バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーを徹底解説!数奇な運命を辿った戦士の強さや能力とは
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーを解説!生い立ちや名前の由来は?
ジェームズ・ブキャナン・“バッキー”・バーンズは、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースの親友です。ひ弱なスティーブを10代のころから守ってきた彼は、やがて第二次世界大戦に出兵することに。 しかしバッキーはその後、ヒドラに洗脳され、暗殺者として生きることになってしまいました。スティーブと再会を果たしたことで洗脳も解けた彼は、今後どうなっていくのでしょうか。 この記事では、そんなバッキーの生い立ちからこれまでの活躍、能力などについて詳しく解説します。またコミックでの彼についてのトリビアも、ぜひチェックしてみてください! ※この記事にはMCU各作品についてのネタバレがあります。未見の方はご注意ください。
【生い立ち】キャプテン・アメリカことスティーブとは、生涯の親友に
生い立ちとスティーブとの関係
ニューヨーク、ブルックリン出身のバッキー・バーンズは、13歳のときに不良にからまれていたスティーブ・ロジャースを助けます。 彼は両親を亡くして天涯孤独の身でしたが社交的で友人思い、ケンカも強く、女の子にもモテるという、スティーブとは正反対の青年でした。それでも2人は親友となり、いつも一緒に行動するようになります。 バッキーは、ひ弱でありながらもいつも自分でなにかを成し遂げようとするスティーブを気にかけていました。超人血清を投与されキャプテン・アメリカとなったスティーブと再会したときも、バッキーは驚きはしたものの、変わらない友情を見せています。
ヒドラから受けた洗脳
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のクライマックスで渓谷に落ちたバッキーは、その後ヒドラの洗脳によって暗殺者「ウィンター・ソルジャー」にされてしまいます。 彼は記憶をすべて消され、要人暗殺などの任務があるとき以外は冷凍保存されていました。第二次世界大戦後、ヒドラはKGBにも潜入しており、彼はソ連の命令で動く暗殺者となります。 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では、スティーブと再会したことでバッキーは過去の記憶が蘇り、混乱してしまいます。スティーブの説得で一時的に洗脳が解けた彼は、その後しばらく潜伏生活を送ることになりました。 スティーブとバッキーの友情が、洗脳を解くほど強いものであったことがわかります。
【これまでの活躍】出演作を振り返る!バッキーが洗脳から脱するまで
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)
「キャプテン・アメリカ」シリーズ第1作目「ザ・ファースト・アベンジャー」では、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースとバッキーの長年の友情を垣間見ることができます。 少年時代から親友としてともに成長してきたスティーブとバッキーは、やがてアメリカが第二次世界大戦に参戦したことを知り、ともに徴兵検査を受けることに。しかしひ弱なスティーブは不合格となり、バッキーは一足先に戦場に赴きました。 超人血清を投与されキャプテン・アメリカとなったスティーブは、戦死扱いとなっていたバッキーがヒドラの施設で捕虜になっている可能性を知り、彼とそのほかの仲間たちを救出します。 その功績から、スティーブは自分の部隊を率いることを認められ、バッキーたちとともにヒドラの施設を破壊する特別任務につくことに。 作戦はなんとか成功しますが、バッキーは敵との戦闘で谷底に落ち、行方不明になってしまいました。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
「キャプテン・アメリカ」シリーズ第2作目となる本作では、谷底に転落したバッキーが左腕を失いながらも生きていたことが判明します。しかし彼はヒドラによってすべての記憶を消されて洗脳され、肉体強化の実験台になっており、一時期はソ連の暗殺者として活動していたことも明らかに。 その謎に包まれた存在と驚異的な戦闘能力から、各国の情報機関から「ウィンター・ソルジャー」のコードネームで呼ばれるようになっていた彼は、暗殺任務のとき以外は冷凍保存されていたため、スティーブと同じようにほとんど歳をとっていません。 ヒドラの対S.H.I.E.L.D.用秘密兵器であるウィンター・ソルジャーは、あるときニック・フューリーやキャプテン・アメリカらの暗殺を命じられます。 任務を遂行するなかでスティーブと再会した彼は、「バッキー」としての記憶を取り戻します。混乱しながらも彼はスティーブの説得に応じ、任務を放棄して潜伏生活をはじめるのでした。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)
「シビル・ウォー」でウィンター・ソルジャーことバッキーはテロ実行犯の濡れ衣を着せられ、アベンジャーズに追われることになります。彼の無実を信じるスティーブはバッキーをかばい、逃走を手助けすることに。 しかしテロの真犯人、ジモの策略によってウィンター・ソルジャーがトニー・スタークの両親を殺害したことが明らかになり、激怒するトニーと「洗脳されていたときにやったことだ」と主張するスティーブが激しく対立してしまいました。 2人が激闘をくり広げるなか、バッキーの助けによってスティーブはなんとかスティーブが戦闘を脱し、無事にバッキーを逃がすことに成功します。その後バッキーは、自分にかけられた洗脳を解く方法が見つかるまで、ワカンダで冷凍保存される道を選びました。
『ブラックパンサー』(2018年)
バッキーは、『ブラックパンサー』のエンドロール後のシーンに登場しました。 彼はワカンダで目を覚まし、シュリとこれから起こる戦いについて語るなど、その洗脳が解けたことが示唆されています。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)
ついにサノスと直接対決することになった「インフィニティ・ウォー」。洗脳が解けたバッキーは、スティーブらとともにワカンダで彼らを迎え撃ちます。 「シビル・ウォー」で分裂してしまったアベンジャーズが、それぞれにサノスと彼が率いるブラック・オーダーと戦うことに。しかし最終的にはすべてのインフィニティ・ストーンを奪われ、サノスの指パッチンによって宇宙の人工の半分が消滅。バッキーも消えてしまいました。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)
サノスの指パッチンから5年。生き延びたアベンジャーズは、世界をもとに戻す方法を探っていました。そしてついに「時間泥棒作戦」で過去に行き、サノスに奪われる前にインフィニティ・ストーンを回収することに成功。 しかしサノスは再びストーンを奪って指パッチンを起こそうと最終決戦が始まります。そこにバッキーを含む復活したアベンジャーズが現れ、激闘のすえ、サノスを倒すことに成功したのでした。 スティーブはインフィニティ・ストーンを元の時代に返すのと同時に、“キャプテン・アメリカにならなかった人生”を選択しますが、バッキーはその決断を見通していたようです。スティーブの帰りを待っていた一同の前に現れたのは、老人となった彼でした。 スティーブはキャプテン・アメリカの盾をファルコンに受け継いでほしいと言い、バッキーはそれを受け取るように促します。
【最新作】配信ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場
2021年3月19日から、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』がディズニープラスで独占配信開始となりました。スティーブ・ロジャースが去ったあと、ファルコンことサム・ウィルソンと、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズがバディとして活躍するストーリーです。 「エンドゲーム」でスティーブから盾を受け継いだサムでしたが、彼は盾を政府に預け、サムではない別の人物が新たなキャプテン・アメリカになってしまいます。 一方でバッキーは、洗脳されていたときに犯した罪の償いに苦しむことに。また彼はサムがキャプテン・アメリカを継ぐべきだと考えていますが、2人は意地を張り合ってうまくいきません。 彼らの前に立ちはだかる敵の正体や、今後サムとバッキーの関係がどうなっていくのかなど、気になる展開から目が離せません!
【能力・武装】冷凍保存されていたバッキーが使える能力とは?
能力
バッキーはウィンター・ソルジャー時代に人体実験をくり返され、肉体を強化されています。もともと「ザ・ファースト・アベンジャー」で谷底に転落しても死ななかったのは、戦時中一時的にヒドラの捕虜になっていたときから、強化人間の実験台となっていたためのようです。 訓練により高度な戦闘能力も獲得。射撃や語学にも長けており、暗殺者・スパイとして非常に優秀な人物です。また暗殺任務があるとき以外は冷凍保存されていたため、スティーブと同様に、戦時中の見た目から歳をとっていません。
左腕には義手を装着
谷底に転落したときに左腕を失ったバッキーは、サイボーグのような金属製の義手をつけています。ウィンター・ソルジャーとしての初登場時には、肩の部分に赤い星のマークがあり、ソ連の暗殺者であることが示されていました。 「インフィニティ・ウォー」以降は、ワカンダで作られたヴィブラニウム製の義手を使っています。
【俳優】演じたのはルーマニア出身の俳優 セバスチャン・スタン
バッキー・バーンズを演じるセバスチャン・スタンは、学生時代に数々の舞台に出演し、演技に興味を持つようになりました。その後、ラトガーズ大学のメイソン・グロス芸術学部で舞台芸術のプログラムを受講。これをきっかけに、1年間イギリスのグローブ座でも演技を学びました。 彼はMCUでの活躍のほかに、『オデッセイ』(2015年)や『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2016年)などの映画にも出演しています。またドラマ『ポリティカル・アニマルズ』(2012年)での演技も称賛されました。 そんなセバスチャン・スタンはルーマニア生まれ。そのため彼の両親は、ソ連政府のルールのもとで生活したことがあり、彼もその生活についてなじみがあったようです。 また実は彼もキャプテン・アメリカ役のオーディションを受けていたのだとか。しかしキャップ役はクリス・エヴァンスが獲得。 その後スタンは製作者であるケヴィン・ファイギらから、バッキー・バーンズ役のオファーを受たのだとか。キャラクターの説明を聞いた彼はとても興味を持ち、出演を快諾したそうです。
【トリビア】バッキーにまつわる意外な事実を紹介!
ウィンター・ソルジャーになりきるために5ヶ月勉強した?
バッキーを演じたセバスチャン・スタンは「ウィンター・ソルジャー」に出演する際、5ヶ月におよぶ厳しいトレーニングを行ったそうです。また戦闘や武器の訓練と同時に、ウィンター・ソルジャーになりきるためのリサーチもしたのだとか。 冷戦の歴史やKGBについて調べ、スパイ映画や当時のドキュメンタリーを観たという彼は、このリサーチで「冷戦や洗脳について、なにかを掴んだ気がする」と語っています。
バッキー・バーンズの意外な名前の由来
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースと、バッキー・バーンズというキャラクターを作り出したのは、クリエイターであるジョー・サイモン。 高校時代にバッキーという名前の友だちがいたことから、キャラクターの名前を取ったそうです。
原作コミックではキャプテン・アメリカのサイドキックとして登場
バッキーはキャプテン・アメリカのサイドキックとして、1941年にコミックに初登場。この頃の彼は軍人だった父親を亡くしたあと、軍に育てられた少年兵士という設定でした。 彼はスティーブ・ロジャースがキャップのコスチュームを身に着けているところにたまたま遭遇したことから、その秘密を隠すという交換条件でキャプテン・アメリカのサイドキックとなったのです。
原作コミックではキャプテン・アメリカになったことがある
コミックの中では、キャプテン・アメリカが死んでしまったかのようなシーンがあります。 そのときにキャプテン・アメリカの盾を継いだのがバッキーです。 彼はキャップが戻ってくるまで、スティーブの代役を務めました。
原作コミックではブラック・ウィドウと交際していた!?
バッキー・バーンズももちろん恋をしています。 ウィンター・ソルジャーとしてソ連政府のもとで活動していた時期に、彼はブラック・ウィドウの指導を担当。そこで2人は恋に落ちました。 バッキーとしての記憶を取り戻したあとも、たびたびこの2人の恋模様は描かれています。
洗脳が解けたバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーが歩む今後とは
バッキーとスティーブの友情は、多くのMCUファンが胸を熱くしてきました。 『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、バッキーは完全に洗脳が解けています。しかし洗脳されていたときの記憶はあり、その償いに苦しんでいるのが現状です。今後彼は償いを済ませ、救われるのでしょうか。 彼は「友だちの友だち」であるファルコンとコンビを組むことにはまだ慣れない様子ですが、人気キャラクターだけに、これからの変化や展開にも期待したいですね。