2020年11月13日更新

Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス」シリーズはなぜ人気なの?その秘密を徹底解説!

『ストレンジャー・シングス』シーズン3(ミリー・ボビー・ブラウン)
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2016年からNetflixで配信が開始された『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、世界中で大人気を誇るSFドラマシリーズ。その勢いはとどまるところを知らず、2020年11月現在はシーズン4が制作中です。今回は本作の魅力をネタバレありで徹底解説してきましょう!

目次

全世界を席巻!Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス」の魅力に迫る

『ストレンジャー・シングス』シーズン3
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2016年の配信開始から、世界中で大人気となっているNetflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。2021年現在、シーズン4の制作が進んでいる本作は、なぜこんなにも愛される作品なのでしょうか。 今回はシーズン3までのネタバレあらすじからその魅力まで、徹底解説していきます! ※この記事には、「ストレンジャー・シングス」シーズン3までのネタバレが含まれます。シリーズをまだ観ていない方、ネタバレを知りたくない方はご注意ください!

「ストレンジャー・シングス」シリーズをおさらい!【ネタバレ注意】

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1

『ストレンジャー・シングス』シーズン1(イレブン/ミリー・ボビー・ブラウン)
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シーズン1は全8話。第1話でメインキャラクターであるマイクやダスティン、ルーカスの仲間であるウィルが失踪したことから物語が始まります。ウィルは「裏側の世界」のクリーチャーであるデモゴルゴンに連れ去られてしまったのです。 ウィルの母親ジョイスは錯乱しながらも、街の警察官ホッパーとともに彼を捜します。マイクらもウィルを探していたのですが、代わりに彼らが出会ったのが謎の少女イレブン。 実はイレブンには超能力が備わっていて、彼女が「裏側の世界」の入り口を作った張本人だったのです。そんな彼女の助けを借りながら、彼らはウィルを見つけ出し、イレブンを実験していた悪い大人たち、そして恐ろしいクリーチャーであるデモゴルゴンと対決します。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン2

『ストレンジャー・シングス』シーズン2
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シーズン2は全9話。シーズン1の最終話で無事こちらの世界に戻ってきたウィルですが、彼は体内をデモゴルゴンに寄生されていました。その幼虫を吐き出し、何事もなかったかのように振る舞う彼でしたが、その後たびたび「裏側の世界」のビジョンが見えるように。 そしてマイクらにはマックスという転入生の女の子が仲間入りし、彼女を巡ってダスティンとルーカスの三角関係が展開。スティーブと付き合っているマイクの姉ナンシーも、ウィルの兄ジョナサンに対する想いに気づきはじめます。 一方ダスティンはウィルが吐き出した、デモゴルゴンの幼虫を発見。それが何なのかわからずにペットとして育てることにするのです。しかしそれは次第に巨大化し、ダスティンは戸惑います。 そしてシーズン1で皆の前から姿を消したイレブンは、その直後にホッパーと再会していた事がわかりました。ホッパーは彼女の存在を研究組織に知らせないため、森の中の小屋で共に暮らし、隠し通します。 しかし自分のアイデンティティに疑問を抱いたイレブンは、母親に会いに行ったり研究施設で幼少期を共に過ごした姉的存在の少女のもとを訪ねにいったりするのでした。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン3

『ストレンジャー・シングス』シーズン3(ミリー・ボビー・ブラウン、デヴィッド・ハーバー)
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シーズン3は全8話。前シーズンでエルが「裏側の世界」へとつながる裂け目を閉じ、平和が訪れたホーキンスの町。エルはマイクと付き合いはじめましたが、ホッパーはそれが面白くありません。そのころ町に新たにできたショッピングモールは、毎日大勢の人でにぎわっていました。 ジョイスは町で発生している磁気異常に気づき、ホッパーとともに調査を開始。そして彼らはモールの地下にソ連の研究施設があることを突き止めます。 さらに「裏側の世界」に住む怪物マインド・フレイヤーが、町の住民たちに次々と寄生する事態も起きはじめていました。マックスの義兄ビリーの身体に侵入したマインド・フレイヤーはエルを襲いますが、仲間たちとともに返り討ちにすることに成功します。 一方であやしいロシア語の通信を傍受したダスティンは、スティーブと彼のバイト先の同僚ロビンとともにその内容の解明に挑むことに。そこでやはりモールの地下に隠された秘密を知った3人にルーカスの妹エリカも加わり、施設に潜入を試みますが……。

「ストレンジャー・シングス」はなぜこんなにも面白い?

ストレンジャーシングス
©︎Curtis Baker/Netflix

2016年の配信開始からたちまち注目を集め、トレンドともなった「ストレンジャー・シングス」。ルイ・ヴィトンやナイキ、リーバイスなど、数々のアパレルブランドとのコラボレーションも話題になりました。 また作中にも登場するボードゲーム「ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ」の特別版や、レゴブロックのセットなども発売されています。 本作がここまで人気となったのは、どうしてなのでしょうか。ここではその理由を4つの視点から分析していきましょう。

人気の秘密①:80年代映画のオマージュにときめく!

「ストレンジャー・シングス」シリーズは80年代のノスタルジックな雰囲気を大きな売りにしているドラマ。これは、プロデューサーであるダファー兄弟の強烈な80年代愛から来ているといっても過言ではないでしょう。 なかでもスティーブン・スピルバーグとスティーブン・キングの影響は明白で、彼らはキングの代表作「IT」を再び映像化しようとしていたのだとか。「IT」のストーリーは、“閉塞的な田舎町で、子どもたちが怪物と戦う”というもので、「ストレンジャー・シングス」とほぼ同じです。 またシーズン1で描かれたイレブンと研究施設の攻防などは『E.T.』(1982年)に通じるものがあり、あの有名な自転車のシーンも再現。さらにシーズン3でダスティンが得体のしれない生き物をペットとするのは、『グレムリン』(1984年)を彷彿とさせます。 ライターたちはドラマ製作が開始される前に、『E.T.』はもちろん『スタンド・バイ・ミー』(1986年)『遊星からの物体X』(1982年)、『エルム街の悪夢』(1984年)など、数えきれないほどの80年代名作映画を鑑賞していたそうです。

シーズン2では80年代映画のポスターをオマージュ!

人気の秘密②:本格SFミステリーにハラハラさせられる

ウィルの失踪と謎の超能力少女イレブンの登場からはじまる本作は、単なるノスタルジックな物語ではなく、本格SFミステリーとして見応えのある作品になっています。 ウィルはどこへ行ってしまったのか?エルはなぜ超能力を持っているのか?彼女はどこから来たのか?さまざまな謎が交錯し、少しずつ明かされていく秘密。 超能力やそれを研究する施設、そして「裏側の世界」の存在などSF要素はもちろん、そこかしこに存在する伏線も見事に回収されていくのです。 先が気になるストーリーに視聴者は引き込まれ、イッキ見せずにはいられない作品になっています。

人気の秘密③:いじめられっ子たちの友情が胸熱

ストレンジャーシングス2
©NETFLIX

80年代の名作映画といえば、やはり『スタンド・バイ・ミー』や『グーニーズ』(1985年)など、いじめられっ子たちの冒険物語が頭に浮かび人も多いのではないでしょうか。 「ストレンジャー・シングス」でも、目立たないオタク少年たちが、超能力少女イレブンに出会ったことで思いも寄らない冒険をすることになります。 リアルタイムで観ていた大人たちには懐かしく、若い世代には新鮮でわくわくするような本作の魅力は、そうした名作から受け継がれているのです。

人気の秘密④:青春映画らしい魅力も!

ダファー兄弟の80年代愛が炸裂する本作には、ジョン・ヒューズ的な青春映画の要素もしっかりと盛り込まれています。 エルとマイクはお互いに惹かれ合いながらも、なかなか結ばれずにいました。シーズン2から思春期に突入したマイクたちは恋愛に興味を示すようになりますが、彼らは身の回りで起きる恐ろしい事件に巻き込まれ、恋愛どころではなくなってしまいます。 しかし事件を解明していく間にも、ふたりのくっつきそうでくっつかない、切ないロマンスが描かれ、視聴者を甘酸っぱい気持ちにさせるのです。 本作にはエルとマイク以外にも、ナンシーとジョナサンやジョイスとホッパーなど、もどかしいカップルの描写が多数登場。子どもたちの初恋から、大人だからこそ踏み出せない関係まで、様々な胸キュンポイントに心揺さぶられます。

『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4はどうなる?

「ストレンジャー・シングス」シーズン4のストーリーは?

ファン待望のシーズン4のストーリーは、2020年11月現在まだ明らかにされていません。しかし先立って公開された予告編には、驚きのシーンがあります。 そこに映し出されているのは、極寒のロシアで肉体労働に励む男たち。なんとそのなかに、シーズン3最終話で犠牲になったと思われていたホッパーの姿が!この映像にファンは騒然となりました。 ホッパーを演じるデヴィッド・ハーバーは、米Total Filmのインタビューで「ダファー兄弟とは仲が良くて、ストーリーがどうなるかも知っていました。シーズン3の結末も知っていたんです。シーズン1から見返してみると、その後のストーリーへのつながりをいくつも見つけられます」と明かしています。 また、シーズン4でのホッパーについては次のように語っています。 「シーズン1のころから、話し合いを重ねていました。そのなかでずっと興味を持っていたアイディアは、ガンダルフの復活のようなものです。灰色のガンダルフがバルログとの戦いを経て、白のガンダルフになる、という」。同じくホッパーも、壮絶な体験を経て全く違う人間として復活するのだとか。 「彼はこれまでと同じやり方では先に進めません。(シーズン4では)これまでと違うホッパーを見られますよ。同じ人物なのに中身は違います。そういう役を演じられるのは最高ですね。」

「ストレンジャー・シングス」シーズン4の撮影が2020年9月再開!

アメリカでの新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年3月から中断されていた「ストレンジャー・シングス」シーズン4の撮影が、ついに9月28日から再開されました! 今回の撮影中断についてダファー兄弟は、良い側面もあったと語っています。「脚本に取り組む時間が増えて、(シーズンの)全エピソードを書き終えてから全体を見直して調整することができたのは、今回が初めてでした」と振り返りました。

シーズン5まであるってウワサは本当?

8月のThe Hollywood Reporterのインタビューで、プロデューサーの1人であるロス・ダファーは次のように語っています。「(「ストレンジャー・シングス」は)シーズン4では終わりません。私たちにはどう終わるのか、いつ終わるのかもわかっています」。 新型コロナウイルスのパンデミックによって時間ができたことで、シリーズのベストな行く末を把握することもできたとも発言。 さらにジム・ホッパーを演じるデヴィッド・ハーバーは、Gold Derbyのインタビューで「シーズン4とシーズン5の撮影ができるようになったら、ホッパーの複雑なストーリーをもっと見せることができる」とうっかり発言。少なくとも彼は、シーズン5までシリーズがつづくと考えているようです。 またエンタメ情報サイトWe Got This Coveredが報じたところによると、シーズン4は2部構成になるとの噂もあるとのこと。その後半をシーズン5として公開する可能性もあるといわれています。

「ストレンジャー・シングス」がもっと面白くなる!トリビアを紹介

1. オリジナルタイトルは『モントーク』だった

ドラマ『ストレンジャー・シングス』は80年代インディアナ州を舞台としたシリーズです。しかしネットフリックスが初めて本作の製作を発表した時、本作には『モントーク』というタイトルが付けられていました。 ニューヨーク、ロングアイランドに位置する「モントーク」は1960年代から80年代にアメリカ空軍がサイキック(超能力)養成を目的としたキャンプ・ヒーロー実験を行っていた場所だったのです。この土地は本シリーズに多大な影響を与えていたといわれています。

2. 『ストレンジャー・シングス』は実話を基にしている!?

上記のキャンプ・ヒーロー実験は、子供たちのサイキック能力を目覚めさることを目的とした極秘プロジェクトでした。そのため本作のイレブンのように、実験対象者となる子供たちが誘拐されることもあったとか。 科学者はサイキック能力を有した子供たちを、スパイとして世界中に送り込む計画を立てていたようです。

3. 80年代名作の雰囲気漂うタイトル映像

本作のタイトル映像は、リチャード・グリーンバーグの影響を色濃く受けているといわれています。 リチャード・グリーンバーグとは『エイリアン』や『スーパーマン』、『グーニーズ』、『アルタードステーツ』など70年代から80年代に生まれた名作でタイトルシークエンスを手掛けた人物です。

4. フュリオサが勇気を与えていた

超能力少女イレブンを演じたミリー・ボビー・ブラウンは、本作で坊主姿になる必要があると聞いたときとても不安に思っていたそうです。 そこで製作陣たちは彼女を勇気づけるために、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場する勇敢な女戦士フュリオサの写真を見せて説得していました。

5. モンスターズインクのモンスター!?

本作のスタッフは「裏側の世界」のモンスターを、ぺタルズ(花びら)と名付けていました。 モンスターの頭が花のように開くことが名前の由来だったようです。製作陣は子役を怖がらせないために、ペタルズをピクサーの『モンスター・インク』のモンスターとして紹介して、安心させていたといいます。

6. ダスティンとルーカスはブロードウェイスター!

ダスティン役のガテンとルーカス役のケイレヴは、どちらもブロードウェイミュージカルで活躍しています。 ガテンは『レ・ミゼラブル』のガヴローシュ役、ケイレヴは『ライオンキング』のヤングシンバ役として互いに面識がありましたが、親しくなったのは「ストレンジャー・シングス」で共演した後だったそうです。

7. 膨大な曲が用意されていた!?

「ストレンジャー・シングス」シリーズで音楽を担当していたのはマイケル・ステインとカイル・ディクソンという人物。サバイブというバンドのメンバーで、映画『ザ・ゲスト』にも楽曲提供していました。 2人は本シリーズのために、13時間以上の楽曲を作曲したといわれています。

8. デジタル撮影でアナログ感を生み出す工夫

「ストレンジャー・シングス」は、レッドドラゴンというデジタルカメラで撮影されていました。 しかしドラマにクラシカルな雰囲気を醸し出すため、本物のフィルムグレイン(フィルムのノイズ)が映像に足されていたそうです。

9. ウィノナ・ライダーが参考にした髪型とは

『ストレンジャー・シングス』ウィノナ・ライダー
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ウィルの母親ジョイス・バイヤーズを演じたウィノナ・ライダーは本シリーズで、ある人物の髪型を意識していたそうです。 それはマイク・ニコルズ監督映画『シルクウッド』に出演した時の、メリル・ストリープの髪型でした。

10. 30キロのヘルメットをかぶっていた?

研究所のタンクに沈むシーンを撮影する際、イレブン役のミリーは海底散歩用のヘルメットを装着していたため息をすることができました。このヘルメットの重さは地上ではおよそ30キロ、海底ではおよそ7キロだったとか。 水中撮影中は耳に取り付けた無線でコミュニケーションをとっていたそうです。

11. 裏側の世界は健康に悪い!?

プロデューサーのダファー兄弟によると、「裏側の世界」は人間の健康に害を及ぼす危険な場所のようです。2016年のthrillistのインタビューで、彼らはこのように語っています。 「1週間の“裏側の世界”での生活は、ウィルに対して恒久的な悪影響を及ぼすこととなります。ファーストシーズンのラストで、ウィルは一瞬だけ“裏側の世界”に入り込んでしまいますが、そこは長期間人類が住める環境ではないのです。」

12. 製作陣はアップサイド・ダウンについて全て把握している

またダファー兄弟は、「裏側の世界」について書かれた30ページにも及ぶ資料を所有していると言われています。上記と同じインタビューで、ロス・ダファーはこんなことを語りました。 「もしシーズン2が製作されるとしたら、我々は今ある資料にさらに設定を追加することになるでしょう。しかし、キャラクターたちにその情報を明かすつもりはありません。」

13. 大量の塩が必要だった!?

子供用プールの中にイレブンを演じたミリー・ボビー・ブラウンを浮かせるため、水中には約54キロのエプソムソルト(ミネラル塩)が溶かされていたそうです。

14. バーブは仕事を辞めざるを得なかった

シーズン1に登場したバーブを演じたシャノン・パーサーは、本作に出演するまで映画館で働いていたそうです。 しかしシリーズが開始するとバーブが大人気キャラクターとなり、彼女をひと目見ようとするファンが映画館に殺到。その後、映画館の仕事を辞めなければならなくなったといいます。

シーズン4が待ちきれない!「ストレンジャー・シングス」はイッキ見必至

Netflixの大人気シリーズ「ストレンジャー・シングス」は、SFミステリーや青春映画など、さまざまな要素を巧みに取り入れ、幅広い世代に熱狂的に支持されています。 シーズン4の撮影は2020年9月から再開されましたが、配信日はまだ発表されていません(2020年11月現在)。 実はシーズン1から新シーズンにつながる伏線があるといわれている本シリーズ。シーズン4を待つあいだに未見の人はぜひ1度、すでに観た人ももう1度観てみるのもいいかもしれません。