2019年9月24日更新

「スター・ウォーズ7 フォースの覚醒」を完全解説!新たなジェダイの誕生と成長を描く3部作の序章

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スター・ウォーズ/フォースの覚醒
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「スターウォーズ7 フォースの覚醒」を完全解説!重要なポイントをしっかり押さえよう!【ネタバレ注意】

1977年公開の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から始まり、40年近く経つ現在もなお非常に高い人気を誇る、SF映画の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズ。壮大な宇宙を舞台とした冒険譚の中に、父子愛・師弟愛など様々な人間ドラマが入り混じった、とても一言では表すことの出来ない傑作です。 そんな人気シリーズの新たな3部作が、2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(エピソード7)からスタートしました。 この記事では、「エピソード7」に登場したキャラクターや重要ポイントを解説し、トリビアも紹介していきます。 ※この記事には「スター・ウォーズ7 フォースの覚醒」に関するネタバレが含まれています。記事を読む際は気を付けてください。

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新主人公レイが、ルークの意志を継ぐ

レイはどんなキャラクター?

「フォースの覚醒」から新たに主人公となったのは、惑星ジャクーでジャンク集めをしながら、たったひとりで暮らしていたレイ。彼女はあるときBB-8に出会ったことから運命が開かれていきます。 レイについて、まず注目したいのは彼女の服装です。彼女は、「エピソード4」でルークが着ていたような白い服を身に着けています。これは、彼女がこのシリーズの主人公であることを示していますね。 また、レイはマズ・カナタの酒場でルーク・スカイウォーカーのライトセイバーを見せられます。それに触れたとき、彼女は「レイ、これがお前の最初のステップだ」という声を聞きました。 実は、この声の主は若きオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)です。さらに、このセリフの冒頭で彼女の名前を呼んだのは、故アレック・ギネスが演じた老オビ=ワン。この声は生前の音声を合成して作られたもの。 これらの出来事から、ルークがジェダイになって成長していく様を描いた旧3部作を経て、レイが主人公を受け継いだことが分かりますね。

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レイの仲間①:BB-8

レジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンの相棒であるBB-8は、彼からルーク・スカイウォーカーがいる場所に地図を託され、帝国軍の襲撃から脱出することに成功します。BB-8はジャクーでレイと出会い、その後行動をともにするようになります。 これまでのシリーズにおけるR2-D2のような役割を持つBB-8は、そのかわいらしさから、映画公開前から大人気となりました。

レイの仲間②:フィン

赤ん坊のころに帝国軍に誘拐され、ストームトルーパーになったFN-2187。帝国軍から抜けたいと思っていた彼は、ある日、帝国側に捕まったレジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンと出会います。彼とともに帝国軍の戦闘機を奪って基地を脱出したはいいものの、2人は惑星ジャクーに墜落してしまいました。 その拍子にダメロンを見失い、ひとりで市場にいた彼は、レイとBB-8に出会います。彼は、レジスタンスのパイロットと偽ってレイたちと行動をともにすることにしました。 フィンという名前は帝国から与えられた識別番号「FN-2187」から、ダメロンが考えたものです。

レイの仲間③:マズ・カナタ

フォース感応能力を持つマズ・カナタ。元海賊である彼女の城は、海賊や密輸業者、スパイなど、ありとあらゆる悪党のたまり場になっていますが、そこに政治や戦争を持ち込むことは厳しく禁じられています。 数世紀に渡って銀河系を旅してきた彼女は、再びそれらが必要になるときにそなえて、骨董品を収集していました。そのなかには、かつてルーク・スカイウォーカーが使っていたライトセイバーも。 ライトセイバーに触ったレイは強烈なフォース・ヴィジョンを見てショックを受けますが、マズ・カナタはそれがかつてアナキン・スカイウォーカーから息子のルークへの受け継がれたものと教え、彼女にライトセイバーを渡したのです。

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物語冒頭に登場する老人は何者?

映画冒頭、レジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンは謎の老人からルーク・スカイウォーカーがいる場所の地図を受け取ります。そこへカイロ・レンが現れ、老人は「お前を知っている。カイロ・レンと名乗るようになる前から」と言いました。 実はこの老人は、フォースの教会に所属する銀河探索者ロア・サン・テッカという人物です。彼はフォース感知者ではありませんが、クローン戦争中にジェダイ・オーダーの思想を信じるようになり、銀河帝国の支配による暗黒時代も、地下で信仰を続けてきました。 「スター・ウォーズ」シリーズに登場する他のキャラクターでいうと、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で、ドニー・イェンが演じたチアルート・イムウェに近い立場の人物です。

新たな敵カイロ・レンが、ダースベイダーの後釜に

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』 カイロ・レン
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本作で悪役として登場するカイロ・レンは、レイアとハン・ソロの息子で、本名をベン・ソロといいます。 スカイウォーカー家の血を受け継ぐベンは、やはり幼いころから強いフォースの持ち主だったのでしょう。伯父であり、ジェダイ・マスターであるルークからジェダイの訓練を受けていましたが、ある事件によってルークのもとを去り、ダークサイドの最高指導者スノークに師事するようになります。 “偉大なシスの暗黒卿”であった祖父ダース・ベイダーに強い憧れを持っており、「彼が始めたことを終わらせる」ことを目指していますが、まだフォースを完全には操れていません。

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ファースト・オーダーとは?

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で反乱軍がデス・スターを破壊、パルパティーンが奈落の底へと落ちたことで、帝国軍は勢力を落としました。 しかし、それからおよそ30年後、帝国の残党で結成されたファースト・オーダーが台頭してきます。最高指導者スノークのもと、カイロ・レンやハックス将軍らが率いています。 新たな主人公レイとファースト・オーダーとの関係は、旧3部作のルークと帝国軍の関係のようなものです。彼らの戦いの行方に注目!

旧作で活躍したキャラたちの“その後”

ルーク・スカイウォーカーはどこへ?

「フォースの覚醒」は、レジスタンスとファースト・オーダー、そのどちらもがルーク・スカイウォーカーの行方を追っているところから始まります。 ルークは「エピソード6」で帝国の弱体化に成功した後、ジェダイ・マスターとして若いジェダイたちを育てる施設を作りました。しかし、ある弟子によって施設は崩壊し、責任を感じたルークは雲隠れしてしまったのです。 ポー・ダメロンがBB-8に託したのは、ルークの居場所を示す地図でした。

レイアとハン・ソロは結婚したが……

「エピソード6」のあと、レイア姫とハン・ソロは結婚し、息子ベンを授かりました。しかし、母レイアはレジスタンスのリーダーとしての仕事にかかりきり、ハン・ソロはどうやら自由を求めて密輸業者に戻ったようです。 結婚してもケンカばかりだったという2人は、レイがレジスタンスにやってきたことによって再会しました。しかし、ファースト・オーダーにいる息子ベン(カイロ・レン)を助け出そうとしたソロは、自らの息子の手によって殺されてしまったのです。

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R2-D2はスリープモードから目覚める

長年ルークと行動をともにしてきたR2-D2は、彼が姿を消してからスリープモードから目覚めなくなってしまっていました。 しかし、BB-8が持ち帰ったルークの居場所を示す地図が不完全であるとわかると、R2は突然目を覚まします。そして、自分の持っていた地図とBB-8の地図を重ね合わせ、ルークの居場所を示す完全な地図が浮かび上がりました。 その後R2は、レイ、チューバッカとともにルークのいる惑星オク=トーへ向かったのでした。

C-3POは左腕が赤くなっている

「エピソード6」のあとも、レイア率いるレジスタンスと行動をともにしていたと思われるC-3PO。彼は、R2-D2がスリープモードから目覚めないことをあきらめていたようですが、同じく寂しく思っていたのでしょう。R2が目覚めたときにはとても喜んでいます。 また、本作ではC-3POの左腕が赤くなっていますが、そのいきさつは、下記の記事で詳しく説明しています。

今回もアツい!ライトセイバーやフォースでの戦いに注目

スター・キラー基地でのバトルがアツい!

ファースト・オーダーとレジスタンスがスターキラー基地で繰り広げるバトルはまさにセンセーショナル。ファースト・オーダーはまさかこの超巨大惑星基地が長くもたないとは思ってもいなかったでしょう。 ポー・ダメロンが戦闘機タイ・ファイターを盗み、目の覚めるような高速で乱れ飛ぶ映像は圧巻です。 今作は特殊効果にこだわっていますが、CGも間違いなく超一流であることをこのシーンで証明しています。

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フォースのマインドバトルシーン!

レイから地図の情報を得ようとフォースを使うカイロ・レン。しかしレイは、それを阻止しようとフォースの力を覚醒させていきます。 これ以降、レイはフォースを使ってストームトルーパーを操ったりと、まだジェダイの訓練を受けていないにも関わらず、その才能を素質を見せつけました。

史上最高のライトセーバーバトル!

『フォースの覚醒』のライトセーバーバトルはスター・ウォーズ史上最高のバトルかもしれません。 クライマックス、フォースを覚醒したレイは今作最大の敵カイロ・レンと対峙することになります。舞台は雪が降りしきる薄暗い森、二つのライトセーバーの赤と青の光が激しくぶつかり合うシーンは、ルークとダースベイダーのバトルのように、新たな歴史が生まれた瞬間です。 オリジナル3部作のエモーションに頼るバトル、新3部作はテクニカルなバトルの良い要素が上手くブレンドされた最高のライトセーバーバトルが生まれています。 また、レイが落としたルークのライトセイバーをカイロ・レンがフォースで拾おうとしたにもかかわらず、それがレイの手におさまったシーンは激アツでした。

「エピソード4/新たなる希望」のオマージュ

エピソード4では、レイア姫がR2-D2にデススターの設計図を渡すところから始まりました。「フォースの覚醒」は、ポー・ダメロンがBB-8にルーク・スカイウォーカーの居場所を示す地図を託すところから始まります。 その後、エピソード4ではC-3POとR2-D2をルークが見つけることになりますが、「フォースの覚醒」はレイがBB-8を見つけることになります。 本作を観る前に、スター・ウォーズシリーズを観ておいた方が楽しめるのではないでしょうか。

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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のトリビア

サイモン・ペグが出演している?

本作でメガホンをとったJ.J.エイブラムスの「スター・トレック」シリーズに出演しているサイモン・ペグ。実は彼は、「フォースの覚醒」でアンカー・プラットというエイリアンとしてカメオ出演しています。 気ぐるみを着て演じているため、知っていなければ(もしかしたら知っていても)わからないのではないでしょうか。作品の冒頭、ジャクーでごみ漁りをしていたレイから廃品を買い叩いているのが、ペグ演じるアンカー・プラットです。

懐かしのアイテムが登場!?

マズ・カナタの城の入り口には、膨大な数の旗がかかっています。実はそのなかに「エピソード1/ファントム・メナス」でポッドレースのシーンに使われたレース旗や、ボバ・フェットのユニフォームの肩のエンブレムに刻印された「ジェングの頭骨」など、さまざまな旗が飾られています。 コアなファンは目を凝らして見ておきたいシーンです。

レイが暮らしている場所、ヘルメット

砂漠の惑星ジャクーで、レイが雨風をしのぐ家の代わりにしているのは、AT-ATの残骸であることに気づいたでしょうか。 また、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー」によれば、彼女どこかから拾ってきたであろう古いレジスタンスのヘルメットは、ドスミット・ラエーという女性パイロットのものだそうです。

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キャスティングにブーイング!?

「フォースの覚醒」公開当時、フィン役のジョン・ボイエガが黒人であることに対して、一部で「映画ボイコット」という人種差別的な運動が起こっていました。 当然、この運動には多くの人々が反発しています。これに対してJ・J・エイブラムス監督は、公式Twitterで「黒人でも、白人でも、褐色人種でも、ジャワ族でも、ウーキー族でも、ジェダイでも、シスでも気にしない。ただ気に入ってくれることを願う」とコメントを発表しました。

「スター・ウォーズ」シリーズ新章を始動させた「フォースの覚醒」は見どころがたくさん!

本作から新たな3部作がスタートした「スター・ウォーズ」シリーズ。スカイウォーカー家にまつわる最後の3部作の序章として、昔ながらのファンも新たな観客も惹きつける作品となりました。 魅力的な新キャラクターと、なつかしいキャラクターが融合し、多くの人を魅了しています。