『デスパレートな妻たち』キャストの現在と登場キャラの裏話!知ればドラマがもっと面白くなる
日本では「デス妻」「デスパ」といった愛称で親しまれていたドラマシリーズ『デスパレートな妻たち』。2004年から2012年にアメリカ合衆国のABC系列で放送されていました。 「desperate」は絶望的、自暴自棄、死に物狂いといった意味。そんな妻たち、ウィンステリア通り沿いに住む女性たちのエピソードを描いたストーリーは主婦向きでありながら、男性からも高い人気を集めました。 もともと、シリーズのタイトルは『ウィンステリア通りの秘密』、『主婦たちの秘密の生活』という他の案があったそう。製作総指揮のマーク・チェリーが、自身の母親から「父親なしで子供を育てるのはとても“デスパレート”な気持ちになる」といった事から、タイトルのヒントを得ました。 そんな本作に出演していたキャストたちは、現在どのように過ごしているのでしょうか?ドラマが面白くなるトリビアとともに紹介します!
スーザン・デルフィーノ役/テリー・ハッチャー
本シリーズのメインキャストの1人である、スーザン・デルフィーノ。カール・メイヤーと離婚し、娘と二人暮らしをしていました。メンバーの中でも好奇心旺盛であるが故、探偵のようなポジション。一方で、天然キャラでもありトラブルを招くことも多々ありました。 夫の浮気が原因で離婚したため、しばらくその痛手を負っていたところ近所に引っ越してきたマイクと恋に落ち、のちに結婚します。 ちなみに、スーザン・デルフィーノを演じたテリー・ハッチャーがつまずいてウェディングケーキに倒れ込むシーンがありましたが、撮影時に肋骨を2本骨折。シリーズ撮影の中断も考えられましたが、テリーが続行を主張しました。 テリー・ハッチャーは、ドラマ『新スーパーマン』でロイス・レーン役を演じたことで一躍脚光を浴びた女優。映画出演に関しては90年代が多く、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』でボンドガールを演じて人気を博しました。 2000年以降はテレビ映画や『コララインとボタンの魔女』、『プレーンズ』などで声優としても活動しています。繰り返す整形の末顔が別人になったと言われており女優としての出演作品はなく、SNSを通して仕事などをしている様子です。
リネット・スカーボ役/フェリシティ・ハフマン
メインキャストのうちの1人、リネット・スカーボは夫のトムと一緒に4人の幼児を育てるキャリアウーマン。 夫が失業したのを機に広告業界へ復帰しますが、夫がレストランを開きたがっていたのでそれを助けました。その後、経営困難になり夫婦仲が拗れたり、悪性腫瘍が見つかるなど苦労の多いキャラクターでした。 リネットを演じた女優、フェリシティ・ハフマンはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど実力も高い人物。 『トランスアメリカ』や『マグノリア』などの代表作を持ち、ドラマも『ロー&オーダー』、『Xファイル』、『アメリカン・クライム』と多岐に渡って活躍しています。夫はアカデミー俳優のウィリアム・H・メイシー。 人気女優でしたが、2019年3月に子供を名門大学に裏口入門させた事件でFBIに逮捕されました。
ガブリエル・ソリス役/エヴァ・ロンゴリア
ガブリエル・ソリスは、ニューヨークでトップモデルとして活躍していたキャラクター。実業家の夫と共に裕福な家庭で生活するも、夫婦仲に不満を抱き、庭師のバイトをする高校生と不倫。 その後改心しますが、今度は夫の不倫に激怒し2人は離婚します。ガブリエルは市長候補のビクターと交際を始めますが、その際に元夫と不倫関係になり、彼らは復縁するのでした。物質主義者で、欲しいものは絶対に手に入れる性格です。 演じたエヴァ・ロンゴリアは『デスパレートな妻たち』出演後も、『デビアスなメイドたち』の製作総指揮や出演、『Empire 成功の代償』に出演するなど活躍中。2018年に公開された、『潮風のいたずら』のリメイク作『オーバーボード』にもメインキャストとして登場しています。 体重の増減を繰り返しており、一時期は別人とも言われていましたが、ジムでの運動もあってか徐々に痩せてきています。また『Dora and the Lost City of Gold(原題)』にも出演が決定しています。
ブリー・バン・デ・カンプ役/マーシア・クロス
最後のメイン主婦ことブリー・バン・デ・カンプは、メンバーの中でも完璧主義者なカリスマ主婦。お嬢様育ちであり、神経質な性格です。 理想の家庭像に執着していましたが、夫の死後は、様々な男性と付き合うセクシーで大胆な一面も。しかし、その度に男性に振り回されてしまったり、娘が妊娠したスキャンダルを隠すために一肌脱いだり、根性強いキャラに成長していきます。 ブリーのモデルは、原案/製作総指揮を務めたマーク・チェリーの母親です。ブリーの息子・アンドリューがゲイであることを告白したときのブリーが答えたセリフは、マークが実際に母親に言われた言葉なのです。 ブリーを演じたマーシア・クロスは、『デスパレートな妻たち』以降は特に目立った女優活動がありませんでした。しかし、2019年3月にNetflixでも話題のコメディドラマ『ジェーン・ザ・ヴァージン』のスピンオフへ出演しました。
メアリー・アリス・ヤング役/ブレンダ・ストロング
メアリー・アリス・ヤングは、ドラマを通してナレーターとしての役割を担っています。物語の冒頭で自殺を遂げており、スーザンら4名とは友達でした。その後も、回想シーンなどで登場してきます。 ちなみに彼女のお墓の文字から、誕生日が1965年11月18日で、亡くなったのが2004年9月26日であることがわかるんです。 演じたブレンダ・ストロングは、おそらくメイン級キャストの中では最も、本シリーズ出演後に活躍している女優といっても過言ではないでしょう。 人気の高い『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』ではS2のホテルに登場した錯乱した母親役を、『スーパーガール』ではリリアン・ルーサー役として出演。 Netflixオリジナル『13の理由』では、最悪の高校生ブライスの母親役としてシーズン2から登場しています。
マイク・デルフィーノ役/ジェームズ・デントン
マイクはスーザンに再び恋心を教える、セクシーな配管工。ウィステリア通りには失踪した元恋人を探しに引っ越してきました。 スーザンだけではなくイーディをも虜にするも、結局スーザンと結婚します。しかし、別れと復縁を繰り返すうちに、薬物依存症になったり、借金などが重なるなど、トラブルに見舞われていきます。 マイクを演じたジェームズ・デントンは、本作で一躍有名に。他にはドラマ『アリー my Love』や『ザ・ホワイトハウス』などに出演していました。現在は野球のマイナーリーグを経営しており、一線からは退いているようです。 ちなみに、ジェームズ・デントンは本シリーズのマイクを薬物依存などの問題部分を除けば、自分自身のようなキャラであると公言しています。彼はいつも、家の周りに何かを作るDIYが好きなのだそう。
トム・スカーボ役/ダグ・サヴァント
トムは広告業界に務めており、社内恋愛でリネットと出会い結婚した夫。楽観的な性格で、レストラン・ピッツェリアを開くことを夢見ていました。 広告業界に見切りをつけ、妻の支援あって無事にレストランを経営しはじめますが、なかなか上手く行かずに夫婦仲が悪くなります。レストランは閉店し、その後は大学に行き出すもすぐに退学。最終的にはリネットの代わりに、復職しました。 彼は、仕事で忙しく不在にしがちで、初めは脇役に過ぎませんでした。しかし人気が出たので、第2シーズンからレギュラー扱いとなり、第8シーズンまで出演しています。 ストーリーの原案では、トムは浮気をする予定でしたが、脚本家が「ウィステリアの住民はみんな幸せじゃないから、幸せなカップルが必要だ」と考え廃止になりました。 トムを演じた俳優、ダグ・サヴァントはハリウッド版『GODZILLA』に、オニール軍曹役として出演していた俳優。ドラマでの活躍が多く、『メルローズ・プレイス』、『デスパレートな妻たち』が代表的な作品です。 その他は『24 -TWENTY FOUR-』、『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』、『Hawaii five-o』にゲスト出演。2019年に入ってからも『9-1-1:LA救命最前線』をはじめとする多くのドラマにゲスト出演して、俳優活動を続けています。
オーソン・ホッジ役/カイル・マクラクラン
オーソン・ホッジは、ブリーの2番目の夫です。しかし、前の妻を殺害した容疑がかかっており、なんとマイクを車で轢いた本人でもあります。 これらのことでブリーを振り回しますが、交通事故に遭って半身不随に。車椅子生活を余儀なくされます。その後、ブリーの元を去りますが、彼女がピンチに陥った時に再登場し、脅威となる存在をひき逃げして殺害しました。 ちなみに、オーソン・ホッジは第3シリーズで殺人事件を犯すことになっていましたが、カイルがマーク・チェリーに交渉した結果、最後まで出演することができました。 オーソンを演じた俳優カイル・マクラクランは、デヴィッド・リンチ監督作の常連俳優。『デューン/砂の惑星』の主演に抜擢され、ミステリアスな魅力を放つ人物です。 カルト映画監督に愛され、ドラマ史に名を刻んだ有名作『ツインピークス』の主演としても知られています。2019年にはNetflixで配信される『ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-』に出演しました。
レネ・ペリー役/ヴァネッサ・ウィリアムス
レネ・ペリーは、シーズン7から登場したキャラクター。リネットの大学時代のルームメイトであり、プロ野球選手と離婚したリッチなセレブ。 ウィステリア通りに引っ越してからは、インテリアデザイナー業をリネットと始めますが、リネットの夫トムのことを好きになります。性格はナルシストで、物事をストレートに言うタイプでした。 演じたのは、歌手としても女優ヴァネッサ・ウィリアムズ。第59代目のミスアメリカであり、アーノルド・シュワルツェネッガーと共演した『イレイザー』を始め、数々の映画に出演。ドラマでは『アグリー・ベティ』のウィルミナ役が印象的でした。 『デスパレートな妻たち』出演後は、『666 パーク・アベニュー NYの悪夢』や『グッド・ワイフ』、『The Librarians(原題)』、『Daytime Divas(原題)』などのドラマで活躍。また、ディズニーチャンネルの『マイロ・マーフィーの法則』では声優を務めていました。
『デスパレートな妻たち』に出演したキャストのその後に注目
ドラマ『デスパレートな妻たち』に出演していたメインキャスト、印象の強いキャストの現在について紹介しました。メインキャストも60代に近づいており、以前ほど精力的な活動をしていない方も多い印象です。しかし、中には現在も変わらず映画やドラマシーンで活躍する姿が見れる俳優も。 ファンとしては今後も彼らの活動を応援したいところですね。