バットマンの名エピソード13選を紹介!
DCコミックスのヒーローの中でも人気のあるバットマン。数多くあるバットマンのコミックエピソードから、海外ファンから支持されている13話をご紹介します。
映画に影響を与えた名作から、ちょっとしたトリビアが覗ける作品まで。きっとバットマンをもっと好きになれるはず。
1. ザ・ロング・ハロウィーン
このエピソードはヴィランがゴッサムの街を乗っ取ろうとしたり、他の悪者たちがバットマンの報復に燃えるような、典型的なストーリーではありません。これはミステリーであり、しっかりと筋のある話となっています。
ざっくりとした内容としては、バットマンと警部のジェームス・ゴードン、地方検事のハービー・デントが、凶悪犯とゴッサムの街で最も大きい犯罪一族を倒そうと奔走するというもの。
映画『ダークナイト』、『ダークナイト ライジング』はこのエピソードの影響を受けています。たくさんのヴィランが「ザ・ロング・ハロウィーン」のいたるところに登場し、スポットがあてられていますが、どういうわけかそれが多すぎるとは感じさせません。そこがこのエピソードの魅力にもなっています。
2. ザ・キリング・ジョーク
バットマンの宿敵であるジョーカーにスポットを当てた話です。警部ジェームス・ゴードンの養女バーバラへの残虐な行為や、バットマンやジェームスに対する悪行が描かれています。
もしかしたら、ジョーカーの行った悪さの中で最もひどいエピソードかもしれません。バットマンが理性を失いかけるくらいですから。最終的にはジェームスに助けられ理性を取り戻します。
ジョーカーの狂気に満ちた性格、バットマンとの関係、彼の望みなど、ジョーカーのことに関してここまで書かれているエピソードは「ザ・キリング・ジョーク」の他にないでしょう。
3. ザ・マン・フー・ラフス
このエピソードはジョーカー初登場の場面を改めて作ったもので、「バットマン:イヤーワン」の続編になります。
彼の姿と精神が変わり果ててしまった場所「エース化学工場」や、彼を一躍有名にした大胆でめちゃくちゃな行為などが織り交ぜられ、ちょっと回り道をしながらもジョーカーの原点に触れています。ジョーカーの姿をはじめ、様々なものが現代化されているのもこのエピソードの特徴です。
4. ダークナイト・リターンズ
最も影響力のあるバットマンのエピソードのひとつで、コミック史上最大のスーパーマンとバットマンの戦いが描かれています。
2016年に公開された『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』は、この「ダークナイト・リターンズ」からインスピレーションを受けているようです。ただ、戦うことを引退していたバットマンが再び戦いの場に戻ってきた時代のエピソードなので、彼は歳をとっています。
5. コート・オブ・オウルズ
「ザ・コート・オブ・オウルズ」と「ザ・シティ・オブ・オウルズ」の2部作で構成される「コート・オブ・オウルズ」。
ゴッサムの裕福な人々と秘密社会との関わりに触れたこのエピソードは、少し暗くてシリアスな内容ながらも魅力的。話のいたるところにひねりがあり、DCコミック「ニュー52」で見られるバットマンとはまた違た印象が得られるでしょう。
「コート・オブ・オウルズ」を読めば、著者のスコット・スナイダーがバットマンの著者として最も完璧な人物なのでは?と思うはずです。
6. イヤー・ワン
映画『ザ・ダーク・ナイト』のオリジナルストーリーである「イヤー・ワン」は、皆さんが思い描くバットマンの典型的な姿を描いています。ゴッサムシティの描写もリアリティのあるものになっています。
加えてバットマンや、警部でありながら彼の理解者でもあるジェームス・ゴードン、そしてキャット・ウーマンの過去についても詳しく書かれているので、海外のファンの間ではフランク・ミラー(著者)の「イヤー・ワン」は絶対に買うべきだと言われています。
7. ゼロ・イヤー
こちらも2部作となっており、バットマンとなったブルース・ウェインの最初の年の戦いを新たに書いたエピソードです。
ケープやフ-ドを被るようになったいきさつや、レッドフード・ギャングとの衝突、ヴィランであるリドラー(エドワード・ニグマ)がゴッサムの街を乗っ取ろうとした時の奮闘などが描かれています。
8. ハッシュ
ヴィランであるハッシュは、バットマンと個人的にかかわりのあったヴィランを生き返らせます。バットマンの宿敵たちを利用して、自分の人生を破滅に追いやったバットマンを殺そうと企てたのです。
このエピソードは数々の主要ヴィランに焦点を当てており、またバットマンとスーパーマンの壮絶なバトルが描かれていることで有名な作品です。
殺しあり、ミステリーあり。そしてDCコミック史上で最もロマンチックなバットマンとキャットウーマンとの関係までも。伝説のジム・リーが絵を手掛けている素晴らしい作品で、バットマンファンは必ず読んでおくべきと言われています。
9. アンダー・ザ・レッドフード
この「アンダー・ザ・レッドフード」というエピソードは、バットマンを最も愛されキャラとして描いているのと同時に、DCコミックの歴史の中で最大のひねりが加わった話の構成にもなっています。
というのも、バットマンのサイドキックであるロビン(ジェイソン・トッド)がザ・レッドフードとして登場するのです。このエピソードはとても有名です。
10. エンド・ゲーム
これは一番最新のバットマンのエピソードになるかもしれません。
このエピソードは、ジョーカーがバットマンに戦いを挑むのをやめて、自分自身を死まで追いやるまでを描いています。ジョーカーの悪ふざけにフィーチャーしながらも、話はバットマンとジョーカーそれぞれの死まで加速していきます。
多くのファンからは、愛すべきスーパーヒーローを死に追いやるというストーリーに批判があったようです。しかしこのエピソードは読みごたえがあり、バットマンにとってもジョーカーにとってもピッタリのエンディングと言えます。
11. マッド・ラブ
これは一度だけジョーカーの部下として登場したハーレイ・クインの話です。コミックでの登場後、アニメにも登場。彼女の声を担当したアーリーン・ソーキンが、ハーレイ・クイン人気を一層加速させ、DCコミックに継続的に登場するようになりました。
「マッド・ラブ」では、精神科医ハーレイ・クインゼル博士(ハーレイ・クイン)と患者ジョーカーとの不可解で気まぐれな関係がクレイジーな状況を引き起こしています。
1994年にはアメリカで最も権威のある漫画賞の一つアイズナー賞を受賞。バットマンの作品の中でも、ちょっと切ないエピソードで、栄誉ある賞の受賞作品であることも頷けます。
12. ジョーカーズ・フェイバー
このエピソードではジョーカーの気まぐれで無秩序な気質が描かれています。
チャーリー・コリンズは運転中、マナーの悪いドライバー(相手のドライバーがジョーカーとは知らず)に怒鳴り散らしてしまします。命乞いをするチャーリーに対しジョーカーは、妻も子供もいるんだろうと脅し、代わりに自分の言うことを今度聞くようにと約束をします。
数年後、予測できない面白い方法でチャーリーに約束を果たさせます。しかし結局はバットマンとチャーリーに負けてしまうのです。
13. ザ・ラッフィング・フィッシュ
ジョーカーのユーモアセンスがふんだんに描かれているエピソードを挙げる時、筆頭にあがるのがこの「ザ・ラッフィング・フィッシュ」です。
ある時バットマンは、ジョーカーが自分と同じ歪んだ笑顔を持った魚(ラッフィング・フィッシュ)を作るべく、ゴッサムの港に神経毒を放出したことを知ります。ジョーカーは機会を見てこの魚の特許を取ることまで目論んでいました。
特許庁から申請が却下されると、ジョーカーは特許庁の職員をバットマンの目の前で殺します。自分自身がその機関の指令系統まで上り詰めることで、この辱めのリベンジをすると誓いました。