2017年7月6日更新

西川美和の監督作品、脚本作品を見てみよう!

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永い言い訳

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脚本家・小説家の顔も持つ西川美和

西川美和(にしかわみわ、1974年7月8日生)は、広島県出身の映画監督です。幼少期から文章を描くのが好きだったという西川は、早稲田大学第一文学部在学中から映画製作に興味を持ち始めました。 映画制作会社への入社を希望しますが面接でことごとく落ちた西川。そんな中当時テレビマンユニオンの人事を担当していた是枝裕和監督に意気込みを買われ、映画『ワンダフルライフ』のスタッフを経て、諏訪敦彦や森田芳光など有名監督の下で助監督などを経験しました。 自作オリジナルの脚本にこだわり、自身の見た夢からインスピレーションを受けて脚本を書いているという西川。自ら執筆した短編小説『きのうの神さま』は直木賞候補にも選ばれ、人間の心の奥底で揺れ動くグレーゾーンの心理を優しく鋭く表現する描きかたが評価され小説家としても注目を集めています。

一般的な家族が崩壊していく様子を描いたシニカル・コメディ

akuyaku12 前半は見逃した作品ですが、後半のなんとも言えない和風ホラー感とメルヘンチックな空気がたまらんかったです。宮迫さんの演技もよかった。ニヒルな笑顔にあいますね。
ai_x_ai 西川美和初監督作品。特典のカリフラワーズのライブ映像がめちゃくちゃカッコ良かった!罪を犯した人とその家族、重いテーマなのにユーモラス。曖昧だけどホッとさせるラストも良いです。
2003年公開、西川美和の監督デビュー作。典型的な家族が些細な綻びから崩れていく様子を描いたコメディ要素を含んだヒューマンドラマです。製作は『海街diary』『そして父になる』でお馴染み、是枝裕和が務め、主演は宮迫博之、脚本は西川自身で執筆しています。 西川のオリジナル脚本に是枝が惚れ込んで映像化が実現した今作は、第58回毎日映画コンクール・脚本賞やその年の国内映画賞の新人賞を多く受賞しました。

西川がみた「友人が殺人を犯す」という夢から着想した作品

moko5913 心がゆれた
mizukii 何年かぶり、2回目。 大人といえる年齢になってから見たら、尚更描写がすばらしく、鋭く、おそろしい。 タイトル通り「ゆれる」。何もかも、ゆれる。関係も、感情も、真実も、嘘も。自分自身さえも、ゆれ続ける。何が答えなのか、何が真実なのか、わからない。 良くも悪くもみんな、人の「感情」に左右され続けるのが見ててつらかった。 見終わった後のざらざら感は西川美和特有。オダジョーと香川照之もものすごい。また何年か後に、今度は誰かと見たい。
オダギリ・ジョー、香川照之が兄弟役を演じブルーリボン賞や日本アカデミー賞で作品賞や脚本賞など数々の賞を総なめにした2006年公開の映画です。西川は監督・脚本・原案を務め、この作品が監督として西川の名を全国に知らしめた作品となりました。 東京で活躍する有名写真家の弟と地元でガソリンスタンドを営む兄との兄弟の物語。幼なじみの女性の転落死は本当に事故なのか、真相を突き止めようか揺れ動く兄弟の心理を描いたミステリードラマです。

10人の名監督が夏目漱石の幻想短編集をファンタジックに映像化

1050Carnival この企画を野郎と集まった監督俳優スタッフに拍手!!!
tmmyon 「こんな夢を見た…」 で始まる10個の夢の物語をいろんな監督が独自の解釈で作り上げたオムニバス形式になってます。 私は松尾スズキが監督したのが原作も共に好き。 最後の松山ケンイチのもおもしろい。
2007年公開の映画『ユメ十夜』は夏目漱石の『夢十夜』を原作とし、10人の監督が共同製作したオムニバス作品です。『ウルトラマン』シリーズで有名な実相寺昭雄や、劇団「大人計画」の主宰・松尾スズキ、そして西川美和などが手掛けました。 西川は第九話の監督・脚本を務め、緒川たまき・ピエール瀧が出演。幼い子を連れ戦争に行った夫の帰りを待ちながら百度参りを続ける母親を描いており、夏目漱石には珍しいファンタジー要素の強い幻想文学を上手く映像で表現しています。

過疎化の進む村唯一の医師を巡って捲き起こるヒューマンストーリー

ciatr_ryouka3 またしても最後、西川美和監督にやられたなぁ。鶴瓶最高。瑛太も、そしてやっぱり香川照之秀逸!やっと見られて嬉しい。
chisy28 ほっこりあたたかい。けどテーマはシリアスです。どうしても雲の階段が思い出されました。 瑛太がはまり役だった気がする
2009年公開。西川オリジナルの脚本で手掛けた長編第3作監督作品。笑福亭鶴瓶の初主演映画でもあり、ブルーリボン賞や日本アカデミー賞など多くの賞も受賞し幅広く評価された作品です。 小さな村で唯一の医者・伊野治(笑福亭鶴瓶)が突如失踪し、村中探し回るも全く見つからない。次第に誰も伊野の背景を知らなかったことに気づきますが、失踪は村の未亡人・鳥飼かづ子(八千草薫)が伊野にある頼みごとをした事がきっかけでした。

複雑な愛情と欲望に埋もれる複雑な男と女を描く

shoko310 裏切られても嫌いになれなかったから、二人で堕ちていくしかなかったのだろう。愛なのか、執着なのか。女の狂気の描き方が絶妙!
kukucoo 松さんもサダヲも可愛い。可愛くて痛々しい。登場人物全て痛い映画。この痛さは人生に満足仕切ってる人には理解出来ないと思う。だから西川監督の映画は好きだ。 http://www.cinemarev.net/article/291121015.html
2012年公開。西川オリジナル脚本の長編映画で4作目にして初の女性が主人公の物語。西川自身が見た夢からインスピレーションを受け製作されてきた今までの作品とは違い、夢そのものを題材に初めて女性目線で描いた作品となっています。 松たか子、阿部サダヲが店の再建費用のため結婚詐欺を働いて稼ごうとする夫婦を熱演。夫婦の物語、そして女性の生き方をテーマに大人の女性の生きづらさを表現した映画です。

西川流にちょっぴり辛口に家族を描いた人間ドラマ

2016年10月14日に公開する映画『永い言い訳』は、西川美和が書いた同名の小説を自身が脚本・監督を務め製作した作品です。原作の小説は第28回山本周五郎賞と第153回直木賞の候補に選ばれ、2016年には本屋大賞にノミネートされ注目を集めました。 本木雅弘主演で、深津絵里、池松壮亮、黒木華など豪華キャストが勢揃いの注目作。妻を亡くした男と母を亡くした子どもだちが不思議な縁で出会い、あたらしい形の「家族」を描いた希望と優しさに溢れた感動の物語です。