2020年7月3日更新

ノーラン新作映画『TENET テネット』はジャンルを超越した作品に?【あらすじ・キャスト】

『テネット』ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン
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現代の巨匠、ヒットメーカーとして知られる映画監督クリストファー・ノーランの新作『TENET テネット』が2020年9月に日本公開決定!映画ファンの期待を一身に集めるノーランの新作について、最新情報をお伝えします。

目次

クリストファー・ノーランの新作映画『TENET テネット』最新情報を紹介

アメコミヒーロー・バットマンを描いた「ダークナイト」シリーズをはじめ、『インセプション』(2010)、『インターステラー』(2014)などヒット作を連発するクリストファー・ノーラン。そんな彼の新作映画『TENET テネット』が、2020年9月18日に日本公開となります。 “革新的なブロックバスター映画”、“ジャンルを超越した作品”、“映画の限界に挑んだ”など、わくわくするようなコメントが寄せられている本作は、いったいどんなものになっているのでしょうか。 あらすじやキャスト、見どころを紹介します!

時空を超えて第三次世界大戦を阻止!?『TENET テネット』のあらすじ

『テネット』SATOR式
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タイトルの「テネット(TENET)」は「主義」、「心情」、「原則」という意味ですが、その言葉こそが本作の最大の謎であり、鍵であると言われています。 実はこれは、「SATOR式」と呼ばれる1世紀中頃に確認されているラテン語の回文と関係があるのでは?とネット上で騒がれています。前から読んでも、後ろから読んでも「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS(農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする)」と読めcるこの回文は、正方形の方陣にセットすると四方から同様に読むことができるのです。 さらに、中央の「TENET」だけは上下左右のどこから読んでも同じように読めるようになっています。本作でこの最大の謎が明かされるとき、観客は新たな衝撃を受けるでしょう。 主人公に課せられたミッションは、人類がずっと信じ続けてきた現在から未来に進む「時間のルール」から脱出すること。そして時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止めるというものでした。ミッションのキーワードは「TENET(テネット)」。突然、国家を揺るがす巨大な任務に巻き込まれた名もなき男は、任務を遂行する事が出来るのでしょうか!? 出演者のアーロン・テイラー=ジョンソンは本作について、「SFのコンセプトの限界を拡張しようとしている」と語り、ロバート・パティンソンは「長年見てきたなかで、いちばんクレイジーな作品」と評しています。

気になるキャストを紹介 ジョン・デヴィッド・ワシントンが主演を務める

ジョン・デヴィッド・ワシントン

ジョン・デヴィッド・ワシントン『TENET テネット』
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本作で主演を務めるのは、2018年の『ブラック・クランズマン』で注目を集めたジョン・デヴィッド・ワシントン。彼は、突然時空を超えた重大な任務を任せられる国際スパイを演じます。 元アメリカン・フットボール選手という経歴を持つ彼について、ノーランは「ものすごく才能のある俳優で、身体能力もすばらしい」と絶賛。「アスリートだから、みんな彼の動きについていくのに必死だった。車やヘリコプターなど、いろいろな乗り物に乗って彼を追いかけていた」とも語っています。

ロバート・パティンソン

ロバート・パティンソン
©Brian To/WENN.com

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)のセドリック・ディゴリー役で注目を集め、「トワイライト」シリーズで爆発的な人気を獲得したロバート・パティンソンも本作に出演。彼が演じるのは、ワシントンの相棒となるスパイです。 ノーラン作品への出演は本作が初となるパティンソン。2021年には主演を務める『ザ・バットマン(原題)』が公開予定となっています。

エリザベス・デビッキ

エリザベス・デビッキ
© 2016 AMC Network Entertainment

エリザベス・デビッキは、『コードネームU.N.C.L.E.』(2015年)や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)などへの出演で知られています。本作での役割は2020年7月現在不明。主演のワシントンが運転する車の後部座席で、叫んでいる様子が予告編に写っています。 本作以降は、声の出演を務める『ピーター・ラビット2/バーナバスの誘惑』が、2021年に公開予定です。

ディンプル・カパディア

ディンプル・カパディアはインドのベテラン女優です。1973年、16歳のときにロマンティック・ミュージカル映画『ボビー』で主演デビューを果たした彼女は、その同じ年に俳優ラジェッシュ・カーンと結婚し、女優を引退しましたが、1984年に復帰。2019年現在に至るまで幅広いジャンルの作品で活躍しています。 インドでは数々の受賞歴を誇る名女優として知られています。

アーロン・テイラー=ジョンソン

アーロン・テイラー=ジョンソン
©PHIL McCARTEN/UPI/Newscom/Zeta Image

「キック・アス」シリーズや『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)などへの出演で知られるアーロン・テイラー=ジョンソンは、2016年の『ノクターナル・アニマルズ』ではゴールデングローブ賞助演男優賞も受賞した実力派。 以前からノーランのファンだったという彼は、本作への出演を熱望し、撮影ではすばらしい時間を過ごしたと米Colliderに語っています。

クレマンス・ポエジー

クレマンス・ポエジー
© Avalon.red/zetaimage

「ハリー・ポッター」シリーズのフラー・デラクール役で一躍注目を集めたクレマンス・ポエジーは、フランス出身の女優です。本作に出演するロバート・パティンソンとは、『ハリー・ポッター 炎のゴブレット』で共演しました。 予告編では、研究員のような白衣姿で登場。彼女の役柄は不明ですが、ワシントン演じるスパイに任務内容を説明しているように見えます。 いったい本作でどのような役割を担うのか、気になりますね。

ケネス・ブラナー

ケネス・ブラナー
©Dennis Van Tine/Future Image/WENN.com/zetaimage

前作『ダンケルク』(2017年)につづき、ノーラン作品への参加となるケネス・ブラナー。 イギリスを代表する名優である彼の主な出演作には、『ヘンリー五世』(1989年)や『マリリン7日間の恋』(2011年)などがあり、後者ではアカデミー賞助演男優賞にノミネート。また、『マイティ・ソー』(2011年)や『シンデレラ』(2015年)などの監督としても知られています。

マイケル・ケイン

マイケル・ケイン
Daniel Deme/WENN.com

2005年の『バットマン ビギンズ』以降、ノーラン作品の常連として知られるマイケル・ケインは、本作にも出演します。 『ハンナとその姉妹』(1986年)と『サイダーハウス・ルール』(2000年)で2度アカデミー賞助演男優賞を受賞。シリアスからコメディまで演技の幅が広く、イギリスが誇る名優のひとりですが、出演作を選ばないことでも知られています。 本作ではどんな役柄を演じてくれるのか、楽しみですね。

映画「テネット」の見どころはここだ!

初期作『メメント』を彷彿とさせる“時間逆行”のストーリー?

メメント、ガイ・ピアース
©IFC Films/zetaimage

本作は「国際スパイが世界を股にかける大作アクション」で、「革新的なブロックバスター映画」であり、「世界をめぐる冒険映画」、そして「時間の連続性」を巡る物語といわれています。 「時間の連続性」と聞くと、ノーランのファンは彼の初期作『メメント』(2000年)を思い出すのではないでしょうか。本作の予告編でも、銃痕の残るガラスを見たロバート・パティンソンが「なにが起こったんだ?」と尋ねたのに対して、ワシントン演じる主人公が「これから起こる」と言い、謎の人物に襲われる映像があります。 ノーランのこれまでのキャリアのなかでも、最も野心的な作品といわれている本作。ストーリーの面でも期待が高まります。

もちろんIMAXカメラで撮影

ダンケルク
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

『ダークナイト』(2008年)以降、IMAXでの撮影を当たり前にしたクリストファー・ノーラン。前作『ダンケルク』は、ほぼ全編IMAXカメラで撮影という前代未聞の作品となりました。 ノーランのこだわりにより、本作ももちろんIMAXで撮影。映像の美しさ、画面の広さや明るさなど、監督が意図したとおりに上映できる劇場はいまだに多くはありませんが、カメラの性能に合わせて衣装やセットなどもディテールまで作り込まれていることがわかります。 本作でも、そうしたリアリティに注目してみるのもいいかもしれません。

「ダークナイト」ばりのド派手アクションも満載!

『TENET テネット』
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CGをあまり好まない映画監督として知られるクリストファー・ノーラン。彼のこだわりはアクションシーンでも発揮されます。 彼の代表作である『ダークナイト』(2008年)でも、トラックがひっくり返るシーンや病院が爆破されるシーンなど実際に撮影された危険なアクションシーンが存在します。 本作予告編でも、車が横転からもとに戻るシーン、破壊されたジャンボジェット機のパーツが戻っていくシーン、巨大な建物が爆破され残骸が飛び散るシーンが見られます。もちろんこれらもCGを使わず、実際に撮影した映像です。 本物だけが持つ迫力のアクションも、本作の見どころのひとつです。

映像職人クリストファー・ノーランのこだわり

超アナログ派!CGやグリーンバックは(極力)使わない

『インセプション』 (z)
©️Photofest/Warner Bros. Pictures

私生活でも携帯電話やインターネットを使わないことで知られるノーランは、映画づくりの際にもデジタル技術をほとんど使わないことでも有名です。 『ダークナイト』ではCGを使わず、本物のビルを1棟まるごと爆破。『インセプション』の廊下が回るシーンでは、回転するセットを組んで撮影。宇宙が舞台である『インターステラー』では、グリーンバックを使わず俳優や小道具を吊るすことで無重力を表現。さらに地球の映像の一部は、実際にジェット機にIMAXカメラをつけて撮影。『ダンケルク』の兵士が集まるシーンでは、大勢のエキストラに加えて描き割りを使うなど、常にアナログな手法を用いてリアルな映像を作り出してきました。 どれも予算が潤沢だからできることかもしれませんが、デジタルでないリアルな映像への強いこだわりを感じさせます。 米Entertainment Weeklyによれば、「テネット」では世界7ヶ国のあちこちで大規模なアクションの撮影をしたとのこと。本作でも、観客の想像を超える映像を見せてくれるのではないでしょうか。

IMAX大好き!長編劇映画で初めてIMAXカメラを使用した映画監督

ダークナイト,バットマン
©WARNER BROS

リアルな映像にこだわるノーランは、世界で初めてIMAXで長編劇映画を製作した映画監督でもあります。その際、当時は世界に4台しかなく、約50万ドルもしたIMAXカメラをカーチェイスのシーンでひとつ壊したとか。 IMAXは通常の35mmフィルムの約4倍となる画面面積70mmの大画面が特徴。そのため映像の鮮明さや画面の明るさ、撮影範囲の広さ、音響の良さ、3D作品での立体感など、その差は歴然です。映像そのものへのこだわりが強いノーランが、IMAXを愛用するのは当然でしょう。 もちろん「テネット」でもIMAXカメラを使用しています。

IMAXにこだわるもうひとつの理由「観客に家から出る理由を与えなくては」

クリストファー・ノーラン
©2017 Warner Bros. All Rights Reserved.

映像ストリーミングサービスが普及してきている昨今、映画監督のなかにはそれを肯定的には捉えていない人もいます。 ノーランは、2019年3月の英国映画館連盟の会議にビデオスピーチで登場。経済がどうであろうと、コストを省く必要があろうと、ショーマンシップは絶対に忘れたくないと宣言したうえで、自身の幼少期の体験を踏まえて、映画館で作品を鑑賞することの重要性を語りました。 映画館で映画を観る体験自体にワクワクしたというノーランは「特に古びていないのはスクリーンのスケールやサイズの記憶です。現実よりも大きな人や風景を観て、ときに圧倒され、夢中になり、興味をひかれました」としています。 また、現代の映画製作に関わる者たちには「観客に家から出る理由を与えなくてはならない。映画館の巨大なキャンバスを使う責任がある」とそのプレッシャーも語りました。

ノーラン期待の新作『TENET テネット』は2020年9月18日公開

世界中の注目を集めるクリストファー・ノーランの新作『TENET テネット』。本作は、2020年9月18日に日本公開されることが決定しています。 キャストやコンセプトは明かされたものの、いまだ謎に包まれた本作。続報や公開を楽しみに待ちましょう!