2017年7月6日更新

『フォレスト・ガンプ』あらすじ・キャスト・ネタバレ【なんでもうまくいく】

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『フォレスト・ガンプ/一期一会』

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トム・ハンクス主演『フォレスト・ガンプ/一期一会』20年経ってもなお愛される名作

1995年に公開されて以来、見る人を魅了してやまない映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』。日本の興行収入だけでも38億円を突破する大ヒット作となったこの作品は、トム・ハンクスを主演に迎えロバート・ゼメキスが監督を努めました。 何度見ても、見終わった後に優しい気持ちになれるそんな『フォレスト・ガンプ』の魅力をたっぷりとご紹介します。

『フォレスト・ガンプ/一期一会』のあらすじ【ネタバレ】

アラバマ州グリーンボウに生まれたフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)は、他より知能が低いことで周りから馬鹿にされて育ちました。 心優しい母親ミセス・ガンプ(サリー・フィールド)によって優しい青年に育った彼でしたが学校ではいじめの標的にされてしまいます。 そんな彼の唯一の理解者であり友達であったジェニー・カラン(ロビン・ライト)に思いを寄せながらも、気持ちを伝えずにいたフォレストは、大学を卒業後アメリカ陸軍に入隊します。ベトナム戦争へと出征した彼はそこでアフリカ系アメリカ人のバッバ・ブルー(ミケルティ・ウィリアムソン)とダン・テイラー中尉(ゲイリー・シニーズ)に出会います。戦争でバッバは戦死し、ダン中尉は両足を失ってしまうのです。 ダン中尉を助けフォレストも負傷しますが、そこで卓球と出会い才能を開花。帰国したフォレストは戦時中の勇敢な行為に対してジョンソン大統領より議会栄誉勲章を授与されます。そこでジェニーに再会しますが、彼女は反戦活動を行うグループに属しており気持ちを伝える彼の前から姿を消してしまうのでした。 卓球の全米選手となった彼は一躍有名人となり、テレビ番組に出演するまでに。除隊後、卓球を通して得た資金でバッバ・ガンプ・シュリンプというエビ漁の会社を設立します。この会社は亡き戦友であったバッバと約束していたものでした。ダン中尉も加わり2人で会社を盛り上げようと漁に出ますが、収穫はほぼありませんでした。 ある日ハリケーン・カルメンに襲われ、フォレスト以外の船は全滅。しかし、その日を境に大漁となりバッバ・ガンプ・シュリンプはいつの間にか大きな会社となります。思わぬところで大金を手にしたダン中尉とフォレストはそのお金を投資し、さらに大金を手にすることに。フォレストは手にした大金の半分をバッバの家族に渡すのでした。 最愛の母親も息を引き取り孤独となってしまったフォレスト・ガンプ。そんな彼のもとに、連絡を取っていなかったジェニーが訪ねてきます。靴をプレゼントするジェニーに彼はプロポーズをするのですが、ジェニーは去っていきます。 ジェニーにもらった靴を履いて走り出すフォレスト。そんな彼をテレビで見て知ったジェニーから手紙が届きます。そして彼女に会いに行った彼は、ジェニーの家で自分と同じ名前の男の子に出会います。彼女から、自分の子どもだと聞かされ再びジェニーにプロポーズします。 ジェニーの命が長くないということを聞かされた彼は、アラバマの家にジェニーと息子を連れて帰り結婚式をあげます。その後ジェニーは息を引き取り、フォレストは息子と2人でアラバマの家で暮らしていくのでした。

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『フォレスト・ガンプ/一期一会』豪華なキャスト

フォレスト・ガンプ役:トム・ハンクス

フォレスト・ガンプを演じているのは、1999年の映画『グリーンマイル』や2006年の映画『ダ・ヴィンチ・コード』など数多くの作品で主演を務めた名優トム・ハンクスです。 IQ75という知能を持ち周りから馬鹿にされながらも、自分にできることを探し続ける主人公を演技派俳優トムが熱演しています。 映画に登場する「人生はチョコレートの箱、開けてみるまでわからない」というセリフのまま真っ直ぐに生きるフォレスト。彼の生き方を見ていると、明日への希望が持てますね。

ミセス・ガンプ役:サリー・フィールド

そんなフォレストに無償の愛を注ぎ、彼を陰で支えるミセス・ガンプを演じたのがサリー・フィールドです。 近年でも2012年の映画『アメイジング・スパイダーマン』に出演するなど、まだまだ女優として第一線で活躍しています。

ジェニー・カラン役:ロビン・ライト

フォレストが愛した女性ジェニー・カランを演じたロビン・ライト。本作で演じたジェニー役でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされ、一躍知名度が上がりました。 現在は2013年から放送されているテレビドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』クレア役が絶大な人気を誇っています。

ダン・テイラー役:ゲイリー・シニーズ

フォレストとバッバの上官ダン・テイラー役を演じたのが、2004年のテレビドラマ『CSI』シリーズでもお馴染みのゲイリー・シニーズです。 トム・ハンクスとは1999年の映画『グリーンマイル』でも共演しています。

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ロバート・ゼメキス監督

数々の名作を世に送り出し、名実ともにほしいものとしたロバート・ゼメキス監督。代表作には1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や2000年の映画『キャスト・アウェイ 』など、知らぬ人はいない名作を生み出しています。 本作ではアカデミー賞作品賞そして監督賞を受賞しており、ゼメキス監督の生み出す作品からは今後も目が離せません。

傑作映画『フォレスト・ガンプ』の関連情報

数多くの俳優がフォレスト役を辞退したんだそうです。中には、役を受けなかったことを後悔していると公言した俳優もいます。 しかし、主演を務めたトム・ハンクスは『フォレスト・ガンプ』の脚本を手にしてから1時間半後には出演を快諾したと言われています。それだけ、この作品に感じるものがあったのかもしれませんね。

感想・評価【ネタバレ注意】

Chiaki_1
Chiaki_1 4.5

ずっと観たかった超有名作品をようやく鑑賞しました。名作と言われているだけあって、期待していたよりもずっと素晴らしい作品でした。 純真さと強運で、次々と成功を手にするフォレストと、反対に時代に流されどんどん落ちぶれていくジェニー。アメリカ現代史の光と闇をその2人が体現している、ということも後から気がつきました。 観終わった後に解説を読み漁りましたが、もっとしっかり世界史を理解していれば、メインストーリーとは違うところで、より細かい描写に気付けて楽しめただろうなと後悔しています。 観ながら物語のいろんなところでウルウルしていましたが、後半のフォレストが自分の子供の知性を心配するシーンの、トム・ハンクスの演技でとどめを刺されました。 145分間、全く飽きません。共感できるようなすごくリアルな部分と、反対に絶対ありえないような部分がうまく混じり合って、とても映画っぽい良い映画でした。 何年かしたらまた観たいです。 #ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 4

バス停でバスを待つフォレスト・ガンプ。隣に座る人々に自分の半生を延々と語りかける。 言わずと知れた名作。映画はアメリカの歴史になぞらえて進行し、いつだって表舞台にはフォレスト・ガンプがいます。その対極にいるヒロインとの対比でアメリカの光と闇を描き出す…、という話をしようと思ったのですが、あまり歴史に強くないので、強い方の話をします。本作の主人公は頭が悪いが素直で足が速いことを取り柄にどんどん人生を上手い方向へ転がしていきます。その話をバス停で聞く人の中には「嘘だ」と立ち上がる人もいますが、実は本当。フォレスト・ガンプは確かにエビの会社を立ち上げたのです。一緒に語られるアメリカの歴史も本当。しかし語られる話はあまりに嘘っぽい。それも当然、これは映画という嘘なのです。映画という嘘の中で嘘のように語られる本当の話と本当の歴史。何が嘘で何が本当なのか。映画はその間をコミカルに行ったり来たりします。『ビッグ・フィッシュ』的な鑑賞方法もできるのでは、という話でした。