2017年11月30日更新

『ダークナイト』にまつわる知られざるトリビア20選

『ダークナイト』は、クリストファー・ノーラン監督の『バットマン』シリーズ3部作、いわゆるバットマン・トリロジーの最高傑作です。今回は、そんな『ダークナイト』のトリビアや裏話を20個まとめてご紹介します。

『バットマン』シリーズ最高傑作の『ダークナイト』

『バットマン』シリーズは、大人気アメリカンコミックから生まれました。特に、2008年にアメリカで公開された『ダークナイト』は、それまでの興行収入を次々と塗り替え、バットマンというアイコンをアメリカだけに留めず、世界中に広めたのです。 そんな、『ダークナイト』にまつわる知られざるトリビア20選をご紹介します。

1:ヒース・レジャーは口裂けメイク生みの親

"I'm an agent of chaos." -Joker #TheDarkKnight

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実は、あの口裂けメイクは、ジョーカーを演じたヒース・レジャーが始めたものだったのです。ある日、ヒースはメイク道具をドラッグストアで購入し、自分自身でメイクを始めました。 それを見た、クリストファー・ノーラン監督は一目ぼれしてしまいます。そして、メイクさんにヒースがしたものと同じようにメイクするよう注文したのです。

2:ジョーカーのモデルはパンク

ノーラン監督とヒースは、ジャック・ニコルソン演じるジョーカーにパンク要素を加えた、新たなジョーカーを考えていました。 そのモデルとして挙げられたのが、イギリスのパンクロッカー、セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャス。他には『時計仕掛けのオレンジ』でマルコム・マクダウェルが演じたアレックス・デラージがありました。

3:ジャックのジョーカー VS. ヒースのジョーカー

バットマンの執事を演じたマイケル・ケイン曰く、ヒースのジョーカーは、ジャック・ニコルソン演じるジョーカーを超えたと断言しました。 ヒースのジョーカーが今までのジョーカーとは全く違う風に、マイケルの目に映ったのです。”普段はとても人が良いのだが、ジョーカーになると「地獄の使い」に変貌する”とマイケルは証言しています。その姿は、まさしくサイコパスだと恐怖をあらわにしました。 そんな事を言う背景には、マイケルが初めてジョーカーを見た時、恐怖で凍りつきセリフが言えなかった事があったからです。

4:ヒースの役作り法はストイック

"You know for a while there, I thought you really were Dent. The way you threw yourself after her!" -Joker

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ヒースは撮影前、ジョーカーになりきる為、6週間もモーテルに缶詰め状態になりました。それだけでなく、”ジョーカー日記”といものがあり、ジョーカーの情報を書き綴っていたのです。それは、ジョーカーと同じ思考にする為に効果的だったのではないでしょうか。 さらにヒースは、ジョーカーの最大の特徴である脳天をつんざく笑い声と、地から響くような声と話し方をも手に入れました。ヒースのストイックとも言える役作りが恐怖のジョーカーとなって画面に現れたのではないでしょうか。

5:IMAXカメラを犠牲にしても良い映像を

This shot will forever be burned into my brain. ???? #TheDarkKnight #Joker #WallyPfister #cinematographer #HeathLedger

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当時、IMAXカメラは、世界で4台しかありませんでした。そのうちの1台を使い撮影に挑んだ、ノーラン監督。その貴重な1台がジョーカーとSWATの追跡シーン撮影中、壊れてしまったのです。なんと、IMAXカメラは、1台250万ドル、日本円にして、およそ2億5千万円したそうです。

6:トゥーフェイス役の候補者は豪華顔ぶれ

"You live....you die." -Harvey Dent

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アーロン・エッカート演じた、ハーヴェイ・デントまたの名をトゥーフェイスは、他にも大勢の候補者がいました。 例えば、『アベンジャーズ』のマーク・ラファロ、『X-メン』のヒュー・ジャックマン、『スクリーム』のリーブ・シュライバー、『ラストサマー』のライアン・フィリップという豪華顔ぶれだったのです。 実は、『ボーン・アイデンティティー』でジェイソン・ボーンを演じたマット・デイモンもその一人だったのですが、スケジュールが合わず出演を断念したのでした。

7:キャスティングされていなかったヒース

Why so serious? #Joker #TheDarkKnight #HeathLedger

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ノーラン監督とヒースは『バットマン・ビギンズ』(2005年)のキャスティングの時に、すでに出会っていました。その頃から、ノーラン監督は、ジョーカー役にはヒースしかいないと、心に決めていたと語っています。ですが、他のスタッフから反対され、その場は断念しなければいけませんでした。 その後、ノーラン監督はジョーカー役のオーディションをしました。ですが、ジャック・ニコルソンのジョーカー役を超える俳優に出会うことが出来なかったのです。 そんな折、ノーラン監督はヒースと再会を果たしました。そして、やはり、ジョーカー役にはヒースしかいないと再確信したのです。なぜなら、ヒースは怖いもの知らずで、それが演技を際立たせると思ったからではないでしょうか。

8:本物の警察官や市民をも巻き込んだ撮影

I don't see a skateboard. Oh wait that's because he never skated over Christian.

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作品では、非番の警察官がエキストラで警官を演じました。警察官は、撮影現場だったイリノイ州から勿論、隣のインディアナ州からも駆けつるくらいの熱の入りようでした。その現場はあまりにもリアルだっため、市民からの通報が絶えなかったと言います。その現場の緊迫感は尋常ではなかったのでしょう。

9:良く見ると色が変わっているシーン

"You live....you die." #TwoFace #HarveyDent

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銀行にバスが激突する場面で、ジョーカーの髪の色が変わっています。バスが通り過ぎる前はジョーカーの髪の色は茶色だったのに、通り過ぎた後は緑色に変わったのです。 それだけではありません、その後、ジョーカーが銀行内へ侵入した後も警備員のシャツの色が変わります。最初は、警備員は白シャツを着ていましたが、画面が変わると、警備員のシャツの色が青色に変わっています。何度観ても楽しめるように、監督が仕込んだものでしょうか。

10:上院議員がゲスト出演

バーモント州選出の上院議員、パトリック・リーヒーは、筋金入りの『バットマン』ファンだといいます。どれだけのファンかと言うと、まず、アメリカの漫画家、フランク・ミラーの「ダークナイ・ストライクス・アゲイン」の裏表紙にコメントを書いたことがあったくらいです。 さらに、アニメーション版『バットマン』と『バットマン&ロビン』では、声の出演を果たしました。そして勿論、『ダークナイト』のカクテルパーティーのシーンで、ジョーカーに脅される役でゲスト出演をも果たしました。 そんな、上院議員の演技力は、どう評価されたのでしょうか。旧バットマンシリーズの生みの親ジョエル・シューマッハの作品では、”大根”と言われていました。ですが、その後の2作、『ダークナイト』と『ダークナイト・ビギンズ』では腕を上げているようです。

11:”大人の事情”で作られたシーン

Not sure the origins of this photo but I love it. #BatmanBegins

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ルーシャス・フォックスが香港オフィスのテラスでラウと商談しているシーンです。明らかに、フォックスの背後には、シカゴにあるマコーミック・プレイスのビルが見えています。予算の関係なのでしょうか。それとも、遊び心ある演出なのでしょうか。

12:レイチェル・ドーズを救えなかった”ヒーロー”

Have a great Sunday everyone!

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レイチェル・ドーズの死は、ジョーカーが引き起こした爆発によるものでした。そのシーンは、脚本家の1人、ジョナサン・ノーランの演出によるものです。 通常ヒーローものは、2人の内どちらかしか助けられない状況がありますが、結果的に2人共救えてハッピーエンドを迎えるものではないでしょうか。ですが、『ダークナイト』では、バットマンはハーヴェイしか救う事が出来ませんでした。レイチェルは助けられず、爆発により死んでしまったのです。 このような事から、世間では、バットマンは”ヒーロー”というより、”ダーク・ナイト”、つまり、”闇の戦士”と呼ばれるのでしょう。

13:レイチェル・ドーズ役の華麗な候補者たち

レイチェル役として候補に挙がっていた女優は、『華麗なるギャッツビー』のアイラ・フィッシャーを始め、『ラストサマー』のサラ・ミシェル・ゲラー、『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラント、『君に読む物語』のレイチェル・マクアダムスと豪華女優陣でした。 一方、『バットマン・ビギンズ』でレイチェル・ドーズ役を演じたケイティー・ホームズは、『バットマン』に別れを告げました。その背景には、クライム・コメディーの『マッド・マネー(原題)』 へのオファーがあったからだと言われています。主演のダイアン・キートンとクイーン・ラティファとの共演で、その人気にあやかろうとしたようです。 ですが、アメリカの映画レビューサイト、ロッテン・トマトで22%の低評価を得て、興行収入は260万ドル、日本円にして、およそ2億5千万円とう結果に終わりました。ちなみに、『ダークナイト』の興行収入は、約1600万ドル、日本円にして、およそ16億円でした。

14:遊び心溢れる、細かい演出

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作品内に出てくる車のナンバープレートは、撮影現場であったイリノイ州の物だと思われていました。ですが、実際は、架空の街ゴッサム・シティーのナンバープレートを映画スタッフが作ったのです。それは、シカゴでの撮影中に、予期せず画面に映り込んでしまうことを考慮したからだと言われています。

15:ヒース自ら撮影・監督したシーン

It's not about the money....#Joker #HeathLedger #TheDarkKnight

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『バットマン』の第一話でジョーカーは、ゴッサム市民にラジオを通して殺人予告を宣言しています。一方、『ダークナイト』では、現代らしくホームビデオのカメラで警告ビデオを撮影し、ゴッサム市のテレビ局に送り付けていました。 実はこの警告ビデオのシーンは、ヒース自らハンディーカメラを取って撮影し、監督までこなしていたのです。この作品の撮影クルーだった、ウォーリー・フィスターがライトやマイクなどのセットをして、”後は任せた”と言ってヒースに託しました。それほど、ヒースに才能と信頼があったということでしょう。

その結果、ノーラン監督も大満足な映像の仕上がりでした。特に、ニュースリポーターのマイク・エンゲルを逆さまに吊るしたシーンは、ノーラン監督不在でもヒースになら任せられると絶賛したそうです。 そこには、生前、ヒースがディレクターとしてデビューしたいと考えていて事がありました。ノーラン監督もヒースに、ジョーカーの警告シーンを任せるつもりでいたようです。ですが、悲劇にもヒースは、志半ばでこの世を去ってしまいます。

16:バット・スーツは進化している

バットマン役のクリスチャン・ベールが、バットマンスーツの改良を一番喜んでいたのかもしれません。なぜなら、『バットマン・ビギンズ』で着ていたバットスーツは、固く動きにくかったからです。 それだけではありません。その固いスーツのせいで、クリスチャンは酷い頭痛や閉所恐怖症にまで悩まされていました。そんな事もあり、バットスーツは、柔軟性のあるファイバーを使用し、動きやすく進化したのです。見た目にも美しく、生まれ変わっています。

17:バットマン市からの告訴

This suit still looks cool even though I kind of prefer the suit in Batman Begins. #TheDarkKnight

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トルコには、バットマンという地名が実在します。当時のバットマン市長、フセイン・カルカンは、ワーナー・ブラザーズとクリストファー・ノーラン監督を相手に訴訟を起こしました。 市長曰く、”バットマンは世界に1つしか存在しない”と強気で、”アメリカのプロデューサー達は、我々に無断で名前を使った”と主張したのです。さらに、バットマン市の犯罪率が上がったのは、映画のせいだと非難しました。ですが、その後、不起訴となったとのことです。

18:娘の名前がユニフォームに

Joker Nurse was so funny to see. ???? #TheDarkKnight #HeathLedger #Joker

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ジョーカーが、病院で看護婦の制服を着ていたシーンです。 良く見ると、ナース服の名札には”マティルダ”の文字があります。それは、ヒース・レジャーの実の娘と同じ名前だということ。これも、もう一度、見たくなる”仕掛け”なのでしょうか。

19:ジョーカーからの爆弾ケーキ?

ラブ ケーキ

映画のキャンペーン中に発生したトラブルがあったのです。映画が公開される前、ジョーカーからとされるケーキが各所に発送されました。そのケーキの中には携帯が仕込まれ、バイブ機能の振動で揺れたり、ケーキからワイヤーが飛び出ていたようです。それは、まさしく爆弾そのものに見えました。 あるテレビ局にもそのケーキが届き、テロリストの仕業だと思われ、ビルから全員避難したほどでした。どれだけ『ダークナイト』の公開が期待されていたかが、分かるハプニングです

20:ノーラン監督作品で珍しくカットされたシーン

Now we're talking! #Joker #HeathLedger #TheDarkKnight

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他の監督とは違い、ノーラン監督はカットシーンをDVD特典には入れません。一番の理由は、ノーラン監督は『ダークナイト』の脚本に関しては、細部に渡って綿密に作っていたからです。 ですから、作品内のどのシーンも、セリフ一語一句も不要なところはないはず。そんな完璧な脚本を書いたノーラン監督でも、たった1シーンだけカットしました。そのシーンは、ブルースのパーティーに乱入した後、ジョーカーが車で追跡されるシーンでした。 ただ、そのシーンは台本には書いてあるのですが、そのシーンが何故カットされたかの説明はどこにもありません。有力な見解として、そのシーンを最初から撮影していなかったのではないかと言われています。どちらにしろ、ノーランの”汚点”とも言えるカットシーンは、公にはしたくなかったのでしょう。