『トイ・ストーリー3』ロッツォの最後は?性格が悪くなる理由となったかわいそうな過去を解説
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— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) September 20, 2024
ディズニーピクサーの映画『トイ・ストーリー3』に登場したイチゴの匂いがするピンクのくまのぬいぐるみロッツォ・ハグベアー。愛くるしい顔とは反対に、数々の悪行でウッディやバズたちを苦しめてきました。 今回はそんな敵役ロッツォについて、なぜ性格が悪くなってしまったのか、最後どうなったのか、なぜかわいそうと評価されるのかについて紹介します。 ※この記事には『トイ・ストーリー3』のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
【基本概要】『トイ・ストーリー3』ロッツォってどんなやつ?

ロッツォ・ハグベア(Lots-o'-Huggin' Bear)は、日本でも1980年代に「ハグハグベアちゃん」として売られていたくまのぬいぐるみです。 ウッディ達と初対面の時も、ウッディを力強くハグし「私はハグが大好きでね」とあいさつでハグを好むハガーであることを自認しています。イチゴの匂いがするそうです。
【登場シーン】ロッツォは性格悪い?ひどいエピソードを紹介
保育園で独裁政治!
ロッツォが敷いた独裁政治のルール下では、新入りのおもちゃは自動的に「イモムシ組」という低年齢の幼児クラスへ行き、おもちゃの扱いにまだ慣れてない子どもの相手をずっと担当しなければならないのです。 そして、1つ上のクラスの「ちょうちょ組」には行けないシステムとなっていました。それは彼がサニーサイドを統治するために作った身勝手なルールでした。 ロッツォの側近のおもちゃたちでさえ、彼の支配下にあります。ビッグ・ベビーや着せ替え人形のケンなど有力なおもちゃたちでも他のおもちゃたちが逃走しないよう夜の保育園の見回りをしなければなりません。
【結末ネタバレあり】名誉挽回のチャンスも捨ててしまう!
なかなかの悪党ぶりを披露しているロッツォですが、最後に名誉挽回のチャンスが訪れることに。 終盤のゴミ焼却炉の中にウッディたちと共に落ちた彼は運よく一人だけ階段を登り、火の海へ向かうベルトコンベアーを一時停止できるボタンの位置へ辿りつきました。 これまで助けてもらったウッディのためボタンを押すかと思いきや……。彼はウッディたちを見捨てその場を立ち去ってしまうのでした。 その後は、ゴミ処理場のスタッフにトラックで持ち去られて終了。本人は相当嫌がっていましたが、ある意味ハッピーエンドだったのではないでしょうか? この結末、実は『トイ・ストーリー2』の悪党プロスペクターが最後、空港で女の子に連れていかれたのとほぼ同じプロットでした。“持ち主に出会う”というおもちゃにとっての幸せを、ロッツォも掴んだのかもしれません。
【結末】ロッツォの最後はバッドエンド?
ゴミ処理場から脱出したロッソですが、逃走中にゴミ収集車の運転手に「子どものころに持ってたやつと同じだ」と気に入られ、フロントグリルに飾りとして縛り付けられてしまいます。 そこにはほかのぬいぐるみやおもちゃも“飾り付け”られており、ロッツォは「おい相棒!口は閉じといたほうがいいぜ」とからかわれてしまいました。 子どもの遊び相手ではなく、トラックの飾りとなってしまったロッツォ。しかし新しい持ち主が現れたことで彼は改心する可能性もあり、ある意味ハッピーエンドと言えるかもしれません。
【過去】ロッツォが悪者になってしまった理由がかわいそう?
ロッツォの性格と行動の理由にはある悲しい過去がありました。 ロッツォはかつて、デイジーという女の子のお気に入りのぬいぐるみでした。しかしある日、ビッグ・ベビー、チャックルズと共に手違いで公園に置き去りにされてしまいます。 自力でデイジーの家にたどり着いたロッツォが見たのは、新しいロッツォが可愛がられている姿。しかも、新調されていたのは自分だけだったのです。 そのことをビッグ・ベビーに隠し、「オレ達は捨てられたんだ」と複数形で言った彼の複雑な気持ち。それでもデイジーを「ママ」と慕うビッグ・ベビーの存在は、ロッツォをやり場の無い孤独の淵へ追いやるものだったかもしれません。 独裁者が孤独で悲しいのは、人間の世界もオモチャの世界も同じですね。そして、誰もが愛を必要としていることも。このあたりを描いたのも、『トイ・ストーリー3』の成功の一因と言えるでしょう。
【トリビア】ロッツォの初登場は別作品?
実はロッツォのピクサー作品への登場は、『トイ・ストーリー3』が初めてではありません。ロッツォは『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009年)にちらりと登場しているのです。カールじいさんの家が窓の外を通り過ぎていく女の子の部屋の片隅に置かれています。 また、もともとロッツォは『トイ・ストーリー』(1995年)で登場する構想もありましたが、当時の技術ではふさふさの毛並みを3DCGで表現することが難しく、断念したのだとか。
【評価】『トイ・ストーリー3』が「ひどい」と言われるのはロッツォのせい?
シリーズのなかでも高い評価を獲得している『トイ・ストーリー3』ですが、ロッツォの扱いについて「ひどい」という声もあがっています。 ロッツォは単なる悪役ではなく、持ち主に捨てられたという深いトラウマと持った弱者としての側面もあります。しかし彼は「救いようのない悪」として描かれているのです。 トラウマを抱えた者に対する救済を感じにくい展開に、嫌悪感を抱く視聴者もいるようです。
【評価】ロッツォは意外と人気?愛される理由とは
シリーズ最悪の悪役と言われるロッツォですが、特に日本では多くのグッズが発売されるなど、高い人気を誇っています。 その理由は「ピンクのテディベア」という、もともとのかわいさと同時に、極端な悪役は物語の盛り上げ役として逆に人気が出るからです。さらにロッツォは過去のトラウマを抱えており「かわいそう」な側面もあるため、憎めないと感じる人も多いでしょう。
【声優】日米共にベテランキャストが揃う
アメリカの声優:ネッド・ビーティ
1937年7月6日生まれアメリカケンタッキー州ルイビル出身のベテラン声優・俳優ネッド・ビーティ。 1970年代から数多くの映画に出演。中でも、1976年に出演した『ネットワーク』では見事アカデミー助演男優賞にノミネートされるなど演技力が高く評価されています。 声優としては、本作が初めてでしたが、低いどっしりとした重厚感のある声が大柄なロッツォの雰囲気とぴったりとマッチしていました。
日本の吹き替え声優:勝部演之
1938年5月23日生まれの東京出身の勝部演之は1960年代からジャンルを問わず、実に多くのドラマ・映画に出演している俳優。 精悍な顔立ちから警察官僚・政治家・医師・厳格な父親といった役どころが多い一方で、時代劇では、悪役になることが多いようです。声優としても、『ゴルゴ13』(2008年)といった日本のアニメから「ウォッチメン」などの海外ドラマや映画の吹き替えまで実に多くの作品に出演しています。
『トイ・ストーリー3』ロッツォにはかわいそうな過去があった
この記事では『トイ・ストーリー3』に登場するクマのぬいぐるみ・ロッツォについて紹介してきました。悪役とはいえ、どこか憎めないロッツォ。彼の過去や抱えている想いを考えると、より愛おしく思えるはずです! ロッツォにもっと注目して『トイ・ストーリー3』を観てみてはいかが?



