2021年6月11日更新

名作映画『グーニーズ』キャストの現在&撮影秘話を紹介!アベンジャーズで知られるあの俳優も?

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映画『グーニーズ』キャストの現在&撮影秘話をまとめて紹介!

少年たちのひと夏の冒険を描いた『グーニーズ』は、『スタンド・バイ・ミー』(1987年)と並び称される冒険映画の定番かつ名作です。 この記事では、本作に出演していたキャストの気になる現在の様子や、知られざる撮影裏話を紹介していきます!

まずは『グーニーズ』に出演したキャストの現在をチェック

『グーニーズ』
©WARNER BROS/Zeta Image

『グーニーズ』でその魅力を発揮した7人の子供たちは、2021年現在どうしているのでしょうか。本作出演後も俳優として活躍を続ける人から、別の業界に進んだ人まで、彼らの現在を紹介します。

「グーニーズ」のメンバー

まずは伝説の海賊「片目のウィリー」の財宝を探して、大冒険を繰り広げた悪ガキ集団「グーニーズ」のメンバーと、その現在を紹介しましょう。

マイケル・ウォルシュ(マイキー)役/ショーン・アスティン

父から毎晩のように海賊ウィリーの話を聞いて育った、本作の主人公マイキー。彼は海賊や冒険に憧れを抱く少年です。 マイキーを演じたショーン・アスティンは、本作出演後も学業と両立しながら俳優活動を続けました。2001年には、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでサム役を演じ再び注目を集めます。 2017年には、Netflixの人気オリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン2に出演しました。

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クラーク・デヴリュー(マウス)役/コリー・フェルドマン

お調子者でダジャレ好きのクラークは、口が災いのもとになることが多いため「マウス」というあだ名で呼ばれています。悪ぶって大人の口真似をする彼は、メキシコ人のいとこがいるためスペイン語が堪能です。 マウスを演じたコリー・フェルドマンは、本作の翌年に公開された『スタンド・バイ・ミー』にも出演。90年代には、人気コミックの実写映画化作品『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』(1990年)と『ミュータント・ニンジャ・タートルズ3』(1993年)に出演しました。 その後も映画やテレビを中心に、幅広く活動をつづけています。

ローレンス・コーエン(チャンク)役/ジェフ・コーエン

腹踊りが得意なチャンクは、食いしん坊でおっちょこちょいの少年。また虚言癖があり、周囲を困らせることも。 チャンクを演じたジェフ・コーエンは、子役としていくつかの映画やドラマに出演しましたが、その後芸能界を引退。カリフォルニア大学バークレー校を卒業し、同校の大学院ハース・ビジネススクールを経て2000年にUCLAのロースクールを卒業しました。 2021年現在は、ロサンゼルスでエンターテインメント業界の弁護士として活躍しています。

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リッキー・ワン(データ)役/キー・ホイ・クァン

中国系のリッキー・ワンは、いじめっ子撃退用に様々な発明をしている少年です。しかし発明品のほとんどはテスト中。大人顔負けの豊富な知識を持っていることから「データ」と呼ばれています。 データを演じたキー・ホイ・クァンはベトナム出身で、2021年現在はジョナサン・キー・クァンという名前で活動しています。子役としていくつかの映画やドラマに出演した後、映画制作に興味を持ち、映画監督になるべく南カリフォルニア大学映画学部に進学しました。 その後は、2000年の映画『X-MEN』などに制作スタッフとして参加しています。

ブランドン・ウォルシュ(ブランド)役/ジョシュ・ブローリン

ジョシュ・ブローリン
©PHOTOPQR/LE PARISIEN

マイキーの兄で面倒見のいいブランド。喘息持ちの弟を心配し、成り行きで冒険に同行することになります。 ブランドを演じたジョシュ・ブローリンは本作で俳優デビューし、その後も映画作品をメインに活躍中。主な出演作にはコーエン監督の『ノー・カントリー』(2007年)や『メン・イン・ブラック3』(2012年)、『デッドプール2』(2018年)などがあります。 またマーベル・シネマティック・ユニバースのサノス役としても知られています。

アンドレア・カーマイケル(アンディ)役/ケリー・グリーン

ブランドの恋人でチアリーダーのアンディ。幼い頃にピアノを習っていた彼女も、恋人のブランドと同じく成り行きで「グーニーズ」の冒険に同行することになります。 アンディを演じたケリー・グリーンは、本作の翌年に公開された『ルーカスの初恋メモリー』でメインキャストを務めました。2021年現在にいたるまで女優活動をつづけ、多くの映画やテレビシリーズに出演しています。

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ステファニー・スタインブレンナー(ステフ)役/マーサ・プリンプトン

眼鏡をかけた少女ステフは、アンディの友人でマウスとよく口ゲンカをしています。ブランド、アンディと同じく、彼女も成り行きで悪ガキたちの冒険について行くことに。 ステフを演じたのは、10歳でデビューしたマーサ・プリンプトン。インディペンデント映画や舞台、テレビシリーズへのゲスト出演など、幅広く活躍しています。2002年には、人気シリーズ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』へのゲスト出演でエミー賞にノミネートされました。 『グーニーズ』以降の主な出演作としては、『イングリッシュマンinニューヨーク』(1988年)や『旅立ちの時』(1988年)、ドキュメンタリー映画『デブラ・ウィンガーを探して』(2002年)などがあります。

そのほかのキャストたち

フラッテリー・ママ役/アン・ラムジー

『グーニーズ』アン・ラムジー
©WARNER BROS/zetaimage

自身の3人の息子を率いて、ギャングとして違法行為に手を染める女ボスであるフラッテリー・ママ。息子たちとともに、マイキーたちとの財宝争奪戦をくり広げます。 フラッテリー・ママを演じたアン・ラムジーは、舞台女優としてキャリアをスタートさせ、70年代から映画にも出演しはじめました。 性格俳優として人気を獲得し、1988年に出演したブラックコメディ『鬼ママを殺せ』では、見事ゴールデングローブ賞とアカデミー賞の助演女優賞にノミネート。 しかし同年、ガンのため58歳で逝去。翌年に、出演作の『ライフ・オン・ジ・エッジ』と『天使が降りたホームタウン』が公開されました。

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フランシス・フラッテリー役/ジョー・パントリアーノ

フラッテリー一家の次男フランシスは、長男のジェイクと仲が悪く、非常に短気な性格です。カツラを着用していますが、本人はそのことを決して認めません。 フランシスを演じたジョー・パントリアーノは、1970年代後半からテレビに出演しはじめ、1983年の『卒業白書』をきっかけに、映画にも数多く出演するようになりました。 『グーニーズ』以降も、「バッドボーイズ」シリーズや『マトリックス』(1999年)、『メメント』(2000年)など、50本以上の映画に出演し、名バイプレイヤーとして知られています。 2003年にはテレビシリーズ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』でエミー賞を受賞しました。2021年現在でも活動を続けています。

ロトニー・フラッテリー(スロース)役/ジョン・マトゥザック

『グーニーズ』ジョン・マトゥザック
©WARNER BROS/zetaimage

フラッテリー一家の末っ子であるスロースは、母親や兄たちの虐待によって顔がひどく歪んでいます。怪力の持ち主ですが優しい性格で、後にチャンクと仲良くなりました。 スロースを演じたジョン・マトゥザックは、アメリカンフットボール選手として活躍した後、1979年に映画『ノース・ダラス40』で俳優デビュー。 『グーニーズ』出演以降も活躍をつづけ、俳優としての地位を確立していきましたが、1989年に38歳の若さで心不全で亡くなりました。

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ここからは意外な撮影裏話&トリビアを紹介!

撮影はストーリーの順番通りに行われた

映画の撮影は効率を考えて、ストーリーとは関係なく様々なシーンをバラバラに撮影するのが一般的です。しかし本作は、「順撮り」というストーリーの流れ通りに撮影する方法が採用されていました。そのため、トータルで5ヵ月間も撮影が続いたそうです。 これは、演技経験が少ない子役たちの自然な演技を引き出す工夫の1つ。製作総指揮を務めたスピルバーグは、自身の監督作『E.T.』でも同じ方法で撮影を行っています。

初めて海賊船を見たときのリアクションに隠された秘密

海賊船セットを建てるあいだ、子役たちはセットに入ることを一切禁止されていました。そのため、彼らが初めて海賊船を見た時のリアクションは、演技ではなく本物だそうです。

キャストはプロットを知らされていなかった!?

本作の脚本は何度も書き直されていたため、役者たちは撮影するまでどんなプロットになるかほとんど分からない状態でした。子どもたちは、長いあいだチャンクがどこにいるのかさえ知らなかったそうです。

撮影後のお楽しみは……

監督のリチャード・ドナーを含む本作スタッフは、撮影終了後、海賊船の洞くつに忍び込み、巨大ウォータースライダーを滑ることが習慣になっていたそうです。

「グーニーズの日」が存在する

本作は、アメリカオレゴン州のアストリアで撮影されました。2010年、本作の25周年を記念して、アストリア市長が6月7日を「グーニーズの日」に制定。 毎年その日、アストリアでは『グーニーズ』のロケーション場所を廻るツアーが行われるそうです。

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『デッドプール2』に「片目のウィリー」が登場!?

デッドプール2,ケーブル
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

本作で俳優デビューを果たしたジョッシュ・ブローリン。彼はその後も活躍をつづけ、2018年には『デッドプール2』に出演しました。 同作で彼が演じたケーブルは、片目が機械になっているキャラクターです。それを見たデッドプールが、ケーブルを「片目ウィリー」と呼ぶシーンがあります。

35年ぶりにスタッフ&キャストが大集結!

『グーニーズ』の公開から35年経った2020年4月、本作のキャスト陣やスタッフが一堂に会する奇跡のイベントが行われました。 これは「アナ雪」シリーズのオラフ役などで知られるジョシュ・ギャッドが、新型コロナウイルスで生活が困窮する人々を救うため、YouTubeで始めた「リユナイテッド・アパート」の第1回企画として実現したもの。リモートでの同窓会が開かれたのです。 本作に出演した当時の子役7人が全員参加というだけでも驚きですが、さらに監督のリチャード・ドナー、脚本のクリス・コロンバス、製作総指揮を務めたスティーブン・スピルバーグ、そして主題歌を担当したシンディ・ローパーまで登場。 かつての「悪ガキ集団」で軽口をたたきあったり、ハリソン・フォードやクリント・イーストウッドが見学にやってきたという裏話が明かされたりと盛りだくさん。 最後には全員で主題歌「グーニーズはグッドイナフ」を歌うなど、ビューアーに楽しい時間を提供しました。

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映画『グーニーズ』に出演したキャストの多くが現在も活躍中!

少年たちの冒険物語として、世代を超えて愛される映画『グーニーズ』。その出演者たちには、現在も活躍をつづけている人が多くいます。 惜しくもこの世を去ったキャストもいますが、彼らの勇姿をもう1度映画で確認してみるのもいいのではないでしょうか。