ドラマ『ラスト・フレンズ』がもう一度見たくなる9つのこと【衝撃的な結末のネタバレまで】

2017年10月28日更新

2008年に放送されたドラマ『ラストフレンズ』。性同一性障害、DV、性的虐待などシリアスな問題に切り込んだ話題作です。見た事がある人でもない人でも、これを読めば今一度見たくなる事間違いなし!

リアルな若者たちを描いた問題作『ラスト・フレンズ』

ラストフレンズ1

2008年にフジテレビ系列で放送された連続テレビドラマ『ラストフレンズ』。全11話で、社会問題にもなっているDVや性同一性障害を描いたことや、旬な俳優陣が演じた事で話題となり、最終回は22.8%という高視聴率を記録しました。

恋人からのDVに苦しむ美知留、性同一性障害に悩む瑠可、性的虐待という過去を持つタケルの3人を中心に、シェアハウスを通じてそれぞれの悩みや葛藤が混ざり合う、リアルな人間ドラマとなっています。

今回はドラマがもっと面白くなるような魅力をまとめました!

1.『ラストフレンズ』主演キャストに長澤まさみ。DV彼氏に悩む女性を好演

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず『海街diary』

母子家庭で育った藍田美知留(あいだみちる)は明るくて誰に対しても優しい反面、優柔不断で流されやすい性格。母親がアパートに度々男を連れ込んでいることに嫌悪感を抱いており、職場である美容室でもいじめられていた美知留は、職場にも家にも自分の居場所が無いと感じていました。

そんな時恋人である宗佑に同棲の話を切り出され、二つ返事で承諾してしまい、その同棲を皮切りに宗佑の態度が一変。異常なほどまでの束縛やDVを受け、美知留は瑠可に助けを求めシェアハウスを訪れます。

そんな主人公を演じる長澤まさみ(ながさわまさみ、1987年6月3日生)は静岡県出身の女優です。代表作に2004年『世界の中心で愛を叫ぶ』や2006年『セーラー服と機関銃』があり、近年では2015年数々の賞を総なめした『海街diary』に出演しています。

2.性同一性障害を持つ瑠可に上野樹里。「のだめ」のイメージを一掃

上野樹里

美知留と中学高校の同級生だった岸本瑠可(きしもとるか)は、全日本選手権の優勝を目標としているモトクロスの選手です。外見や性別で判断されることを極端に嫌っており、何事もはっきりさせたい性格の持ち主。タケルやエリらとシェアハウスで暮らしています。

性同一性障害という悩みを誰にも明かせず悩んでおり、久しぶりに再会した美知留に恋心を抱きます。DVを受けている美知留を全力で守ろうとしますが、男である宗佑に力では敵わず性別という障害にさらに苦しんでいく、という役どころです。

上野樹里(うえのじゅり、1986年5月25日生)は、2006年ドラマ『のだめカンタービレ』の主演を務めて一躍話題となりました。ドラマが大ヒットしたため、「のだめ」のイメージが離れなかった上野ですが、シリアスな今作の影響でそのイメージは一掃できたといえるでしょう。

3.ジャニーズアイドル・錦戸亮がDV男に!

美知留の恋人、及川宗佑(おいかわそうすけ)は区役所で児童福祉課を担当しています。幼少期母親に捨てられ親戚中をたらい回しにされたという過去を持つ宗佑。

美知留への愛し方が分からず、強い執着心と独占欲から美知留を異常なほど束縛しついには暴力まで振るうようになっていきます。

そんな最低なDV男を演じたのは関ジャニ∞のメンバー錦戸亮(にしきどりょう、1984年11月3日生)です。2003年NHK連続テレビ小説『てるてる家族』や、2005年『1リットルの涙』などアイドルらしい爽やかな役が多かった中、今作ではそれまでのイメージを覆すような役どころとなっています。

4.瑛太が心に闇を抱えた難役に挑む

瑛太

水島タケルは昼はヘアメイクアーティスト、夜はショットバーのバイトをしているシェアハウスの住人です。温和で人当たりの良い性格をしているタケルですが、幼少期に義理の姉から性的虐待を受けたという壮絶な過去を持っています。

それがトラウマとなり女性との接触を苦手としているタケル。周囲からはゲイだと思われていますが瑠可には好意を寄せており、シェアハウスに越してきたのも瑠可がいるからという理由でした。

そんな難しい役どころを演じた、瑛太(えいた、1982年12月13日生)は東京都板橋区出身の俳優です。2003年ドラマ『WATER BOYS』で注目を集め、2007年映画『アヒルと鴨のコインロッカー』や、2011年ドラマ『それでも、生きてゆく』などが数々の賞を受賞しています。

5.『ラストフレンズ』のオープニングに隠された秘密

それぞれの悩みのテーマを表す英単語

宇多田ヒカル『Prisoner Of Love』

ドラマ主題歌に起用された宇多田ヒカルの『Prisoner Of Love』と共に流れるオープニングのタイトルバックには深い意味合いが込められて制作されました。

美知留の「Love」は愛、瑠可の「Liberation」は解放、タケルの「Agony」は苦悩、エリの「Solitude」は孤独、宗佑の「Contradiction」は矛盾を表しています。

さらに、割れたガラスの破片は瑠可の性別に対する苛立ちを、マグカップから溢れ出るコーヒーは宗佑の美知留に対する過剰なほどまでの愛情とアンバランスさを表現しているそう。

ストーリー展開を示唆する描写

ラストフレンズ

リボンを追うシーンでは、1人だけ黒いネクタイをし4人とは違う方向へ進む宗佑、タケルを見つめる美知留、手を繋ごうとするタケルを拒否も受け入れもしない瑠可、誰かを追うエリなど今後のストーリー展開をイメージした映像になっています。

タイトルバックの最後、5人が横になり赤いリボンで結ばれている映像にもヒントが隠されています。1人だけ目を開き皆を「みている」立場を表したタケルや、宗佑のラストをイメージした胸に手を当てた姿、妊娠をイメージした美知留のお腹の周りのリボンなど、見返してみると面白いかもしれません。

6.『のだめカンタービレ』のキャストが再集結した作品

上野樹里、玉木宏『のだめカンタービレ』

今作のシェアハウスのメンバーを演じた上野樹里、瑛太、水川あさみは、2年前に放送されたフジテレビ系列のドラマ『のだめカンタービレ』でも共演。

上野樹里は天才的なピアノの才能を持つ変わり者でだらしない主人公「のだめ」こと野田恵を、瑛太は中華料理屋の息子で自己陶酔型のヴァイオリニスト峰龍太郎を、水川あさみは千秋の人生を変えた美人実力派ヴァイオリニスト三木清良をそれぞれ演じています。

『のだめ』とは全く違う役を演じている3人を見比べるというのもひとつの見どころです。

7.宇多田ヒカルの主題歌がドラマにぴったり!

ドラマ『ラスト・フレンズ』の主題歌に起用された「Prisoner Of Love」は、2008年5月21日に発売された宇多田ヒカルの21枚目のシングル曲です。ドラマに合わせて制作された「Prisoner Of Love -QuietVersion-」も収録され、こちらはドラマの挿入歌として使用されました。 初週売上はビルボードジャパンの総合シングルチャートにて最高2位を、iTunesのダウンロード数は年間3位を記録。楽曲の制作風景をリアルに再現されているミュージックビデオはYouTubeにアップされ、再生回数は2017年現在780万回を越えている大ヒットソングです。 しっとりとした曲調のラブソングとなっており、ドラマの雰囲気にぴったりだと話題となりました。

8.衝撃的な『ラストフレンズ』の結末を振り返る!【ネタバレ注意】

美知留の事を愛するあまり傷つけてしまっていた宗佑は、自ら命を絶つことでしか自分を抑えられませんでした。そんな宗佑の遺書を見つけ責任を感じた美知留は、シェアハウスを出て一人で生活していく事を決意します。 しかし美知留が出て行ってから元気がない瑠可を心配したタケルは、美知留を探しにいこうと提案。バイクで美知留の住む町へ向かった2人ですが、途中事故に遭ってしまいます。 幸い怪我は軽度で済み、帰ろうとした2人ですがそこで美知留と遭遇。なんと美知留は宗佑との子を妊娠しており、産婦人科で診察を受けていたのです。 一人で育てようとしていた美知留でしたが、瑠可とタケルは3人で育てていこうと手を差し伸べます。難産の末無事女児を出産した美知留は瑠可、タケルの瑠と美知留の美を合わせて瑠美と命名。4人でシェアハウスへと戻り、新たな生活をスタートさせたのでした。

ドラマ最終回のその後

本作の脚本を務めた浅野妙子が書き下ろした『空―ラストフレンズ、その後』という小説が出版されています。 こちらでは、ドラマのラストから4年経った世界が描かれており、ドラマを観た方はこちらも読んでみるとまた違った見解ができるかもしれません。

9.「ラストフレンズ」が2017年にTwitterでトレンド入り!9年後になぜ?

放送終了から9年が経った2017年2月、「ラストフレンズ」がTwitter上でトレンド入りし話題となりました。理由は関西地区限定で放送された同ドラマの再放送です。 DVや性同一性障害、錦戸の怪演などで注目を集めた本作は当時の視聴者を虜にし、現在でも心に残っているドラマとして挙げる人も多い作品。その為、限定の再放送という事で「懐かしい」「関西が羨ましい」というツイートが溢れ再び注目を集めました。 さらに同時期である2017年1月から放送されたドラマ『奪い愛、冬』に出演していた三浦翔平の役どころが本作においての錦戸の役どころと似ている為、2人の比較も多くツイートされています。 何年経っても話題になるのは、キャストやスタッフが素晴らしく色褪せない名作たる所以ですね。