2022年5月13日更新

映画『ショーシャンクの空に』あらすじ・キャストをネタバレありで徹底解説!結末や原作情報まで

ショーシャンクの空に
©COLUMBIA

観たことはなくても、誰もが1度は『ショーシャンクの空に』というタイトルを耳にしたことがあるのではないでしょうか。本作は俳優たちの名演技や心にしみる名台詞などから、名作映画として知られています。 公開当時、興行的には振るわなかったものの、アカデミー賞では作品賞をはじめとする7部門にノミネート。そこから口コミで話題となり、今では映画史に残る傑作の1つとされるようになりました。 そんな『ショーシャンクの空に』について、ネタバレあらすじからキャスト、原作や感想・評価まで紹介していきましょう。

映画『ショーシャンクの空に』のあらすじ【ネタバレなし】

『ショーシャンクの空に』(1994年)モーガン・フリーマン、ティム・ロビンス
© COLUMBIA/All Star Picture Library/Zeta Image

若くして銀行の副頭取を務めるアンディは、あるとき妻とその愛人を殺した容疑で逮捕されてしまいます。彼は無実を訴えるも終身刑を言い渡され、劣悪な環境のショーシャンク刑務所へ。 孤立していたアンディに声をかけたのは、調達屋のレッドでした。彼に趣味のための小さなロックハンマーを調達するよう依頼したアンディは、その後レッドと交流を重ね、ほかの受刑者たちとも知り合うようになります。

映画『ショーシャンクの空に』の結末【ネタバレ】

【承】刑務所に新たな風を吹かせるアンディ

あるときアンディは、屋根の修理作業中にハドリー主任刑務官の遺産相続問題を耳にします。彼は自身の知識を活かしてアドバイスをする代わりに、作業仲間にビールを振る舞ってもらうことに成功しました。 刑務官たちからも一目置かれるようになったアンディは、やがて図書係に配置換えになります。しかしそれは、ノートン所長をはじめとする刑務官たちが、彼に税務処理や資産運用をさせるためでした。アンディは彼らの期待に見事に応える一方で、図書室の環境を改善しようと奮闘します。 彼が州議会に根気強く要望を出しつづけた結果、倉庫同然だった図書室には多くの本が揃い、囚人たちが娯楽と教養を得る場となっていきました。

【転】新たな仲間・トミーの死

『ショーシャンクの空に』(1994年)
© COLUMBIA/All Star Picture Library/Zeta Image

そのころノートン所長は、囚人たちの更生を図るという名目で野外作業をさせ始め、裏でピンハネや建業者からの賄賂を受け取るようになります。アンディは「ランドール・スティーブンス」という架空の人物の名義で、その多額の不正蓄財を見事に隠蔽していました。 その後、新たに入所した青年トミーは、明るい性格ですぐに周囲にとけ込み、アンディも彼を気に入ります。妻子のために更生したいと言う彼に、アンディは読み書きから勉強を教え、トミーは無事に高校卒業資格を獲得しました。 トミーはアンディの事情を知ると、彼の事件の真犯人に心当たりがあると言います。アンディはノートン所長に再審請求をしたいと申し込みますが、彼は優秀な経理担当であり、自身の不正蓄財を知っているアンディを自由にする気はありませんでした。 所長は彼を懲罰房に入れ、考え直すように迫ります。しかし1か月経ってもアンディが折れなかったため、冤罪の鍵を握るトミーが脱走を企てたように見せかけ、ハドリーに射殺させました。

【結】レッドへの伝言に込められたアンディの意図とは

トミーの死から1か月後、ショックと憤りを感じながらも、アンディは再び不正経理を行うことを条件に懲罰房から出されます。しかし彼の様子はおかしく、レッドにメキシコの話をしたり、要領を得ない伝言を残したりします。 レッドはアンディが自殺を考えているのではないかと囚人仲間に相談し、嵐の晩、みんなは不安をつのらせていました。翌朝の点呼で、アンディが房から消えていることが発覚。刑務官たちも集まり中を調べると、壁に貼られた大きなポスターの裏に大穴が空いているのが見つかりました。 アンディは最初にレッドからロックハンマーを受け取ったときから、20年間来る日も来る日も壁に穴を開けつづけ、ついに脱獄したのです。 アンディはその足で「ランドール・スティーブンス」になりすまして、銀行から所長の不正蓄財を全額引き出しました。同時に新聞社に告発状を送り、メキシコに逃亡。彼の告発によってハドリーは逮捕され、絶望した所長は拳銃で自殺します。 その後、レッドは40年の刑務所生活を経て仮釈放に。外の世界での生活に不安を持っていた彼ですが、アンディの伝言を頼りにメキシコに向かいます。そして美しい海岸線で悠々自適の生活を送るアンディと再会し、喜びの抱擁を交わすのでした。

映画『ショーシャンクの空に』の登場人物・キャスト

アンディ・デュフレーンティム・ロビンス
レッドモーガン・フリーマン
ノートン刑務所長役ボブ・ガントン
バイロン・ハドリークランシー・ブラウン
トミー・ウィリアムズギル・ベローズ
ボグズ・ダイアモンドマーク・ロルストン
ブルックス・ヘイトレンジェームズ・ホイットモア

アンディ・デュフレーン役/ティム・ロビンス

『ショーシャンクの空に』ティム・ロビンス
© Castle Rock/Photofest/Zeta Image

若くして銀行の副頭取を務めていたアンディ。しかし彼は、1947年に妻とその愛人を殺した罪で終身刑を課せられます。最初は周囲になじめずにいましたが、レッドとの出会いによってほかの囚人との交流も生まれ、なんとか刑務所での生活に希望を見出すようになります。 ティム・ロビンスは1958年10月16日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州ウエストコビナ出身。『ショーシャンクの空に』が公開された翌年の1995年には、米エンパイア誌が選ぶ、「映画史において最もセクシーな俳優100人」に選ばれました。 主な出演作に『ザ・プレイヤー』(1992年)、『デッドマン・ウォーキング』(1995年)、『ミスティック・リバー』(2003年)、『宇宙戦争』(2005年)など。俳優以外にも映画監督・音楽家としても活躍中。2019年には『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』に出演し、変わらぬ存在感を見せつけています。

レッド役/モーガン・フリーマン

『ショーシャンクの空に』モーガン・フリーマン
© Columbia Pictures/Photofest/Zeta Image

刑務所でアンディの親友となったレッド。彼はほかの囚人たちから依頼を受け、ありとあらゆる物を外部から手に入れてくる「調達屋」として一目置かれる人物です。仮釈放を望んでいるものの、外の世界での生活に不安を抱いてもいます。 刑務所の庭でレッドが野球ボールを投げながら交わすアンディとの最初の会話のシーンでは一言も文句を漏らすことなく、9時間ボールを投げ続け、翌日は腕を包帯で吊って撮影所に現れたそう。 モーガン・フリーマンは1937年6月1日生まれで、アメリカ・テネシー州メンフィス出身。独特の声と醸し出す静かな雰囲気で、近年のアメリカ映画史において、最もポピュラーで、かつ尊敬されている俳優のうちの1人です。 彼は本作でアカデミー賞に3度目のノミネート。 『セブン』(1995年)、『ベン・ハー』(2016年)など、数々の映画に出演しているほか、ナレーションも多く手がけています。ティム・ロビンスの出演していた『宇宙戦争』(2005年)にもナレーターとして出演していました。

ノートン刑務所長役/ボブ・ガントン

『ショーシャンクの空に』(1994年)ボブ・ガントン
© COLUMBIA/All Star Picture Library/Zeta Image

サミュエル・ノートンは、ショーシャンク刑務所の所長です。厳しい規律で刑務所を管理し、部下である刑務官たちの囚人への暴力も容認。一方で、敬虔なクリスチャンでもあります。 元銀行員のアンディに節税のアドバイスを受け、彼に裏金の処理を任せるようになりました。 演じるのは、1945年11月15日生まれのボブ・ガントン。アメリカ、カリフォルニア州サンタモニカ出身。『エビータ』『スウィーニー・トッド』などの舞台出演でトニー賞を受賞。たくさんの映画にも出演する一方で、『デスパレートな妻たち』、『24』などといったテレビドラマシリーズにも多く出演しています。アメリカドラマ・映画の名脇役とも言える存在です。

バイロン・ハドリー役/クランシー・ブラウン

ショーシャンク刑務所の主任刑務官バイロン・ハドリー。彼は囚人を死亡させたり半殺しにしたりと、非常に暴力的な性格の人物です。 兄の遺産の大半を税金で取られることを嘆いていた彼は、アンディからその対策を聞き、見返りに彼と一緒に作業をしていた囚人たちにビールを用意します。ほかの刑務官にもアンディを紹介し、彼は刑務官たちの間でも一目置かれるようになりました。 ハドリーを演じるクランシー・ブラウンは、1959年1月5日生まれ、オハイオ州出身。俳優のほかに、声優としても活躍しており、『スポンジ・ボブ』(1999年〜)のユージーン・H・カーニ役などで知られています。

トミー・ウィリアムズ役/ギル・ベローズ

『ショーシャンクの空に』(1994年)ギル・ベローズ
© COLUMBIA/All Star Picture Library/Zeta Image

アンディの刑期中にショーシャンク刑務所に新たに入所してくるはトミーは、ロック好きでおしゃべりな若者です。陽気で憎めない性格。13歳のころから何度も刑務所に出入りしており、読み書きができませんでしたが、アンディに教えてもらい高卒資格を取得しました。アンディが有罪となった事件の真相を知る人物です。 トミー役のギル・ベローズは、1967年6月28日生まれ、カナダのバンクーバー出身です。ドラマ『アリー my Love』のビリー・トーマス役などで知られています。

ボグズ・ダイアモンド役/マーク・ロルストン

ボグズは囚人たちのなかでもリーダー格で、2年にわたってアンディにレイプと暴行をくり返していました。しかし、所長をはじめとする所員が節税のためにアンディを頼るようになったことから、ハドリーに半殺しにされてしまいます。 演じつマーク・ロルストンは、1956年12月7日生まれのボルチモア出身です。『エイリアン2』(1986年)や『リーサル・ウェポン2』(1989年)、『ソウ5』(2008年)などに出演しています。

原作はスティーブン・キングによる小説

スティーブン・キング
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本作は、『シャイニング』などのホラーを多く手がける作家、スティーブン・キングによるヒューマンドラマ『刑務所の中のリタ・ヘイワース』を原作としています。

『ショーシャンクの空に』は実話?

『ショーシャンクの空に』は実話ではないか、と言われることがありますが、実際にはフィクションです。ただ、スティーブン・キングによる原作小説には、モデルとなった人物がいます。 モデルとなったのは、フレッシュ・ウォーターという人物。彼は1956年に交通事故を起こして少年矯正施設に収容されますが、1959年に脱獄。その後、56年の逃亡生活のすえ79歳のときに再逮捕されました。アンディとは境遇が違いますが、長い逃亡生活という点からストーリーをひらめいたのではないでしょうか。 本作が実話なのではと言われはじめた理由は、映画の最後に「アレン・グリーンを偲んで」という文言がでてくるからです。 実はこのアレン・グリーンという人物は、フランク・ダラボン監督の古い親友でエージェントだった人だとか。しかし彼は映画の完成前に亡くなってしまったため、映画の最後に哀悼の意を捧げました。

原作と映画の違い

『ショーシャンクの空に』には、原作とは違う点がいくつかあります。 「希望を持ちつづけることの大切さ」を打ち出した映画版では、アンディが『フィガロの結婚』のレコードを流したシーンも印象的な場面の1つです。しかし、これは映画オリジナルのもの。また彼が流した第3幕 第10場「手紙の二重唱」は、「逢引の場所を指定する嘘の手紙を書いて策略を巡らす」という内容で、映画のラストを示唆しています。 また原作ではトミーは別の刑務所に移されるだけだったり、老囚人ブルックスに関する描写がなかったりなど、映画オリジナルの部分も多くあります。

監督はフランク・ダラボン

フランク・ダラボン
©T.Conrad/TConrad/AdMediaphoto/Newscom/Zeta Image

監督はフランク・ダラボン。数多くの脚本・制作に関わる一方で、これが最初の長編映画監督作品となりました。 本作以降も、『グリーンマイル』(1999年)や『ミスト』(2007年)など、スティーブン・キング原作の映画を手がけています。

ナレーションのインスピレーションはマフィア映画の名作から

フランク・ダラボン監督は、この映画の撮影中、毎週日曜、マーティン・スコセッシ監督によるマフィア映画の名作『グッドフェローズ』(1990年)を観ていました。 時間の経過を見せるためのボイスオーバーによるナレーションは、この映画にインスパイアされたのだそうです。

映画『ショーシャンクの空に』の感想・評価

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冤罪で理不尽な刑務所生活を送る主人公が、どうしてここまで希望を捨てずにいられるんだろうか。と思っていたら最後に「なるほど、そういうことか〜!」となる。名言とか、感動するとか以前にストーリーがテンポよくて面白い。キャラクターも悪いやつも含めて魅力的。個人的にはブルックスがとても切なくて、環境が変わるっていうのは怖いことだし、それに耐えられないこともあるんだろうなと考えてしまった。

(30代男性)

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あまりにも有名な作品なので、見る前からハードル上がっていたと思うけど、予想以上に面白かった!希望を失わずに生きていくことの大切さは、刑務所の中じゃなくても同じだと思う。ちょいちょい辛い出来事も起こるんだけど、みんなでビール飲んだり音楽かけたり、アンディは普通の生活をしようとしてたんだろうな。レッドの語りで淡々と進むので、最後のどんでん返しですごく盛り上がる。あれ伏線だったのか!

(20代女性)

名作映画『ショーシャンクの空に』のあらすじ・キャスト情報はチェック必須!

ショーシャンクの空に
© Columbia Pictures/Photofest/Zeta Image

希望の大切さを観る者に訴えかけ、多くの人の心を震わせる『ショーシャンクの空に』。「感動作」としてだけでなく、意外な結末にも驚かされます。また数多くの名言、名台詞も時代を超えて観客の心を掴んできました。 世界中で愛される名作映画、あらすじやキャストをチェックして、ぜひ1度は観ておきたいですね。