2019年3月27日更新

映画「バットマン」の実写シリーズ一覧 初心者はこの順番がオススメ!

ダークナイト,バットマン
©WARNER BROS

DCコミックのヒーローのなかでも、スーパーマンに並ぶ人気と知名度を誇るバットマン。もちろん実写映画も多数製作されています。今回は、バットマン初心者のみなさんのために、実写映画をどの順番で観るとバットマンというキャラクターがわかりやすいか提案します。

目次

「バットマン」映画はどの順番で観ればよい?

ダークナイトライジング,バットマン,ベイン
©WARNER BROS

数多くのアメコミヒーローの中でも、トップクラスの実写映画作品数を誇るバットマン。こんなにたくさんあると、どれから観ればいいか迷ってしまいますね。 そこで今回は、この順番で観ればバットマンがすっきり理解できる順番を紹介します。それぞれ個性の異なる監督によって、基本的にシリーズとして製作されている「バットマン」映画。少し混乱しそうですが、整理していきましょう。 また、番外編として初期作品やアニメ作品なども紹介します。

そもそも、バットマンってどういうヒーロー?

バットマンvsスーパーマン
© Warner Bros.

DCコミックス社の人気シリーズを原作に、アニメや実写でも大人気のバットマン。1940年代から映画も数多く製作されており、アメリカのみならず世界中で人気のキャラクターです。 まずは、バットマンとはどんなヒーローなのか、ポイントを押さえておきましょう。

努力と根性と財力で強くなったバットマン

スーパーヒーローとしては珍しく、バットマンはスーパーパワーを持たないキャラクターです。 のちにバットマンとして活躍することになるブルース・ウェインは、幼いころ目の前で強盗に両親を殺されてしまいます。犯人への復讐心から、ブルースは世界中を旅して格闘技などあらゆる“強さ”を身につけました。 生まれ育ったゴッサムシティに戻ってきたブルースは、コウモリをモチーフにしたスーツに身を包み、表の顔である実業家として築き上げた財産で、バットモービルを代表する数々のハイテク機器を開発。 そしバットマンとして街の悪人たちを懲らしめるようになったのです。

バットマンの誓い

バットマンは悪と戦うヒーローですが、基本的に人を殺さないという信条を貫いています。なので、彼は悪人にコウモリの焼印などを押して、最終的に警察が身柄を確保できるようにしているのです。 普通の人間でありながら、努力で手に入れた力と独自のポリシー、そしてテクノロジーで悪に立ち向かっていく姿が、多くのファンの心を捕らえています。

1. 大ヒットを記録したクリストファー・ノーラン監督版「ダークナイト」トリロジー

なぜ「ダークナイト」三部作を最初に観たほうがいいの?

ダークナイト,ジョーカー
©WARNER BROS

今ではヒーロー映画の第1作目はそのオリジンを描くのが普通になっていますが、その流れを作ったのは、このクリストファー・ノーランの「ダークナイト」三部作です。 それまでにも多くのバットマン映画が作られてきましたが、ブルース・ウェインがなぜ、どうやってバットマンになったのか、というオリジンを描いた作品はありませんでした。 バットマンというヒーローと彼の行動理念を理解するために、まずは「ダークナイト」三部作を公開順どおりに観ることをおすすめします。

シリアスな作風が特徴的な『バットマン ビギンズ』(2005)

2005年、クリストファー・ノーラン監督にによって新生バットマンが誕生しました。 クリスチャン・ベールはじめ、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、リーアム・ニーソン、モーガン・フリーマンといった豪華なキャストが勢ぞろいし、シリアスでリアルな作風が特徴的な作品となっています。また、その世界観が高く評価され、続編の製作が決定。結果として「ダークナイト3部作」の1作目となりました。

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ヒース・レジャーの怪演が癖になる!『ダークナイト』(2008)

3部作の2作目『ダークナイト』は前作に引き続き、監督はクリストファー・ノーラン、主演はクリスチャン・ベールが務めています。最凶のヴィラン・ジョーカーは、本作の撮影終了後に亡くなったヒース・レジャーが演じました。 バットマンの“不殺の誓い”を揺るがそうとするジョーカーの狂気は、観客を釘付けに。 本作は非常に評価が高く、アカデミー賞8部門にノミネート。音響編集賞と助演男優賞(ヒース・レジャー)を受賞しています。

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「ダークナイト」トリロジー完結編『ダークナイト ライジング』(2012)

クリストファー・ノーラン「ダークナイト」3部作完結編『ダークナイト ライジング』。主演も前2作同様クリスチャン・ベールが演じます。新キャラクターのアン・ハサウェイがキャットウーマンを演じ、ヴィランのベインをトム・ハーディが演じたことでも話題になりました。

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2. ザック・スナイダー監督のDCエクステンディッド・ユニバース版

DCEU作品を次に観るのはなぜ?

ジャスティス・リーグ
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DCEU(DCエクステンディット・ユニバース)作品、特にザック・スナイダー監督の作品は「ダークナイト」三部作の影響が濃厚な作品になっています。それは、DCEU1作目『マン・オブ・スティール』も以下に紹介する2作も、クリストファー・ノーランが製作総指揮を務めているため。雰囲気が似ているので、つづけて観ても違和感はないと思います。 DCEUでは、まだバットマンの単独作品は製作されていません。しかし、これまでに同ユニバースの2作品に登場していますので、ここでの彼の活躍もチェックしましょう。

スーパーマンとのクロスオーバー DCEU2作目『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)

2013年公開の映画『マン・オブ・スティール』の続編として、2016年に公開された『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』。 『マン・オブ・スティール』のザック・スナイダーが監督を務め、前作に引き続きスーパーマンはヘンリー・カヴィル、バットマンはベン・アフレックが演じました。 DCEUで初めてバットマンが登場した本作。二大ヒーローの世紀の対決が描かれており、ワンダーウーマンも初登場しています。

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バットマンがDCヒーローたちを招集!『ジャスティス・リーグ』(2017)

本作では、バットマンが中心となりヒーローチーム“ジャスティス・リーグ”を結成します。単独映画も大ヒットを記録したワンダーウーマンをはじめ、『スーサイド・スクワッド』(2016)にカメオ出演したフラッシュ、そして初登場となるアクアマンやサイボーグが集結したアメコミファンにはたまらない1作。 このチーム結成の経緯には、前作「バットマンVSスーパーマン」で描かれた出来事が深く関わっているので、必ず前作を観てから鑑賞してください。

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3. 独特の世界観で人気のティム・バートン監督版

ティム・バートン版では個性的なヴィランが魅力!

「ダークナイト」三部作、DCEU作品のの次は、1989年製作の『バットマン』から始まるティム・バートン監督版2作品がおすすめです。 バットマンへの関心をより高められるとともに、個性的なヴィランが多く登場するという意味でも、さらにバットマンワールドに浸れるかと思います。

今もなお評価されている世界観『バットマン』(1989)

1989年に公開された『バットマン』では、ティム・バートン監督の『ビートルジュース』(1988)に主演したマイケル・キートンが、監督のたっての希望で主演しました。 彼が演じた陰鬱な雰囲気のバットマン像は、後々量産されることになる心に傷を負ったアメコミヒーロー映画の原点となります。 また、本作のヴィランはジャック・ニコルソン演じるジョーカー。本作ではジョーカーのオリジンも描かれましたが、なんと言ってもジョーカーになった後の強烈な印象から、今でも根強いファンを獲得しています。

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続編にはミシェル・ファイファーやダニー・デヴィートらが出演『バットマン リターンズ』(1992)

ファンの間で評価が高い原作コミック『バットマン:ダークナイト・リターンズ』のテイストも活かしているのが特徴のバートン監督による2作目。主演は前作にひきつづき、マイケル・キートンです。 しかしバートン版は、ヴィランに重きを置いた作りになっている面もあり、それが顕著に表れたのが本作。ヴィランのミシェル・ファイファー演じるキャットウーマンと、ダニー・デヴィート演じるペンギンの悲哀が強烈すぎて、ヒーローとしてのバットマンの存在感が薄れてしまった印象もあります。

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4. ティム・バートンからシリーズを引き継いだジョエル・シュマッカー監督版

バートン版とは切っても切れないシュマッカー版

1989年からスタートした「バットマン」シリーズ3作目ですが、監督はティム・バートンからジョエル・シュマッカーに交代。また、バートンがメガホンを取らないなら出演しない、と主演のマイケル・キートンも降板し、シリーズの方向性が大きく変わります。 バットマンが悪と戦う理由や狂気的なヴィランの存在など、ダークな設定を引き継ぎながらもファミリー向けの明るい作品を目指しました。 バートン版とは世界観を共有しているので、つづけて観たほうがいいでしょう。

キャストを一新した『バットマン フォーエバー』(1995)

キートンの降板のあと、主演に抜擢されたのは『トップ・ガン』で知られるヴァル・キルマー。 本作で、バットマンの相棒であるロビン(クリス・オドネル)が映画作品に初登場しました。さらにヴィランはリドラー(ジム・キャリー)とトゥーフェイス(トミー・リー・ジョーンズ)と2人も登場。そのほかのキャラクターにもニコール・キッドマンやドリュー・バリモアなど、豪華キャストが出演しています。

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バットマン役にジョージ・クルーニー!『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997)

前作で主役を務めたヴァル・キルマーが降板し、ジョージ・クルーニーが新たなバットマン役に起用された本作。ヴィランを演じたアーノルド・シュワルツネッガーやユマ・サーマン、バットマンの新たな仲間・バットガールをアリシア・シルヴァーストーンが演じるなど、他のキャストも豪華。 しかし作品の評価は……。「家族向けの映画に」という思いで作られましたが、観客からは批判が相次ぎ、ついには監督のシュマッカーが謝罪するという事態に。 本作はゴールデンラズベリー賞に9部門もノミネートし、史上最悪のスーパーヒーロー作品とも言われ、5作目の計画案がつぶれた原因になりました。 批評的には酷評が目立つシュマッカー版ですが、全作品の中で最もヒーローらしいバットマンが観られるという点では見逃せません。

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【番外編】順番を気にせず楽しめるバットマン映画は?

ここからは、バットマンの基本設定さえ覚えておけば楽しめる作品を紹介します。 初期の作品は今では視聴困難ですが、近年のアニメ版などは評判も良いので誰でも楽しめるでしょう。

コロンビア映画が製作した最初の『バットマン』

全15章で製作された短編連続活劇『バットマン(原題)』(1943)

1943年、コロンビア映画によって初めてのバットマン実写映画が製作されました。短編映画が15回に分けて公開された連続活劇『バットマン』は、戦争中という背景もあり、バットマンはアメリカ政府のエージェントとして日本のエージェントと戦うストーリーとなっています。

前作の人気を受けて製作された続編『バットマン&ロビン(原題)』(1949)

1943年公開作品の続編となる『バットマン・アンド・ロビン』が1949年に公開となりました。こちらも全15回の連続活劇。ストーリーは、バットマンと相棒のロビンが正体不明の敵、ウィザードに挑むというものです。

人気テレビドラマの映画化『バットマン』(1966)

『バットマン』(ビデオ題:『バットマン/オリジナル・ムービー』)は、テレビドラマ『怪鳥人間バットマン』の映画版で、DCコミックヒーローとしては始めての長編映画です。テレビ版でもバットマンを演じているアダム・ウェストが主演。監督は、同ドラマのエピソード監督を務めたことのあるレスリー・H・マーティンソンが担当しています。 安っぽいスーツや滑稽なプロット、独特な効果音にも関わらず、世界中で大人気となったドラマ版の放送開始から半年後に映画版が公開されました。

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レゴになったバッドマンたちがふざけまわる『レゴ®️バットマン ザ・ムービー』(2017)

本作はこれまでのバットマン映画とは違い、コメディタッチなのが特徴。前作『LEGO®ムービー』(2014)にも登場したバットマンの単独主演となる本作では、ナルシストで自己中心的な性格なのに、友達が欲しくてたまらないというバットマンが描かれます。 今作はバットマンと相棒ロビンの出会いや子弟愛、そしてバットマン(ブルース・ウェイン)の孤独が強調して描いているため、一見子供向けにのようですが大人にも訴えかける感動作。 ジョーカーをはじめとしたバットマンユニバースのヴィランや、あの有名ファンタジー・シリーズの悪役が一気に登場する点も、ファンにとってはアツい展開も見逃せません。 しかし、なんの予備知識がなくても楽しく観られる作品なので、ぜひ観ていただきたいです。

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日本の戦国時代にバットマンが『ニンジャバットマン』(2018)

2018年6月に劇場公開された『ニンジャバットマン』は、「日本の戦国時代にバットマンがいたら?」という設定の日本製アニメ映画です。 日本の戦国時代を舞台とした本作は、タイムスリップ・アクション・エンターテインメント。現代のゴッサムシティからタイムスリップし、大名となったジョーカーをはじめとするヴィタンたちを追って、バットマンも戦国時代へ。乱世でテクノロジーとも切り離されてしまったバットマンは、歴史改変を阻止することはできるのでしょうかーー? 日本のトップクラスのクリエイターが集結した本作は、海外でも高い評価を獲得しました。

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【製作中】若きブルース・ウェインを描く『ザ・バットマン(仮題)』(2021年6月公開予定)

2019年3月現在、新たなバットマンの単独映画『ザ・バットマン(仮題)』が製作中です。当初はDCEUでバットマンを演じてきたベン・アフレックが脚本・監督・製作・主演を務める予定でしたが、その後、アフレックは監督、脚本、主演を降板。 というのも、本作が「若いころのブルース・ウェインを描く」という内容に方向転換したため。新たな主演俳優は未定です。 後任の監督は、『猿の惑星:聖戦記』(2017)などのマット・リーヴスが就任しました。リーヴスは米Hollywood Reporternによるインタビューで、本作は主人公の目線から描かれるノアール調の作品になると語っています。「バットマンの探偵としての状態が、過去の作品よりも強く出ている」とも語っており、コミックで描かれてきた犯罪者を追って謎を解く“探偵ブルース・ウェイン”のストーリーが中心になりそうです。 全米公開日は2021年6月を予定しています。

あなたのお気に入りのバットマン映画を見つけよう!

ダークナイト,バットマン
©WARNER BROS

以上、見る順番をざっと紹介しましたが、これはあくまでも「提案」。決して、「必ずこの順番で見なければならない」というものではありません。 実のところ、いずれのバットマン映画も、全くバットマンという存在を知らない人でも楽しめるように作られています。記事のテーマとは矛盾していますが、製作順通りに観ても、DCEU版から観始めても問題ないでしょう。 これまで、監督の作家性などによってバットマンは違った描かれ方をされてきました。数多くの作品が製作されているからこそ、バットマン映画には見比べる楽しさがあるのです。ぜひ、あなたのお気に入りのバットマンを見つけてくださいね! そしてさらにバットマンに興味を持った方は、原作コミックやテレビアニメ版などにも視野を広げてみてはいかがでしょうか。