2021年2月16日更新

カイロ・レンについてネタバレ解説!ライトセーバーや生い立ちの謎に迫る【スター・ウォーズ】

スター・ウォーズ 最後のジェダイ
©LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES

2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、新たなヴィランとして登場したカイロ・レン。謎多き人物である彼の正体や、ライトセーバーの秘密、さらにはルーク・スカイウォーカーやレイとの関係を紹介します。

カイロ・レンを徹底解説 光と闇のあいだに揺れる男【ネタバレ注意】

スター・ウォーズ 最後のジェダイ カイロ・レン
© LFI/Avalon.red

「スター・ウォーズ」シリーズ続3部作に、ヴィランとして登場したカイロ・レン。人気俳優アダム・ドライバーが演じる彼は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開前には「ダース・ベイダーのような存在となるのでは?」と期待されていました。 しかし実際はそれ以上に複雑なキャラクターなのです。 この記事では、謎めいたカイロ・レンの基本プロフィールから、その正体、ほかのキャラクターたちとの関係を見ていきましょう。 ※本記事には、「スカイウォーカーの夜明け」を含む「スター・ウォーズ」シリーズに関するネタバレ情報を含んでいます。未鑑賞の方はご注意ください!

シスの暗黒卿を目指すカイロ・レンの基本情報

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』 カイロ・レン
(C)2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
身長 189cm
体重 89kg
所属 ファースト・オーダー、レン騎士団
ライトセーバーの色

ファースト・オーダーの最高指導者スノークに仕えるカイロ・レンは、レン騎士団という精鋭部隊のリーダーでもあり、ダークサイドが再び銀河を支配するため、レジスタンスの壊滅を目指しています。 レンはファースト・オーダーの正式な指揮系統には属していませんが、スターキラー基地の指揮を執るハックス将軍や、トルーパー部隊を率いるキャプテン・ファズマと並び、軍隊の非公式なトップ3と目されるほどの人物。 強いフォース感応能力を持つ彼は、野心に溢れた策略家でもあります。しかし激昂しやすく、気に入らないことがあると物を破壊するなど、少し不安定な部分も。 スノークの教えに従いながら、ダース・ベイダーのようなシスの暗黒卿を目指して日々鍛錬を積んでいますが、“光の誘惑”を感じることもあるようで、完全にダークサイドには染まりきれていないようです。

ライトセーバーは特殊な形!輪郭が荒いのはなぜ?

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』アダム・ドライバー/カイロ・レン
© Supplied by LMK/zetaimage

カイロ・レンのライトセーバーは「クロスガード・ライトセーバー」と呼ばれる非常に珍しいデザインです。 クロスガード・ライトセーバーは、銀河大戦より数1000年前の古代の戦いで使用されたものが起源になっています。レンは現代的な材料を使って、古代のデザインにそっくりなものを作り上げました。 ひび割れたカイバー・クリスタルを材料としているこのライトセーバーは、不安定なクリスタルが放つ過剰なエネルギーを放出するため、左右にも噴射口が取り付けられています。しかし、それでも完全に安定させることはできず、起動時には火花が飛び散ります。 彼のライトセーバーの輪郭が荒いのはこうした剣の構造に加え、カイロ・レン自身の不安定な精神状態が影響しているとも考えられるでしょう。

両親は誰?カイロ・レンの本名と生い立ちを解説

カイロ・レンの両親はあの2人

カイロ・レンの本名はベン・ソロ。実はレジスタンスの将軍であるレイア・オーガナとハン・ソロの息子です。彼は、反乱同盟軍が第2デス・スターの破壊に成功し、ルーク・スカイウォーカーが皇帝パルパティーンを倒したエンドアの戦いの1年後に生まれました。 両親ともに新共和国の幹部として多忙を極めていたため、孤独を感じながら育ったベン。銀河帝国の残党であるスノークは、そんな彼の寂しさにつけ込んでベンをフォースのダークサイドへと誘惑したのです。

ルーク・スカイウォーカーとの浅からぬ関係

スター・ウォーズ 最後のジェダイ ルーク
© Walt Disney Studios Motion Pictures

ベンのおじであるルーク・スカイウォーカーは、彼の強いフォース感応能力を見抜いていました。若い頃からダークサイドへの誘惑を受けていたベンに、ジェダイの訓練を受けさせることに。 双子の妹であるレイアの強い希望もあり、ルークは訓練を通してベンを正しい道へ導こうと決意します。

カイロ・レンが弱いと言われるのはなぜ?

フォースに目覚めたばかりの初心者であったレイに負けてしまったカイロ・レン。ファンからは「弱すぎる」との声も多く寄せられてきました。しかしカイロ・レンがこれまでのジェダイやシスより弱くなってしまったのにはある理由が隠されています。 帝国時代、オーダー66が発令されたことによりジェダイは大部分が始末され、ルークすら剣術をまともに習っていません。つまり、華麗な剣術を学んでいるのはベイダーが最後。 一部を継承しているルークがベンを弟子として修行させるも、ベンによるルークへの裏切りが起こり、技術が非常に中途半端なまま彼はカイロ・レンとなってしまったのです。

ダークサイドへ堕ちたのはルークが関係している?

ダース・ベイダーに関する家族の秘密を知る

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』ダース・ベイダー
©Lucasfilm, Ltd.Zeta Image

映画シリーズでは詳しくは描かれていませんが、ベン・ソロはある時点で自分の祖父がシスの暗黒卿ダース・ベイダーだったことを知り、強い憧れを抱くようになりました。

どうやら彼は、両親やおじのルークから、祖父のことを聞かされていなかったようです。 レイアやルークがベンに彼の祖父のことを語るとすれば、彼が1度はダークサイドに堕ちながら、最期は息子であるルークを救うため、自らの命を捨てて皇帝に立ち向かったことを話さないはずがありません。しかしカイロ・レンの言動は、その事実を知らないように見えます。 彼は帝国の生き残りであるスノークから、シスの暗黒卿としてのダース・ベイダーについてだけ聞かされたのではないでしょうか。

ダークサイドへ転向する決定的な出来事

スター・ウォーズ 最後のジェダイ ルーク
©︎LMK

新世代のジェダイ候補の一員として、おじであるルークのもとで訓練を積んでいたベン・ソロ。しかし不幸にも、彼がダークサイドへ転向する決定的な事件が起きてしまいます。

彼はほかのジェダイ訓練生とともに、ルークが建立した寺院で暮らしていました。しかしある夜、ベンの闇のフォースを強く感じたルークは、恐怖のあまり眠っている彼を手に掛けようとします。 ベンはおじであり師匠である彼が、自分に向かってライトセーバーを構えているのを見てしまいました。 命の危険とルークに見捨てられた絶望を感じたベンは、数人の仲間を連れて寺院を去ります。残されたジェダイ候補者たちは彼らによって全員殺され、寺院は焼き払われてしまいました。

彼の家族はその後どうなったのか

ベンがスノークのもとへと去った後、彼の両親は別居状態になってしまいました。

ファースト・オーダーが力を増し、母レイアは将軍としてレジスタンスを指揮する日々を送るようになります。一方で、父親であるハン・ソロは息子を失ったことに耐えられず、密輸業に戻り宇宙を転々とする生活をはじめました。 ルークはベンがダークサイドに堕ちたことに責任を感じ、どこかへと姿を消してしまったのです。 その後レイと出会ったハン・ソロは、彼女とともにレジスタンスに戻りレイアと再会します。息子を取り戻すため、彼はレイ、フィン、BB-8、そしてチューバッカとともにスターキラー基地に乗り込みますが、いまや“カイロ・レン”となった息子に殺されてしまいました。

レイとカイロ・レンの不思議な関係

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』カイロ・レン、レイ/アダム・ドライバー、デイジー・リドリー
© LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES/zetaimage

突然現れた強いフォースの持ち主・レイは、アナキン・スカイウォーカーから息子ルークへと引き継がれたライトセーバーを手に入れ、レジスタンスに入りました。 カイロ・レンは、まだフォースを操る訓練を受けていないレイと出会ったとき、彼女に可能性を感じ、自分が教えると申し出ますが断られてしまいます。

さらに、ただのジャンク拾いだったレイにライトセーバーでの戦いで負けたことから、さらにレジスタンス壊滅への決意を強くしました。 しかしその後、ルークのもとでジェダイの訓練を積むレイとスターキラー基地にいるカイロ・レンは、離れた場所でも意識がつながる経験をし、お互いのことを知っていきます。 レイがスノークに囚われたとき、レンは彼女を救うため機転をきかせてフォースを操り、スノークを殺しました。そして、スノークの警護たちを相手に、2人は息の合った共闘を見せます。その直後、レンは2人で新しい秩序を作り上げようとレイに協力を求めますが、やはり断られてしまいました。 シリーズ最終章「スカイウォーカーの夜明け」では、パルパティーンを探すレイの前に立ちふさがるカイロ・レン。しかし彼女との戦いのあと、彼に大きな変化が訪れます。 カイロ・レンとレイはひとつのコインの表と裏のような存在なのです。

カイロ・レンに関するトリビアを紹介 マスクをかぶるのはなぜ?

カイロ・レンがマスクをかぶる理由

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』ダース・ベイダー
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彼の祖父であるダース・ベイダーのマスクは、酸素チューブとつながっていました。彼は、それなしでは呼吸することができなかったのです。 しかし、健康なカイロ・レンはマスクなしでも問題なく生きることができます。彼がマスクをかぶるのには、いつくかの理由があります。 まず、そのマスクは彼が率いる「レン騎士団」のアーマーの一部であるということです。彼のマスクはほかのメンバーのものとは違いますが、それでも制服のようなものになっています。また、彼の正体が“ベン・ソロ”であることを隠すのにもマスクは役に立っていました。 しかしレイは、彼が“弱さを隠すため”にマスクをかぶっていると指摘しました。

銀河内戦終結の日に生まれた

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』キャリー・フィッシャー ハリソン・フォード ハン・ソロ レイア・オーガナ
© Supplied by LMK/zetaimage

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)では、反乱軍が帝国に大きな勝利をおさめた「エンドアの戦い」が描かれています。レイアとハン・ソロはこの戦いの後に再会を果たしました。 その後の出来事は、スター・ウォーズ正史の小説『アフターマス:帝国の終焉』(2017年)で明らかになっています。「エンドアの戦い」から銀河内戦は終結に向かい、その1年後、帝国が「降伏受領書」にサインをして正式に内戦が終結。 ベン・ソロはまさにその日に、この世に生を受けたのです。銀河の歴史的な日に生まれたカイロ・レンは、このときから重要な役割を担うことが運命づけられていたのかもしれません。

スノークは生まれる前から彼を狙っていた

スター・ウォーズ 最後のジェダイ スノーク
©︎LMK

「最後のジェダイ」でファースト・オーダーの最高指導者スノークは、カイロ・レンが祖父の跡を継ぎ、新たなベイダーとなる可能性を感じていたと告げています。彼はいったいいつからベン・ソロに目をつけていたのでしょうか。 小説版「最後のジェダイ」によれば、レイアは彼がお腹の中にいるときからスノークの脅威を感じていたようです。ベンが強いフォースの持ち主であり、善と悪のどちらにもなる可能性があることをスノークは知っていた、と彼女は語っています。 しかし彼女は自分の直感が間違っていることを望み、ハン・ソロに知られずに彼をダークサイドから遠ざけようとしていたそうです。

意外に年齢を重ねている

直情的なカイロ・レンは、「フォースの覚醒」や「最後のジェダイ」でみられたように、かんしゃくを起こすと物に当たるなどの行動が目立ちます。 しかしルーカス・フィルムの脚本チームのメンバー、パブロ・ヒダルゴによると、彼は29〜30歳とのこと。充分に大人といえる年齢ですが、過去のトラウマを考えると精神的な安定を得づらいのかもしれません。 ちなみに彼がルークと決別し、ダークサイドに転向したのは23歳の時とされています。

ライトセーバーの色が変わる?

カイロ・レンが持っていたライトセーバーはもともと赤色でしたが、「スカイウォーカーの夜明け」の終盤では青色へと変わっています。 赤色のライトセーバーと言えば、ベイダーやダースモール、ドゥークー伯爵、ダースシディアスなどシス側のキャラクターたちが思い浮かぶでしょう。 赤色のライトセーバーを持つということはシス側であることを表しているため、ダークサイドから抜け出したベンが持つライトセーバーの色は青色へと変わっているのです。 ここでは、赤=ダークサイド/青=ライトサイドという対比が成り立っていると言えます。

ベンという名前の由来

ベン・ソロという本名は、ジェダイ・マスターであるオビ=ワン・ケノービが由来だと考えられます。オビ=ワン・ケノービは、惑星タトゥイーンで隠遁生活を送っていた頃に「ベン・ケノービ」を名乗っており、ここからベン・ソロと名付けられたのではないでしょうか。

カイロ・レンという名前の意味を考察

カイロ・レンという名前の由来にはとある説があります。 レンは日本語の「蓮(はす)」。スターウォーズで蓮にまつわる人といえば、アナキン・スカイウォーカーの妻であり、ルークとレイアの母・パドメです。パドメとは、白い蓮という意味を持ちます。 そしてカイロ・レンは、暗号解読サイト「Vigenère cipher」にて調べてみると、「息子たち」を意味しているということが分かります。 つまり、パドメの息子=ダース・ベイダーの息子であると名乗っているのです。実際には息子ではないですが、ダース・ベイダーが成し遂げたかったことを引き継ごうという強い意思の表れだと考えられますね。

演じたのは実力派俳優アダム・ドライバー

アダム・ドライバー
©︎Dave Bedrosian/Future Image/WENN.com

カイロ・レンを演じるアダム・ドライバーは、ニューヨークの名門ジュリアード音楽院出身。舞台出演の経験も豊富で、2014年にはヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞するなど、実力派として知られています。 そんな彼は、オーディションなしでカイロ・レン役に起用されました。「フォースの覚醒」で監督を務めたJ・J・エイブラムスは、製作の初期段階からドライバーがカイロ・レンを演じることを希望しており、あとは彼が承諾するかだけが問題だったそうです。 しかしドライバーによると、エイブラムスに会い、シリーズへの出演の話はしたものの、役の詳細は伝えられなかったため、出演を決意するのに時間がかかったとか。

休憩中もカイロ・レンのまま!?

役に没頭するタイプの役者であるドライバーは、撮影の合間もカイロ・レンの役に入ったままでいることがあるそうです。 共演者のジョン・ボイエガやマーク・ハミルは、ほかの出演者が談笑しているときも、ドライバーは周囲から距離を置き、ダークサイドにとらわれているような雰囲気を漂わせていると語っています。

吹き替えを担当するのは人気声優・津田健次郎

日本語吹替版でカイロ・レンの声を担当するのは、アニメ「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ」の海馬瀬人役や「ワンパンマン」のアトミック侍役などでも知られる、人気声優の津田健次郎。洋画の吹替ではコリン・ファレルやジェイミー・ドーナンなどの担当声優としても知られています。 小学生のときに初めて「スター・ウォーズ」を観たという津田は、好きなキャラクターであるダース・ベイダーの跡を継ごうとするカイロ・レン役に起用され、マスクをかぶったときの加工された声を聞いて喜んだそうです。

光と闇の間で揺れるカイロ・レンが最終章の鍵を握る

スター・ウォーズ 最後のジェダイ
©LUCASFILM/WALT DISNEY PICTURES

カイロ・レンはダークサイドの人間でありながら「悪」になりきれない自分に葛藤を感じ、揺れ動く人物です。ダース・ベイダーの後を継ぐことを目指していますが、彼の行く末は一体……? シリーズ最終章となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を観て、カイロ・レンの選ぶ道を見届けましょう。