2017年7月6日更新

映画『ソーシャルネットワーク』についてみんなが気になっていた10の事実

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ソーシャルネットワーク

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Facebook創設の歴史的瞬間を追った映画『ソーシャルネットワーク』

2011年に日本で公開された『ソーシャル・ネットワーク』。SNSサイトのFacebookを創設したマーク・ザッカーバーグと、Facebook誕生の瞬間を描いたデビット・フィンチャー監督の話題作です。マーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグの、強迫神経症じみたリアリティーある演技が話題を呼びました。また『ドラゴン・タトゥーの女』の主演したルーニー・マーラがまったくイメージの違う真面目な女子生徒役で出演しています。 今回は、この作品にまつわるトリビアをご紹介します。

1.実はナタリー・ポートマンが脚本製作に一役買っていた?

当時ザッカーバーグとハーバードの同級生だったナタリー・ポートマン。Facebook誕生の瞬間も目撃しており、脚本家のアーロン・ソーキンに当時ハーバード内部でどのようにして事件が起こり、Facebookが誕生していったかを伝えたようです。 ソーキンはザッカーバーグがパソコンの画面の前でぼそっと漏らす「19人のノーベル受賞者、15人のピューリッア賞受賞者、2名のオリンピック育成選手、1人の映画スター」の最後の一言にナタリー・ポートマンを暗に登場させることで感謝の意を表しています。

2.ザッカーバーグは「タイラー・ダーデン」という偽名を作中で使っていた?

ザッカーバーグに扮するジェシー・アイゼンバーグがfacebookに絵画の画像をアップロードし、そこで感想を募ってそれをまとめて大学の美術史のレポート課題を片付けてしまおうとしたシーン、パソコンの画面上に記されていた偽名はなんと「タイラー・ダーデン」。 これはデビット・フィンチャーがかつて監督した映画『ファイトクラブ』でブラッド・ピットが演じた主人公の名前でした。

3.オープニングのシーンは実は99テイクも撮った?

何かと細部まで気にするフィンチャー監督は、演じる俳優に何十回も撮り直しを要求する事で有名です。この作品でもオープニングのエリカ・オルブライト(ルーニー・マーラ)とマーク・ザッカーバーグが早口で会話するシーン、実に99回も撮り直しを行っています。

4.ジェシー・アイゼンバーグはFacebookに登録した?

ジェシー・アイゼンバーグはマーク・ザッカーバーグを演じる2週間前にFacebookに登録、製作が終わってからアカウントを削除したようです。

5.双子のウィンクルボス兄弟は実はアーミー・ハマーという1人の俳優が演じている

2人が一緒に映るシーン、もう1人を実はラルフ・ローレンのモデルも務めている替え玉が首から下を演じています(顔の部分だけあとでCGで補正)。

6.実在のサマーズ前学長は作中の自分の横柄な態度を実は気にいっていた?

かつて財務長官も務めたサマーズ前ハーバード学長。映画の中では横柄な人物として描かれていますが、実在のサマーズ氏はインタビューでウィンクルボス兄弟との会談についてこう述べています。
「まれにああいう威張りくさった態度に出会うことはあるが、私はいつもできるだけおだやかに接するように心がけているよ」

7.アイゼンバーグは撮影開始前に役作りのためにフェンシングの特訓を受けた?

高校時代フェンシングの選手としても成績を残したマーク・ザッカーバーグ。大学時代のフェンシングに関するザッカーバーグの手記を読んだジェシー・アイゼンバーグは、演技中の姿にフェンシングの姿勢を取り入れたり、キャラクター形成にも参考にしたりしたそうです。

8.実際のマーク・ザッカーバーグは映画をどう思った?

もちろん映画を鑑賞したザッカーバーグ。そのうえで彼は、スタンフォード大学の講演で映画の内容はすべて作り話で正確性に欠くと指摘しています。そもそも社交クラブに入って女の子にモテたいという描写からして間違っており、フェイスブックが誕生する前から現在のパートナーであるパトリシア・チャンと付き合っていたと述べています。 ただし唯一服装に関しては正確だそうで、シャツやフリースは確かに持っていたものと同じものだと認めています。

9.作中に出てくるハーバード大学は、ジョン・ホプキンズ大学だった?

ハーバード大学側は2004年から2005年にかけて韓国で放映されたTVドラマ『ラブストーリー・イン・ハーバード』で大きな反響を受け、今回の映画で学内を撮影することをきっぱりと断っていたようです。

10.脚本家のアーロン・ソーキンがカメオ出演?

フィンチャー監督はソーキンが嫌がったにも関わらず、Facebookへの融資を検討しようとした広告担当重役としてソーキンをカメオ出演させたようです。ただし、ソーキン自身は自分の出演している部分を映画からカットしてほしいと願っているようです。 作品賞こそ逃しましたがアカデミー賞3部門を受賞した『ソーシャル・ネットワーク』。 事実と違うと実在の人物から指摘されていますが、またたく間に巨大企業になったFacebook創設の「神話的」物語としてこの映画は多くの人の心を捕えました。興行収入は2011年に全世界で200億円を超えています。