タップできる目次
- 新聞連載から始まった大人気漫画『ガーフィールド』
- 1. 主人公は飼い主・ジョンのはずだった!
- 2. 実はジョンには漫画家という仕事があった!
- 3. ガーフィールドの名前の由来は大統領?それとも....?
- 4. ガーフィールドはあなたの近所に住んでいるかも....
- 5. ガーフィールドは年々変わっている
- 6. ジム・デイビスのお気に入りの話は?
- 7. ハロウィンのエピソードを作るのは意外に大変だった
- 8. 『ガーフィールド』はギネスにもなっている!
- 9. ファンが守った『ガーフィールド』
- 10. ジムには『ガーフィールド』関連商品で後悔しているものがある?
- 11. 実写映画で声を担当したのは『ゴーストバスターズ』の俳優
- 12. ガーフィールドを演じた2人には共通点があった
- 13. ビル・マーレイが映画『ガーフィールド』に出演したのは勘違いがきっかけ?
- 14. いつまでも『ガーフィールド』を守り続けるジムとそのスタッフ
- 15. ジム・デイビスのお気に入りの漫画は....
新聞連載から始まった大人気漫画『ガーフィールド』
1978年からアメリカの新聞で連載の始まった『ガーフィールド』は、主人公であるガーフィールドを中心に飼い主、ジョンや親友で犬のオーディーとのちょっと変わった生活を描いた漫画です。
ガーフィールドといえば怠け者でラザニアが大好物。連載が始まって30年経ったいまでも、みんなのお気に入りのネコとして愛されています。
そんな『ガーフィールド』は今なお映画やアニメになるなど、世界的に人気のある作品です。今回は、そんな『ガーフィールド』をもっと楽しんでもらえるような裏話や裏設定をご紹介します。
1. 主人公は飼い主・ジョンのはずだった!
『ガーフィールド』の作者、ジム・デイビスはこう言っています。
「私は地元紙でいくつかアイデアを考えていたんだ。この新しい漫画について自分がどう感じるか、そして、その漫画を私は『ジョン』と名付けた。だから、ジョンを主体に描いていたんだが、彼のずる賢いねこがいつも、彼に一枚くわせるんだ。」
そして悩んだデイビスは、その当時働いていたT.K.ライアン(漫画『タンブルウィーズ(原題)』の作者)に最後いつも猫がいいところを持っていくんだと相談したそうです。するとライアンはこういったのです。
「それが何を意味するかわからないのか、ジム?その漫画は猫が主役だってことだよ」
そうして、猫のガーフィールドが主役になったのです。
2. 実はジョンには漫画家という仕事があった!
ジョンが漫画家として最初は出ているものの、その後そのことについて触れられてない理由をデイビスはこう言っていました。
「私はジョンが漫画家であることをあまり強調したくなかった。なぜなら、私はあまりにその漫画家という職について深く描きすぎることを恐れていたたんだ。」
その後、デイビスは昔テレビで放送していたドラマ『陽気なネルソン』に出てくるオウジーのように、何をして生活しているかあえて言わないようにしていました。そうすることで、インタビューなどでジョンの仕事について質問されることも避けていたそうです。
3. ガーフィールドの名前の由来は大統領?それとも....?
ガーフィールドという名前の由来は、20代目アメリカ大統領、ジェームズ・ガーフィールドから来ているのではという噂がありますが、実はガーフィールドは作者の祖父、ジェームズ・ガーフィールド・デイビスから来ています。
デイビスは彼の祖父であるジェームズの家で育ち、そこには何匹もの猫がいました。ただ、ガーフィールドのモデルはその猫から来ているのではなく、その飼い主であった、いつも怒っている祖父ジェームズの名前を取ったんだとか。
また、その祖父の名前が、大統領であったジェームズ・ガーフィールドから来ていたそうです。
4. ガーフィールドはあなたの近所に住んでいるかも....
ガーフィールドが住んでいる場所の設定が明かされていないのは、作者ジム・デイビスが、読者にガーフィールドはあなたの近所にいるかもしれないと思わせたかったからだそうです。そんなジムはこんなことも語っています。
「食べて、寝て、猫でいること以外、ガーフィールドはとても一般的です。猫であるにも関わらず、オスやメス、どの人種や国籍、また若いか年を取っているのかなどはありません。あえてそういう設定を設けなかったのは、ジムにとってガーフィールドのユーモアを最大限に引き出すためでした。」
5. ガーフィールドは年々変わっている
これはあまり知られていないのですが、1978年に漫画が連載を始めて以来、実はガーフィールドのイラストは手を加えられてきたのです。ただひとつ変わらないのは、いつでもガーフィールドは太っちょということで、またそれをガーフィールド自身が気にしていないとういことです。
ガーフィールドが太っちょでいる理由は、ガーフィールドだって完璧じゃないという、自分の身体に対するポジティブなメッセージを送っているからだそうです。
6. ジム・デイビスのお気に入りの話は?
ジムが『ガーフィールド』で一番気に入っているのは、ハロウィンの話だそうです。本気で若い人たちを怖がらせたかったジム達は、ただ怖そうなシーン、音、音楽、そして声優を一緒にするだけでは、怖いものにはならないと考えたそうです。
そして、ひとつひとつのシーンを少しずつ、少しずつ子供達を怖がらせられるように作りました。その結果、子供達を本気で怖がらせられるほどの作品が出来たと話しています。
7. ハロウィンのエピソードを作るのは意外に大変だった
その当時ハロウィンのために怖いエピソードを作ることは、今考えるものよりとても大変だったようです。昔はまだフィルムに直に描いていたアニメで、ゴーストを描くために多くの工程を踏む必要がありました。
またゴーストの怖い感じを演出するために、ダブルバーニングという方法を使って撮影。フィルムを二度露出することによって、ゴーストらしい怖い輝きを出すことが出来たそうです。
8. 『ガーフィールド』はギネスにもなっている!
『ガーフィールド』は世界で2500以上の新聞や雑誌の連載されたことでギネスブックに載っています。またFacebookには17万人以上のファンがいます。そのため各国の新聞などで連載され、世界1位の称号を手に入れました。
9. ファンが守った『ガーフィールド』
1970年代、ちょうど『ガーフィールド』が有名になりかけていた頃、シカゴ・サンタイムズは『ガーフィールド』の連載をやめると言い渡しました。デイビスはシカゴ・タイムズから、連載を辞めさせられた理由を聞かされませんでしたが、予算的な問題があったのではと言っています。
それから1週間の間に、シカゴ・サンタイムズには1300以上のファンからの抗議の電話や手紙が届き、シカゴ・サンタイムズは『ガーフィールド』の再連載を決めたのでした。
それを聞いたデイビスは『ガーフィールド』がそこまで人気になったんだと思ったそうです。
10. ジムには『ガーフィールド』関連商品で後悔しているものがある?
ジム・デイビスはこれまでたくさんの『ガーフィールド』関連商品を作ってきました。しかし、ひとつ後悔しているのが、ゾンビのガーフィールドを作った事だそうです。
楽しそうなアイデアだと思ったからゾンビ・ガーフィールドの製造に至ったそうですが、キャラクター的進歩にはならなかったなと感じたと話していました。
11. 実写映画で声を担当したのは『ゴーストバスターズ』の俳優
2004年公開の実写版映画『ガーフィールド』で主役のガーフィールドの声を担当したのが、1984年に公開された映画『ゴーストバスターズ』のヴェンクマン博士を演じたビル・マーレイでした。ビル・マーレイを起用したことについてジムはこう語っていました。
「ビルを起用したのは、彼の声で決めたんじゃないんだ。ビルにはガーフィールドが漫画で見せるような態度があったんだ。」
そしてビルにガーフィールドの声優を頼んだそうです。
12. ガーフィールドを演じた2人には共通点があった
テレビでアニメ化されていたガーフィールドを1982年から1991年まで演じた、ロレンツォ・ミュージックは昔、アニメとして放送されていた『リアル・ゴーストバスターズ(原題)』の、ヴェンクマン博士を演じていました。
そののち、ビル・マーレイが映画版『ゴーストバスターズ』のヴィンクマン博士を演じています。ビルはロレンツォとの意外な共通点に驚いていたそうです。
13. ビル・マーレイが映画『ガーフィールド』に出演したのは勘違いがきっかけ?
ビル・マーレイがガーフィールドの声優依頼を受けたとき、この映画にジョエル・コーエンの名前があり、それを映画『ビッグ・リボウスキ』や『ファーゴ』など有名作品に関わっていたコーエン兄弟の一人だと思ったそうです。
その後正式な契約も終わり、マーレイが声のレコーディングを始めてからおかしいなと思ったんだとか。スタッフに確認したところ、自分が勘違いしていたことに気づいたそうです。
14. いつまでも『ガーフィールド』を守り続けるジムとそのスタッフ
ジム・デイビスは今、『ガーフィールド』を自ら描くことはなく、彼のスタッフが普段の漫画などは担当するそうです。そのかわり、デイビスは『ガーフィールド』の最終チェックなどをしています。
そしてスタッフ全員の『ガーフィールド』が全く同じになるように、たまにはみんなで同じ部屋で作業をして話し合うのだそうです。
15. ジム・デイビスのお気に入りの漫画は....
これだけジムが力を入れている『ガーフィールド』ですが、ジムが1番好きな漫画は『ビートル・ビーレイ(原題)』だそうです。
「これまで誰にも言わなかったのに」
とデイビスは語っていました。