1.あの子もちゃっかり登場
『ファインディング・ニモ』に登場した魚殺しのダーラ、覚えているかたも多いかと思います。ダーラは『ファインディング・ドリー』にもしっかり登場していますよ。
自分の過去を思い出し、本当の家族を探しに出かけたドリー。ドリーは人間の手に捕まり海洋生物研究所へ連れてこられます。そこで7本足のハンクに出会うのですが、このシーンでドリーの水槽の後ろにダーラの写真が見えるんです。ダーラの手にはもちろん魚の入った袋が握りしめられています。
2.ピクサーの宝探しにも注目
ピクサーで映画制作に関わっている人の多くが行ったというクラス番号A113が、『ファインディング・ドリー』にも登場しています。ドリーの家族探しを始めたカクレクマノミのニモとそのお父さんマーリンでしたが、ドリーと離れ離れになってしまいます。
そんなニモたち海洋生物研究所のそばで出会ったカリフォルニアアシカのフルークとラダーが登場するシーンに注目です。その他にも多くのピクサーの遊び心が映画の中に散らばっています。何度見ても別の視点から楽しめるピクサー映画ですね。
3.声優の交代
『ファインディング・ニモ』の制作からいつの間にか13年もたっていたんですね。『ファインディング・ニモ』でニモの声優を担当したアレクサンダー・グールドも22歳になってしまいました。
声変りもしてさすがにニモの声を演じるのは難しくなってしまったグールドに代わって『ファインディング・ドリー』では12歳のヘイデン・ローレンスがニモの声優を担当しました。
グールドも『ファインディング・ドリー』では別のキャラクターの声を担当していますので、誰か当てるのも面白いかもしれないですね。
4.短編映画と後日談に注目!
ピクサーの遊び心は劇中での宝さがしだけではありません。『ファインディング・ドリー』の本編が始まる前には、アラン・バリラポの短編映画が流れます。
そして映画終了後には『ファインディング・ニモ』で登場したシドニーの歯科医の水槽に水槽に住んでいたタンク・ギャングのその後が描かれています。これはピクサーファンには見逃せませんね。
5.映画制作には心理学の勉強も
映画製作者たちは『ファインディング・ドリー』制作にあたって、心理学の勉強もしたんだそうです。
『ファインディング・ニモ』でマーリンとニモに出会い新しい家族を手に入れたドリーでしたが、覚えていないだけで彼女には本当の家族との過去があります。そんなドリーの気持ちをより理解するために、心理学の観点から順応性について学んだんだとか。
6.ベッキーの名前の由来
『ファインディング・ドリー』に登場し、ドリー探しのお手伝いをしてくれるアビのベッキー。ベッキーの名前はプロダクションマネージャーのベッキー・ネイマンコブからとったそうです。
劇中のベッキーはプロダクションマネージャーのベッキーとは似ても似つかないそうですよ。
8.ハンクの脚は7本しか入らなかった
海洋生物研究所でドリーが出会ったミズダコのハンクは、本来なら8本あるはずの脚が7本しかありません。ハンクが脚をなくした理由は劇中で説明されますが、実はその理由は後付けだったのです。
ハンクの脚が7本の本当の理由は、ハンクの体に7本しか収まらなかったから、なんだそう。ハンクの脚は体とは別にデザインされたそうで、いざ脚を体と合わせてみたところ7本しか体に収まらなかったんだとか。そのため脚を1本なくしてしまったというストーリーを後付けしました。
また、ハンクの脚1本につき50個の吸盤がついているんですよ。ということは、7本脚で全部で350個の吸盤。これをつくるだけでも相当な労力ですよね。
9.エレン・デジェネレスが公表
『ファインディング・ドリー』の制作は、ドリー役を担当したエレン・デジェネレスが自身のトークショ『エレンの部屋』で初めて正式に制作が発表されました。
2013年にエレン・デジェネレスから正式に『ファインディング・ニモ』の続編が発表されてから、3年経った2016年に『ファインディング・ドリー』が公開されました。
10.舞台は『ファインディング・ニモ』から1年後
『ファインディング・ニモ』の設定はマーリンとドリーがニモを見つけ出してから約1年後の設定になっています。映画の舞台もオーストラリアのグレートバリアリーフからアメリア、カリフォルニア州のモロベイへと移ります。
実際には『ファインディング・ニモ』と『ファインディング・ドリー』制作には13年もの月日があいていますけどね。
11.他のキャラクターも登場
他のピクサー映画のキャラクターも『ファインディング・ドリー』に登場していますよ。例えば劇中では、『トイストーリー3』に登場したサニーサイド保育園の園児たちや『インサイド・ヘッド』に登場するキャラクター達が海洋生物研究所に訪れています。
その他にもピクサー映画のキャラクターや『ファインディング・ニモ』に登場したキャラクーたちが登場していますよ。
12.声優の再共演
真っ白な身体と大きな頭のベイリーは頭を打ってエコロケーションが使えなくなってしまったと思い込んでいるシロイルカです。このベイリーの声を担当したタイ・バーレルとハンクの声を担当したエド・オニールはアメリカのコメディドラマ『モダン・ファミリー』でも共演しています。
13.クラッシュも再登場
『ファインディング・ニモ』を見たかたならご存知のアオウミガメのクラッシュとその息子スクワート、そして他のアオウミガメ。前作でシドニーへと向かうマーリンとドリーのお手伝いをしてくれた心優しいアオウミガメたちは『ファインディング・ドリー』にも再登場しています。
14.アニメーターたちの苦労
ミズダコのハンクは自身の体を周りに合わせて自在に変化することができます。この制作にかなりの時間がかかったようで、通常は8週間ほどで完成するものを22週間かけて、ハンクのカモフラージュを完成させたんです。
見るのは一瞬でも、満足のいくものを作り上げるには多くの人の力が必要なんですね。
15.ピザプラネットのトラック
ピクサー映画の中でも数多く登場するピザプラネットのトラック。ピクサー映画ファンの中では宝探しのような感覚で、それぞれの映画の中からこのトラックを見つけている人も多いのではないでしょうか?もちろん『ファインディング・ドリー』にも登場していますよ。
ドリー、マーリン、ニモが巨大なイカと遭遇するシーンやフリーウェイのシーンなど、あなたはいくつ見つけられましたか?
16.アドリブも盛りだくさん
心配性でちょっと臆病なニモのお父さんマーリンの声優を担当したアルバート・ブルックス。日本語吹き替え版では木梨憲武が声優をつとめました。
『ファインディング・ニモ』ではそれほどなかったアルバート・ブルックスのアドリブですが、今作『ファインディング・ドリー』にはかなり多くのアドリブが採用されていますよ。クスッと笑えてしまうものから大笑いしてしまうものまで、ブルックスのアドリブで映画をさらに楽しめるに間違いありません。