2019年10月25日更新

アダム・ドライバーの人生年表!面白い事実と出演作を紹介【海兵隊出身】

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カイロ・レン役で注目!アダム・ドライバーの出演作、面白い経歴を紹介

「スター・ウォーズ」続三部作のカイロ・レン役で世界中の注目を集めたアダム・ドライバー。同シリーズへの出演以前から、大作からミニシアター系まで数多くの映画やドラマに出演し、実力派俳優として知られています。 今回はそんなアダム・ドライバーのプロフィールから、ちょっと意外な経歴、プライベートや「スター・ウォーズ」シリーズはじめとする主な出演作などを年表形式で紹介しましょう。

アダム・ドライバーの基本プロフィール

アダム・ドライバー
©Kazuki Hirata/Landmark Media/Zeta Image

■本名:アダム・ダグラス・ドライバー (Adam Douglas Driver) ■生年月日:1983年11月19日 ■出生地:アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ ■身長:189cm ■家族:母、義父、姉、妻、息子 1983年、アダム・ドライバーはパラリーガルだった母とアメリカ南部にルーツを持つ父のもとに生まれました。両親の離婚を機に7歳でインディアナ州に移住。母はバプテスト教会の牧師と再婚します。 その後バプテスト教徒として育ったドライバーは、幼いころから姉とともに聖歌隊に参加。2001年に地元の高校を卒業し、ニューヨークの名門音楽大学ジュリアード音楽院を受験しますが、このときは不合格でした。

2001年: 9・11テロをきっかけにアメリカ海兵隊入隊を決意

アダム・ドライバーは、2001年の9・11同時多発テロ事件をきっかけに、海兵隊に入隊することを決意します。当時、母国アメリカのために働きたいと考えていたという彼は、海外派遣も前向きだったとか。 ドライバーは海兵隊に2年8ヶ月在籍していましたが、マウンテンバイクの事故で胸骨を負傷し、イラクへ派遣される前に名誉除隊となってしまいました。 2013年のThe New Yorkerのインタビューでは、「海兵隊時代に学び俳優業の中で生かしていることは、自ら指揮を執ること、集団行動においては同じ方向に向かうのが大切なこと、チームの中での自分の役割を認識すること、の3つです」と語っています。

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2008年: 非営利団体AITAFを設立

アダム・ドライバーは役者と軍人という2つの経歴を生かすため、2008年に「アーツ・イン・ザ・アームド・フォーシズ(AITAF)」という非営利団体を創設しました。 AITAFは各地のアメリカ軍基地を慰問し、軍人たちやその家族に上質な演劇を楽しんでもらうことを目的としています。

2009年: 名門ジュリアード音楽院を卒業

海兵隊を退役後、ドライバーはインディアナポリス大学で1年間学びました。その後ジュリアード音楽院に見事合格。編入し演劇を学びました。 2009年に卒業したドライバーは、レストランで皿洗いやウェイターをしながら、オフブロードウェイを中心に多くの舞台に出演。同時にいくつかのテレビシリーズへのゲスト出演や、短編映画にも出演しています。

2010年: 舞台出演経験も豊富!『エンジェルズ・イン・アメリカ』に出演

オフ・ブロードウェイを中心に活躍していたアダム・ドライバーは、2011年にブロードウェイ舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』で、ザカリー・クイントから主人公ルイス役を引き継いだことでも話題になりました。 『エンジェルス・イン・アメリカ』は、1980年代を舞台にエイズに冒されたゲイの青年と、その恋人をはじめとする周囲の人々の人間模様を描く作品です。1989年に第1部「至福千年期が近づく」が、1992年に第1部と第2部をあわせた「ペレストロイカ」が初演され、1993年にはピューリッツァー賞やトニー賞を受賞しています。

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2011年: 『J・エドガー』で長編映画初出演

それまで舞台や短編映画に出演していたアダム・ドライバーは、2011年にクリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演の伝記映画『J・エドガー』で長編映画初出演を果たしました。 60年代に暗躍したFBI長官エドガー・フーヴァーの生涯を描いた本作で、ドライバーはリンドバーグ愛児誘拐事件の目撃者ウォルター・ライルを演じました。

2012年〜2017年: 大人気ドラマ『GIRLS/ガールズ』でブレイク!

『GIRLS/ガールズ』レナ・ダナム、アダム・ドライバー
©Supplied by LMK/Zeta Image

アダム・ドライバーは、HBOで2012年から2017年に放送され、大人気を博したテレビシリーズ『GIRLS/ガールズ』に出演し、広く注目を集めることになります。 製作・監督も務めるレナ・ダナム演じるハンナの恋人アダム・サクラーを演じたドライバーは、シーズン2からシーズン4(2013年から2015年)の間、エミー賞助演男優賞(コメディ部門)に3度ノミネートしました。

2013年: ジュリアード時代の同級生と結婚

アダム・ドライバーは、2013年にジュリアード音楽院で知り合い、長年交際していたジョアンナ・タッカーと結婚しました。タッカー自身も女優であり、先述したAITAFで美術監督も務めています。

2019年に2歳の子供がいることを認める

あまりプライベートについて語らないアダム・ドライバーですが、2018年秋にゴシップ誌Page Sixが彼と妻タッカーとの間に息子がいるとスクープしました。ドライバーは当初この噂について公式にはなにも語りませんでしたが、2019年10月、The New Yorkerのインタビューでこの事実を認めています。 元海兵隊員であるドライバーによると、子供の存在を隠そうとしていたことは“軍事作戦”だったのだとか。また、俳優という職業は、スパイのように普通の生活をし、さまざまな人生経験を積む必要があるにも関わらず、世間の注目を集めてしまうことでそれが難しくなるとも語りました。

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2014年: 『ハングリー・ハーツ』でヴェネツィア国際映画祭男優賞受賞

ニューヨークで出会い、恋に落ち、結婚したジュード(ドライバー)とミーナ(アルバ・ロルバケル)。2人はほどなくして息子を授かり、しあわせな生活がつづくはずでした。しかし、ミーナは次第に世界に対して異常なほどの敵意と恐怖心を抱くようになります。ジュードはなんとかして妻と息子を守ろうとしますが……。 本作で主演を務めたアダム・ドライバーとアルバ・ロルバケルは、ヴェネツィア国際映画祭でそろって男優賞と女優賞を受賞しました。

2015年: 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でカイロ・レン役に抜擢!

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』 カイロ・レン
(C)2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved

大人気スペースオペラ「スター・ウォーズ」シリーズの続編となる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、アダム・ドライバーはカイロ・レン役に抜擢されます。大人気シリーズの新たなヴィランという大役を演じたことで、世界中で高い人気を獲得しました。 つづく『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)にも同役で出演し、2019年12月に公開される最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』での活躍やカイロ・レンの行く末が注目されています。

2012年〜: 有名監督の作品にも多数出演【主な出演作】

スティーブン・スピルバーグ監督『リンカーン』(2012年)

2012年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の伝記戦争ドラマ映画『リンカーン』。ダニエル・デイ=ルイスが第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンを演じた本作は、リンカーン暗殺までの最期の4ヶ月が描かれます。 アダム・ドライバーは本作で、アメリカ陸軍の電信・暗号担当官サミュエル・ベックウィスを演じました。

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ノア・バームバック監督『フランシス・ハ』(2012年)

ニューヨークを舞台に、不器用な主人公とその個性的な友人たちをモノクロの映像で描く一風変わった人間ドラマ。ルームメイトの結婚を機にひとりになってしまったフランシスが、さまざまな経験を経て自分と向き合い、新たな人生を踏み出すまでが描かれます。 アダム・ドライバーは本作でフランシスの友人のひとり、レヴ・シャピーロを演じ好評を博しました。

コーエン兄弟監督『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013年)

コーエン兄弟監督、オスカー・アイザック主演の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』は、1960年代を舞台に売れないフォークシンガーの1週間を追った作品です。 主人公ルーウィン・デイヴィスとセッションを行うフォークミュージシャン、アル・コーディを演じています。

ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』(2016年)

ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手パターソンの生活を描いたジム・ジャームッシュ監督作品『パターソン』で、アダム・ドライバーは主演を務めています。 カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティションに出品された本作で、主人公パターソンを演じたドライバーは、ロサンゼルス映画批評家協会賞で主演男優賞を受賞しました。

スティーブン・ソダーバーグ監督『ローガン・ラッキー』(2017年)

「オーシャンズ」シリーズなどで知られるスティーブン・ソダーバーグ監督、チャニング・テイタム主演のクライムコメディ『ローガン・ラッキー』。 アダム・ドライバーは、テイタム演じるジミー・ローガンの弟で、戦争で片腕を失ったクライド・ローガンを演じています。

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2016年: マーティン・スコセッシ監督『沈黙 -サイレンス-』のために24kg減量!

遠藤周作の小説を原作に、マーティン・スコセッシがメガホンを取った『沈黙 -サイレンス-』は、江戸時代初期の激しいキリシタン弾圧下の宣教師と、隠れキリシタンの受難を描きます。本作は、主演のアンドリュー・ガーフィールドやリーアム・ニーソンをはじめ、日本からも窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也など豪華なキャストでも話題に。 ガーフィールド演じるロドリゴ神父とともに日本に布教にやってくるガルペ神父を演じたアダム・ドライバーは、過酷な環境に置かれたキャラクターにリアリティを出すために、23kgも減量。また、「つねにお腹が空いていること自体が演技に役立った」とも語っています。

2018年: 『ブラック・クランズマン』でアカデミー賞助演男優賞にノミネート

1980年代のアメリカ・コロラド州を舞台に、アフリカ系アメリカ人で始めて市警察巡査となったロン・ストールワースが、白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)の支部に潜入し、活動内容や極秘計画を暴くまでを描く『ブラック・クランズマン』。 実話をベースにした本作で、アダム・ドライバーは、ジョン・デヴィット・ワシントン演じるロンの同僚刑事フィリップ・ジマーマンを演じました。ロンとフィリップは2人で1人の人間を装い、KKKへの潜入捜査を行います。 本作でアダム・ドライバーは、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、そしてアカデミー賞で助演男優賞にノミネートしました。

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2019年: Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』でスカーレット・ヨハンソンと共演

『フランシス・ハ』のノア・バームバックがメガホンを取った『マリッジ・ストーリー』は、英ヘイディ・フィルムズと米Netflixが共同制作したコメディドラマ映画です。 映画監督の夫チャーリー(ドライバー)と女優で妻のニコール(スカーレット・ヨハンソン)は、すれ違いから離婚することに。円満な離婚協議を望んでいたふたりでしたが、協議をすすめるにしたがってこれまでのお互いへの不満が爆発し、離婚裁判へと発展してしまい……。 離婚のプロセスへの戸惑いと、親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿をリアルながら思いやりのある視点で描いた本作は、2019年のヴェネツィア、トロント、ニューヨークなど各国の映画祭で上映され、2019年12月からはNetflixで独占配信が開始されます。

アダム・ドライバーの今後の活躍にも注目!

2019年12月22日には「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開が控えるアダム・ドライバー。 2020年には主演コメディミュージカル『Annette(原題)』の公開も予定され、今後も目が離せない存在です。演技派としての評価の高いドライバーの、今後の活躍も期待したいですね!