2019年6月7日更新

映画『ジョーカー』が傑作の予感 ホアキン・フェニックスは狂気の道化をどう演じる?【あらすじ・キャスト】

ホアキン・フェニックス『ジョーカー』
©️Supplied by LMK/zetaimage

バットマンの宿敵ジョーカー、その単独映画の製作が進行中です。謎に満ちたスーパーヴィランのオリジンを描く『ジョーカー』は、いったいどんな作品になっているのでしょうか。あらすじやキャストなど、本作の最新情報をお伝えします。

あのスーパーヴィランの単独映画『ジョーカー』が公開へ

バットマンの宿敵ジョーカー。コミック時代から多くのファンを獲得し、バットマンの物語には欠かせないキャラクターです。これまでのバットマン映画にもたびたび登場し、スーパーパワーは一切持たないにもかかわらず、バットマンと表裏一体の存在として強烈な印象を残してきました。 そんなジョーカーの単独映画『ジョーカー』が、2019年10月に公開されます。 ホアキン・フェニックス主演、トッド・フィリップス監督で期待が高まる本作。今回はそのあらすじやキャスト、DC映画の中での位置づけなどを紹介しましょう。

これまでのDC映画とのつながりはある?あらすじや作風を紹介

『ジョーカー』のあらすじ

本作はコミックでも様々なパターンが存在し、謎に包まれていたジョーカーのオリジンを描く作品となっています。公式に発表されているあらすじは「コメディアンになれなかった男が、狂気に陥りサイコパス的な殺人者となる」というもの。予告編を見てみると、映像作品ではこれまで描かれてこなかったジョーカー誕生にまつわる苦悩と悲惨な日々が描かれているようです。 1981年。コメディアンを目指すもなかなか芽が出ないアーサー・フレック。ピエロ姿で看板持ちの仕事をしていた彼は、ある日通行人に看板を奪われ、路地裏で暴行を受けてしまいます。「おかしいのは僕だけか。それとも世の中が狂っているのか」。次第に怒りと狂気を深めていくその男は、どうやって“犯罪界の道化王子”ジョーカーになっていったのでしょうか。

これまでのDC映画との関連は無し

スーサイドスクワッド、ジョーカー、ジャレッド・レト
©Supplied by LMK

2008年からマーベルがすべての映画作品をユニバースでつなげて成功をおさめた一方、DCは今後ユニバースのつながりを意識しない方針を発表しています。 つまり本作はこれまでの『ジャスティス・リーグ』や『ワンダーウーマン』、『アクアマン』、『シャザム!』といった作品とは無関係なものになるということ。もちろん、本作のジョーカーは『スーサイド・スクワッド』でジャレッド・レトが演じたジョーカーとは別人、ということになります。

DC映画特有のリアリティのある作風に回帰

『アクアマン』(2018)や『シャザム!』(2019)などで、近年エンターテインメント性の高い路線を確率してきたDCコミック映画ですが、本作は久しぶりにシリアス路線に回帰するとのこと。1980年代を舞台に、ひとりの孤独な青年が狂気の“犯罪アーティスト”に変貌するまでの過程を描きます。 本作はマーティン・スコセッシ監督の『キング・オブ・コメディ』(1982)から影響を受けており、「社会から疎外された男をリアルな人物描写で」描く作品になるようです。

ジョーカー/アーサーを演じるのはホアキン・フェニックス

ホアキン・フェニックス
©Adriana M. Barraza/WENN.com

「ジョーカー」で、のちに“犯罪界の道化王子”へと変貌を遂げる売れないコメディアン、アーサー・フレックを演じるのは、『ザ・マスター』(2012)や『her/世界でひとつの彼女』(2013)などのホアキン・フェニックス。 予告編ではアーサーの痩せた弱々しい姿や怒りを蓄積させているような様子がうかがえます。ジョーカーとなった彼の姿、そして甲高い笑い声は明らかな狂気をはらんでいます。 本作では『ダークナイト』のヒース・レジャーにつづいて、ジョーカーの顔がメイクであることが明確になっています。しかも今回はよりピエロに近く、目の周りの模様と大きくオーバーに描いた唇も特徴的。これまで多くの名優がジョーカーを演じてきましたが、ホアキン・フェニックス版は格段に不気味です。

自身の代表作とも関連性が?ロバート・デ・ニーロがTV司会者マーリー役で出演

ロバート・デ・ニーロ
WENN.com

本作には名優ロバート・デ・ニーロがマーリー・フランクリンという役で出演します。彼はTV番組の司会者です。予告編ではどうやら彼の番組にジョーカー、もしくはアーサーが出演していると思われるシーンが見られました。 前述の通り本作に影響を与えた『キング・オブ・コメディ』は、売れないコメディアン、ルパート・パプキンが有名コメディアンを熱狂的なファンから救ったことから彼とコネを取り付け、自分はスターになったと思い込んでしまう、という作品です。 IndieWireによれば、デ・ニーロは本作に『キング・オブ・コメディ』オマージュが含まれることを認めており、また同作で演じたパプキンと今回のフランクリン役には共通点があると語っています。

幼きブルース・ウェインも登場 その他のキャストを紹介

ザジー・ビーツ/ソフィー・デュモンド

ザジー・ビーツ
©Stephen Smith/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

『デッドプール2』(2018)でドミノを演じたザジー・ビーツは、本作でアーサーが興味を寄せるシングルマザー、ソフィー・デュモンドを演じます。 アーサーと恋愛関係になるのかどうかはわかりませんが、重要なキャラクターになりそうです。

フランセス・コンロイ/ペニー・フレック

フランセス・コンロイ
©️FayesVision/WENN.com/zetaimage

テレビドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズなどで知られるフランセス・コンロイは、アーサーの母であるペニー・フレックを演じます。 コメディアンを目指すアーサーが、病気の彼女のために故郷のゴッサムシティに帰ってくるところから物語がスタートする様子。予告編では仲のいい母子の様子が映し出されています。

ブレット・カレン/トーマス・ウェイン

ブレット・カレン
© PNP/ WENN.com

ブルース・ウェインの父トーマス・ウェインを演じるのは、数多くのドラマや映画に出演しているブレット・カレンです。 予告編ではテレビで覆面の犯罪者を糾弾する彼をアーサーが見ている描写があり、ティム・バートン版『バットマン』のように、トーマスの死にジョーカーが関わっているのかもしれません。

ダンテ・ペレイラ・オルソン/ブルース・ウェイン

本作には幼いころのブルース・ウェイン、のちのバットマンが登場。彼を演じるダンテ・ペレイラ・オルソンは、2018年の映画『ビューティフル・デイ』でホアキン・フェニックスが演じたジョーの幼少期を演じています。その他にはテレビシリーズ『HAPPY!』(2017〜2018)などにも出演。 幼いブルースはアーサー/ジョーカーに会ったことがある様子。彼に無理やり口角を上げられるシーンは、父トーマスとなにか関係があるのでしょうか。

ダグラス・ホッジ/アルフレッド・ペニーワース

ダグラス・ホッジ
©️Joseph Marzullo/WENN.com/zetaimage

ウェイン家に代々仕える執事アルフレッド・ペニーワースも登場。本作では映画『レッド・スパロウ』(2018)などのダグラス・ホッジが演じます。 多くの人がイメージするであろうアルフレッドよりも若いので、そういった意味でも楽しみですね。

監督は「ハングオーバー!」シリーズのトッド・フィリップス

トッド・フィリップス
©️WENN/zetaimage

「ジョーカー」の監督を務めるのは、映画「ハングオーバー!」シリーズのトッド・フィリップスです。多くのコメディ作品で成功をおさめてきたフィリップスの起用は意外かもしれませんが、実は彼は、もともとドキュメンタリー監督としてキャリアをスタートさせています。 近年フィリップスはこれまでの作品とは違うジャンルへの挑戦に興味を示していたことから、本作の監督に就任したのだとか。フィリップスは『8 Mile』(2002)や『ザ・ファイター』(2010)などのスコット・シルヴァーとともに共同脚本も務めています。

映画『ジョーカー』は2019年10月4日公開

これまで謎に包まれていたジョーカーのオリジンを描くということで、注目が集まっている『ジョーカー』。ホアキン・フェニックス演じるジョーカーのビジュアルや予告編が公開され、ファンの期待も最高潮に高まっています。 さまざまな噂や憶測が飛び交うなか、監督のトッド・フィリップスは「これまで決定的なオリジンが存在しなかったキャラクターのオリジンを描く際に期待されるべきものになっていると思う」と自信をのぞかせています。 DCユニバースからは独立した作品となる本作。今後のDC映画の行方をうらなう作品になることは間違いなさそうですね。 期待作『ジョーカー』は、2019年10月4日公開です。