『ファイトクラブ』あらすじ・ネタバレ・解説【ブラピが暴れる!】

2017年5月29日更新 3363view

デヴィッド・フィンチャー監督ブラッド・ピット主演の1999年公開のアメリカ映画『ファイト・クラブ』 は公開当時衝撃のラストが世界中で話題を呼びました。今回はそんな本作の、あらすじ、キャスト、魅力などをまとめてご紹介します。

『ファイト・クラブ』衝撃ラストが待ち受けるブラッド・ピット主演作

『ファイト・クラブ』 (Fight Club)は、1999年公開のアメリカ映画。チャック・パラニュークの人気同名小説をデヴィッド・フィンチャー監督がブラッド・ピット主演で映画化した作品です。

公開当時はその暴力的な内容と、ブラピ演じるタイラー・ダーデンの正体に関する衝撃的なラストが大変話題になりました。

映画『ファイトクラブ』あらすじ【ネタバレ注意】

ふたり

平凡な会社員である「僕」(エドワード・ノートン)は、物質的には何不自由ない暮らしを送りつつも満たされない感情を抱き、精神科を訪れます。

「世の中にはもっと大きな苦しみを持った人もいる」と医師に諭された「僕」は、末期ガンや難病を抱えた人々が集う患者会にニセの患者として参加を繰り返すように。大きな不幸と肉体的苦痛を経験した人々を目の当たりにすることで「僕」の心は平静を取り戻しますが、自分と同じくニセ患者としてさまざまな患者会に現れる女性マーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)の存在に気づき、我に返って患者会に行くのをやめにします。

飛行機

ある日「僕」は出張中に、自分とは正反対のワイルドな男タイラー・ダーデンと出会い友人になります。「力いっぱい俺を殴ってくれ」と「僕」に頼むタイラー。ボロボロになるまで彼と殴り合った「僕」は、肉体的な痛みの中でようやく生きている実感を取り戻したと感じるのでした。

次第に2人の殴り合いに興味を持った人々が集まり、地下室で1対1の喧嘩をする秘密結社ファイトクラブが設立されます。

クラブ

「僕」を通じてタイラーとマーラは出会い親密な仲になります。

その一方、徐々に会員を増やし全国に拡大していくファイトクラブで、「僕」はタイラーが自分以外のメンバーたちと、なにかを計画していることに気づきます。

彼らは次第に黒装束の狂信者なテロ集団へと姿を変え、タイラーの発案した「騒乱計画(プロジェクト・メイヘム)」という社会破壊工作を実行に移そうとしていたのです。

Pitt6

計画を阻止するためにタイラーを追う「僕」でしたが、見知らぬ人から「ダーデンさん」と呼ばれたことで、すべてを理解します。

そう、タイラー・ダーデンは「僕」自身だったのです。ファイトクラブを設立したのもテロ計画を企てたのもマーラと交際したのも、すべて「僕」自身の願望を無意識のうちに自ら叶えていただけでした。

ラスト

出典: i.imgur.com

高層ビルの同時爆破テロを阻止するため「僕」はついにタイラーと対決します。彼に捕らえられ銃を突きつけられる「僕」。絶体絶命のところで「タイラーが銃を持っているということは、自分が銃を持っていることだ」と気づきます。

すると銃は「僕」の手に。ひと思いに自らを撃ち抜くと、タイラーは倒れ「僕」は一命を取り留めました。手下に捕らえられていたマーラも自由になり、「僕」のもとへ駆け寄ります。

ビル

タイラー・ダーデン(「僕」)の仕掛けた爆弾により高層ビルが次々と破壊されていく中「僕」はマーラの手を取り「心配するな。これからはすべて良くなる。」と優しく語りかけるのでした。

『ファイトクラブ』出演のキャスト

「僕」(ナレーター)役/エドワード・ノートン

エドワード

平凡な会社員である主人公「僕」を演じたエドワード・ノートンは、1969年マサチューセッツ州出身。映画デビュー作は、リチャード・ギア主演で1996年に公開された『真実の行方』です。多重人格者の殺人犯アーロン・スタンプラーを演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされました。

その後も『アメリカン・ヒストリーX』(1998)デレク・ヴィンヤードや『バードマン (あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡)』マイク役(2014)での高い演技力が評価されています。シリアスでクセのある役柄を得意とする演技派俳優と言えるかもしれません。

あまりプライベートを明かさない彼ですが、イェール大学で日本語を学んだことがある親日家として知られています。

タイラー・ダーデン役/ブラッド・ピット

ブラッド

出典: madbiceps.com

1963年オクラホマ州出身。1980年代後半に数々のテレビドラマに出演してキャリアを積んだブラッド・ピットですが、彼の名を一躍有名にしたのは1991年に公開された『テルマ&ルイーズ』でした。女性2人の逃避行を描いたこの作品で、ヒッチハイカーのセクシーな大学生役を演じています。

その後は『セブン』(1995)や『12モンキーズ』(1995)『ジョー・ブラックをよろしく』(1998)など出演作が次々とヒット。近年では『マネーボール』(2011)や『それでも夜は明ける』(2013)などの作品で、俳優としてだけでなく製作者としても高い評価を得ています。

マーラ・シンガー役/ヘレナ・ボナム=カーター

ヘレナ

1966年ロンドン出身のイギリス人女優ヘレナ・ボナム=カーターは時代劇への出演が多かったことから「コルセット・クイーン」と呼ばれていた時期もあったほど。『ファイト・クラブ』ではそのイメージとは真逆のヘビースモーカーで奔放な女性マーラをミステリアスに演じました。

映画監督ティム・バートンのパートナーだった彼女は『チャーリーとチョコレート工場 』の主人公の母親役や『アリス・イン・ワンダーランド』の赤の女王役など、バートン作品の常連として知られていましたが、現在2人は破局を迎えたと言われています。

2010年の『英国王のスピーチ』ではアカデミー助演女優賞にノミネートされました。

ロバート・ポールセン役/ミート・ローフ

ミートローフ

出典: filmgarb.com

「僕」がニセ患者として潜伏した患者会で出会ったガン患者の男性ロバート。ホルモン投与の影響で女性のような巨乳を持つ彼は、のちにファイトクラブのメンバーに加わり重要な役割を果たします。

この役を演じるミート・ローフは1947年生まれのロックシンガー。1971年の『Stoney & Meatloaf』でデビュー以降多くのヒット作品を発表してきました。

ワイルドなロックスターであるミート・ローフが『ファイトクラブ』では病に侵された気弱な中年男性を演じるという意外性のあるキャスティングが、世間の注目を浴びました。

他の映画出演作品に『ロッキー・ホラー・ショー』(1975)『マイ・フレンド・メモリー』(1998)があります。

メガホンをとったのは現在最も支持の高い映画監督の1人デヴィッド・フィンチャー

監督

1962年コロラド州出身のデヴィッド・フィンチャーはアニメーターとして活動したのち、マドンナやエアロスミスなど数多くの有名アーティストのミュージックビデオを製作。

1992年に『エイリアン3』で映画監督デビューを果たしました。本作以外にも『セブン』(1995)『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)でブラッド・ピット主演作品の監督をつとめています。

近年は『ソーシャル・ネットワーク』(2010)『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)『ゴーン・ガール』(2014)と問題作話題作を続々発表。どれも批評家から高い評価を得ています。

Pixiesによる印象的なエンディングソング

映画史に残る衝撃的なエンディングシーンで印象的に使用されているこの曲は1986年に結成されたアメリカのオルタナティブロックバンドPixies(ピクシーズ)の『Where Is My Mind』です。

混沌とした雰囲気の中で「魂は何処にあるのだろう」と切なく歌い上げるこの曲は、『ファイト・クラブ』の作品テーマを象徴しているようですね。

映画『ファイト・クラブ』は現代社会への鋭い問題提起

問題

公開当時は暴力的な映画だという批判も多かった『ファイトクラブ』。現在では、社会問題や人間の生死を鋭い視点で取り上げた社会派映画の傑作と称されています。作品中でブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンが説く、欺瞞に満ちた権威主義や消費社会への反発。現代社会に暮らす私たちが向き合わなければならない問題です。

原作でも映画でも主人公「僕」の名前は最後まで明かされません。現代人の誰もが「僕」になりうるというメッセージとも捉えられますね。

『ファイト・クラブ』のCiatrユーザーの感想・評価を紹介!【ネタバレ注意】

テーマは暴力だけではない!

satikuru すごい面白かった!

消費文化に虚しさを感じ、殴り殴られることによって「生きている」という感覚を得る哀しい人間の話かと思っていたら、それだけではなかった。考えるのは、個と集団。複数性と全体性。どちらかだけだったら、こうも鮮やかではないだろう。体の器官によるモノローグなんて、もう。

フィンチャーが凄いと言われている理由が分かった。

人間の本質を突いた作品

obaover いわゆるどんでん返し映画ですね。最後の30分間は驚きと衝撃で一時停止で状況把握しちゃいました笑 沢山のレビューにも書いてありますが、本当に男臭く、汗が画面から飛び散らんとする映画。 フィンチャーに人間の本質、隠したい深い部分を突かれた気がします。 そして、エンディングをどう捉えるか。ハッピーエンドかバッドエンドか捉えるか。詳しくは観てのお楽しみですが、私は最高のハッピーエンドだと思います!

あ、ブラピの肉体半端ないですwww

衝撃的なラストシーンが忘れられない!

Tomochika_Nakano 僕の心の中にある社会への反発と行き違えた正義。様々な伏線とともにクライマックスで衝撃の展開。さらに最後に流れるWhere is my mind。まさにこの映画にピッタリの曲。この映画を観た時、デビッドフィンチャー初体験の衝動は忘れられない。5.0

エドワード・ノートンの名演技が最高

MERC もうエドワード・ノートンを知らなかった頃には戻れないと思いました。 こんなかっこいい俳優がこの世にいるって知らなかったことの後悔と知ってしまった罪悪感すらある。 そしてこの映画観てしまったこともそれに当てはまるくらい、わたしにとって超絶ショッキングな作品だった……… エンドロールのピクシーズでなぜか色んな感情がこみあげてきた。 こんな映画観たら、もうどれも最高なんて言えなくなりそうだ……… だから今言っとこう これは最高の一本だよ