2019年12月22日更新

カイロ・レン徹底解説 光と闇の間に揺れる男の正体と秘密を暴く【スター・ウォーズ】

スター・ウォーズ 最後のジェダイ
©LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES

2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、新たなヴィランとして登場したカイロ・レン。謎多き人物である彼について、その正体、ルーク・スカイウォーカーや続三部作の主人公レイとの関係を紹介します。

目次

カイロ・レン、その新たな脅威の正体とは?【ネタバレ注意】

「スター・ウォーズ」シリーズ続三部作に、ヴィランとして登場したカイロ・レン。人気俳優アダム・ドライバーが演じる彼は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開前、最後の三部作で「ダース・ベイダーのような存在となるのでは?」と期待されていました。しかし実際はそれ以上に複雑なキャラクターなのです。 この記事では、謎めいたカイロ・レンの基本プロフィールから、その正体、ほかのキャラクターたちとの関係を見ていきましょう。 ※本記事には、「スカイウォーカーの夜明け」を含む「スター・ウォーズ」シリーズに関するネタバレ情報を含んでいます。未鑑賞の方はご注意ください!

カイロ・レンについての基本情報から紹介

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』 カイロ・レン
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■名前:カイロ・レン ■身長:189cm ■体重:89kg ■所属:ファースト・オーダー、レン騎士団 ■ライトセイバーの色:赤 ファースト・オーダーの最高指導者スノークに仕えるカイロ・レンは、レン騎士団という精鋭部隊のリーダーでもあり、ダークサイドが再び銀河を支配するため、レジスタンスの壊滅を目指しています。 レンはファースト・オーダーの正式な指揮系統には属していませんが、スターキラー基地の指揮を執るハックス将軍や、トルーパー部隊を率いるキャプテン・ファズマと並び、軍隊の非公式なトップ3と目されるほどの人物。 強いフォース感応能力を持つ彼は、野心に溢れた策略家でもあります。しかし激昂しやすく、気に入らないことがあると物を破壊するなど、少し不安定な部分も。 スノークの教えに従いながら、ダース・ベイダーのようなシスの暗黒卿を目指して日々鍛錬を積んでいますが、“光の誘惑”を感じることもあるようで、完全にダークサイドには染まりきれていないようです。

風変わりなライトセイバーの起源と特徴

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』アダム・ドライバー/カイロ・レン
© Supplied by LMK/zetaimage

カイロ・レンのライトセイバーは“クロスガード・ライトセイバー”と呼ばれる非常に珍しいデザインです。 クロスガード・ライトセイバーは、銀河大戦より数1000年前の古代の戦いで使用されたものが起源になっています。レンは現代的な材料を使って、古代のデザインにそっくりなものを作り上げました。 ひび割れたカイバー・クリスタルを材料としているこのライトセイバーは、不安定なクリスタルが放つ過剰なエネルギーを放出するため、左右にも噴射口が取り付けられています。しかし、それでも完全に安定させることはできず、起動時には火花が飛び散ります。

カイロ・レンの本名、生い立ちやルークとの関係は?【ネタバレ注意】

※以下にはカイロ・レンについて、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以降のネタバレがあります!本編を未鑑賞の方はご注意ください。

カイロ・レンの本名や家族との関係、生い立ち

スター・ウォーズ 最後のジェダイ カイロ・レン
© LFI/Avalon.red

カイロ・レンの本名はベン・ソロ。実はレジスタンスの将軍であるレイア・オーガナとハン・ソロの息子です。彼は、反乱同盟軍が第2デス・スターの破壊に成功し、ルーク・スカイウォーカーが皇帝パルパティーンを倒したエンドアの戦いの1年後に生まれました。 両親ともに新共和国の幹部として多忙を極めていたため、孤独を感じながら育ったベン。銀河帝国の残党であるスノークは、そんな彼の寂しさにつけ込んでベンをフォースのダークサイドへと誘惑したのです。

最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーとの関係とは

スター・ウォーズ 最後のジェダイ ルーク
© Walt Disney Studios Motion Pictures

ベンのおじであるルーク・スカイウォーカーは、彼の強いフォース感応能力を見抜いていましたが、若い頃からダークサイドへの誘惑を受けていたベンにジェダイの訓練を受けさせることをためらっていました。 しかし双子の妹であるレイアの強い希望もあり、ルークは訓練をとおしてベンを正しい道へ導こうと決意します。

ダークサイドへ堕ち、カイロ・レンとなった経緯

ダース・ベイダーに関する家族の秘密を知る

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』ダース・ベイダー
©Lucasfilm, Ltd.Zeta Image

映画シリーズでは詳しくは描かれていませんが、ベン・ソロはある時点で自分の祖父がシスの暗黒卿ダース・ベイダーだったことを知り、強い憧れを抱くようになりました。

どうやら彼は、両親やおじのルークから、祖父のことを聞かされていなかったようです。 レイアやルークがベンに彼の祖父のことを語るとすれば、彼が一度はダークサイドに堕ちながら、最期は息子であるルークを救うため、自らの命を捨てて皇帝に立ち向かったことを話さないはずがありません。しかしカイロ・レンの言動は、その事実を知らないように見えます。 彼は帝国の生き残りであるスノークから、シスの暗黒卿としてのダース・ベイダーについてだけ聞かされたのではないでしょうか。

ダークサイドへ転向する決定的な出来事

スター・ウォーズ 最後のジェダイ ルーク
©︎LMK

新世代のジェダイ候補の一員として、おじであるルークのもとで訓練を積んでいたベン・ソロ。しかし不幸にも、彼がダークサイドへ転向する決定的な事件が起きてしまいます。

彼はほかのジェダイ訓練生とともに、ルークが建立した寺院で暮らしていました。しかしある夜、ベンの闇のフォースを強く感じたルークは、恐怖のあまり眠っている彼を手に掛けようとします。ルークはなんとか思いとどまったものの、ベンはおじであり師匠である彼が、自分に向かってライトセイバーを構えているのを見てしまったのです。 命の危険とルークに見捨てられた絶望を感じたベンは、数人の仲間を連れて寺院を去ります。残されたジェダイ候補者たちは彼らによって全員殺され、寺院は焼き払われてしまいました。

彼の家族はその後どうなったのか

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード
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ベンがスノークのもとへと去った後、彼の両親は別居状態になってしまいました。 ファースト・オーダーが力を増し、母レイアは将軍としてレジスタンスを指揮する日々を送るようになります。一方で、父親であるハン・ソロは息子を失ったことに耐えられず、密輸業に戻り宇宙を転々とする生活をはじめました。 一方、ベンがダークサイドに堕ちたことに責任を感じたルークは、どこかへと姿を消してしまったのです。 その後レイと出会ったハン・ソロは、彼女とともにレジスタンスに戻りレイアと再会します。息子を取り戻すため、彼はレイ、フィン、BB-8、そしてチューバッカとともにスターキラー基地に乗り込みますが、いまや“カイロ・レン”となった息子に殺されてしまいました。

レイとカイロ・レンの関係は?【ネタバレ注意】

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』カイロ・レン、レイ/アダム・ドライバー、デイジー・リドリー
© LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES/zetaimage

突然現れた強いフォースの持ち主・レイは、アナキン・スカイウォーカーから息子ルークへと引き継がれたライトセイバーを手に入れ、レジスタンスに入りました。 カイロ・レンは、まだフォースを操る訓練を受けていないレイと出会ったとき、彼女に可能性を感じ、自分が教えると申し出ますが断られてしまいます。

さらに、ただのジャンク拾いだったレイにライトセイバーでの戦いで負けたことから、さらにレジスタンス壊滅への決意を強くしました。 しかしその後、ルークのもとでジェダイの訓練を積むレイとスターキラー基地にいるカイロ・レンは、離れた場所でも意識がつながる経験をし、お互いのことを知っていきます。 レイがスノークに囚われたとき、レンは彼女を救うため機転をきかせてフォースを操り、スノークを殺しました。そして、スノークの警護たちを相手に、2人は息の合った共闘を見せます。その直後、レンは2人で新しい秩序を作り上げようとレイに協力を求めますが、やはり断られてしまいました。 シリーズ最終章「スカイウォーカーの夜明け」では、パルパティーンを探すレイの前に立ちふさがるカイロ・レン。しかし彼女との戦いのあと、彼に大きな変化が訪れます。 カイロ・レンとレイはひとつのコインの表と裏のような存在なのです。

カイロ・レンに関するトリビアを紹介 なぜマスクをかぶっているの?_

銀河内戦終結の日に生まれた

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)では、反乱軍が帝国に大きな勝利をおさめた“エンドアの戦い”が描かれています。レイアとハン・ソロはこの戦いの後に再会を果たしました。 その後の出来事は、スター・ウォーズ正史の小説『アフターマス:帝国の終焉』(2017年)で明らかになっています。“エンドアの戦い”から銀河内戦は終結に向かい、その1年後、帝国が「降伏受領書」にサインをして正式に内戦が終結。 ベン・ソロはまさにその日に、この世に生を受けたのです。銀河の歴史的な日に生まれたカイロ・レンは、このときから重要な役割を担うことが運命づけられていたのかもしれません。

スノークは生まれる前から彼を狙っていた

スター・ウォーズ 最後のジェダイ スノーク
©︎LMK

「最後のジェダイ」で、ファースト・オーダーの最高指導者スノークは、カイロ・レンが祖父の跡を継ぎ、新たなベイダーとなる可能性を感じていたと告げています。彼はいったいいつからベン・ソロに目をつけていたのでしょうか。 小説版「最後のジェダイ」によれば、レイアは彼がおなかのなかにいるときから、スノークの脅威を感じていたようです。彼女はベンが強いフォースの持ち主であり、善と悪のどちらにもなる可能性があるとスノークは知っていたと語っています。しかし、彼女は自分の直感が間違っていることを望み、ハン・ソロに知られずに彼をダークサイドから遠ざけようとしていたそうです。

なんのためにマスクをかぶっているのか?

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』ダース・ベイダー
© LUCASFILM/zetaimage

彼の祖父であるダース・ベイダーのマスクは、酸素チューブとつながっていました。彼は、それなしでは呼吸することができなかったのです。 しかし、健康なカイロ・レンはマスクなしでも問題なく生きることができます。彼がマスクをかぶるのには、いつくかの理由があります。 まず、そのマスクは彼が率いる“レン騎士団”のアーマーの一部であるということです。彼のマスクはほかのメンバーのものとは違いますが、それでも制服のようなものになっています。また、彼の正体が“ベン・ソロ”であることを隠すのにもマスクは役に立っていました。 しかしレイは、彼が「弱さを隠すため」にマスクをかぶっていると指摘しました。

意外に年齢を重ねている

直情的なカイロ・レンは、「フォースの覚醒」や「最後のジェダイ」でみられたように、かんしゃくを起こすと物に当たるなどの行動が目立ちます。 しかしルーカス・フィルムの脚本チームのメンバー、パブロ・ヒダルゴによると、彼は29〜30歳とのこと。充分に大人といえる年齢ですが、過去のトラウマを考えると精神的な安定を得づらいのかもしれません。 ちなみに彼がルークと決別し、ダークサイドに転向したのは23歳のときとされています。

実力派俳優アダム・ドライバーがカイロ・レンを演じる

アダム・ドライバー
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カイロ・レンを演じるアダム・ドライバーは、ニューヨークの名門ジュリアード音楽院出身。舞台出演の経験も豊富で、2014年にはヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞するなど、実力派として知られています。 そんな彼は、オーディションなしでカイロ・レン役に起用されました。「フォースの覚醒」で監督を務めたJ・J・エイブラムスは、製作の初期段階からドライバーがカイロ・レンを演じることを希望しており、あとは彼が承諾するかだけが問題だったそうです。しかしドライバーによると、エイブラムスに会い、シリーズへの出演の話はしたものの、役の詳細は伝えられなかったため、出演を決意するのに時間がかかったとか。 また、役に没頭するタイプの役者であるドライバーは、撮影の合間もカイロ・レンの役に入ったままでいることがあるそうです。共演者のジョン・ボイエガやマーク・ハミルは、ほかの出演者が談笑しているときも、ドライバーは周囲から距離を置き、ダークサイドにとらわれているような雰囲気を漂わせていると語っています。

吹替を担当するのは人気声優・津田健次郎

日本語吹替版でカイロ・レンの声を担当するのは、アニメ「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ」の海馬瀬人役や「ワンパンマン」のアトミック侍役などでも知られる、人気声優の津田健次郎。洋画の吹替ではコリン・ファレルやジェイミー・ドーナンなどの担当声優としても知られています。 小学生のときに初めて「スター・ウォーズ」を観たという津田は、好きなキャラクターであるダース・ベイダーの跡を継ごうとするカイロ・レン役に起用され、マスクをかぶったときの加工された声を聞いて喜んだそうです。

光と闇の間で揺れるカイロ・レンが最終章の鍵を握る!?

スター・ウォーズ 最後のジェダイ
©LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES

カイロ・レンはダークサイドの人間でありながら、“悪”になりきれない自分に葛藤を感じ、揺れ動く人物です。 ダース・ベイダーの後を継ぐことを目指していますが、彼の今後の動きは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の物語を左右する大きなポイントになることは間違いありません。