崎佳代役/紺野美沙子

生年月日 1960年9月8日
出身地 東京都狛江市
代表作 『武田信玄』(1988年) 『あすか』(1999年) 「HOTEL」シリーズ
ヒロインモデル

25作目『なっちゃんの写真館』(1980年前期)

写真家の立木義浩の母・立木香都子の半生がモチーフであり、男性上位の昭和初期にカメラマンを志し、奮闘していくヒロイン・夏子の物語です。夏子は故郷の徳島から上京し、後に家業の由緒ある写真館を継いで、仕事と家庭を見事に両立させました。 放送の前年、『草燃える』で注目された滝田栄が夏子の夫役を演じ、人気を博しました。

西城夏子役/星野知子

生年月日 1957年10月3日
出身地 新潟県長岡市
代表作 『サザエさん』(1981年~1985年) 『失楽園』(1997年)
ヒロインモデル ―立木香都子:徳島県出身の写真家・立木義浩の母。 作品のモデルとなった「立木写真館 」も徳島に実在しており、香都子は3代目に当たる。

24作目『鮎のうた』(1979年後期)

幼くして母を失い、故郷の滋賀から商都・大阪へ出た少女が、船場の糸問屋に奉公し、世間の激しい流れにもまれながら“ご寮さん”(主人)になるまでを描きます。 ヒロイン・あゆの亡くなった母親役で吉永小百合が出演し、話題を呼びました。「あゆ」の名には他の川に放流され、激流を泳いで成魚になる琵琶湖の稚鮎のようにたくましく成長してほしい、という母の願いが込められています。

浜中あゆ役/山咲千里

生年月日 1962年4月24日
出身地 京都府京都市
代表作 『スチュワーデス物語』(1983年) 『ガメラ3 邪神覚醒』(1999年)
ヒロインモデル

23作目『マー姉ちゃん』(1979年前期)

長谷川町子の自伝的漫画『サザエさんのうちあけ話』を原作に、長女のマリ子が母と姉妹4人を支えながら、たくましく生きる姿を描きます。大戦を乗り越え、妹の才能を見出したマリ子は社長として「姉妹出版」を立ち上げ、『サザエさん』を世に送り出しました。 『サザエさん』の誕生秘話を描いたドラマで、マチ子役の田中裕子のデビュー作品です。

磯野マリ子役/熊谷真実

生年月日 1960年3月10日
出身地 東京都
代表作 「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ 『さくら』 (2002年)
ヒロインモデル 長谷川毬子:長谷川町子の姉。 小説の挿絵などで家計を支え、「姉妹出版」の社長として妹・町子の『サザエさん』を出版、晩年は2代目・長谷川町子美術館館長を務めた。

22作目『わたしは海』(1978年後期)

美しい瀬戸内の海を背景に、戦争による激動の時代に身寄りのない多くの子どもたちを育て、明るく自由に生きたヒロインを描く愛の物語です。その半生は波乱に富み、家事手伝いからカフェの女給を得て保母となる中で誰と結ばれるのか、お茶の間を最後までやきもきさせました。

川村ミヨ役/相原友子(現・あいはら友子)

生年月日 1954年7月14日
出身地 兵庫県神戸市
代表作 『刑事物語 くろしおの詩』(1985年)
ヒロインモデル

21作目『おていちゃん』(1978年前期)

沢村貞子のエッセイ『私の浅草』を原案に、東京・下町の人情と家族の愛情の中で育ったヒロイン・てい子の、大正初期から終戦後にかけての半生を描きます。てい子は悩み傷つきながらも、決して夢と希望を失わず、女性としての幸せを追い求めました。

大沢てい子役/友里千賀子

生年月日 1957年3月21日
出身地 神奈川県鎌倉市
代表作 『俺たちの交響楽』(1979年) 『ゆるしません!』(1980年~1981年)
ヒロインモデル 沢村貞子:東京都出身の女優、エッセイスト。 日活、東宝を経てフリーの女優となり、エッセイストとしては半世記『貝の詩』『私の浅草』などを遺した。

20作目:『風見鶏』(1977年後期)

和歌山県太地町で、鯨のもり打ちの娘として生まれたヒロイン・ぎん。神戸でドイツ人パン職人ブルックマイヤーと出会い結婚するも、第二次世界大戦によって生き別れ、その後本格的なパン作りに情熱を傾けるぎんの姿を描きます。 ドイツ人パン職人・ハインリッヒ・フロインドリーブをモデルに、ヒロインが波乱の生涯の中で「心の中の鯨」を求め、外国人から“われらの母”と慕われる一代記でした。 舞台の1つである神戸市北野町の異人館群が脚光を浴び、一躍観光名所となりました。

松浦ぎん役/新井春美(現・新井晴み)

生年月日 1953年4月22日
出身地 東京都
代表作 『北の家族』(1973年) 『いのち燃ゆ』(1981年)
ヒロインモデル ―:ハインリッヒ・フロインドリーブと「フロインドリーブ」を創業した妻の高木ヨンと思われるが、制作サイドから明言はなし。

19作目『いちばん星』(1977年前期)

結城亮一の小説『あゝ東京行進曲』を原作に、昭和初期に「波浮の港」などの歌で“流行歌手1号”となった佐藤千夜子の半生を、フィクションを交えて描きます。ヒロインに明確なモデルが存在する前例はありましたが、放送時点で故人となっている人物を扱うのは異例のことでした。 番組途中、ヒロインの高瀬春菜が病気で降板し、五大路子が代役に立ちました。

佐藤千夜子役/高瀬春奈

生年月日 1954年1月3日
出身地 神奈川県横浜市
代表作 『ぼくとマリの時間旅行』(1980年) 『お葬式』(1984年)
ヒロインモデル 佐藤千夜子:山形県出身で日本初のレコード歌手。 本人の才能はもちろん、「晋平節」を世に広め、古賀政男を見出した点で、歌謡曲の発展に大きく貢献した。

18作目『火の国』(1976年後期)

大学を中途退学し、造園師として修業を積むヒロイン・香子。熊本と阿蘇の大自然を背景に、人間と自然との調和を見いだす「自然王国」造りに夢と青春をかけた香子と、そんな彼女をとりまく大家族の生き方を描きました。 語りは渡辺美佐子が務め、香子が大切に育てている肥後椿がしゃべるという趣向でした。これは21世紀の作品(『ごちそうさん』など)にも受け継がれています。

桜木香子役/鈴鹿景子

生年月日 1955年11月21日~2023年7月18日(67歳没)
出身地 宮城県石巻市
代表作 『アラジンと魔法のランプ』(1982年) ※声の出演
ヒロインモデル

17作目『雲のじゅうたん』(1976前期)

大正から昭和の時代に、「鳥のように自由に飛びたい」という夢を追いかけ、飛行士になったヒロインの波乱に満ちた半生を明るいタッチで描きます。主な舞台は秋田と東京で、浅茅陽子のおおらかな演技や、中条静夫扮する父親の頑固親父ぶりも人気でした。 ヒロイン像には当時の流行語である「翔んでる女」が反映されており、“常識に囚われない、自由奔放に生きる”新しい女性像を指しました。

小野間真琴役/浅茅陽子

生年月日 1951年4月2日
出身地 静岡県清水市
代表作 『おんな太閤記』(1981年) 「暴れん坊将軍」シリーズ
ヒロインモデル 諸説あり:ヒロインと同じ東北出身でパイロットの及位野衣や今井小松、愛媛県出身で日本初の女性飛行士である兵頭精など、複数の人物を参考にしたとされる。

16作目『おはようさん』(1975年後期)

田辺聖子の小説『甘い関係』を原作に、大阪の街で共同生活を始めたOLの鮎子、彩子、美紀の3人娘にまつわる恋や友情、仕事などの日常をユーモラスに描きました。 大阪が舞台ということで、ヒロインには地元・大阪出身の秋野暢子が起用されています。また『おはようさん』以降、半年ごとにNHK大阪放送局が朝ドラの制作を担当するようになり、西日本が舞台に採用される機会が増えました。

殿村鮎子役、語り兼任/秋野暢子

生年月日 1957年1月18日
出身地 大阪府
代表作 『赤い運命』(1976年) 『片翼だけの天使』(1986年)
ヒロインモデル

15作目『水色の時』(1975年前期)

北アルプスに囲まれた長野県松本市と安曇野を舞台に、医学部を目指す女子高生と看護師として働く母親の心の交流を通し、家族のあり方を見つめました。ヒロインは脚本の石森史郎の一押しで大竹しのぶに決まり、大竹の出世作の1つでもあります。 1作目から1年間での放送が続いた朝ドラですが、『水色の時』から半年間に短縮されました。

松宮知子役/大竹しのぶ

生年月日 1957年7月17日
出身地 東京都
代表作 『鉄道員 ぽっぽや』(1999年) 『元禄繚乱』(1999年) 『それでも、生きてゆく』(2011年)
ヒロインモデル

14作目『鳩子の海』(1974年)

戦争のショックで記憶を失くし、美しい瀬戸内の港町で育てられた少女が、出生の証を求めながら明るく生きていく軌跡を描きます。人が心の拠り所とするもの、故郷とは何かを考えさせる作品で、放送と並行して林秀彦による原作が3冊出版されました。 ヒロインの少女時代を演じた斎藤こず恵は本作でデビューし、第7回テレビ大賞特別賞を受賞するなど、お茶の間の人気者になりました。

鳩子(桃宴仮名子)役、語り兼任/藤田美保子(現・藤田三保子)

生年月日 1952年10月31日
出身地 山口県宇部市
代表作 『Gメン'75』(1975年) 『国会へ行こう!』(1993年)
ヒロインモデル

13作目『北の家族』(1973年)

ヒロイン・志津と兄弟の成長を軸に、一家がさまざまな試練に直面しながらもそれを乗り越えていく姿を、函館、金沢、横浜、宇和島を舞台に描きます。懸命に生きる家族を通して、“現代における家族とは何か”を問いかけており、各地の美しい風景が余韻を残すドラマでした。

佐々木志津役/高橋洋子

生年月日 1953年5月11日
出身地 東京都大田区
代表作 『サンダカン八番娼館 望郷』(1974年) 『八重子のハミング(2017年)
ヒロインモデル

12作目『藍より青く』(1972年)

山田太一の同名小説を本人が脚色し、太平洋戦争の最中に結婚して、18歳で夫を亡くしたヒロイン・真紀が戦後に中華料理店を開業するまでを描きます。熊本・天草から上京した真紀は、戦争未亡人同士で商売を始め、1人息子とともに苦しい時代を生き抜きました。 あまりの人気ぶりに、ドラマの放送中にもかかわらず松坂慶子主演で映画化され、大和田伸也が本作と同じ真紀の夫・村上周一役で出演しました。

田宮真紀役/真木洋子

生年月日 1948年11月10日~2000年7月22日(51歳没)
出身地 東京都渋谷区千駄ケ谷
代表作 『日本侠花伝』(1973年) 『ぬかるみの女』(1980年)
ヒロインモデル

11作目『繭子ひとり』(1971年)

故郷・八戸の高校を卒業後、上京して自分を捨てた母を捜し歩くヒロイン・繭子が人々との交流を通して、心の成長を遂げていく物語です。原作は三浦哲郎の同名小説で、青森県・三戸町と八戸市、宮城県・鳴子温泉などの風景が、お茶の間の望郷心をくすぐりました。 黒柳徹子が“おケイさん”こと田口ケイ役で出演しており、東北なまりと特徴的な老けメイクが話題でしたが、アメリカ留学のため途中で降板しています。

加野繭子役/山口果林

生年月日 1947年5月10日
出身地 東京都中央区
代表作 『砂の器』(1974年) 『江~姫たちの戦国~』(2011年)
ヒロインモデル

10作目『虹』(1970年)

戦中から戦後にかけて、大学講師のインテリ主婦が病弱な夫とその両親に仕え、4人の子どもを抱えながらも苦しい時代を懸命に生きる姿を描きます。 長女・かおる役の小柳ルミ子は、番組終了後に「わたしの城下町」で歌手デビューしました。

三谷かな子役/南田洋子

生年月日 1933年3月1日~2009年10月21日(76歳没)
出身地 東京府東京市芝区(現・東京都港区三田)
代表作 『太陽の季節』(1956年) 『よーいドン』(1982年) 『わかば』(2004年)
ヒロインモデル

9作目『信子とおばあちゃん』(1969年)

不慮の事故で大学受験を断念した信子が、明治生まれのおばあちゃんや周囲の優しさに触れ、強く明るく生きていく物語です。現代における10代と70代、違う世代の「女の生き方」にフォーカスし、“女性の歴史をヨコの形で展開しようとした”作品とされています。 原作は獅子文六のベストセラー小説『信子』『おばあさん』で、ドラマ化にあわせて『信子・おばあさん』として改題し、角川文庫(及び主婦と友社)から刊行されました。

小宮山信子役/大谷直子

生年月日 1950年4月3日
出身地 東京都足立区
代表作 『草燃える』(1979年) 『ツィゴイネルワイゼン』(1980年) 『橋のない川』(1992年)
ヒロインモデル

8作目『あしたこそ』(1968年)

大学入学、就職、結婚と、持ち前のファイトと行動力で人生の転機を切り開くヒロイン・摂子と、彼女を理解しようとする両親。特に母親は娘を通じて一人の女として生きる知恵を得ていき、世代の違う人々の成長を明るく描く、朝ドラ初のカラー放送作品でした。 橋田壽賀子が朝ドラで初めて脚本を手掛けた作品で、森村桂の著作『天国にいちばん近い島』『違っているかしら』を脚色しました。

香原摂子役/藤田弓子

生年月日 1945年9月12日
出身地 東京都目黒区
代表作 『さびしんぼう』(1985年) 「三匹のおっさん」シリーズ
ヒロインモデル

7作目『旅路』(1967年)

平岩弓枝の同名小説が原作で、国鉄職員とその妻の愛情を中心に、10歳~55歳(大正4年~昭和37年)までのヒロインの半生を描きます。旭川市郊外の神居古潭をはじめ、北海道、東京、大阪、京都、三重県と各地を舞台に、平凡に生きることの幸せを綴りました。 男性主人公の作品で、鉄道員の夫・室伏雄一郎を横内正が演じています。朝ドラ最後の白黒放送となり、前年の『おはなはん』に続いて大人気で、朝ドラの地位を確立しました。

室伏有里役/日色ともゑ

生年月日 1941年6月4日
出身地 東京都
代表作 『おていちゃん』(1978年) 『まさか、私が』(1991年)
ヒロインモデル

6作目『おはなはん』(1966年)

原作は林謙一の『随筆・おはなはん一代記』で、「朝ドラ」に従来の文芸路線ではなく、女性の一代記路線を敷いた作品です。 明治中期に愛媛県大洲市に誕生した“おはなはん”こと浅尾はなは、陸軍将校とお見合いで結ばれ、2人の子どもも授かりました。しかし夫と病で死別し。はなは持ち前の明るさで困難を乗り越えながら、明治から昭和にかけてを生き抜いていきます。 樫山文枝の演技が新人ながら好評を博し、放送時間の間には台所仕事をする主婦の手が止まるため、水道使用量が半減したというほどの逸話があります。

浅尾はな役/樫山文枝

生年月日 1941年8月13日
出身地 東京府北多摩郡武蔵野町吉祥寺(現・東京都武蔵野市吉祥寺)
代表作 『国盗り物語』(1973年) 『さくら』(2002年)
ヒロインモデル

5作目『たまゆら』(1965年)

職を退いた一家の主・直木良彦は、第2の人生の門出に『古事記』を手にして旅に出ます。京都、鎌倉などの古都を舞台に、良彦と妻のふじ子、嫁いだ長女・さち子、婚期を迎えた次女・あき子、学生の三女・かよ子の生き方が絡み、家族が幸せを探す姿を描きました。 主演はテレビ初出演の笠智衆で、朝ドラ主演では最後の昭和以前生まれです。川端康成が初めてTVドラマに書き下ろした作品で、作家役、通行人役でゲスト出演もしました。

直木ふじ子役/加藤道子

生年月日 1985年12月12日~2004年1月31日(84歳没)
出身地 東京府東京市(現・東京都)
代表作 『娘と私』(1961年) 『信子とおばあちゃん』(1969年)
ヒロインモデル

4作目『うず潮』(1964年)

作家・林芙美子の半生がモデルで、貧しい生活にもめげず、明るくたくましく生き抜き、戦後に作家として大成していくヒロインの物語です。朝ドラでは初めてNHK大阪放送局で制作され、1975年後期の『おはようさん』まで、大阪制作の朝ドラは途絶えました。 ヒロインは関西新劇界の新人・林美智子で、無名の新人を起用した最初の作品。視聴率が記録された最初の朝ドラでもあり、最高視聴率は47.8%でした。

林フミ子役/林美智子

生年月日 1939年6月6日
出身地 愛媛県八幡浜市
代表作 『12人の優しい日本人』(1991年) 『なっちゃんの写真館』(1980年) 『おんなは度胸』(1992年)
ヒロインモデル 林芙美子:山口県出身(諸説あり)の小説家。 生い立ちは貧しく、戦後になって人気作家となり、本作の原作である『うず潮』『放浪記』などの代表作を遺した。

3作目『あかつき』(1963年)

原作は武者小路実篤の一連の家族もの、「暁」「幸福な家族」「愛と死」「友情」「その妹」です。 これらを一作品に仕立て、佐分利信主演でTVドラマ化した、男性主人公の朝ドラでした。大学教授の職を捨てて画家に転身した佐田正之助と、正之助を支える妻、息子、娘たち一家の愛と絆に溢れた家族像を通して、日本人の生き方を描きます。

佐田敏子役/荒木道子

生年月日 1917年3月6日~1989年3月24日(72歳没)
出身地 東京府東京市神田区三崎町(現・東京都千代田区神田)
代表作 『女の四季』(1950年) 『ふぞろいの林檎たち』(1983年)
ヒロインモデル

2作目『あしたの風』(1962年)

壺井栄による短編「風」「右文覚え書」「母のない子と子のない母と」など複数の作品を独自に再構成し、「家族制度」を追及した1つの長編に仕立てました。美しい瀬戸の海を背景に、ヒロインの安江の姿を通して、小豆島を故郷に持つ人々の愛と善意の物語を描きます。 『あしたの風』以降、連続テレビ小説は月曜日~土曜日の放送になりました。

安江役/渡辺富美子

生年月日 1924年1月7日 ※1993年以降は消息不明
出身地 東京都
代表作 『おしん』(1983年) 『源義経』(1966年)
ヒロインモデル

1作目『娘と私』(1961年)

後に50年以上も続く、NHK連続テレビ小説の歴史の始まりを告げた第1作目。忙しい朝の時間放送するため、セリフよりも情景描写の「語り」に重きが置かれました。 獅子文六の自伝的小説を原作に、1958年の連続ラジオドラマを、主演に北沢彪を迎えてTVドラマ化した作品。昭和初期から戦後を舞台に、フランス人の先妻との間に生まれた一人娘、麻里が結婚するまでを主人公の“私”が見守る様を描きました。 朝ドラ史上、数少ない男性主人公であると同時に、主人公が特定の氏名を持たない唯一の作品でもあります。

麻里役/村田貞枝(現・北林早苗)

生年月日 1944年1月7日
出身地 東京府東京市浅草区(現・東京都台東区)
代表作 『君の名は』(1962年)
ヒロインモデル 巴絵:原作小説における麻里。 獅子文六(本名・岩田豊雄)とフランス人のマリー・ショウミーとの間に生まれた長女で、後に外交官の伊達宗起に嫁いだ。

思い出の歴代朝ドラ&ヒロインは?朝の連続テレビ小説はまだまだ続く!

ついに作品数が100を超えた朝の連続テレビ小説。20世紀の作品は全話現存してないケースが多いので、観返せないのが残念ですね……。 各年代で思い出の作品は違うと思いますので、ぜひ友人や家族とお気に入りの朝ドラを語り合い、お勧めしあってみてはいかがでしょうか?今後も、視聴者に愛されるヒロインとともに、名作が生まれるのを楽しみにしましょう!