映画『ショーシャンクの空に』の名言をピックアップ!
映画が公開されてから20年以上経つ感動の名作『ショーシャンクの空に』。冤罪によって刑務所に入ることになってしまったアンディ(ティム・ロビンス)を主人公に描かれたヒューマンドラマです。
本作には人生に響く名言がいくつもありました。今回は、その心打つ旋律に触れていきたいと思います!
1. アンディーの名言
「刑務所の時間はゆっくりと流れる。」
元銀行の副頭取で優秀な銀行家、趣味に地質学、刑務所の石からチェスまで作ってしまうアンディーは、様々なスキルを持っていました。
刑務所で感じる時間は途方もなく長く、囚人たちは時間と折り合いをつけようと何かをやろうとするのです。アンディーはそのスキルにより、囚人たちに高卒の資格を取得できるよう指導したり、図書室を魅力あふれる場所へと改善したりもします。
スキルはお金で買うことは出来ません。人は、ただスキルを積みかさていくことしか出来ないのです。ただ確かに言えることは、いつかは報われるということ。アンディは刑務所の中で流れる時間を、スキルを積み重ねることに費やしたのでした。
2.レッドの名言
「アンディーは、このヘドが出そうなショーシャンク刑務所から自由へと這って出て行ったんだ。500年はかかるだろうに!500年はかかるだろう道のりは、実はフットボールの競技場五つ分の長さで、何と1マイルの半分なんだ!」
人生は、簡単にも滑らかにも進んではくれません。時に気まぐれな態度で裏切られたりもします。しかし人生は、心を自由にすることを教えてくれているのです。
アンディーは決してショーシャンクの流儀に染まったりせず、馴染んだフリをしていました。どんな悍ましいことに直面しても決意を固め、硬い石を砕き、長く暗い薄汚い穴に自由への道を作ったのです。
真実として明白なことは、人は人生という凸凹道を人生を価値あるものにするために進んでいかねばならいとうことです。
3.アンディーの名言
「他人の手柄は君に終わらない災難を招く。」
苦痛と難儀は人生の厄介な一部なんでしょう。苦痛は人を傷つるものですし、人はそれから逃げることは出来ません。
しかし困難なことは、人生に美しさや優しさを感じさせてくれるものです。自由を思う心、素晴らしいものを感じようとする心が、自由への翼となります。
4.レッドの名言
「アンディーは最初から皆と違っていた。」
バイロン・ハドリー刑務官への脱税の補佐をするという提案の見返りに、アンディーは自分の同僚(囚人たち)に、一人三本すつのビールを請求します。
周囲が見守る中、刑務官は「何見てんだ!仕事に戻れ!」と叫びます。囚人たちはボヘミアン風のビールにありつきました。アンディーは仲間からビールを進められますが、「酒はやめたんだ。」微笑みを浮かべ優しく答えます。
ショーシャンク刑務所の中で次々と新しい試みをするアンディー。その行動故に周囲に一目置かれる存在へとなっていくのです。
5.ブルックスの名言
「一人より仲間がいたほうが良いよ...。」
ブルックスは、もう50年もショーシャンク刑務所で図書係をしている老囚人です。ノートン所長の周到な企みにより図書係助手に任命されたアンディーはブルックスに図書係の説明を受けます。
刑務所の図書室にある本を毎晩カートに載せて独房の廊下を歩き、貸し出しが必要な囚人に図書を貸し出し、貸し出し記録をとる「簡単な仕事さ」とブルックスはアンディーに説明します。
それを一人続けてきたブルックス...。「一人より話し相手がいたほうがいい。」と仲間が増えたことに喜びを見出すのです。
6.アンディーの名言
「座って話しましょう。」
図書係助手となったアンディーに、ディーキンズと名乗る刑務官がその会計手腕を聞きつけ、子供の教育費を優位な信託基金を通して増やしたいという相談にやってきます。
その時アンディーは「座って話しましょう。」と丁寧に返答するのです。その場にいたブルックスに紙と鉛筆を用意してくれるよう頼み、ディーキンズ刑務官にも椅子をすすめ、差し向かいでマネーの専門家として話を聞きます。
話が終わるとディーキンズ刑務官は、アンディーと握手をして立ち去ります。
その様子を見ていたブルックスは、食堂の朝食の席で友たちに、まるでアンディーがスーツを着ていれば本当の銀行家のようだったと話しました。“落ち着いて話をするときは、まず椅子を勧める”そのような気遣いは常日頃から持っていたいものですよね。
7.レッドの名言
「覚えておかなきゃいけない「鳥は鳥かごに居たくないんだ!」羽根は輝く。そして飛び立っていく、錠を破ることは罪だ、でもそうしたことは囚人たちを喜ばせたよ。」
アンディーが脱獄した後、レッドは差出人の無い絵葉書を刑務所で受け取ります。それはテキサスの国境周辺から送られてきたものでした。
レッドはアンディーが国境を越えて太平洋までたどり着いたことに気付くのです。自由と無罪を追求し続けたアンディーのたゆまぬ努力をレッドはあたかも自由へ向かって飛び立つ鳥のように表現しています。
8.アンディーの名言
「それが音楽の美しさだ!誰も忘れさせることなんか出来ない。」
図書室を改善しようと頑張るアンディーは、お役所から蔵書と寄付の約束を取り付けます。アンディーはその寄付として贈られてきたものの中にオペラのレコードを見つけ、刑務所内に無許可で放送してしまうのです。その後アンディーは罰として懲罰房へ入れられてしまいます。
どのような状況下においても、心の自由を邪魔されまいと訴えているのではないでしょうか。
9.アンディーの名言
「頑張って生きるか、頑張って死ぬかだ...。」
ノートン所長に盾ついたために、二カ月という異例の懲罰房への食らいこみを経験させられたアンディー。懲罰房から出た後のアンディーは以前とは大きく様子が変わっていました。久々に話すレッドにも自分が思い描く余生の話をします。
アンディーは、自分の間違った境遇を正しいものに直そうと頑張り通してきました。そして自分の人生を意味あるものにするために出来ることは全てしていましたよね。
「頑張って生きるか、頑張って死ぬかだ...。」とは、過酷な状況下において人が最善の行動をとるように促す言葉でもあるのです。
アンディーは脱獄の前レッドに、自己が求めるすべての希望と信頼は塀の外にあることを、それとなく告げショーシャンク刑務所を去ります。
10.アンディーの名言
「覚えてるね。希望はいいものだよ、たぶん最高のものだ。いいものは決して滅びない。」
服役中に差出人不明のはがきを受けったレッドは、そのはがきがメキシコの国境付近から送られてきた事に気付きます。
そしてアンディーのことを思い出し、彼が国境を越え自由の身になったことを確信し満面の笑みをたたえますが、同時に自分の親友アンディーが遠くへ行ってしまったことも悟ります。
仮出所を認められたレッドがアンディーからの言葉を思い出し、アンディーがレッドに渡したいと言っていたものを受け取りにバクストンまで行くのです。そこで手紙と逃亡用の資金を受け取ります。
レッド、これを読んでるんなら、君は出られたんだ。 ここまで来たのなら、もうちょっと遠くまで来ないか。街の名前は憶えてるね? 僕の計画を実現するために君の手を貸してほしい。 君が来るのを待ってる、チェス盤を用意して。 覚えてるね。希望はいいものだよ、たぶん最高のものだ。いいものは決して滅びない。 君がこの手紙を見つけてくれることを、そして元気でいてくれることを願っている。
人生のどの場面においてもアンディーが失わずかつ大切にしていた「希望」。
そして「いいものは決して滅びない。」と信じることが出来ることこそが過酷な状況にも打ち勝つことが出来たのではないでしょうか。