漫画『3月のライオン』全巻ネタバレあらすじ＆感想！無料で読める？rawやpdfはやめよう

テレビアニメや実写映画でも人気を博した話題の漫画『3月のライオン』。作者はあの『ハチミツとクローバー』を描いた羽海野チカであり、その繊細な心理描写で幅広いファン層を獲得しています。 この記事では、そんな本作の最新話までのあらすじをネタバレありで徹底解説！感動を呼ぶストーリーや個性豊かなキャラたちの関係性など、その魅力をあますことなくお伝えしていきます。

幼い頃に両親を事故で亡くした桐山零は、父親の友人であるプロ棋士・幸田柾近に引き取られることに。そこで将棋に打ち込んだ彼はなんと15歳でプロ棋士になる快挙を達成。しかし17歳になった零は1年遅れで高校に通うもなかなか馴染めず、そのうえ将棋でもスランプ気味になってしまいます。 そんな時に零が出会ったのが、三月町に住む川本家の人々です。健気であたたかい三姉妹との交流を重ねるうちに、ひとの優しさを改めて知っていく零。 そんななか、零は将棋界の一大イベントである獅子王挑戦者決定トーナメントに出場。善戦し勝利を重ねたものの、そこでぶつかった実力派棋士・島田開に完敗してしまいます。零は自らの弱さを見つめ直し、島田の主宰する研究会に入会することを希望するのでした。

獅子王戦で将棋界の絶対的王者、宗谷冬司と戦うことになった島田。零は彼の研究に付き合い、極度のプレッシャーで体調を崩す島田に付き添うなど懸命にサポートします。しかし結果は島田の敗北。零はボロボロになった彼の姿を見て、改めて勝負の世界の厳しさを痛感しました。 そんななか零は高校2年生に進級し、ひょんなことから将棋と科学を合わせた部活「将科部」で活動することに。友人もでき始め、彼の学校生活は次第に豊かなものになっていきます。ですがその一方で、川本家の次女であるひなたがいじめを受ける事件が発生。 いじめられっ子を助け、次の標的にされてしまったひなた。零は「自分のした行動は間違っていない」と泣きながら訴える彼女を見て、ひなたのためにあらゆる面で力になることを決意するのでした。

新人王を獲得し勢いに乗っていく零。そんななかひなたへのいじめはついに表面化し、教員たちも巻き起こんだ騒動に繋がっていきます。大人たちの介入により落ち着き始めたひなたへのいじめ。彼女は傷付きながらも前を向き、自分のためにひたむきに頑張ってくれた零に感謝を告げるのでした。 そして新人王になった零は記念対局として宗谷と対戦することに。その腕は遠く及ばずも、盤上で宗谷と交わした無言の会話は零にとって大きな財産となりました。 それから零は将棋、ひなたは受験に日々を費やし、なんとひなたは零の通う高校に合格！新たな春を迎え、2人は同じ高校に通う先輩後輩として、その仲を改めて深めていくことになるのでした。

新しい友人もでき、学校生活を楽しむひなた。零はそれを見て安心しますが、そこにひなたたちを捨てて出て行った元父が登場。話を聞いてみると、彼はなんと川本家に「体調を崩している今の妻」や「その子ども」の面倒を見せようと近付いてきたようだったのです。 そこに偶然居合わせた零はひなたたちを守るために奔走。最後には川本家の長女であるあかりの決断もあり、何とか元父を追い返すことに成功します。家族の一大事を乗り越え、悲しみながらも絆を深くした零たち。 そんななか零は昇級したばかりのリーグ戦でさらなる高みを目指し将棋にまい進。強敵との対局やタイトル戦の解説などを通し、彼は将棋の実力をしっかりと磨いていくのでした。

自身のライバルでもある二海堂晴信が宗谷と熱戦を繰り広げたことで、改めて将棋への熱を感じた零。ですがそれと同時に、学校では自身にとって最後の文化祭が開催され、学校生活も忙しくなっていきます。 後輩になったひなたとともに過ごす、最初で最後の文化祭。将棋の仕事もありフルで楽しむことは叶わなかったものの、零はひなたとともにラストを飾るキャンプファイヤーを楽しむことが出来ました。 そして零はそこで改めてひなたへ告白。「好きだ」という気持ちを彼女へ伝え、2人はついに結ばれることになります。その幸せを噛み締めながら、零はかつて大敗を喫した獅子王挑戦者決定トーナメントへ参戦。強豪棋士たちに勝利しながら、零は改めて自分にとっての将棋と向き合うことになります。

川本家で充実した年末年始を過ごした零。幸せな時間に浸る零ですが、将棋の方は少々スランプ気味。そんな彼の様子を察してか、ひなたは零にあたたかな言葉をかけ、お互いに励まし合いながら歩いて行こうと手を取ります。 その優しさにふれ、改めて将棋の道を突き進んでいく零。かつては生きるためだけにしていた将棋ですが、幸せを手に入れたことで零は改めて「将棋の楽しさ」に気付いていきます。 そんななか零は獅子王挑戦者決定トーナメントで二海堂と激突！そこで今までの自分にはなかった新たな将棋を打ち、見事に勝利を収めます。しかし、その次の相手はかつて大敗を喫した島田。零は恩人でもある彼との勝負で、いったいどんな結果を残すことになるのでしょうか……。

獅子王戦への挑戦権を懸けたトーナメントで、恩師でもある島田と対局することになった零。対局のことに集中しすぎるあまり、何日もひなへ連絡していないことに気が付き、三日月堂に向かいます。 怒っているかもしれないという零の予想に反して、ひなは会えない時間にどら焼き作りの猛特訓をしていました。零は自分を理解しサポートしてくれるひなに改めて感謝し、久しぶりにほんわかとした時間を過ごします。 こうして迎えた対局当日。出かけに小さなトラブルが連続し、定刻に遅れてやってきた島田でしたが、将棋はいたって冷静。零を完全にブロックして圧倒します。 人生を将棋に賭けてきた島田の強さに飲み込まれそうになる零。しかし最後の最後で一手を見出し、辛くも恩師・島田に勝利するのでした。

本作の作者は恋愛漫画の金字塔、『ハチミツとクローバー』を描いた羽海野チカです。『3月のライオン』はそのDNAをしっかりと受け継いでおり、繊細な心理描写で数々の名エピソードを生み出しています。 零とひなたを中心にした恋愛模様はもちろん、本作は友人・家族・ライバルなど、様々な角度からドラマを展開。魅力的な登場人物たちの織りなす物語を見れば、あなたも思わず涙してしまう場面があるはず。あたたかなヒューマンドラマで癒されたい！そんな方には特にオススメの作品です。

主人公の桐山零。家族を交通事故で亡くした後、自立を目指し将棋に勤しみ、中学生でプロとなった史上5人目の少年棋士です。しかし、その過程には大きな苦痛が伴い、彼の繊細な心は深い孤独に支配されてしまっています。

桐山零の声を務めるのは、大阪府出身、1985年2月18日生まれの河西健吾（かわにし・けんご）です。 2006年から声優として活動を始め、アニメや海外ドラマの吹き替えなどで多くの作品に出演。 『3月のライオン』桐山零役は、アニメ初主役を務めた2015年『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』三日月・オーガス以来の大役となります。

三月町に住む川本家長女の川本あかり。両親が離婚した後、母親が三姉妹を育てましたが、その母も亡くなり妹たちの面倒をみています。昼は祖父が経営する和菓子屋を手伝い、夜はホステスとして叔母の店に出ている頑張りやさん。

あかりを務めるのは、東京都出身、1987年9月13日生まれの茅野 愛衣（かやの・あい）です。エステ関係の仕事から声優の世界へ入り、おっとりとした性格やルックス、声質などすべて癒し系です。 2011年に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』のヒロイン・めんま役に抜擢され大ブレイクすると、年間で30本近い作品に出演し、そのほとんどが主要キャラクターという超売れっ子になりました。 癒し系の茅野らしい『ちはやふる』の大江奏役や『凪のあすから』比良平ちさき役のほか、『この素晴らしい世界に祝福を!』でのダクネスなどコミカルな役もこなします。

川本家の次女・ひなたは中学生。友達がいじめられていることを見過ごせず、今度は自分がいじめの対象になってしまいますが、けっして屈しません。繊細な面も見せつつ、自分の信念を持ったしっかりとした女の子です。

そんなひなたは、東京都出身、1989年2月25日生まれの花澤香菜（はなざわ・かな）が務めます。 子役から芸能活動をスタートさせ、2003年に14歳で声優デビューしました。 かわいらしい和やかな声が持ち味でそうした役柄が多いですが、ツンデレ系の『モーレツ宇宙海賊』チアキ・クリハラ役、ドスを利かせた『監獄学園 プリズンスクール』緑川花役など、幅広い演技のできる人気声優です。

保育園児の川本家の三女・モモは、無邪気な甘えん坊です。

三姉妹の末っ子・モモは、東京都出身、1993年1月19日生まれの久野美咲（くの・みさき ）が演じます。 子役として舞台を経験し、声優としてのデビューは2003年の韓国映画でした。 その後も外国映画で活躍しますが、2010年頃からアニメやゲーム作品への出演がメインに。本当に子供かと思うほどのナチュラルな幼い声は絶品で、『世界征服〜謀略のズヴィズダー』星宮ケイト役などで知られています。

幼い頃から桐山零と将棋で競うライバルである二海堂晴信。腎臓を患い常に病気とも闘っており、サブキャラでありながら作中でも屈指の人気キャラとして知られています。

そんな彼を演じるのは人気声優の岡本信彦です。

桐山零が引き取られた幸田家の娘である幸田香子。将棋では零に勝てず心が屈折し、零に辛くあたります。

そんな彼女の声は人気声優である井上麻里奈が担当。 また本編には上記の2人以外にも先輩棋士の三角龍雪や松本一砂など、数多くの人々が零の人生に関わってきます。魅力あふれる人物が沢山登場するので、気になるひとは是非本編をチェックしてみてください！

原作者の羽海野チカとロックバンド「BUMP OF CHICKEN」はお互いにファンであり、2014年にコラボレーションをしています。「BUMP OF CHICKEN」は『3月のライオン』をイメージした楽曲『ファイター』をつくり、羽海野はその曲からスピンオフの作品を描きました。 そうした経緯により、今回のアニメ化にあたっても「BUMP OF CHICKEN」が主題歌を担当。再コラボが実現します。オープニングは書き下ろしで、エンディングに2014年のコラボ曲『ファイター』が起用されるました。