『ブラックアダム』のあらすじを結末までネタバレ解説!エンドロール後に登場した驚きのキャラとは!?
DCコミック随一のアンチヒーローを主人公とした映画『ブラックアダム』。日本では2022年12月2日から公開されている本作は、ロック様ことドウェイン・ジョンソンが主演を務めたことでも注目を集めています。 ダークな雰囲気がありながらも、ド派手なアクションや笑えるシーンも満載。この記事では、そんな『ブラックアダム』のあらすじからエンドクレジット、キャラクター情報、解説までネタバレありで紹介していきます! この記事には、『ブラックアダム』の結末までのネタバレが含まれます。未鑑賞の方はご注意ください。
映画『ブラックアダム』の概要
タイトル | 『ブラックアダム』 |
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公開日 | 2022年12月2日 |
上映時間 | 124分 |
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
キャスト | ドウェイン・ジョンソン , ピアース・ブロスナン , オルディス・ホッジ |
映画『ブラックアダム』のあらすじは?
かつて古代エジプトで“呪われた力”を手に入れた破壊神ブラックアダム。5000年の眠りから目覚めた彼は、現代の地球で破壊の限りを尽くします。 そんな彼を人類の敵と見なし立ち向かうのは、ヒーローチーム「ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)」。果たしてブラックアダムは本当に人類の敵なのか?彼が現代に蘇った本当の理由とは?
映画『ブラックアダム』のネタバレなし感想・評価
今までのDCコミック映画で一番面白い!笑いもやりすぎず、思ってたより多かったアクションシーンもよくできていた。ストーリー展開はもう少し奥深い方がよかったかも。
アクションもストーリーも最高。ドウェイン・ジョンソンがスーパーヒーローの世界にやって来てくれて本当に良かった。
アメコミ原作の映画シリーズとしてマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品と比較されがちなDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)作品。そのダークさからDC映画を見るか迷っている人も多いのではないでしょうか。 さっそく映画を観た人からは適度に笑いの要素も取り入れ、アクションシーンも派手だと高評価が集まっています。一方で、ストーリーやキャラクターの解像度という点で、物足りなさを感じた人もいるようです。
映画『ブラックアダム』のネタバレあらすじ
【起】ブラックアダム復活
5000年前の事件
アン=コット王の支配下にある5000年前のカンダック。王は身につける者に大きな力を与えるといわれる「サバックの冠」を作るため、奴隷たちにその材料となる魔法の結晶「エテルニウム」を探す過酷な労働を強いていました。 ある日、ついにある奴隷がエテルニウムを発見しますが、兵士たちは彼を惨殺。それを目の当たりにした少年は兵士からエテルニウムを奪い、奴隷を率いて反乱を起こしました。しかし彼はすぐに捕まり、斬首刑に処されることに。その瞬間、少年は異世界でシャザムの力を与えられ、カンダックの英雄テス・アダムに変身すると、アン=コット王を殺し、その支配を終わらせます。 ところが英雄は、そのまま消息を絶ってしまいました。
ブラックアダムが現代に再臨
事件から5000年後、現代のカンダックは、ギャングによって軍事支配されていました。その街にやって来た考古学者のアドリアナ・トマズは、弟のカリム、助手のサミールとイシュマエルの協力を得て、山に隠されていた遺跡から、サバックの冠を発見します。 しかし彼らを尾行していたギャングによって、サミールは殺されてしまいました。アドリアナはギャングに降伏する素振りを見せますが、そのとき足元に刻まれていた呪文「シャザム」を唱えたことで、アダムが現代に復活します。 アダムがギャングを一掃しているすきにアドリアナは脱出に成功。彼はギャングの1人が撃ち込んだエテルニウムロケットをキャッチしますが、その爆発で気を失ってしていまいました。
【承】ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ登場!
カンダックの暗い実情
アドリアナの息子アモンの部屋で目覚めたアダム。 アモンによると、現在のカンダックはギャングの支配下にあるとのこと。彼は再び英雄が現れたことを広めたいと言いますが、アダムは興味がなさそうに部屋を出ていきます。彼を追いかけたアモンは、ギャングに捕まり殺されかけますが、アダムが彼を助けました。 そのころ遺跡での事件を知った政府高官のアマンダ・ウォーラーは、ヒーローチーム「ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)」の面々に、アダムを拘束するよう連絡します。
ブラックアダムとJSAが対決
アダムの殺戮を止めるため、ドクター・フェイトとホークマンが彼の前に立ちふさがります。フェイトが幻覚を見せ、ホークマンは自由に空を飛び回りながらアダムを攻撃。サイクロンは風を操り、アトムスマッシャーは巨大化してアダムに強烈な一撃をくらわせ動きを封じることに成功しました。 しかしアダムはすぐに立ち上がり、アトムスマッシャーを殴って気絶させます。すると民衆が集まり、「英雄万歳!」とアダムが復活したことを祝福しました。しかしアダムはこれに困惑し、遺跡となったアン=コット王の宮殿に逃げ込みます。
【転】サバックの冠を巡る争い
イシュマエルの裏切り
母から冠を託されたアモンが部屋に戻ってくると、イシュマエルが兵士を連れて待ち構えていました。彼はアモンを捕まえ、バイクで逃走。彼を取り逃したアダムは、アドリアナの家に戻ります。 ホークマンが捕まえたギャングから情報を聞き出したアダム。彼はアモンが部屋に隠していた冠を発見し、ホークマンとともにイシュマエルと戦うことに。 彼らがイシュマエルのアジトにたどり着くと、イシュマエルは自分がアン=コット王の子孫であることを明かし、アドリアナに息子を助けたければ冠をよこせと要求。アドリアナは従いますが、イシュマエルはアモンを撃ちます。 アダムが高速移動し、間一髪のところでアモンを救出。しかし彼は怒りのあまり再びコントロールを失い、周囲を巻き込む大爆発を起こしてしまいます。フェイトたちがアドリアナとアモンを守りましたが、アダムはその場を立ち去ります。イシュマエルは冠を持ったまま焼死していました。
ブラックアダムの本当のオリジン
街に大きな被害をもたらした罪悪感に苛まれ、再び宮殿に逃げ込んだアダム。そこで、イシュマエルが死の直前に口にした「ハルート」という人物についてホークマンに訊かれます。彼はそこで、5000年前の事件の真相を明かします。 カンダックの本当の英雄はアダムの息子ハルートだったこと、最初にシャザムの力を授かったのは息子だったこと。ハルートの力を知った王の部下たちは、彼の母親を殺し、父アダムに致命傷を負わせました。ハルートがアダムを蘇らせるためにシャザムの力を与えたところを狙い、無力な少年となった彼を殺したのです。 目の前で息子を殺されたアダムは、怒りに任せて王の部下を殺し尽くします。その後、魔術師に呼び出された彼は、シャザムの力にふさわしくないと判断され、投獄されました。 話し終えたアダムは呪文を唱えて無力な人間の姿に戻り、フェイトとホークマンに投降します。
【結末】万事解決と思いきや驚きの最後が!
イシュマエルとの最終決戦
アダムを「タスクフォースX」の基地に幽閉した直後、ドクター・フェイトは不吉な予知夢を見ます。サバックの冠を手に入れたイシュマエルはわざとアダムに自分を殺させ、冥界の英雄サバックとして生まれ変わり、世界を滅亡させるという夢です。 予知夢通り、イシュマエルがサバックとして復活したのを察知したJSAは彼を迎え撃ちますが、その強大な力に歯が立ちません。フェイトはホークマン、サイクロン、アトムスマッシャーが遺跡に入らないよう魔法をかけると、1人でサバックに立ち向かいながら、アダムに再び世界を救ってほしいと念を送りました。 必死の抵抗もむなしく、ドクター・フェイトはサバックに殺されてしまいます。しかし、彼の念のおかげで目を覚ましたアダムは脱出に成功。しかし水中で気を失ってしまいます。すると彼の夢に死んだはずの息子ハサートと妻が現れました。アダムは神々が再び家族に会わせてくれたと感謝し、変身して戦いに向かいます。 サバックの強さに苦戦を強いられるアダム。間一髪、フェイトのヘルメットを手にしたホークマンがサバックに幻覚を見せて動きを封じ、アダムがとどめを刺しました。
ブラックアダムがカンダックの守護者に
見事にサバックを倒したアダムは、ホークマンとも和解します。 民衆から「英雄万歳!」の声があがるなか、アダムは玉座を破壊し、王でもヒーローでもなく、カンダックの守護者になると宣言しました。
映画『ブラックアダム』のエンドクレジットを解説!
エンドクレジットで、アマンダ・ウォーラーと通信中に言い争いをするブラックアダム。彼女の警告に対して彼は、「この世界に俺を止められる人間はいない」と言いますが、アマンダは「地球外の人にはできる」と反論しました。 それを聞いたブラックアダムが通信機を破壊すると、砂埃のなかからスーパーマンが登場。彼は「ブラックアダム、話をしよう」と言い、映画は幕を閉じます。 コミックでスーパーマンがブラックアダムと対峙するときは、たいていシャザムとチームを組んでいます。彼らは対立していますが、ブラックアダムとスーパーマンの直接的な関係はあまりないと言えるでしょう。 しかし本作のエンドロール後のシーンから、今後DCUでブラックアダムとスーパーマンの対決が見られる可能性は高そうです。
映画『ブラックアダム』に登場したキャラクターを解説!
ブラックアダム
本名 | テス・アダム |
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正体 | 古代エジプトの王子 |
力を手に入れた経緯 | 魔術師シャザムから授かった |
変身呪文 | 「シャザム(SHAZAM)!」 |
蛮族アイバックに侵略され、滅亡しかけていた古代エジプトの小国カーンダックに住むテス・アダムは、魔術師たちから選ばれ、強大な力を与えられます。彼は与えられた力でアイバックを皆殺しにし、国に平和を取り戻しました。しかし彼は民から英雄として讃えられる一方で、魔術師たちは彼を危険視し封印してしまいます。 現代に蘇った彼は、JSAの4人を圧倒する戦いを見せました。
ブラックアダムの強さ・能力
ブラックアダムは驚異的な怪力で、飛行することもできます。また超人的な聴力の持ち主で、高い知性を誇る人物。さらにヒーリングファクター(治癒能力)を持っているため不死身で、魔法を使うことも可能です。 魔術師から6人の神の力を授けられたブラックアダムの変身呪文“SHAZAM”は、古代エジプトの神々の名前の頭文字をつなげたもの。シュー(S)のスタミナ、ホルス(H)の俊敏性、アモン(A)の剛力、ジェフティ(Z)の知力、アトン(A)の神力、メヘン(M)の勇気を意味しています。
ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ
DCコミックで最初のヒーローチーム、ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)が『ブラックアダム』に登場するようです。1960年代以降は、DCコミックのユニバースの1つである「アース2」を代表するヒーローチームとして、「アース1」のジャスティス・リーグと協力体制にあります。 過去にはスーパーマンやバットマン、そしてシャザムも在籍していました。映画ではブラックアダムと対立します。 彼らを派遣したアマンダ・ウォーラーは、DCUではおなじみの人物。冷徹で目的のためには手段を選ばない性格で、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)やドラマ『ピースメイカー』(2022年)にも登場しています。
ホークマン
ホークマンことカーター・ホールは、JSAのリーダーで、世界平和のために戦い、いかなる悪も許さないヒーローです。重力を無効化するスーツを着用し、驚異の飛行・回復能力の持ち主。性格は少し短気で抜けているところも。 映画ではヒーローの在り方をめぐってブラックアダムと正面から対立し、殴り合いのケンカにまで発展する場面も。しかし最終的にはサバックを倒すために共闘し、和解しました。
ドクター・フェイト
ドクター・フェイトことケント・ネルソンは、JSAの創立メンバー。ヘルメットをかぶることで、心優しい学者から魔術師に変身します。分身術や瞬間移動、未来を見ることを得意としています。 映画本編では、アダムの過去を知り彼の善良さを認めたフェイト。最終的には、彼に世界を滅亡から救う戦いを託しました。
アトム・スマッシャー
アトム・スマッシャーことアルバート・“アル”・ロススタインは、20歳でJSAに加入したルーキーです。自身の分子構造を変化させて、超巨大化することができます。経験は乏しいですが、パワーと楽観的性格はチーム随一です。 巨大化したときにはアダムを圧倒することができましたが、もとの大きさに戻ると、すぐに殴られ気絶してしまいました。
サイクロン
サイクロンことマクシーン・ハンケルは、邪悪な科学者たちの実験により、心で嵐を操る能力を手に入れました。頭脳明晰で飛行能力も持つ、19歳の新人ヒーローです。
イシュマエル
考古学者アドリアナ・トマズの助手イシュマエルは、実はカンダックのかつての王アン=コットの子孫。彼はサバックの冠を手に入れるために暗躍します。しかしその本当の目的は、アダムに殺されたあと冥界の英雄サバックとして復活し、世界を滅亡させることでした。 サバックとして復活した彼はアダムと死闘を繰り広げます。しかし最終的には、ホークマンによって幻覚を見せられ、動けなくなったところでアダムがとどめを刺し、死亡しました。
アドリアナ・トマズ
(画像左) アドリアナ・トマズは、サバックの冠を探していた考古学者です。冠を発見したもののギャングに襲われた彼女は、そうとは知らず「シャザム」の呪文を唱え、アダムを現代に蘇らせます。
映画『ブラックアダム』の疑問を解説!
①ブラックアダムは結局ヒーローだったのか?
ブラックアダムのオリジンは、野蛮な民族アイバックの侵略を受け滅亡しかけていた小国カーンダックにあります。民を救うため、「カウンシル・オブ・エタニティ」と呼ばれる魔術師たちから力を授かったアダムは、アイバックを皆殺しにて国の平和を取り戻しました。 現代に蘇ったアダムは、アドリアナの息子アモンを救うなどヒーローらしいふるまいをしたかと思えば、街を破壊することを全く気にしていなかったり、民衆からの祝福に戸惑ったりという場面も。 自身の信じる正義のために行動し、人々の称賛を求めないブラックアダムは、やはりヒーローというよりもアンチヒーローだといえるでしょう。
②ブラックアダムの力の源、シャザムとは何なのか?
ブラックアダムに力を授けた魔術師の集団「カウンシル・オブ・エタニティ」は、のちにビリー・バットソンにも同じ力を与えました。そのためブラックアダムとビリーの変身後の姿シャザムのスーツはよく似ていて、能力もほぼ同じです。 違いはブラックアダムの力が古代エジプトの神々に由来しているのに対して、シャザムの力は古代ギリシャの神々に由来していることです。 映画『シャザム!』(2019年)では、主人公のビリー・バットソンが魔術師から力を授かるとき、魔術師が「以前は間違った者に力を与えてしまった」と、ブラックアダムのことをほのめかしていました。
ブラックアダムは今後のDC映画へ出演する?
2020年に行われたイベント「DCファンドーム」で、ブラックアダムを演じるドウェイン・ジョンソンは「(ブラックアダムの登場で)DCユニバースのヒエラルキーが変わる」と発言していました。このことから、ブラックアダムがほかのヒーローの映画に登場することが期待されています。 しかし『シャザム!』の続編『シャザム!〜神々の怒り〜』の監督デヴィッド・F・サンドバーグは、2021年の時点で同作へのブラックアダムの登場はないとし、「彼は自分の映画を待っています」と語っていました。 一方で数年前のインタビューでは、それぞれの単独映画の後にシャザムとブラックアダムが対決する映画の制作を示唆する発言もしています。その計画がまだ残っていれば、今後スクリーンで宿敵同士の戦いが見られるかもしれません。 また、これまでDCEUでスーパーマンを演じてきたヘンリー・カヴィルは、2022年10月25日に自身のInstagramでスーパーマン役への復帰を報告。ドウェイン・ジョンソンも、今後スーパーマンとブラックアダムは“間違いなく”戦うことになると断言しています。 スーパーマンとブラックアダムの対決はどんな作品になるのか、今から楽しみですね。
ブラックアダムを演じるのはロック様
単独映画でブラックアダムを演じるのは、「ワイルド・スピード」シリーズや「ジュマンジ」シリーズなどで大人気のドウェイン・ジョンソン。 彼はブラックアダム役を非常に気に入っている様子。2017年には、自身のYouTube公式チャンネルで「ブラックアダムはヴィランですが、ヒーローとして演じるとはどういうことですか?」というファンからの質問に「たしかに彼はヴィランとして扱われているけど、アンチヒーロー的側面もある」と回答しました。 さらに、ブラックアダムはスーパーマンと同等の力を持っていますが、スーパーマンが悪人を殺さずに法の裁きを受けさせるのに対して、ブラックアダムは相手を殺すと、そのアンチヒーローとしての側面を強調しました。 ドウェイン・ジョンソンは本作のキャスティングが発表されたときから、そのビジュアルがあまりにイメージにぴったりだったため、ファンから高い期待が寄せられていました。本人も企画の初期段階から関わっているので、思い入れもひとしおのようです。
DC映画『ブラックアダム』の他キャスト
ドクター・フェイト(ケント・ネルソン)役/ピアース・ブロスナン
ドクター・フェイトの演じるのは、「007」シリーズで5代目ジェームズ・ボンド役を務めたことなどでも知られるピアース・ブロスナン。彼はこの作品が自身初のヒーロー映画への出演となります。
日本版声優は田中秀幸
日本語版では、「007」シリーズなどで長年ブロスナンの吹替してきた田中秀幸が声を担当。 彼は今回の役について「歳を重ねる程に円熟味を増してくるピアース・ブロスナンですが、今作でも彼の魅力が存分に発揮されています」とコメントしています。
ホークマン(カーター・ホール)役/オルディス・ホッジ
ホークマンを演じるオルディス・ホッジは、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015年)や『ドリーム』(2016年)などへの出演で知られています。
日本版声優は杉村憲司
日本語版では『トップガン マーヴェリック』(2022年)のコヨーテ役など、幅広く活躍する杉村憲司が吹替を担当します。 彼はホークマンについて、「いわゆるヒーローというより、少し抜けてて、可愛らしい人という感じです。(中略)メリハリを意識して、楽しく演じさせていただきました。」と語っています。
アトム・スマッシャー(アルバート・“アル”・ロススタイン)役/ノア・センティネオ
アトム・スマッシャーを演じるのは、「好きだった君へのラブレター」シリーズや『パーフェクト・デート』(2019年)などで知られるノア・センティネオです。
日本版声優は榎木淳弥
日本語吹替版でアトム・スマッシャーを担当するのは、MCU「スパイダーマン」シリーズのスパイダーマン/ピーター・パーカー役などで知られる榎木淳弥です。 彼はアトム・スマッシャーについて、「ヒーローたちの中でも若く、少しノリが軽いのが特徴的な面白いキャラクターです」と語っています。
サイクロン(マクシーン・ハンケル)役/ クインテッサ・スウィンデル
サイクロンを演じるクインテッサ・スウィンデルは、ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』や2021年の映画『ヴォイジャー』などへの出演で知られています。
日本版声優は内田真礼
サイクロンの吹替を務めるのは、『トップガン マーヴェリック』のフェニックス役や『うる星やつら』の三宅しのぶ役などで知られる内田真礼。 彼女は本作について、「みなさんも心から楽しめるムービーです!ぜひご覧ください!」とコメントしています。
アドリアナ・トマズ役/サラ・シャヒ
(画像左) アドリアナ・トマズを演じるのは、ドラマ『Lの世界』や『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』などへの出演で知られるサラ・シャヒです。
日本版声優は坂本真綾
日本語版では、洋画ではナタリー・ポートマンやジェシカ・アルバなどの吹替を多く担当し、アニメ作品でも幅広く活躍している坂本真綾がアドリアナの声を担当します。
監督はジャウム・コレット=セラ
『ブラックアダム』監督を務めるのは、スペイン出身のジャウム・コレット=セラ。『エスター』(2009年)や『ロスト・バケーション』(2016年)など、ホラー・スリラー映画を多く手がけています。 2021年には、ドウェイン・ジョンソン主演のアドベンチャー映画『ジャングル・クルーズ』でもメガホンをとりました。
映画『ブラックアダム』の小ネタ・トリビア
ブラックアダムは『シャザム!』で初登場の予定だった!
ブラックアダムは当初、『シャザム!』にヴィランとして登場する予定で、主演よりも先に彼の出演が決定していました。 しかしその後、ブラックアダム役のドウェイン・ジョンソンが、シャザムとブラックアダムの2人を1本の映画に詰め込んで中途半端になるよりは、それぞれ単独映画を作る方がいいと主張。DCはこれを受け入れ、それぞれを主人公にした作品が別々に作られることになったのです。 この変更に伴って、『シャザム!』のヴィランはドクター・シヴァナになりました。
水中刑務所のある「タスクフォースX」はここでも登場していた!
『ブラックアダム』ではアダムが「タスクフォースX」の基地に連行されるシーンがあります。DC好きならこの「タスクフォースX」という単語を耳にしたことがあるのではないでしょうか。 実はこの「タスクフォースX」はスーサイド・スクワッドの正式名称で、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)やドラマ『ピースメイカー』(2022-) にも登場しているのです。 今後拡大していきそうなDCユニバースのなかで、今後も「タスクフォースX」が出てくるかもしれませんね。
マーベルの「ブラックパンサー2」に対してロック様がコメント!
アメリカでは10月21日に公開された『ブラックアダム』。興行収入は累計3億6,615万ドルを記録しました。 一方11月11日に公開された『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、公開から1週間で興収世界累計4億ドル、2週目には約5億4,630万ドルを記録。『ブラックアダム』のトータルを上回る結果に。 これを報じた記事にドウェイン・ジョンソンは自身のSNSで、2作を比べる必要はまったくないと反応。「ブラックアダムとJSAは数年前まで誰も聞いたこともなかった。ブラックパンサーは世界的に知られたブランドなんだから、比較対象にならないはずだ。俺たちのことはいいんだ。こっちは生まれたての赤ん坊を育てるんだから」とコメントしました。 ジョンソンは怒っているというわけではないようで、「ブラックパンサー2」1週目のロケットスタート時には「世界中のファンが喜んでいる。素晴らしい!」とコメントしていました。
映画『ブラックアダム』の曲は「マーダー・トゥ・エクセレンス」
『ブラックアダム』の特報では、ジェイ・Z&カニエ・ウェストの「マーダー・トゥ・エクセレンス」トレーラー・ヴァージョン・リミックスが使用されています。 この曲は、2011年8月にリリースされたジェイ・Zとカニエ・ウェストのコラボアルバム『ウォッチ・ザ・スローン』に収録されています。
原作コミックのあらすじをネタバレありで予習!
コミックでのブラックアダムが復讐者となった経緯は、少し複雑です。 前述の通り滅亡しかけていたカーンダックには、アイバックに奴隷としてひどい扱いを受けていたアモンという少年がいました。彼は伯父のアダムとともに、「カウンシル・オブ・エタニティ」という魔術師たちから「SHAZAM」の呪文を授けられます。 アモンはその呪文でアイバックを含むすべての人々を救おうとしますが、アダムはアイバックを殺すことで国を救おうとしていました。アモンを説得するのは不可能だと判断したアダムは、甥を殺してその力を奪い取ります。 人知を超えた神々の力を手に入れた彼は、漆黒の復讐者ブラックアダムとなり、アイバックを皆殺しにします。彼はカーンダックを解放し、英雄として崇められるようになりますが、魔術師たちは彼を危険視して封印してしまいました。 数千年後、封印を解かれたアダムは、自身を封印した魔術師たちの最後の生き残りであるウィザードに復讐を果たすことを誓います。
『ブラックアダム』は新DCUの幕開けに!アンチヒーローの活躍を目撃せよ!
ブラックアダムはシャザムの宿敵ではありますが、ただのヴィランとも言い切れないアンチヒーロー的な側面もあるキャラクターです。単独映画では、彼のオリジンや現代での活躍に注目! ドウェイン・ジョンソンのキャラクターのイメージにぴったりなビジュアルや、10年以上かけてじっくりと丁寧に制作が進められたことからも、強い意気込みが感じられる『ブラックアダム』。 DCUのゲームチャンジャーとなる本作は、2022年12月2日から全国で公開中です!