漫画『ハチミツとクローバー』ネタバレあらすじ&感想!美大生たちの青春群像劇
『ハチミツとクローバー』は羽海野チカが描く800万部を超える発行部数の人気漫画です。通称『ハチクロ』と呼ばれ、作品独特の透明感が話題に。片思いや恋心に戸惑う5人の美大生による青春群像劇で若者特有の、青臭くて少し恥ずかしい恋愛をうまく描いた作品です。 この記事では『ハチミツとクローバー』をネタバレありであらすじ紹介!さらに映画版のキャスト一覧や名言集、電子書籍サイトでの配信状況なども合わせて紹介しちゃいます。
1巻ネタバレ感想
天才少女・はぐみへの一目惚れ
竹本裕太は特殊な人間が多い美大において周囲から〝普通すぎる″と言われるほど平凡で真面目な大学生。ある日、彼は美術講師の花本修司のゼミである通称「花本会」の行事で彼の自宅に招かれます。 そこで先輩、真山巧と共に席を外した際に花本の従兄弟の娘でそこに同居している花本はぐみと遭遇してしまいます。一瞬、見つめ合ったと思ったのもつかの間、彼女は家を逃げ出してしまいます。竹本は茫然とし、真山は竹本が一目惚れしたことに気付くのでした。 はぐみは天才的な芸術センスを持っている故に周囲となじめずにいますが、そんな彼女の面倒を見るうちに親しくなります。そこに同じく天才的な芸術センスを待つ大学8回生の森田忍に出会います。 森田ははぐみの作品に惹かれ、はぐみもまた森田の才能に惹かれてゆきます。はぐみの傍にいる竹本はいち早くはぐみの恋心に気付いてしまい、自分の恋心がかなわないことを悟ってしまいます。
美大生それぞれの片思い
一方、竹本の一目惚れを目撃した真山もまた片思いに頭を悩ませます。相手はアルバイト先の上司の原田理花で彼女を思いすぎるあまり、彼女が捨てた日用品などを収集。 電話がかかってくれば食い入るように呼び出しに応じてたりバイトがない日でも彼女をつけてしまったりします。原田は過去の事故で夫を失い、真山の思いも拒絶していたのです。 そんな竹本に対してもまた思いを募らせる人物がいます。それが山田あゆみです。彼女は真山が原田に思いを寄せていることも知っていますが、それでも片思いをやめることができません。 真山が原田の後をつけてるのを見つけて二重尾行しますが見つかり、原田を紹介されます。そして真山の態度を見て彼女を好きなことは知っていましたが実際に彼女に接する真山の態度をみて落ち込んでしまいます。そんな中、真山自身に「俺をみるのをやめろ」と言われてしまいます。
はぐみのキラキラした表情で森田を見つめる目がかわいすぎる。1巻でも既に様々な片思いが交錯しています。
『ハチミツとクローバー』をお得に読む方法は?
漫画『ハチミツとクローバー』をお得に読みたい人にはコミックシーモアがおすすめ。 コミックシーモアでは無料会員登録で70%オフのクーポンをゲットできるので、かなりお得に読むことが出来ます。この機会に是非コミックシーモアで『ハチミツとクローバー』を一気読みしてくださいね!
2巻ネタバレ感想
クリスマスプレゼントで貰った宝くじが当たり温泉旅行へと出発した一行。旅館で森田は破ってしまった掛け軸の代わりに醤油で作品を書き上げます。はぐみはキラキラした表情で森田の作品を見ていました。真山は花本から旦那も含めた3人の過去を聞き出します。 日常が戻り、卒業制作に着手する森田が忽然と姿を消しまたも留年が確定。真山は酔い潰れた山田をおぶって帰りますが、山田は涙を流し思いの丈をぶつけ真山はただうなずくだけでした。 一方就職が決まった真山も原田の元へ向かい「おれいつか戻ります」と諦めない宣言をしたのです。
山田さんが赤裸々に告白するシーンは泣けました。真山も「うん」としか言えないよなぁ……。
3巻ネタバレ感想
学祭準備中はぐみが森田の作業をキラキラした目で見ており、そんな彼女を竹本は眺めていました。そしてはぐみが気に入った作者不明の小鳥のブローチが森田作と知りながら、クリスマス会でも水上バスの年の瀬旅行でも竹本は伝えることが出来ません。 花見で竹本ははぐみに元気がないと気づきます。はぐみは森田と画材の買い出しに行った際に緊張からうまく会話できず落ち込んでいました。 翌日、森田は1人でいるはぐみにいつも通りちょっかいを出します……が最後にキスをしたのです。キスされたはぐみは熱が出てしまいます。しかしその直後、森田は突然海外へと旅立ってしまい……。
竹本の第三者として恋愛を見守る感じとか何も出来ないもどかしさとかすごく胸が苦しくなります。そしてなんといっても森田からのキスはびっくりでした。
4巻ネタバレ感想
「やりたい事全部やってみれるまでがんばるのがいいと思う」はぐみは森田に帰ってきてほしいかと聞かれこう答えました。 真山が原田の元を離れたのは「リカを支えるための力がまだ足りないから」と理由を語ります。その裏では山田がいまだに真山への想いを断ち切れないでいました。花火大会で何気なく真山から「ユカタ似合うな」と言われた山田は花火を見ながら嬉し涙を流します。 真山はデザイン事務所の同僚から山田を紹介してほしいと頼まれますが、恋愛感情はないけれど大切な存在な山田のためきっぱりと申し出を断りました。そんな真山は1年ぶりに原田と再会し……。
はぐみがみんなと会って気持ちが強くなっていると感じさせられた回でした。真山の山田に対するやり方は個人的にはあまり好きじゃないかも。
5巻ネタバレ感想
真山は鳥取への赴任を言い渡され、その場でやめる決心を固め原田のもとへ向かいます。山田は商店街の男・5人から告白されました。好きと言わなければ一緒にいられるのに……という感情が芽生え、真山の気持ちに気づきもう好きと言わないと誓いました。 竹本は自分には目的地がないと自覚し、その気持ちが現れた学祭用の作品を自ら破壊してしまいます。無理がたたりそのまま倒れてしまいました。 竹本は義父のカズさんにもう1年美大に通いたいと告げ承諾を貰います。はぐみは同級生になれると笑顔を見せました。卒業制作締め切りが間近に迫る中、ついに森田が帰国し……。
1巻でもいい味出していたカズさんが今回も最高の言葉を竹本に送ってくれます。本当に良い父親!
6巻ネタバレ感想
花見の最中、真宮の先輩・野宮は山田を連れ出します。野宮に問われ、山田は「壊れてしまえばいいって」と真宮への恋心の黒い部分を明かしたのでした。 はぐみが描く作品を見た森田はなぜあのような絵を描かせるのかと花本を問い詰めます。竹本は作品の前で眠るはぐみの後ろ姿を見て「戦いに入っている」と表現し、安易な励ましは意味がないと悟りました。 竹本は自転車を走らせながら自分が「からっぽ」だと気づき、「後ろを振り向かずに」海へと漕ぎ始めます。海で横たわった森本はそのまま野宿しながら「北上の旅」を始めました。
野宮のインテリ風で男らしい感じ最高です。少し危なっかしい性格ではあるけどあゆみちゃんもいつか心が傾きそう。
7巻ネタバレ感想
毎日の自転車で体力の限界が来た竹本はお寺で眠ってしまいます。助けられた竹本は宮大工のもとで働くことになり日当4200円で家政婦のように働きました。宮大工達との出会いで竹本は「つきあたるところまで走ろう」という新たな気持ちが芽生えたのです。 再びペダルを漕ぎ始めた竹本は北海道に入り、最北端へと到達。自分の家のドアと最北端は繋がっていてドアを開ければどこでもいける「どこでもドア」なのだと晴れ晴れした表情で語り、帰ることを決意しました。 再会を祝し皆でお祭りへと出かけます。そこで竹本は自然とはぐみに告白をしていました。その答えは「もどってきてくれてありがとう」というものでした。
竹本大活躍回。まさかの宮大工のもとで料理に勤しむとは思わなかった。でも結局ステキな言葉をいっぱい貰って大成長しています。
8巻ネタバレ感想
山田は真山の好きな人・原田とともに仕事をしており、真山と原田が職場でほとんど会話していないと知ります。しかし花本から原田は好きな人ほど喋らないという情報を聞き、隠れて涙を流しました。 そんな山田の現状を知った野宮は9時間かけて山田のもとへ向かったのです。入れ違いで山田は鳥取へと向かっていましたが、無事再会を果たし野宮は山田に好きだと伝えました。 真山は原田と行った彼女の故郷・北海道で彼女を死なせないため、彼女のメールも郵便も全部チェックしていると伝えます。まっすぐに守ろうとする真山の姿に原田の真山を拒絶していた心にも変化が生まれ……。
めちゃくちゃ恋愛が動き出した!個人的にはりかさんの恋心が引越し先の間取りで表現される感じがエモくて好きです。
豪華すぎる映画『ハチミツとクローバー』のキャスト!
竹本裕太/櫻井翔
主演の竹本裕太を務めるのはアイドルグループ、嵐の櫻井翔です!彼は作者である羽海野チカさんが竹本のイメージにピッタリだと太鼓判を押したほどだそうです。特に櫻井翔のファンから見てもはまり役だったようで、ファンからの評価が高いそうです。
花本はぐみ/蒼井優
メインヒロインである花本はぐみを務めたのは蒼井優です。彼女は元々ドラマより映画によく出演している、いわゆる映画畑の女優です。2016年現在は舞台でも活躍されてます。 本作では摂食障害の役をやる時には役作りのために体重を7キロ落としたそうです。このことからもわかるように映画に入り込むタイプの女優だとわかります。本作品においてもそれが如実に表れていて、本当に芸術の天才のように見えます。
森田忍/伊勢谷友介
そして竹本の恋のライバルである森田忍を演じるのが伊勢谷友介です。英会話のCMでおなじみの人ですね。森田忍というキャラクターは俳優寄りに少し原作とは変えられていており、ワイルドさが強調されています。 まさしく天才肌といった感じの役で、彼自身も台本をもらった時には自分にピッタリだと思ったそうです。ちなみに彼は東京芸術大学の卒業生だそうです。
真山巧/加瀬亮
ストーカー的な片思いに悩む真山巧役は加瀬亮です。彼は役になりきるのが非常に上手く、今作でもその能力を遺憾なく発揮しています。 他作品で、とてもヤクザや警察官、日本兵を演じていたとは思えません。原作ではもっとスマートなキャラクターですが、映画版では片思いに重点があてられています。
山田あゆみ/関めぐみ
真山に思いを寄せる山田あゆみを務めるのは関めぐみです。彼女は原作ではいわゆる暴力的なことをする女性ですが、映画では鳴りを潜めて真山への思いが切り取られています。 現在、片思いしている方は彼女に感情移入しやすいんじゃないでしょうか。
花本修司/堺雅人
大河ドラマや、流行語大賞にもなった人気ドラマの主演を務めた堺雅人が花本先生役で出演しています。個性的な演技をするイメージがある堺雅人。少女漫画原作の実写映画化に出演するのはめずらしいかもしれません。
思わず共感してしまう名言集!
「人が恋に堕ちる瞬間を初めてみてしまった…」
これは最初の竹本とはぐみの出会いを見た真山のセリフです。確かに人が恋をする瞬間って中々見れないですよね。 このセリフは本作の根幹をなすような部分でしょう。『ハチミツとクローバー』といえばこのセリフを思い出す人も多いのではないでしょうか。真山の名言は他にもあります。
「俺を見るのもうやめたほうがいいよ」 「おまえ見てると自分見てるみたいだった」
これは両方とも山田に対しての言葉です。上は山田に対して突き放してますが、下で心情を説明してますね。 要するに自分も片思いに悩んでる身なので、山田の気持ちにこたえたかったけど自分の気持ちはゆるがないということなんでしょう。
「自分の一番好きな人が自分のことを一番好きになってくれるたったそれぽっちの条件なのに、どうしてなの?永遠に揃わない気がする」
山田が心の中で思ったことです。これは深いですね。恋愛なんて簡単なようで難しいということ如実に表した良い一言です。
「今、僕の持っている言葉を総動員しても、彼女の涙は止められない」 「僕は、自分が彼女のためにできることの少なさ、小ささに愕然としていた」 「あげられるものなんて、心くらいしかないから・・・・君に渡そうと思った」
これほど一途に思ってるのに彼女が思ってる人しかなにもできないという竹本の無力感を感じてる姿をどれもよく描写した一言です。そして同時に彼がはぐみのために走り回った原動力、動機にもなっています。こんな風に思われたらうれしいでしょうね。
漫画『ハチミツとクローバー』を今すぐ無料で読む方法の調査結果!
※配信状況は9月1日時点のものです。
※記事中の金額は全て税込表記となっています。
調査の結果、2023年8月現在、漫画『ハチミツとクローバー』を今すぐ全巻無料で読む方法はありませんでした。 電子書籍サービスでは、コミックシーモアのほか複数のサイトで配信されています。 コミックシーモアでは、新規会員登録時にどの作品にも使える70%オフクーポンが配布されており、このクーポンを利用することで『ハチミツとクローバー』もお得に読むことができます。
『ハチミツとクローバー』を違法サイトで読むのは絶対にやめよう!
海賊版サイトで『ハチミツとクローバー』のzip・rar・pdf・rawなどのファイルが違法アップロードされていたとしても、絶対に利用するのはやめましょう。
海賊版の漫画サイトは利用しただけで犯罪になる可能性があります。軽い気持ちで漫画を閲覧したとしても、最悪のケースだと刑事罰を科されることもあるのです。元々違法アップロードの規制対象は、音楽と映像のみでした。しかし、2021年1月の法改正により漫画、雑誌など全ての著作物に適用されるようになったのです。
さらに海賊版サイトにはデバイスのウイルス感染や、クレジットカード情報が不正に抜き取られるなど、犯罪に巻き込まれるリスクさえはらんでいます。安全に漫画を読むためにも、公式なサービスの利用を心がけましょう。
令和3年1月1日から、インターネット上に違法にアップロードされたものだと知りながら侵害コンテンツのダウンロードを行う行為が幅広く違法となります。刑事罰の対象となる場合もあります。
『ハチミツとクローバー』あらすじをネタバレ解説しました!
恋愛の楽しさが伝わるシーンももちろんありますが、本作は片思いやどう頑張っても叶わない恋など恋愛の苦しい部分の心理描写が素晴らしい青春漫画。同じような恋愛に悩む方には刺さる言葉がきっとあるはずです! この機会に『ハチミツとクローバー』を電子書籍で一気読みしてみてはいかがでしょうか。