「X-MEN」シリーズ全作の時系列を徹底解説!【新作を含む】

2017年12月28日更新

大人気シリーズでありながら、入り組んだ時系列がわかりにくいと言われている「X-MEN」シリーズ。その時系列をおさらいし、これから公開が控えている新作に備えましょう。

混乱しやすい「X-MEN」シリーズの時系列を整理しよう!

2000年からスタートしたマーベルの人気スーパーヒーロー映画「X-MEN」シリーズは、2017年現在までにスピンオフ作品を含め10本が製作・公開されています。 しかし、その時系列は公開順と一致しておらず、ひとつの物語として追うのは少し難しいという人も多いのではないでしょうか。 この記事では、スピンオフを含む「X-MEN」シリーズの複雑な時系列を、作品の舞台となっている西暦で整理し、各作品のあらすじ・見どころなどと一緒にご紹介します。 また、今後公開される新作の情報もチェックしておきましょう。

「X-MEN」シリーズの時系列が混乱する原因は?

「X-MEN」シリーズの時系列が複雑な理由のひとつは、旧三部作と新三部作と呼ばれる2つの時間軸が存在することにあります。 2000年に公開された第1作目『X-メン』にはじまる旧三部作は、実質的にウルヴァリンを主人公としており、X-MENはすでに結成され、プロフェッサーXやマグニートーは老年期を迎えています。 新三部作は2011年の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』からはじまり、若き日のプロフェッサーXとマグニートーを中心に据え、X-MENが本格的に始動するまでの日々が描かれました。

さらに新三部作は旧三部作のプリクエルですが、その間をつなぐはずの新三部作の2作目『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)が、シリーズの時系列をややこしくしています。 詳しくは後述しますが、「フューチャー&パスト」で過去を変えたことで未来が変わり、旧三部作にうまくつながらない部分ができてしまいました。 以下に「X-MEN」シリーズを西暦順でご紹介しますが、このような事情により時間軸が枝分かれしているため、今後公開される新作につながる時間軸を「A」、途切れてしまった時間軸を「B」としていきます。

【1-A:1845年〜1979年】『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)

幼い頃の悲劇をきっかけにミュータント能力が目覚めたジェームズ・ハウレット少年は、その後、同じく能力を持った兄ビクターとともに、数々の戦場で戦い方を身につけていきます。 ミュータントとしての能力を買われ、特殊部隊「チームX」に加入したものの、のちに脱退。束の間のしあわせも兄に奪われ、復讐を誓った彼は「ウェポンX計画」に参加し最強のミュータント、ウルヴァリンとなります。 大人気キャラクター、ウルヴァリンのオリジン・ストーリーは「X-MEN」シリーズを語るうえで欠かせない作品です。

【2-A:1962年】『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)

ホロコーストで家族を亡くしたエリック・レーンシャーと、イギリスの裕福な家庭で育ったチャールズ・エグゼビア。 別々の経緯から、危険なミュータント集団「ヘルファイア・クラブ」を率いるセバスチャン・ショウを追っていた若きミュータント2人は出会い、親友になりました。 キューバ危機から第三次世界大戦を招き、ミュータントのための世界を作ろうとするショウに、2人はともに立ち向かうことに。 しかし、人間とミュータントが共生する社会を目指すチャールズと、人間を憎むエリックは対立し、決別してしまいます。 「X-MEN」シリーズのすべての始まりを描いた本作。仲間を求めながらも、思想の違いにより分断していくミュータントたちの姿は、現実の人間社会にも通じるものがあります。

【3-A:1973年】『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)過去パート

シリーズ7作目『X-MEN:フューチャー&パスト』は、「X-MEN」の時間軸分岐点となる作品です。 2023年にミュータントたちが直面した危機のきっかけとなった事件を止めるため、ウルヴァリンは他人の精神のみを過去に送り返すことができるキティ・プライドの能力を使って、1937年に戻ります。 ウルヴァリンは過去のプロフェッサーXやマグニートーに協力を求め、ミスティークによるボリバー・とラスク博士の暗殺を阻止。 過去でのウルヴァリンの活躍によって新しく発生した時間軸が、次作『X-MEN:アポカリブス』につながっていきます。

【4-A:1983年】『X-MEN:アポカリプス』(2016)

前作でウルヴァリンが改変した1973年から10年後、ミュータントの存在が明るみに出たことによってミュータントを神の再来と崇めるカルト集団がいくつもできました。 そのなかのひとつが世界で最初のミュータント、アポカリプスを蘇らせます。 数千年ぶりに人類とその文明を目にしたアポカリプスは、それが間違った方向に進んでしまったと感じ、新しい秩序が必要だと考えます。マグニートーらは、そんなアポカリプスに協力することに。 その状況を知ったプロフェッサーXは、新たに加入した若いミュータントたちを含むメンバーで、アポカリプスに立ち向かいます。 若き日のプロフェッサーXとマグニートーを中心に据えた新三部作は、本作で一旦完結となりました。

【5-A:1993年】『X-MEN:ダーク・フェニックス(原題)』(2018年公開予定)

新三部作につづく4作目となるのが、2018年に公開が予定されている『X-MEN:ダーク・フェニックス(原題)』です。 原作コミックの「ダーク・フェニックス サーガ」をベースに、ジーン・グレイの別人格であるフェニックス誕生の秘話や、彼女とサイクロップスことスコット・サマーズの関係が描かれるという本作。 キャストは「アポカリプス」にひきつづき、ソフィー・ターナーがジーン・グレイ役を務めます。 また、サイクロップス役にタイ・シェリダン、プロフェッサーX役にジェームズ・マカヴォイ、マグニートー役にマイケル・ファスベンダーなど、おなじみのキャストが集結することで期待が高まっています。

【4-B:2000年代初頭】『X-MEN』(2000)

2000年に公開されたシリーズ第1作目『X-メン』は、スーパーヒーロー映画ブームの先駆けとなりました。 突然変異によって超人的な能力を持ったミュータントたちは、人間社会で差別される存在。 プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアは、人間とミュータントが共存する道を探るため、「X-MEN」というミュータントの組織を作っていました。 一方で、マグニートー率いる「ブラザーフッド」はミュータントが人類を支配すべきと考えていました。 あるとき記憶を失くして放浪していたローガンと、ローグという少女の2人のミュータントがマグニートーの手先に襲われてしまいます。 彼らは「X-MEN」のメンバーに救われ、ローガンはウルヴァリンと名乗り「X-MEN」に加わることになります。

【5-B:2000年代中頃】『X-MEN2』(2003)

前作でマグニートーに勝利したX-MENたち。しかし、「ミュータント登録法」が提案され、ミュータントへの風当たりはますます強くなっていきました。 そんななか、あるミュータントによる大統領暗殺未遂事件が発生。事件を知ったプロフェッサーXは、ストームとジーンに犯人と見られるミュータント、ナイトクローラーを捜索するよう命じます。 アメリカ政府ミュータント対策顧問のウィリアム・ストライカーは、プロフェッサーXが「恵まれし子らの学園」にナイトクローラーを匿っているとして、一斉摘発を計画。 一方のマグニートーは、ミスティークの協力で脱走に成功。打倒ストライカーのために動き出しました。 『X-MEN 2』では、差別や人種間の対立といった現実社会の問題を物語に反映させ、メッセージ性の面でも見ごたえのある作品になっています。

【6-B:2000年代末】『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』(2006)

シリーズ3作目である『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』は、“世間一般と違うことは病気なのか”、“ほかの人と同じように治さなければいけないのか”、という前作からさらに踏み込んだテーマを描いています。 人間からの迫害や、メンバーの減少などによって弱体化していく「恵まれし子らの学園」とX-MEN。一方のブラザーフッドは、X-MENとの戦いに人類を巻き込んで三つ巴の大戦争を始めようとしていました。 そんななか、大企業ワージントン社の社長は息子がミュータントであると知り、彼を人間に戻す薬「キュア」を開発します。 ミュータントたちは、人間になるか差別を受けながらミュータントとして生きるか、選択を迫られます。

【7-B:2013年】『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)

カナダの山奥で暮らしていたウルヴァリンことローガンのもとに、旧友で日本の実業家である矢志田の部下が訪れます。 旧友の頼みで日本に向かったローガンは、矢志田から「命を助けてもらったお礼に、不老不死の苦しみから救ってやる」と言われますが、その直後矢志田は病死してしまいました。 ある組織に追われる矢志田の孫娘マリコを助けたローガンは、東京から長崎へと彼女とともに逃げるうち、お互いに惹かれ合うように。 しかし、矢志田の言ったとおりウルヴァリンはDr.グリーンによって治癒能力を奪われてしまいます。 日本を舞台に繰り広げられるウルヴァリンのスピンオフ2作目は、大迫力のアクションシーン満載です。

【6-A:2016年】『デッドプール』(2016)

元傭兵のウェイド・ウィルソンは、ガンを発症し藁にもすがる思いである人体実験の被験者となります。 その結果、超回復能力を手に入れほぼ不死身になったものの、顔は醜くただれてしまいました。ウェイドは人体実験を施した者たちに復讐するため、デッドプールと名乗り彼らを追います。 『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でデッドプールとなるウェイド・ウィルソンを演じたライアン・レイノルズが再び同役を演じた本作は、初のR指定スーパーヒーロー映画でありながら大絶賛されました。 今のところ「X-MEN」シリーズとの直接の関係はありませんが、今後ライアン・レイノルズ演じるデッドプールは、シリーズ本流の作品に登場するかもしれません。