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謎の寄生生物シンビオートとは?【ヴェノムだけじゃない!】

2018年10月10日更新

宇宙からやってきた黒くうごめく生命体、シンビオート。この記事ではシンビオートの誕生秘話や、これまで様々な種類のシンビオートによって生み出されたキャラクターをご紹介します。

数々のヴィランを生んだ寄生生物「シンビオート」とは?

ヴェノム
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マーベル・ユニバースに数多の人気ヴィランを誕生させてきた「シンビオート」。 その正体は、ほかの生物と肉体的かつ精神的に結合することのできる地球外の寄生生物です。シンビオートは宿主にスーパーヒューマン並みの身体能力を与えるだけでなく、宿主の身体を包み込んであらゆる攻撃や過酷な環境から守ります。 一見すると不気味な黒い物体ですが、シンビオートもれっきとした生物。きちんとしたオリジンがあり、様々な種類のシンビオートが存在します。

本来のシンビオートは気高い精神を持っている。

宇宙のはじまり、原始の神ヌルの手によってシンビオートは作られました。世界の支配を望んだヌルは、シンビオートの大軍団を組織して地球にも乗り込みますが、ソーに敗れてしまいます。 主人を失ったシンビオートは暴力に満ちた己の過去を恥じ、「クリンター」と自称するようになりました。彼らはより高潔な精神をもった者と共生することを望んでおり、あくまでも気高い戦士として生きようとしたのです。 ところが、「クリンター」のなかにも堕落した異端の存在が生まれ始めます。そうした個体は群を離れ、人間に寄生して邪悪な共生体を生み出してきました。クリンターの意図とは裏腹に、シンビオートは暴力的だという悪評が定着してしまうのでした。

スパイダーマンが地球に持ち込んだ

シークレット・ウォーの最中、コスチュームにかなりのダメージを受けていたスパイダーマンは応急処置としてシンビオートを纏いました。シークレット・ウォーというのは、マーベルのスーパーヒーローたちとスーパーヴィランたちが集結した大決戦のことです。 シンビオートのブラックスーツはスパイダーマンにとっても大変便利なものでした。なぜなら彼本来の身体能力が増強されるだけでなく、スーツそのものからスパイダーウェブを噴射できたから。スパイダーマンは地球にシンビオートを持ち帰り、悪と戦うときに度々シンビオートを身に付けるようになりました。

スパイダーマンが捨てたシンビオートから生まれたヴェノム

やがてスパイダーマンは持っていたシンビオートを捨てました。ミスターファンタスティックことリード・リチャーズによってシンビオートのコスチュームの危険性が明かされたからです。 捨てられたシンビオートの次なる宿主となったのがエディー・ブロック。これがヴェノムの誕生で、最初の宿主スパイダーマンの能力を受け継いでいます。 エディーの母は彼を出産した際に亡くなっていました。それが発端で彼の父は息子を憎み、エディーは親の愛に飢えて成長します。新聞記者としての才能を発揮するも、やはり父は無関心なのでした。 ある日彼はスパイダーマンに関する誤った記事を書いたせいで、お笑いぐさにされてしまいます。そのことを一方的に恨んでいるエディーは、ヴェノムになった後もスパイダーマンとよく対立します。

シンビオートが殺人鬼に寄生して生まれたカーネイジ

エディー・ブロックがライカーアイランドの刑務所に入れられたとき、同室にいたのが連続殺人の罪で服役していたクレタス・キャサディという男。幼い頃に実の母や祖母を殺し、孤児院を燃やした経歴をもつ生まれついてのサイコキラーです。 あろうことか、この凶悪な殺人鬼とシンビオートが融合してしまいます。そうして生まれたのが最凶のヴィラン、カーネイジ。 やはりスパイダーマンとヴェノムの能力を受け継いでいますが、身体の一部を斧や鞭に変形させて戦う点が特徴です。紳士的な一面を持っていたヴェノムと異なり、殺戮を好む凶暴性をもっています。

ライフ財団による人造シンビオート、ライオット

ライフ財団は、ヴェノムから採取したシンビオートを使って5体の人造共生体をつくりだしました。ライフ財団というのは、資産家たちの盲信によって設立された組織。冷戦が核戦争をもたらすと信じた彼らは核シェルターを建設、そのシェルターの護衛用にシンビオート共生体を作ったのでした。 5体のうち青い体色の個体がライオット。ライフ財団が抱える兵士の1人、トレヴァー・コールが宿主です。5体まとまって、スパイダーマンとヴェノムに挑むも、敗北しました。

宿主の正義感を受け継いだ共生体、トキシン

カーネイジが生んだ新しいシンビオート、トキシン。警察官のパトリック・モリガンに寄生します。 パトリック・モリガンは正義感の強い男で、妻子とともに幸せに暮らしていました。シンビオートに寄生され自分の能力が向上したことを知ると、トキシンとして悪と戦います。カーネイジを親にもつシンビオートに寄生されながら、その凶暴性にのまれることのなかった彼はヴィランになったことのないシンビオート共生体です。 妻子が危険にさらされることを恐れた彼は、自分の正体を告げることなく家族のもとを去り、正義の味方として活動を続けます。

映画化されたシンビオート

サム・ライミ版三部作の最終作『スパイダーマン3』(2007)では、スパイダーマンのシンビオート製スーツが登場します。 劇中、隕石に付着した謎の液体として登場したシンビオート。ブラックスーツを着るようになったピーターは、どこか挑発的な性格に変わっていきましたね。トファー・グレイス演じるヴェノムも登場しました。 2018年12月公開の単独映画『ヴェノム』では、トム・ハーディがヴェノム役に抜擢されました。ライオットら人造シンビオートを作り出したライフ財団も登場します。 また、トム・ホランドが主演を務める新「スパイダーマン」シリーズでは、宿敵としてカーネイジの登場が計画されているそうです。

コミックスでは他のシンビオートが多数活躍!

ヴェノム(ゼータ)
©Supplied by LMK

今回紹介したシンビオートはほんの一部。たとえば、人造シンビオートが合体して生まれたハイブリッド、ピーター・パーカーの親友フラッシュ・トンプソンに寄生したエージェント・ヴェノム、ペイバックやスコーン、マニアなど女性を宿主とするシンビオートも存在します。 それぞれに異なる特徴、性格をもつのが魅力のシンビオート。お気に入りのキャラクターが見つかるかもしれません。