2020年11月23日更新

12月公開の映画『魔女がいっぱい』でアン・ハサウェイが怖〜い魔女に!原作の結末をネタバレ【あらすじ・キャスト】

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『魔女がいっぱい』アン・ハサウェイ
© HBO Max/Photofest/zetaimage

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『魔女がいっぱい』でアン・ハサウェイが怖〜い魔女に!【あらすじ・キャスト】

12月4日(金)全国ロードショー

日本公開を前に、アン・ハサウェイの口が耳まで裂ける衝撃映像が話題になっている映画『魔女がいっぱい』。製作・監督に3人のアカデミー賞受賞者が名を連ねるほどの強力な製作陣に加えて、豪華な衣装など見どころ盛りだくさんの新作です。 この記事では12月に劇場公開される『魔女がいっぱい』のあらすじやキャスト、原作の結末について徹底解説していきます!

映画『魔女がいっぱい』のあらすじ

『魔女がいっぱい』
© HBO Max/Photofest/zetaimage

本作の舞台は1960年代末のアメリカ南部アラバマ。両親を失った主人公の少年は、おばあちゃんにひきとられて暮らしていました。 ある日少年は近所の店で、蛇とお菓子で彼を誘惑する、ファッショナブルな女性に出会います。 その話を聞いたおばあちゃんは、その女性は本物の魔女だと彼に教えるのです。魔術の知識のあるおばあちゃんは、友人が魔女のキャンディを食べてニワトリになった姿を目撃したことがありました。 少年が狙われていることを察知したおばあちゃんは、親戚が働いていたメキシコ湾を望む豪華ホテルにしばらく滞在することにします。 ところがそのホテルは、世界中の魔女の集会が開かれる会場だったのです!主人公の少年はホテルの大広間で魔女につかまって薬を飲まされ、ネズミに変えられてしまいます。 そこで世界中の子どもをネズミに変えるという魔女の恐ろしい企みを知った彼は、魔女に復讐して計画を阻止しようとするのでした。

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『チャーリーとチョコレート工場』の著者が贈る!原作小説をネタバレ

チャーリーとチョコレート工場
@WARNER BROS/zetaimage

映画『魔女がいっぱい』の原作者であるロアルド・ダールは、20世紀後半のイギリスを代表する作家の1人です。1940年代から本格的に執筆活動をはじめ、世界的ベストセラー作家となりました。 「奇妙な味」と評される彼の短編小説や児童文学は、国内外で高く評価されています。特に児童文学は「20世紀で最も偉大な子どものための作家の1人」に名前があげられるほどです。 日本でもファンが多く、例えばスタジオジブリの宮崎駿はダールの日本語訳書の前書きや解説をいくつも執筆しています。 また多くの作品が映画化されており、ティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)は特に有名。そのほかの例としては『ファンタスティック Mr. FOX』(2009年)や『BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(2016年)をあげることができます。

【ネタバレ注意】原作での結末はどうなった?

ゼメキス監督は『魔女がいっぱい』の映画化について、原作小説をできるだけ尊重した点を強調しています。ここでは映画を観るときの参考に、原作の結末を紹介しましょう。 ネズミの姿に変えられた少年は大魔女の部屋に忍び込み、人間をネズミに変える薬を盗み出します。次にキッチンに忍び込んだ彼はその薬を魔女たちの夕食のスープに混ぜて、魔女たちをすべてネズミに変えてしまいました。 大魔女への復讐を果たした少年におばあちゃんは、ネズミの姿では長くてもあと9年しか生きられないと告げます。しかし少年は、おばあちゃん以外のひとに面倒をみてもらいたくないので、それでよいと答えるのです。 そこでネズミのままの少年とおばあちゃんは、残りの人生を魔女退治をしながら世界中を旅行して過ごそうと決めるのでした。

大魔女を務めるのは、さまざまな顔を演じ分けるアン・ハサウェイ

アン・ハサウェイ
WENN.com

本作の主人公ともいうべき大魔女を演じるのは、コメディからシリアスな役まで、さまざまな役に挑戦してきたアン・ハサウェイです。 1982年生まれの彼女は、2001年の『プリティ・プリンセス』で映画デビュー。その後2005年の『ブロークバック・マウンテン』では早くもプリンセスのイメージを脱却しています。さらに翌年の『プラダを着た悪魔』ではメリル・ストリープを相手に、コミカルな女優の才能も発揮しました。 また2012年のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』では、ブロードウェイでの経験も活かして薄幸の女性ファンティーヌを歌唱まで吹替無しで熱演。この演技でアカデミー助演女優賞を獲得しています。 本作でも癖のある英語をしゃべり、エレガントな表情から恐ろしい魔女の顔に豹変する役で、彼女の多彩な演技を堪能できることでしょう!

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公開前からビジュアルが話題に!お洒落だけどとっても怖〜い

ファッショナブルな衣装に注目!

本作の見どころの1つは、ファッショナブルながら恐ろしい魔女の衣装やメイクアップです。 衣装を担当したのは、映画『リンカーン』(2012年)でアカデミー賞衣装デザイン部門にノミネートしたデザイナーのジョアンナ・ジョンストン。 彼女は1960年代にスタイルアイコンであったケネディ大統領夫人や女優のマリリン・モンロー、モデルのカルメン・デロリフィチェなどのハイファッションを上手に取り入れています。 一方でおばあちゃんが身にまとっている1950年代風の花柄ドレスやダストコートも、さりげなくオシャレで見逃せません。

魔女の姿のインパクトが強烈!インスタに投稿された写真が話題に

インスタグラムに投稿されたアン・ハサウェイの特殊メイク姿が、「とにかく怖すぎる」と話題になっています。 アン・ハサウェイ扮する魔女の口は耳まで裂けており、ウィッグをはずした頭は髪の毛が1本もなく筋が浮き出た丸坊主です。目の周りは恐ろしさを強調する濃い紫のシャドーをふんだんに使っています。 英国版VOGUEによれば、このメイクだけで1日4時間かかる大掛かりなものだったそうです。 さらに普段身につけているロンググローブは、手の指が3本しかないことを隠すためのもの。指が1本もない足を隠すヒールも、映画に合わせた特注だそうです。

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脇を固めるキャラクターにも、豪華俳優陣が勢ぞろい!

おばあちゃん/オクタヴィア・スペンサー

オクタヴィア・スペンサー
©Adriana M. Barraza/WENN.com

主人公の少年の面倒を見ている明るくて親切なおばあちゃんを演じるのは、脇役を中心に活躍するオクタヴィア・スペンサーです。 彼女は1996年に『評決のとき』の看護婦役で映画デビュー。それ以来数多くの映画やテレビシリーズに出演してきました。 2011年の『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』でアカデミー助演女優賞を受賞。2016年の伝記ドラマ『ドリーム』ではNASAの数学者を演じています。

ミスター・ストリンガー/スタンリー・トゥッチ

スタンリー・トゥッチ
©WENN.com

わがままで注文の多い大魔女の対応に悩まされる、ホテルのマネージャーであるミスター・ストリンガー。そんな彼に扮するのは、俳優のスタンリー・トゥッチです。 彼は1985年以来数多くの映画に出演しているほか、自らメガホンをとって監督を務めることもある多才な映画人です。アン・ハサウェイとは『プラダを着た悪魔』(2006年)でも共演しています。

ヒーローボーイ(主人公の少年)/ジャジール・ブルーノ

主人公の少年であるヒーローボーイに抜擢されたのは、本作が劇場長編映画デビューとなったジャジール・ブルーノです。本作ではネズミの姿に変えられる中盤までしか出演していませんが、強く印象に残る存在感があります。 2020年末に公開予定のNetflixオリジナル映画『クリスマス・クロニクル 2』では、ベテラン俳優のカート・ラッセルと共演しています。これからの成長が楽しみな子役の1人ですね。

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ロバート・ゼメキス監督率いる製作陣に期待が集まる!

監督:ロバート・ゼメキス

ロバート・ゼメキス
©️WENN.com

映画『魔女がいっぱい』で監督を務めるロバート・ゼメキスは、1980年代から90年代にかけてヒット作を連発したベテラン監督です。 彼は1978年に『抱きしめたい』で劇場用長編監督デビュー。1985年から90年にかけて作られたSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作が大ヒットして、監督としての地位を確立しました。 1994年のヒューマンドラマ『フォレスト・ガンプ/一期一会』では、アカデミー作品賞・監督賞の栄冠を手にしています。2000年代には『ポーラー・エクスプレス』(2004年)をはじめ、3DCGアニメーション映画の監督も務めました。 コメディからヒューマンドラマまで幅広くこなすばかりでなく、1980年代からCGを効果的に活用してきたゼメキス監督。恐ろしい魔女やかわいいネズミのCGなども多い本作には、うってつけの監督といえます。

製作:ギレルモ・デル・トロ

ギレルモ・デル・トロ
©︎WENN.com

本作製作の発案者ともいえるのが、メキシコ出身の映画監督・脚本家・プロデューサーであるギレルモ・デル・トロです。 彼は2008年頃から、ダールの『魔女がいっぱい』をストップモーションアニメを使って映像化する計画を練り始めています。この企画はしばらくお蔵入りになっていましたが、2018年にゼメキスを監督に迎えて再始動しました。 デル・トロは監督としては、コミックを映画化した「ヘルボーイ」シリーズやファンタジー映画『パンズ・ラビリンス』(2006年)で有名になりました。その後2017年の『シェイプ・オブ・ウォーター』で、アカデミー作品賞と監督賞を受賞しています。 メキシコで10年以上、特殊メイク・造形に携わっていたという過去を持つデル・トロ。大魔女の造形のこだわりも、この経歴に関係があるのかもしれません。

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製作:アルフォンソ・キュアロン

アルフォンソ・キュアロン
©Van Tine Dennis/ABACA/Newscom/Zeta Image

デル・トロと並んで製作に名を連ね、ゼメキス監督とともに脚本にも関与したアルフォンソ・キュアロンも、2人に劣らない大監督です。 メキシコのテレビ局ディレクターを振り出しに、1990年代から映画監督として名を上げてきました。2013年のSF映画『ゼロ・グラビティ』はアカデミー監督賞など7部門を受賞。2018年のヒューマンドラマ『ROMA/ローマ』もアカデミー監督賞と撮影賞に輝いています。 同じくメキシコ出身のデル・トロと仕事をすることも多く、同監督の『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーも務めました。

ちょっぴり怖くてワクワク!映画『魔女がいっぱい』は12月4日(金)公開

スタッフとキャストには錚々たるメンバーが名を連ね、さらに期待の新人や豪華な衣装など見どころたっぷりの映画『魔女がいっぱい』。 児童文学が原作とはいえ、アメリカではPG(子どもに見せる前に保護者が内容を検討したほうがよい)に区分されており、大人も楽しめるちょっぴりダークな内容になっています。映画好きなら見逃せない、この冬注目の新作をお見逃しなく!