2017年7月6日更新

志村喬出演の伝説の映画たち8選

戦前、戦後の日本を代表する名俳優・志村喬。黒澤明映画の常連で三船敏郎とともに、様々な役を演じてきました。76歳で亡くなるまで現役俳優として活躍し続け、まさに日本映画界の至宝と言える存在でした。そんな志村喬出演の必見オススメ映画を8本ご紹介します。

黒澤明に愛された俳優、志村喬

志村喬(しむらたかし)は、1905年(明治38年)3月12日生まれ、戦前から戦後にかけて日本で活躍した名俳優です。

兵庫県出身で、舞台で経験を積んだ後映画俳優としてデビューします。 1982年に亡くなるまで出演した作品は443本にものぼり、また昭和の世界的名監督・黒澤明監督作品の常連でもありました。

そんな志村喬が出演しているおすすめ映画を8選ご紹介します。

1:戦後を生き抜く医師を描くヒューマニズム作品【1948年】

Keimiyazato 中1の時にリバイバル上映観て本当に熱中しました 13才のガキが2万4千円もしたビデオ(ベータ!)を通販で買う程魅力的な映画でした、お金の作り方を当時は知っていたので、、(国家反逆罪!)  黒澤が三船と出合った作品 志村喬も立ち会っています、結核に怯え次第に落ち目になるチンピラと乱暴な物言いだけど実は心根の優しい医者のドラマで実験的なイメージシーンもあり当時の人は斬新さを感じたはず。

『醉いどれ天使』は、1948年に公開されたモノクロ映画で、黒澤明が監督、三船敏郎・志村喬が主演を務めました。三船敏郎演じる裏社会に生きる若いやくざと、貧乏な中年医者との交流を描いています。戦後のまだ、あたりが焼野原だった日本の闇市が舞台でヒューマニズムをテーマにドラマが展開。

若いやくざの松永は結核で死んでしまいますが、手を尽くした医師・真田は同じ結核にかかっていた女学生が治癒できたことを知り、再び希望の光を見出しました。

当時の人気絶頂俳優・三船敏郎の血気盛んな姿と、次第に病に侵され弱々しくなっていく様子も見どころです。

2:芥川龍之介の小説が原作の超有名作!【1950年】

potunen 中学校とか高校で見せて、学生に色々ディスカッションさせたくなるような作品。ほんとに色々語れるよ、これは。
shirokumades 記憶は嘘をつくし、自分を誇張・偽ろうとするもの。食い違う証言。最後に人を信じようとするラストで終わるのが救われる。

1950年に公開された映画『羅生門』は、巨匠・黒澤明監督の代表作です。当時の人気俳優たち、三船敏郎、森雅之、志村喬、京マチ子らが出演しました。

日本が世界に誇る名作で、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞である金獅子賞とアカデミー賞の名誉賞を受賞しています。また、この作品がきっかけで黒澤明の名前が知られると世界中の映画監督に、影響を与えていきます。

志村喬は、侍の遺体を発見する町人の役で、唯一事件を一部始終目撃してしまうという役所でした。世界を驚かせた映像美とストーリー進行は、鑑賞の価値ありです。

3:市井の人々が主人公、生きる意味を問う【1952年】

toshi_iro 仕事帰りにシネヌーヴォで観賞。人生折り返し地点の自分を粛々と鑑みつつ、志村喬史上最高に顔色の悪い怪演に震える。多彩な脇役陣も良し。スクリーンをキャンバスに黒澤監督の非凡なグラフィックセンスも冴え渡る。
Keimiyazato 東京物語と生きる は日本のみならず世界的に身近で普遍的な問題を内包しています、演出はまだ荒削りでぎこちない所もありますが人生をチャラチャラと無駄に過ごしたくない人は是非観るべき!

『生きる』は、1952年に公開されたモノクロ映画です。志村喬が主演を務め、監督はもちろん黒澤明。

ヒューマニズム、社会への風刺、生きるとは何か、といったような問題提起がされた作品で、観る者の心を揺さぶります。主人公は長年市役所の市民課長を務める渡辺。書類に囲まれた単調な仕事で、生きる意味を見失っていました。そんな渡辺が、自らの後先が短いことを知り、これまでの生活を悔い改めます。

彼の亡き後、彼が残した変わったもの、変わらなかったもの。生きるとは何か、人生とは何かを考えさせられます。

4:世界のフィルムメーカーたちに影響を与えた映画!【1954年】

chillaxeri 今まで白黒映画は遠ざけてきたけど、もっと早く観れば良かった! 三船さんワイルド過ぎ‼︎皆かっこいい‼︎ 15.9.10
Tetsuya__Tanoue 細部に渡りパーフェクト 震えあがった! こんな凄い作品を今までスルーしてたのが恥ずかしい気持ちになった。 日本人に生まれて良かった。 レベルが違う

『七人の侍』は、1954年に公開された映画です。黒澤明が監督、名コンビ、三船敏郎と志村喬が主演を務めています。

黒澤明はこの作品について、アメリカの映画監督ジョン・フォードの西部劇映画から影響を受けたと語っています。また、1960年のアメリカ映画『荒野の七人』、2017年公開の『マグニフィセント・セブン』は、『七人の侍』のリメイク作です。

志村喬はリーダーの浪人・島田勘兵衛役を演じ、三船敏郎演じる菊千代の師匠役です。日本映画に、こんなにかっこいい映画があったのかと興奮してしまうこと間違いなしのオススメ作品です。

5:サスペンス映画のスタンダード【1949年】

『野良犬』は、1949年に公開されたモノクロ映画です。こちらも黒澤明監督作で、主演は三船敏郎です。

三船敏郎は若手の刑事・村上を、志村喬はベテラン刑事・佐藤を演じました。ストーリーは、終戦後の東京が舞台で、戦後のどさくさの中、拳銃を盗まれてしまった佐藤が、先輩の村上とともに犯人を追いつめていきます。

志村は渋く、三船はかっこいい。飽きずに展開を追える作品です。

6:正義を問われる作品、あなたが主人公なら?【1949年】

mataro_mince 人前で泣きながら観てよい映画のひとつ。とてもよかった。観るまではタイトルと劇場の紹介画面のイメージから陰険な復讐劇かと思いこんでいたし。看護婦さん人柄変わりすぎラストは別人。「静かなる決闘」をツカにて。2013年9月25日

『静かなる決闘』は、1949年に公開されたモノクロ映画です。こちらも黒澤明監督作で、主演は三船敏郎です。

主人公は三船敏郎演じる若手医師・藤崎恭二、戦時中の野戦病院で軍医として働いていましたが、手術ミスで患者の病気に感染してしまいます。志村喬は、藤崎恭二の父親・藤崎孝之輔役です。

『酔いどれ天使』も医者をテーマにした作品でしたが、こちらは医者自身が患者となり、医学に詳しいからこそ一人で苦しむ道を選ぶというストーリーになっています。

7:あの寅さんシリーズにも出演!【1971年】

志村喬は、昭和のお正月定番映画『男はつらいよ』シリーズにも出演しています。

『男はつらいよ 寅次郎恋歌』は、1971年に公開された映画でカラー作品です。寅さんの妹・さくらの夫が博なのですが、その前田吟演じる博の父親を、志村が演じています。

この回では博の母親が亡くなり、家庭の大切さが身に染みた寅さんが、池内淳子演じる未亡人・貴子と家庭を築く夢を見てしまうという物語になっています。

8:大ヒット中!『ゴジラ』シリーズの重要人物を演じていた【1954年】

ゴジラシリーズ最新作『シン・ゴジラ』が大ヒット中ですが、初代ゴジラには志村喬が出演していました。一番最初の『ゴジラ』上映は、1954年モノクロ映画でした。

志村は古生物学者の山根恭平博士役を演じています。主演の宝田明など俳優たちも見どころですが、何といっても当時の特撮技術に映画スタッフたちの魂を感じます。

この作品があったからこそ、2016年の今も日本中でゴジラが愛されているのですね。