月9ドラマ歴代平均視聴率ベスト&ワーストランキング【2018年最新版】

2018年3月31日更新

これまでたくさんの名作恋愛ドラマを生み出してきたフジテレビのドラマ枠「月9」。ここでは2001年以降に区切り、歴代平均視聴率のベスト&ワーストをランキング形式で紹介します。

月9ドラマの視聴率ベスト&ワーストランキングを紹介!

数々の名作恋愛ドラマを生んだフジテレビの月9枠

有村架純、高良健吾、いつ恋、いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう

言わずと知れた「月9」と呼ばれる、月曜夜9時に始まるフジテレビの看板連続ドラマ。社会現象を巻き起こした作品など、これまで数々の名作を生んできました。

第一作目は1962年の『レッツ・ゴー三人娘』で、一時中断期を挟み、2018年冬時点でトータル155作品を数えます。

一般に90年代から2000年代が「月9」の黄金期とも言われていますが、ここでは2001年以降の作品で、平均視聴率のベストとワーストランキングを紹介します。まずは近年の傾向でもある低視聴率ランキングから!

月9低視聴率ランキング第10位『恋仲』【2015年】

視聴率:10.7%

2015年7月に放送された福士蒼汰、本田翼、野村周平といった最旬な俳優陣による幼馴染ラブストーリーです。富山で育った幼馴染の高校生、三浦葵(福士蒼汰)と芹沢あかり(本田翼)。 友達以上恋人未満だった二人の関係性は、高3の夏に東京から転校してきた蒼井翔太(野村周平)があかりを好きになったことで変化していき……。高3の18歳から社会人となった25歳までの長きにわたる、もどかしくも切なくすれ違う三角関係をノスタルジックに描いています。

フレッシュなキャスト陣が大集結

主要3キャストの他にも、葵の友人役に太賀、妹役に大原櫻子、翔太の患者役に大友花恋、同僚役に新川優愛などフレッシュな若手俳優が多く出演。 憧れの月9ではなく、中高生が等身大のラブストーリーとして楽しめる作品として、家入レオが歌う主題歌『君がくれた夏』とともに若者に支持されました。 初回視聴率は9.8%とまさかの1桁スタートとなり、中盤には9.5%まで落ち込みましたが、出演俳優陣がドラマ中に公式Twitterで発信、お台場フジテレビで『恋仲』の葵と話せるVR体験企画など、ソーシャルを上手く活用し、最終話までに2桁をキープするなど健闘を見せました。

第9位『婚カツ!』【2009年】

視聴率:10.5%

2009年4月に中居正広主演で放送された『婚カツ!』。小さな町の商店街を舞台に家業を継ぎたくないという理由から婚活せざるを得なくなった雨宮邦之(中居正広)と邦之の幼馴染の飛田春乃(上戸彩)、深澤茂(佐藤隆太)とのドタバタ婚活ラブストーリーです。 2009年当時、流行と社会問題にもなっていた婚活と草食系男子をテーマにしており、さまざまなタイプの婚約男女や婚活パーティーがリアルに描かれました。 『婚カツ!』の初回視聴率は、2009年当時SMAPのメンバーだった中居の久々の恋愛ドラマとあって16.3%と快調な滑り出しでしたが、3話で9.4%と最低視聴率を記録してしまい、そこから最終話まで低空飛行が続きました。

第8位『極悪がんぼ』【2014年】

視聴率:9.9%

2014年4月に放送された『極悪がんぼ』。ラブストーリーが中心の月9では異例の“キラキラ”ではなく“ギラギラ”、“キュンキュン”ではなく“ハラハラ”と銘打った裏社会エンターテインメント。 原作では男性の主人公ですが、主演に尾野真千子を迎え、女性へと変更になりました。 広島弁で「わんぱく、悪ガキ」の意味を持つ「がんぼ」なヒロイン・神崎薫(尾野真千子)が、「事件屋」として、裏社会の様々な金銭トラブルや人間トラブルを解決していく様がコミカルに描かれ、痛快でした。 薫を取り巻く裏社会の強面男性陣には、三浦翔平、小林薫、三浦友和、椎名桔平など。初回視聴率は2桁と好調スタートでしたが、最終話目前の10話で最低視聴率7.8%を記録。 薫を取り巻く環境が政治にまで及び、人間関係がややこしくなり、原作ファン以外が置いてけぼりになってしまったことが原因として考えられます。

第7位『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』【2016年】

視聴率:9.7%

2016年1月に放送され、「いつ恋」の愛称で親しまれた『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』。 視聴率にとらわれない上質なドラマの作り手と評判の高い坂元裕二のオリジナル脚本作品で、有村架純演じる北海道から上京した杉原音(有村架純)と高良健吾演じる福島から上京した曽田練(高良健吾)を中心とした若者たちの群像劇です。

若手実力派俳優陣が集結

音たちと深く関わっていく同世代の若者たちには高畑充希、森川葵、坂口健太郎、西島隆弘(AAA)など。 どの登場人物も地元や過去、現在にしがらみを抱えながらも、東京の地で踏ん張り生きている人物ばかりで、地方出身者には胸に刺さり過ぎたドラマでもあります。 現実に若者たちを取り巻く問題をダイレクトに反映させており、2011年の東日本大震災の前後で、登場人物たちの心境が大きく変化しています。それは坂元が紡ぎ出す台詞の深さにも如実に表れています。 最低視聴率は8.8%を記録しており、お世辞にも良いとは言えない視聴率でしたが、ドラマ自体は第3回コンフィデンスアワード・ドラマ賞の作品賞や脚本賞など3部門受賞しており、必ずしも視聴率だけが良いドラマの基準ではないことを証明した作品です。

第6位『好きな人がいること』【2016年】

視聴率:8.9%

2016年7月に桐谷美玲主演で放送された『好きな人がいること』。 パティシエとして夢にまい進するも恋愛ニートのヒロイン・櫻井美咲(桐谷美玲)がイケメン三兄弟とひと夏の同居生活を送るという少女漫画のようにキラキラした、これぞ月9の王道ラブストーリーです。 イケメン三兄弟の長男・柴崎千秋を三浦翔平、次男・夏向を山崎賢人、三男・冬真を野村周平が演じ、主に千明と夏向が美咲を取り合う形で三角関係の恋模様が展開されました。 夏、海、美男美女、海沿いのレストランと恋のキラキラ要素をギュギュッと詰め込んだ夏らしい爽やかな作品です。最低視聴率は盛り上がりが佳境なはずの8話で7.7%。 十代には支持されましたが、若干ご都合主義なところが多くあり、見る目の厳しい二十代以降が離れていってしまったのかも知れません。

第5位『貴族探偵』【2017年】

視聴率:8.6%

2017年4月に嵐の相葉雅紀主演で放送された『貴族探偵』。麻耶雄嵩(まやゆたか)の『貴族探偵』シリーズをドラマ化したもので、レギュラーメンバーに武井咲、中山美穂、井川遥、仲間由紀恵、ゲストメンバーに加藤あいなど主役級俳優を多く起用。 「フジテレビの社運を懸けたドラマ」として話題を呼びました。相葉演じる貴族探偵は、使用人を従えて事件現場に颯爽と現れ、自らは推理せずに使用人に事件を解決させるという新しい探偵の形を示し、ミステリアスでコミカルなドラマとして原作ファンから支持されました。 しかし、ミステリー好き以外は置いてけぼりになっていたのも事実で、最低視聴率は7.0%を記録し、1話以降は1桁が続きました。事件以上に、ギャラの高いベテラン俳優陣を多くキャスティングしたフジテレビの赤字が心配になってしまうドラマでした。

第4位『ラヴソング』【2016年】

視聴率:8.4%

2016年4月に福山雅治主演で放送された『ラヴソング』。 元ミュージシャンで音楽への未練を断ち切れない主人公・神代広平(福山雅治)と、吃音症を抱え、人とのコミュニケーションを上手くとることができないヒロイン・佐野さくら(藤原さくら)が音楽を通して心を通わせていくヒューマンラブストーリーです。 本作のヒロインとして、2016年当時、まだあまり知られていなかった歌手の藤原さくらが大抜擢され、大々的に番宣が行なわれました。しかし、製作側の「福山を前にしても物怖じしない、緊張しない子」という抜擢理由が、視聴者から見ると「笑わない、愛想のない子」と映ってしまい、宣伝が逆効果になっていたことも否めません。

月9では珍しいアンハッピーエンド

最低視聴率は6.8%で、初回の2桁以降、1桁が続きました。また2016年当時、福山が47歳、藤原が20歳と年齢差がかなりあり、さくらが神代に恋をするという設定に無理があるという意見も見られました。 月9ドラマとしては、珍しくハッピーエンドではなく切ない終わり方で内容も濃かっただけに、別のところで足を引っ張られてしまった勿体ないドラマという印象を残しました。

第3位『カインとアベル』【2016年】

視聴率:8.2%

2016年10月に放送された『カインとアベル』。旧約聖書のカインとアベルのエピソードをモチーフにしており、兄カインこと高田隆一を桐谷健太、弟アベルこと高田優をHey! Say! JUMPの山田涼介、二人が取り合うことになるヒロイン・矢作梓を倉科カナが演じました。 旧約聖書ではカインが嫉妬心からアベルを殺してしまいますが、本作で骨肉の争いが繰り広げられるというわけではなく、ビジネスドラマの中での兄弟の恋愛、嫉妬心がメインで描かれました。視聴率は全編にわたり1桁台で最低視聴率は6.9%。 ドラマ中盤から兄と弟の立場が逆転し、優と梓の距離も近づきだしますが、最終的には全員仲直りで会社も復活とハッピーエンドで終わってしまい、『カインとアベル』のタイトルから期待するドロドロさが足りない消化不良なドラマでした。 メイン3人のビジュアルが地味で、月9特有のキラキラやキュンキュン度が足りなかったことも視聴者が離れてしまった原因だと考えられます。

第2位『突然ですが、明日結婚します』【2017年】

視聴率6.7%

2017年1月に放送された『突然ですが、明日結婚します』。仕事はできますが、結婚し専業主婦になることを夢見る高梨あすか(西内まりあ)と過去の恋愛にトラウマを抱え、結婚だけはしたくないイケメンアナウンサー・名波竜(山村隆太)との結婚攻防ラブストーリーです。 主演は2015年に「10代がなりたい顔ランキング」(gooランキング)で1位を獲得した西内まりあ。共演はflumpoolの山村隆太、山崎育三郎ら異色の配役となりました。

ドタバタのオファー劇

実は2017年1月クールの月9は、竹野内豊と瑛太の主演が決まっていましたが、シナリオに納得がいかなかった竹野内が辞退。急きょ、スケジュールが空いていた西内にオファーがきたことが製作発表で明かされたいわくつきの本作。 山村にオファーがきたのが11月末、名波の先輩役で出演した沢村一樹にオファーがきたのが年末で、年明け1月にすぐクランクインだったそうで、フジテレビ側がドタバタの中で見切り発車をしたのが、本作の内容にも如実に表れているドラマでした。 主に俳優陣の演技力のなさと華のなさが指摘され、最低視聴率は5.0%。やはり月9は、演技力とビジュアル面の両方を兼ね備えたトップスターが担う枠なのだと痛感させられたドラマでした。

第2位『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』【2017年】

視聴率6.7%

2017年10月に篠原涼子主演で放送された『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』。2017年当時44歳だった篠原は月9史上最年長ヒロインで、共演も高橋一生、石田ゆり子と年齢層が高いドラマとなりました。 中卒の一般主婦のヒロイン・佐藤智子(篠原涼子)が、年間950万円の議員報酬目当てに市議会議員に立候補し、政治の世界に乗り込んでいくヒューマン・ドラマ。 本作の放送直前に急きょ、衆議院選挙があったことから予定を一週遅らせてスタートしたのが追い風となったのか?逆風となったのか?は微妙なところですが、難しい政治用語は一切出てこず、智子と一緒に勉強しながら、家族で楽しめるドラマでした。

ギャラクシー賞も受賞したわかりやすい政治ドラマ

実際の政治ネタパロディも織り込み、全体的にはコミカルに仕上げながらも、高橋演じるサラブレッド議員・藤堂誠(高橋一生)とデリヘル嬢・莉子(今田美桜)との淡い恋模様など、キュンキュンできる月9要素も忘れずに描かれています。 完成度の高いエンターテインメントとしてギャラクシー賞12月月間賞も受賞。しかしながら、全話にわたり1桁台をキープしており、最低視聴率は4.6%。 智子の「おかしくないですか!?」の口癖の割に自分では動かず周囲がフォローする姿勢と今の政治に対する世間の厳しい目線が重なったというところでしょうか。

低視聴率ランキング第1位『海月姫』【2018年】

芳根京子『海月姫』(プレス)
©フジテレビ

2018年1月より放送された『海月姫』。クラゲオタクの倉下月海(芳根京子)と女装男子の鯉淵蔵之介(瀬戸康史)が織りなすラブコメディーです。『東京タラレバ娘』の作者としてもお馴染みの東村アキコによる同名の人気漫画が、満を持して月9に登場となりました。 熱帯魚店で「女性同士」として出会った倉下月海と鯉淵蔵之介。父親は大物国会議員というお堅いバックグラウンドを持ちながら、女装家としてメイクやファッションに精通する蔵之介に後押しされた月海は、ドレス制作に挑戦することに。そして蔵之介と、彼の実弟で議員秘書の鯉淵修(工藤阿須加)は、月海をめぐる三角関係を繰り広げます。

大衆人気は勝ち得ずとも、局地的人気を掌握?

恋愛とは無縁のヒロインが、魅力的な男性によって華やかな世界へ連れ出されるというシンデレラストーリーを基盤としながらも、個性的な人物設定でディープな世界観を形成する『海月姫』。 原作の累計発行部数は440万部を超え、アニメ化(2010年)や映画化(2014年)も経験済みという人気作品ですが、ドラマ版の視聴率は伸び悩みました。 しかし、番組公式サイトの視聴者専用掲示板には、続編やBlu-rayの発売を心待ちにする熱い声が多数寄せられているのも事実。堅実な固定ファン層の存在を窺い知ることができます。 それでは以降は、気になる「月9」の高視聴率ランキングTOP20をご紹介します!