2017年7月6日更新

『スクービー・ドゥー』についてあなたが知らない事実13選

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スクーピー・ドゥー

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ワンちゃんと飼い主が協力して事件を解決!長寿アニメ『スクービー・ドゥー』

『スクービー・ドゥー』は1969年にアメリカで放送が開始された長寿アニメシリーズ。大型犬グレート・デンのスクービー・ドゥーが、飼い主のシャギーとその友達と一緒に、事件を解決しながら旅をするというストーリーです。 実写版も2002年に『スクービー・ドゥー』が、2004年に『スクービー・ドゥー2 モンスターパニック』が制作されています。今回はそんな『スクービー・ドゥー』にまつわるトリビアを紹介しましょう。

1.『スクービー・ドゥー』誕生のきっかけはお笑いコンビ

アニメ版『スクービー・ドゥー』のプロデューサーだったフレッド・シルバーマンは、呪われた家に訪れた子供を題材にした話はウケるという確信を持って企画を立ち上げようとしていました。ホラーの要素に、1950年~1960年にかけて人気だったお笑いコンビ“アボットとコステロ”を組み合わせたような作品の構想を練っていたそうです。 しかし、フレッドの最初の企画は“怖すぎる”という理由でCBSテレビ局から却下されてしまいます。そこでフレッドは、企画に犬のスクービーというキャラクターを加えて、飼い犬と飼い主の関係をお笑いコンビの様にして再提案したところ、企画は採用となりました。フレッドは、この企画の改編をたった2時間でこなしたそうです。

2.名前の由来はフランク・シナトラ

プロデューサーのフレッドは、CBSに企画の再提案に向かうためのフライトで眠れない時を過ごしていました。 企画に何か新しいアイデアを組み込もうと考える中、飛行機はロサンゼルスに到着します。その時、機内にフランク・シナトラの『夜のストレンジャー』が流れきました。フレッドは、シナトラの“ドゥービードゥー”という歌詞にインスピレーションを受け、アニメに登場する犬の名前を“スクービー・ドゥー”に決定したそうです。

3.元になった犬種とは正反対のデザイン

『スクービー・ドゥー』のキャラクターデザインを担当したのは、日系アメリカ人アーティストのイワオ・タカモトです。 タカモトはディズニーで働いていましたが、後に『スクービー・ドゥー』を制作したハンナ・バーベラプロダクションに移籍します。スクービー・ドゥーはグレート・デンという犬種に基づいていますが、タカモトはあえてグレート・デンの特徴であるまっすぐ伸びた背中や脚、小さな顎といった点を正反対にして描いて、スクービー・ドゥーというキャラクターを作ったそうです。

4.シャギー役声優、ケイシーのこだわり

スクービー・ドゥーの飼い主であるシャギーの声は、アメリカのラジオDJである声優のケイシー・ケイサムが担当していました。 放送開始した1969年から28年後の1997年、ケイシーは一度シャギーの声優を降板しています。ケイシーはベジタリアンだったのですが、『スクービー・ドゥー』がバーバーキングのCMをすることになり、その出演を断ったからだそうです。 しかし、2002年にケイシーはシャギー役として復活。その時はプロデューサーにシャギーもベジタリアンにするよう要求したそうです。

5.スクービーの甥っ子は反抗的すぎる?

1979年、当時アニメを放送していたABCに向けた改編として、スクービーの甥であるスクラッピー・ドゥーというキャラクターが誕生しました。 トラブルメーカー的な存在であるスクラッピーは、ストーリーに新たなエッセンスを与えるキャラクターとしてつくられ、1979年から1980年までアニメに登場しています。しかし、製作陣の狙いとは裏腹に、ABCはスクラッピーを“個人主義すぎて反抗的”なキャラクターであると判断し、子供に悪影響であると判断したそうです。

6.『アダムス・ファミリー』とコラボレーションしたことがある

アニメ版の『スクービー・ドゥー』には、他の有名作品や人物がゲストとして登場することがあります。 1972年にアニメ版『アダムス・ファミリー』とのコラボレーションとして制作されたエピソードには、アダムス家の長男バグズリーが登場しています。 ちなみにパグズリーの声は、『タクシー・ドライバー(1976)』で英国アカデミー賞助演女優賞を受賞したジョディ・フォスターが演じています。

7.最もエピソード数の多いアニメシリーズ

2004年に制作された第350話をもって、『スクービー・ドゥー』はもっともエピソードの多いアニメシリーズとなりました。 『ザ・シンプソンズ』が335話、『トムとジェリー』が209話なので、それと比べてもエピソード数の多さは圧倒的です。2006年には、ギネスブックにもその功績が掲載されています。

8.DCコミック版『スクービー・ドゥー』

2016年5月、バットマンなどのダークヒーローを生み出したアメリカの老舗コミックレーベルのDCコミックが、『スクービー・ドゥー』をリメイクした『スクービー・アポカリプス』シリーズを発表しました。 原作アニメでは、お坊ちゃま風だったフレッドがヒッピーのような恰好をしていたり、スクービーがサイボーグ犬のようになっていたりとDCらしさがふんだんに盛り込まれており、対象年齢も高めに設定された内容のようです。 コミック版の作者であるジム・リーは、同作のアニメ化も視野に入れているそうで、実現したら現代版『スクービー・ドゥー』としてヒットしそうな予感がします。

9.映画版は“邪悪”扱い

映画版『スクービー・ドゥー』の脚本を担当したのはジェームズ・ガンです。ジェームスは、シェイクスピアの古典ラブストーリー『ロミオとジュリエット』を血とバイオレンスたっぷりにアレンジした『トロメオ&ジュリエット(2009)』で脚本家デビュー。しています。ヴ『ドーン・オブ・ザ・デッド(2004)』や『スリザー(2006)』といったホラー作品で知られています。 そんな彼が脚本を担当した映画版『スクービー・ドゥー』には、卑猥なジョークや黒魔術ネタなどが多く盛り込まれ、キリスト教団体から“邪悪な映画”とクレームを出されたほどでした。

10.キャラクターはそれぞれ大学を象徴している

『スクービー・ドゥー』に登場する5人のキャラクターは、それぞれボストンにある有名大学を象徴してるようです。 頭が良くて冷静なヴェルマは、女子大でセンター試験が重要なスミス大学。お金持ちで奔放なダフネは、課外活動を奨励するマウント・ホリヨーク大学の象徴です。ヒーロー的存在のフレッドは、社会貢献出来る人物の育成に力を入れているアマースト大学の精神を受け継いでいるように見えますし、のんびりしたシャギーはクリエイティブな学生が多いハンプシャー大学を表しています。

11.ホラーファンにはたまらないキャスティング

映画版『スクービー・ドゥー』の出演者たちは、ホラーファンにはおなじみの役者たちです。 フレッド役のフレディ・プリンゼ・ジュニアと彼の妻でダフネ役のサラ・ミシェル・ゲラーはともに1997年の『ラストサマー』に出演。ヴェルマ役のリンダ・カーデリーニも、日本では未公開ですが、人体改造をテーマにしたホラー作品『ストレンジランド(原題)』の出演者です。 そしてなんといっても、主人公シャギー役のマシュー・リラードは、1996年公開の『スクリーム』で特徴的なマスクを被って悪役を演じていた俳優なのです。ちなみに『スクリーム』シリーズには、サラ・ミシェル・ゲラーも出演しています。

12.大御所声優のデビュー作

アニメ版『スクービー・ドゥー』でフレッドの声を50年にもわたって担当しているフランク・ウェルカーは、今や761のキャラクターを演じた記録を持っている大御所声優です。 そんなフランクも、23歳の時にフレッド役のオーディションを受けた時は正に右も左も分からない状態で、どのマイクがオンになっているかも分からなかったといいます。 そんなフランクにチャンスを与えてくれたのは『トムとジェリー』の制作にも携わっていたアニメーターのジョー・バーバラでした。ジョーによってフランクはフレッド役を手にし、第8シリーズを除いた作品すべてに出演しています。また、2002年からはスクービーの声も担当しています。

13.2018年には『スクービー・ドゥー』の新作映画が公開予定

今まで実写版の映画が2作品制作された『スクービー・ドゥー』ですが、今度はアニメ版となってスクリーンに戻ってきます。 『S.C.O.O.B(原題)』と題された映画版第三作は、2018年9月公開が予定されており3DCGアニメとして制作されるそうです。監督には新版『トムとジェリー』シリーズを担当しているトニー・セルヴォーンが決定しており、こちらは完全にキッズをターゲットとした作品になりそうです。