山口勝平のプロフィール
山口勝平は、1965年5月23日生まれの福岡県出身です。血液型はB型で、趣味・特技はイラスト・ギター・殺陣などです。本名は山口光雄。芸名を命名したのは、声優の肝付兼太で、福岡弁の抜けない田舎っぺとの理由で「かっぺい」と名づけられました。
福岡県立筑前高等学校卒業後に上京し、東京アナウンス学院に入学します。その後は劇団21世紀FOXに所属する舞台俳優として、さらに声優として活動を開始。これまで『らんま1/2』『犬夜叉』『名探偵コナン』『DEATH NOTE』など、日本のアニメを代表する傑作・人気作品に数多く出演しました。
ベテラン声優として、2004年には声優のマネージメント会社「悟空」を設立し、山口自身が社長を務めています。
演じるキャラの幅広さがすごい!
早乙女乱馬役や工藤新一役など、明るく若々しい若者から青年の声を最も得意としていますが、かたや『DEATH NOTE』のLのような暗く陰のある声も器用にこなす幅の広さは驚異的です。
ときには『ふたりはプリキュアSplashStar』のフラッピなどの動物系キャラも難なく演じることも。またアドリブの上手さにも定評があり、さすがベテラン声優と言われるだけあります。2003年には「東京国際アニメフェア」で声優賞を受賞しました。
本人は質問に答え、以下のようにコメントしています。
「どのキャラクターも声優山口勝平を支えてくれる宝です。でも、不思議でね。自分自身ではないんですよ。役を演じる時は、多かれ少なかれ自分の中のものを削りながらやっていくんですが、なりきりではないと思うんです。永遠のパートナーというか相棒のようなものですね」
『らんま1/2』乱馬役で声優初主演
1989年、山口勝平は『らんま1/2』の主人公・早乙女乱馬役に大抜擢されます。
言わずと知れた高橋留美子による人気漫画が原作。テレビアニメ、劇場版、さらに実写ドラマ化もされるなど、一世を風靡するほどの人気を博しました。高校生の格闘家・早乙女乱馬と、家が決めた許婚の天道あかねを中心にしたドタバタ騒動を描きます。
格闘家でありながら、水を被ると女になってしまうという弱点を持つ乱馬役に、山口勝平の声質がぴったり。初主演作にして、代表作のひとつになりました。
コナンの工藤新一など探偵役と縁がある
若々しく端整な声質からか、ミステリー系のアニメにおける探偵役と深い縁があるようです。代表的な作品は、なんと言っても『名探偵コナン』の工藤新一役です。
世界中に多くのファンを持つ、青山剛昌原作による『名探偵コナン』の主人公・江戸川コナンこと工藤新一はアニメ界不動の人気を誇る探偵の一人でしょう。江戸川コナンと幼い頃の新一は声優の高山みなみが演じていますが、中学生以降の新一を担当したのが山口勝平です。コナンに比べて出番が少ないのが不満なんだとか。
山口は名探偵・工藤新一以外にも1996年に公開された『金田一少年の事件簿』の第一作、『オペラ座館・新たなる殺人』で主人公金田一一を演じた他、『DEATH NOTE』の異色探偵Lも忘れてはなりません。
人気キャラ犬夜叉も山口勝平が演じた
『らんま1/2』を書いた高橋留美子による同名漫画のアニメ化『犬夜叉』で、主人公の犬夜叉を演じたのも山口勝平です。
戦国時代に生きる半妖の犬夜叉と、現代日本に生きる女子中学生の日暮かごめ。二人が、どんな願いも叶えるという幻の家宝「四魂の玉」を求め、時空を超えて繰り広げる冒険ファンタジーです。200歳を越える年齢で、母は人間、父は妖怪という特異なキャラクターを、山口勝平はさすがの力量で魅力的に演じました。
大人気アニメ『ONE PIECE』のウソップ役も
説明するまでもなく、世界中で一大ブームを巻き起こした尾田栄一郎による漫画・アニメ『ONE PIECE』。海賊のルフィを主人公に、数々の個性派キャラクターが登場する海洋アドベンチャーで、山口勝平はウソップ役を担当しています。
父であるヤソップの腕を引き継いだ、海賊「麦わらの一味」の狙撃手がウソップ。ホラ吹きで天狗のような長い鼻が特徴ですが、抜群の狙撃の技術を持っています。
2016年7月公開の最新作『ONE PIECE FILM GOLD』の舞台挨拶では熊本に
劇場版の最新作『ONE PIECE FILM GOLD』の公開に当たっては、震災により被害を受けた熊本を訪れ、同じ九州出身としてエールを送っていました。
「今朝、熊本城を見てきました。その光景を目に焼き付けてきました。本当に応援しています。麦わらの一味も熊本に本当に来たがっていました。いつもいつも、熊本の皆さんと一緒にいるんで、頑張って行きましょうと思っています」引用:excite.co.jp
山口勝平は絵も上手い!
特技のひとつがイラストですが、実際にその腕前はプロのイラストレーターと言ってもいいほど。アニメ雑誌などでときおり、気軽にイラストを発表しているほか、声優仲間の日高のり子によるエッセイ集には挿絵を提供しました。自身がボイスを担当するゆるキャラ「大崎一番太郎」のイラストもプロ級です。
ベテラン声優らしいキャリアと実力、またマルチな才能で、山口勝平のますます活躍が期待されます。