ドラマ『ラスト・フレンズ』がもう一度見たくなる5つのこと

2017年6月6日更新 186745view

2008年に放送されたドラマ『ラストフレンズ』。性同一性障害、DV、性的虐待などシリアスな問題に切り込んだ話題作です。見た事がある人でもない人でも、これを読めば今一度見たくなる事間違いなし!

リアルな若者たちを描いた問題作『ラスト・フレンズ』

ラストフレンズ1

2008年4月10日~6月19日木曜22時台にフジテレビ系列で放送された連続テレビドラマ『ラストフレンズ』。全11話で、社会問題にもなっているDVや性同一性障害を描いたことや、旬な俳優陣が演じた事で話題となり、最終回は22.8%という高視聴率を記録しました。

恋人からのDVに苦しむ美知留、性同一性障害に悩む瑠可、性的虐待という過去を持つタケルの3人を中心に、シェアハウスを通じてそれぞれの悩みや葛藤が混ざり合う、リアルな人間ドラマとなっています。

放送当時のキャッチコピーは「ほどこうとするたびに、離れられなくなっていく」、「今を生きる若者たち、それぞれの愛のかたち」。

1.今も人気のふたりの女優が競演

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず『海街diary』

母子家庭で育った藍田美知留(あいだみちる)は明るくて誰に対しても優しい反面、優柔不断で流されやすい性格。母親がアパートに度々男を連れ込んでいることに嫌悪感を抱いており、職場である美容室でもいじめられていた美知留は、職場にも家にも自分の居場所が無いと感じていました。

そんな時恋人である宗佑に同棲の話を切り出され、二つ返事で承諾してしまい、その同棲を皮切りに宗佑の態度が一変。異常なほどまでの束縛やDVを受け、美知留は瑠可に助けを求めシェアハウスを訪れます。

そんな主人公を演じる長澤まさみ(ながさわまさみ、1987年6月3日生)は静岡県出身の女優です。代表作に2004年『世界の中心で愛を叫ぶ』や2006年『セーラー服と機関銃』があり、近年では2015年数々の賞を総なめした『海街diary』に出演しています。

上野樹里

美知留と中学高校の同級生だった岸本瑠可(きしもとるか)は、全日本選手権の優勝を目標としているモトクロスの選手です。外見や性別で判断されることを極端に嫌っており、何事もはっきりさせたい性格の持ち主。タケルやエリらとシェアハウスで暮らしています。

性同一性障害という悩みを誰にも明かせず悩んでおり、久しぶりに再会した美知留に恋心を抱きます。DVを受けている美知留を全力で守ろうとしますが、男である宗佑に力では敵わず性別という障害にさらに苦しんでいく、という役どころです。

上野樹里(うえのじゅり、1986年5月25日生)は、2006年ドラマ『のだめカンタービレ』の主演を務めて一躍話題となりました。ドラマが大ヒットしたため、「のだめ」のイメージが離れなかった上野ですが、シリアスな今作の影響でそのイメージは一掃できたといえるでしょう。

2.ジャニーズアイドルがDV男に!

美知留の恋人、及川宗佑(おいかわそうすけ)は区役所で児童福祉課を担当しています。幼少期母親に捨てられ親戚中をたらい回しにされたという過去を持つ宗佑。

美知留への愛し方が分からず、強い執着心と独占欲から美知留を異常なほど束縛しついには暴力まで振るうようになっていきます。

そんな最低なDV男を演じたのは関ジャニ∞のメンバー錦戸亮(にしきどりょう、1984年11月3日生)です。2003年NHK連続テレビ小説『てるてる家族』や、2005年『1リットルの涙』などアイドルらしい爽やかな役が多かった中、今作ではそれまでのイメージを覆すような役どころとなっています。

3.瑛太が難役に挑む

瑛太

水島タケルは昼はヘアメイクアーティスト、夜はショットバーのバイトをしているシェアハウスの住人です。温和で人当たりの良い性格をしているタケルですが、幼少期に義理の姉から性的虐待を受けたという壮絶な過去を持っています。

それがトラウマとなり女性との接触を苦手としているタケル。周囲からはゲイだと思われていますが瑠可には好意を寄せており、シェアハウスに越してきたのも瑠可がいるからという理由でした。

そんな難しい役どころを演じた、瑛太(えいた、1982年12月13日生)は東京都板橋区出身の俳優です。2003年ドラマ『WATER BOYS』で注目を集め、2007年映画『アヒルと鴨のコインロッカー』や、2011年ドラマ『それでも、生きてゆく』などが数々の賞を受賞しています。

4.オープニングに隠された秘密

それぞれの悩みのテーマを表す英単語

宇多田ヒカル『Prisoner Of Love』

ドラマ主題歌に起用された宇多田ヒカルの『Prisoner Of Love』と共に流れるオープニングのタイトルバックには深い意味合いが込められて制作されました。

美知留の「Love」は愛、瑠可の「Liberation」は解放、タケルの「Agony」は苦悩、エリの「Solitude」は孤独、宗佑の「Contradiction」は矛盾を表しています。

さらに、割れたガラスの破片は瑠可の性別に対する苛立ちを、マグカップから溢れ出るコーヒーは宗佑の美知留に対する過剰なほどまでの愛情とアンバランスさを表現しているそう。

ストーリー展開を示唆する描写

ラストフレンズ

リボンを追うシーンでは、1人だけ黒いネクタイをし4人とは違う方向へ進む宗佑、タケルを見つめる美知留、手を繋ごうとするタケルを拒否も受け入れもしない瑠可、誰かを追うエリなど今後のストーリー展開をイメージした映像になっています。

タイトルバックの最後、5人が横になり赤いリボンで結ばれている映像にもヒントが隠されています。1人だけ目を開き皆を「みている」立場を表したタケルや、宗佑のラストをイメージした胸に手を当てた姿、妊娠をイメージした美知留のお腹の周りのリボンなど、見返してみると面白いかもしれません。

5.『のだめ』メンバー再集結

上野樹里、玉木宏『のだめカンタービレ』

今作のシェアハウスのメンバーを演じた上野樹里、瑛太、水川あさみは、2年前に放送されたフジテレビ系列のドラマ『のだめカンタービレ』でも共演。

上野樹里は天才的なピアノの才能を持つ変わり者でだらしない主人公「のだめ」こと野田恵を、瑛太は中華料理屋の息子で自己陶酔型のヴァイオリニスト峰龍太郎を、水川あさみは千秋の人生を変えた美人実力派ヴァイオリニスト三木清良をそれぞれ演じています。

『のだめ』とは全く違う役を演じている3人を見比べるというのもひとつの見どころです。