2019年7月2日更新

『トイ・ストーリー3』のテーマやスゴさを徹底解説 声優や驚愕の裏話も紹介

『トイストーリー3』 (ゼータ)
© Disney/Pixar

ディズニー・ピクサーの代表作の1つ「トイ・ストーリー」シリーズ。中でも第3作『トイ・ストーリー3』は泣ける、感動できるなど多くの人から高く評価されている傑作です。この記事では、そんな本作の魅力を紹介します。

『トイ・ストーリー3』は大人も泣ける感動作!【アカデミー賞作品賞ノミネート】

1995年に世界初の長編フルCGアニメーション映画として公開された『トイ・ストーリー』。その映像は世界を驚かせ、少年アンディを思うおもちゃたちの物語は感動を呼びました。その後、続編も製作され人気シリーズとなった「トイ・ストーリー」。 2010年公開された第3作『トイ・ストーリー3』は、アンディーとおもちゃたちの別れをテーマにした作品です。世界中の人々に愛された本作のラストには感動の展開が……。 この記事では本作のあらすじ・キャラクター・声優、そして、知れば作品を益々楽しめること間違いなしのトリビアなどを一挙に紹介します。

『トイ・ストーリー3』のあらすじ

『トイ・ストーリー3』
©️Walt Disney Studios Motion Pix/zetaimage

シリーズ前2作では少年アンディとおもちゃたちの絆を描いてきましたが、本作『トイ・ストーリー3』で、アンディは大学生になろうとしていました。 1番のお気に入りであるウッディだけを学生寮に連れて行こうと決めたアンディは、他のおもちゃを屋根裏にしまうことに。ところが手違い、行き違いの連続で、おもちゃたちは、サニーサイド保育園に寄付される段ボールに入れられてしまいます。 たどり着いた保育園でおもちゃたちを待ち受けるのは、一体どんな運命なのでしょうか。

キャラクター&声優を紹介!【アンディの部屋のおもちゃたち編】

ウッディ:トム・ハンクス/唐沢寿明

ウッディ『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

アンディの1番のお気に入りであるカウボーイ人形のウッディは、誰よりも持ち主であるアンディのことを思い、いつまでもそばに居たいと願っています。 昔放映されていた人形劇の主人公であり、実はヴィンテージのおもちゃであるウッディ。背中の紐を引っ張ると「あんたは俺の相棒だぜ」、「俺のブーツにゃガラガラヘビ」といった音声が流れます。 英語版の声は『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)や『ターミナル』(2004)などのオスカー俳優、トム・ハンクス。日本語吹替版は『白い巨塔』(2003)や映画「20世紀少年」シリーズなどで知られる唐沢寿明が務めています。

バズ・ライトイヤー:ティム・アレン/所ジョージ

バズ・ライトイヤー『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

第1作目でアンディの誕生日プレゼントとしてやってきたスペースレンジャー人形のバズ・ライトイヤー。当初は自分を本物のスペースレンジャーと思いこんでいましたが、今はおもちゃであることを受け入れ、ウッディの相棒となっています。 飛び出す翼や腕に付いている光るレーザー発射装置、決め台詞の「無限の彼方へ、さあ行くぞ」などの音声が再生される胸のスイッチなどを搭載した、初登場時は当時最新のアクション・フィギュアでしたが、本作の時点では発売から10年が経っています。 原語版で声を担当しているのは、コメディアンのティム・アレン。日本語吹替版では、シンガーソングライター・コメディアン・俳優などさまざまな肩書きを持つ所ジョージが担当しています。

ジェシー:ジョーン・キューザック/日下由美

ジェシー『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

ジェシーは、往年の人気テレビ番組「ウッディのラウンドアップ」に登場したウッディの妹です。前作『トイ・ストーリー2』から新たにアンディのおもちゃに加わりました。ヨーデルが得意で愛馬・ブルズアイを乗りこなすおてんば娘ですが、以前の持ち主だったエミリーという少女に忘れ去られたことがトラウマになっています。 英語版の声は『イン&アウト』(1997)や『スクール・オブ・ロック』(2003)などへの出演で知られるジョーン・キューザック。日本語吹替でジェシーの声を担当するのは、時代劇を中心にテレビドラマや映画への出演、アニメ声優や海外ドラマの吹替など幅広く活躍する日下由美です。

ハム:ジョン・ラッツェンバーガー/大塚周夫

ハム『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

豚の形をした貯金箱ハムは常に冷静で皮肉屋ですが、厳しい意見を述べるブレーン的な存在です。アンディの遊びの中では、ドクター・ポークチョップという悪役になります。 原語版では、ピクサー作品をはじめとする多くのアニメーション映画で声優として活躍しているジョン・ツェンバーガーが声を担当。日本語吹き替えは『ゲゲゲの鬼太郎』(1968〜1972)のねずみ男役などで知られるベテラン、大塚周夫です。

レックス:ウォーレス・ショーン/三ツ矢雄二

レックス『トイ・ストーリー3』
©️Disney/Pixar/Photofest/zetaimage

恐竜、ティラノサウルスのおもちゃです。アンディによると、「この世で一番恐ろしい怪獣」で、それ故「レックス」(王様)と名付けられています。その外見とは裏腹に、内気で優しく、ちょっとお馬鹿さんな性格。 原語版でレックスの声を担当しているのは、俳優としてウディ・アレン監督作品をはじめとする多くの映画などに出演しているウォーレス・ショーン。日本語版は日本のアニメ、海外作品の吹替を問わず数多くの作品で活躍している三ツ矢雄二が声をあてています。

スリンキードッグ:ブレーク・クラーク/永井一郎

スリンキー『トイ・ストーリー3』
©️Disney/Pixar/Photofest/zetaimage

胴体がバネになっている、ダックスフント型の人形。おもちゃたちの冒険で、そのバネは様々な場面で活用されます。ウッディとは古い付き合いです。 英語版でスリーンキーの声を務めるのは、コメディアンのブレイク・クラーク。日本語吹替版の担当声優は『サザエさん』の波平役などで知られるベテラン、永井一郎です。

ミスター・ポテトヘッド:ドン・リックルズ/辻萬長

ミスター&ミセス・ポテトヘッド「トイ・ストーリー」
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

ジャガイモ頭の人形で、目や鼻、手足などが着脱可能なミスター・ポテトヘッド。皮肉屋でちょっと疑り深い性格。しかしロマンチストな一面もあります。 英語版ではコメディアンのドン・リックルズが声を担当し、吹替版では俳優として数々のNHK大河ドラマや映画に出演している辻萬長(つじ・かずなが)が声をあてています。

ミセス・ポテトヘッド:エステル・ハリス/松金よね子

ミスター・ポテトヘッドの妻。夫婦の仲はラブラブで、夫に対して「知らないおもちゃとしゃべっちゃダメよ」と念を押す場面もあるほど。 ミセス・ポテトヘッドの声を演じるのは、アメリカのコメディ女優エステル・ハリス。日本語吹替版の松金よね子は、映画「ロッキー」シリーズのエイドリアン役でも知られています。

リトル・グリーン・メン:ジェフ・ピジョン/多田野曜平

リトル・グリーン・メン『トイ・ストーリー』
© WALT DISNEY PICTURES/zetaimage

UFOキャッチャーの中にいた、三人組で三ツ目の宇宙人の人形。アームやクレーンを神と崇めています。 本作で意外な活躍を見せるリトル・グリーン・メン。英語版で声をあてているのは、ピクサーの多くの作品でストーリー・アーティストを務めているジェフ・ピジョンです。日本語吹替版では、多くのアニメ作品だけでなく、クリント・イーストウッドやスティーブ・ブシェミの吹替を多く担当している多田野曜平が担当しています。

【モリーの部屋のおもちゃ】バービー:ジョディ・ベンソン/高橋理恵子

バービー『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

アンディの妹モリーの部屋にいた、実在する着せ替え人形バービー。他のおもちゃたちとともにサニーサイド保育園に寄付されてしまいます。 バービーの声をあてているのは、ディズニー映画『リトル・マーメイド』のアリエル役などで知られるジョディ・ベンソン。日本語吹替版は『∀ガンダム』(1999)のキエル・ハイム役、ディアナ・ソレル役やナタリー・ポートマン、ミシェル・ウィリアムズなどの吹替で知られる高橋理恵子です。

キャラクター&声優を紹介!【サニーサイド保育園のおもちゃたち編】

ロッツォ・ハグベア:ネッド・ビーティ/勝部演之

ロッツォ、バズ、ウッディ『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

ロッツォは苺の匂いがするピンクの熊のぬいぐるみ。長年、サニーサイド保育園で暮らしています。保育園にやってきたウッディたちをあたたかく迎え入れた、フレンドリーな長老的存在です。 声を担当したのは、『エクソシスト2』(1977)やアニメーション映画『ランゴ Rango』(2011)などに出演しているネッド・ビーティ。日本語吹替版では、テレビドラマ、映画、舞台、アニメ声優や吹替など幅広く活躍する勝部演之が声をあてています。

ビッグ・ベビー:ウッディ・スミス/末原一乃

ほぼ等身大(46cm)の赤ちゃん人形。横にすると目を閉じ、ミルクを飲みます。しかし片目は閉じたままで、塗装が剥げている箇所も。以前の持主、デイジーを「ママ」と呼んで、今でも慕っているビッグ・ベビー。「ママ」以外は話さず、泣き声のみです。 ビッグ・ベビーの声を演じたのはウッディ・スミス、日本語吹替版では当時6歳の末原一乃が担当しています。

ケン:マイケル・キートン/東地宏樹

ケン『トイ・ストーリー3』
©️Disney/Pixar/Photofest/zetaimage

ケンは、バービーの彼氏として売り出されている実在の着せ替え人形です。 英語版で声を担当したのは2014年に『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートン。『バットマン』(1989)や『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)などでも知られています。 日本語版では、数多くのアニメ作品への出演や、「ワイルド・スピード」シリーズのデッカード・ショウ(ルーク・エヴァンス)役の吹替などでも知られる、東地宏樹が声をあてています。

チャックルズ:バド・ラッキー/小林尚臣

チャックルズ『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

チャックルズは、悲しそうな顔をしたピエロの人形です。ロッツォやビッグ・ベビーの仲間で、悲しい顔をしているのはある理由がありました。 チャックルズの声を演じるのは「セサミ・ストリート」などで活躍しているバド・ラッキーです。日本語版ではテレビドラマ、映画への出演から海外ドラマや洋画の吹替まで幅広く活躍する小林尚臣が担当しています。

その他のおもちゃたち

『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

サニーサイド保育園には、そのほかにゴムでできた紫色のタコのおもちゃ、ストレッチ(声:ウーピー・ゴールドバーグ/片岡富枝)や車輪のついた電話のおもちゃチャッターフォン(声:テディ・ニュートン/山路和弘)、イモムシ型の読書用ライト・ブックワーム(声:リチャード・カインド/多田野曜平)などが登場します。

キャラクター&声優を紹介!【ボニーのおもちゃたち編】

『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

ドーリー:ボニー・ハント/田中敦子

ボニーの部屋にいる、紫色の髪をした女の子型の布製ぬいぐるみ。ボニーの遊びの設定では悪い魔女役になることが多いおもちゃです。 英語版では『レインマン』などに出演し、その後ピクサー作品の多くに出演することになるボニー・ハントが、日本語版では『攻殻機動隊』の草薙素子少佐役などで有名な田中敦子が声優を務めています。

ミスター・プリックルパンツ:ティモシー・ダルトン/落合弘治

ボニーの部屋にいる、ハリネズミのぬいぐるみ。チロル地方の半ズボンを履いています。演劇が大好きで、舞台俳優気取りです。 英語版では、4代目ジェームズ・ボンドとして知られるティモシー・ダルトンが声を担当。日本語吹替版ではアニメ『BLUE DRAGON』(2007〜2008)や数多くの洋画吹替で活躍している落合弘治が演じています。

キャラクター&声優を紹介!【人間編】

アンディ・デイビス:(17歳)ジョン・モリス/小野賢章、(8歳)チャーリー・ブライト/石坂彪流

アンディ『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

ウッディたちの持ち主で、本作では17歳に成長しています。大学進学が決まり、もうすぐ実家を離れることが決まったアンディはおもちゃたちをどうするのでしょうか? アンディの声は第1作目からずっとジョン・モリスが演じており、17歳になったアンディも彼が演じています。今回、8歳のアンディはチャーリー・ブライトが演じました。日本語版では17歳のアンディ役に「ハリー・ポッター」シリーズで主人公ハリー(ダニエル・ラドクリフ)の吹替を務めた小野賢章が、8歳のアンディは当時子役として活動していた石坂彪流(いしざか・たける)が担当しています。

アンディのママ:ローリー・メトカーフ/小宮和枝

アンディの母親。アンディが屋根裏にしまおうと袋詰めしていたおもちゃたちを、ゴミだと勘違いして捨ててしまい、本作の騒動が始まります。 英語版では『レディ・バード』(2017)で主人公の母を演じたローリー・メトカーフが声を担当。日本語吹替版ではアニメ「うる星やつら」シリーズのラン役や「ハリー・ポッター」シリーズのドローレス・アンブリッジ役(イメルダ・スタウントン)で知られる小宮和枝が演じています。

ボニー・アンダーソン:エミリー・ハーン/諸星すみれ

サニーサイド保育園に通う4歳の女の子ボニーは、アンディのママの友人の娘です。アンディと同じように、おもちゃを使った演劇仕立てのごっご遊びが好きです。 ボニーの声を担当したのは、本作の前年にチェコの人形アニメ映画『屋根裏のポムネンカ』で声優としてデビューしたエミリー・ハーン。日本語版ではアニメ『東京喰種 トーキョーグール』(2014)の笛口雛実役や『文豪ストレイドッグス』(2016〜2019)の泉鏡花役などで知られる諸星すみれが担当しています。

トトロも?『トイ・ストーリー3』にはこんなキャラクターたちがカメオ出演!

トトロ

となりのトトロ
©Walt Disney Pictures

日本を代表する人気キャラクターであるトトロ。『トイ・ストーリー3』では、ボニーの部屋のぬいぐるみとしてカメオ出演しています。 これは、ピクサーの製作陣と宮崎駿が知り合いだったことで、生き物ではなく「おもちゃでなら」という条件で実現したもの。契約上の関係などでトトロはしゃべりません。

『トイ・ストーリー』の悪ガキ・シド

シリーズ第1作目で悪役として登場したシドも、本作にカメオ出演しています。 大人になったシドはゴミ収集車の職員になったようで、『トイ・ストーリー』のときと同じTシャツを着ており、同じ声優が演じているので、気づいた人もいるのではないでしょうか。

『カーズ』のスノット・ロッド

アンディの部屋には多くのポスターが貼ってありますが、そのなかの一枚に『カーズ』(2006)に登場する暴走車スノット・ロッドのポスターもあります。 成長したアンディは車も好きなのでしょう。

『ファインディング・ニモ』のエイ先生

サニーサイド保育園の棚に、クジラやイルカのおもちゃとともに『ファインディング・ニモ』(2003)のエイ先生のおもちゃが並んでいます。

もはやお約束!?ピクサーの遊びごころ

「A113」

ピクサー作品に限らず、アメリカのアニメーション作品の中で「A113」という文字を発見したことがあるでしょうか?これは、カリフォルニア芸術大学を卒業した学生たちの内輪ネタ。同大学の教室番号なのだそうです。 このお遊びをはじめたのはアニメーター/映画監督のブラッド・バード。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でもメガホンを撮った彼は、ディズニー・ピクサー作品以外でもこの「A113」を登場させています。 ほぼすべてのピクサー作品にこの数字が登場していますが、「トイ・ストーリー」シリーズでは、アンディのママが乗っているミニバンのナンバープレートがこの番号です。

ルクソーボール

『ルクソーJr』
© Buena Vista/zetaimage

黄色ベースにぐるりと青いライン、赤い星が特徴のルクソー・ボール。ピクサー・ボールとも呼ばれるこのボールは、多くのピクサー作品に登場しています。 特に「トイ・ストーリー」シリーズでは、分かりやすく姿を見せているこのルクソー・ボールですが、本作では少し上級者向け。ウッディが木から落ち、地上からギリギリになる場面では、壁のタイルに注目です。小さく描かれたルクソー・ボールが映りますが、短いシーンなのでお見逃しなく!

ピザプラネットの車

おなじみピザ・プラネットのデリバリートラックは、『Mr.インクレディブル』以外の全てのピクサー作品に登場しています。 本作では、ロッツォたちが車に乗せてもらったり、アンディの寝室に貼っているピザ・プラネットのカレンダーで確認できます。

バズの電池の製造元は……

バズの背中にある電池ケースが開けられるシーンをよく見てみると、なかに入っている電池にはあるマークがあります。 それは、『ウォーリー』(2008)に出てくる大企業「Buy N Large」のロゴマーク。知っていないとかなり見つけるのは難しいと思います。

隠されたピクサーのスゴ技!

『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

『トイ・ストーリー』シリーズの他にも、『モンスターズ・インク』や『ファインディング・ニモ』等、数多くの長編CGアニメーション映画で知られるピクサー・アニメーション・スタジオ。 そのこだわりは並大抵のものではなく、本作品では、視聴者がより「おもちゃの世界」を実感出来るよう、左目用と右目用のカメラの距離を通常より短くしており、おもちゃの目線を演出しているそうです。この記事をご覧になった後で見られる方は、その点も気にしながら見てみると、新しい楽しみ方が出来るでしょう。

テーマやラスト、本作のスゴさを解説!

【ネタバレ】大ピンチ!おもちゃたちの行く末は……

『トイ・ストーリー3』
©️PIXAR/DISNEY/zetaimage

アンディのママの勘違いでサニーサイド保育園に寄付されてしまったウッディたち。そこから脱走したウッディ以外のおもちゃたちは、ロッツォから保育園は素晴らしいところだと説明され、たくさんの子供たちに遊んでもらえるとわくわくしていました。

しかし、バズやジェシーたちが入れられたのは年少のイモムシ組。そこの子供たちはおもちゃを乱暴に扱うことで保育園のおもちゃたちに恐れられていました。あまりにひどい扱いに、バズはロッツォに年長の組に移動させてくれるよう願い出ます。しかし、ロッツォは新入りのおもちゃたちがそこで数日のうちに破壊されてしまうことを知っていて、その要求を拒否。 一方、脱走しボニーに拾われたウッディは、彼女の部屋のおもちゃたちからサニーサイド保育園の実情を聞き、バズたちを救出に行きます。 仲間と再会したウッディは脱出計画を立てますが、ロッツォたちの妨害にあいゴミ処理場に運ばれてしまいました。そこで彼らは、身動きが取れずに困っていたロッツォを助けますが、彼の裏切りによってウッディたちは焼却炉へ。間一髪のところでリトル・グリーン・メンに助けられ、ゴミ回収車に乗って無事にアンディの元へ戻りました。 ロッツォは人間に見つかり、ゴミ回収車に結び付けられてしまいます。

【ネタバレ】ウッディ、そしてアンディの決断

無事にアンディの家に帰還したおもちゃたち。ウッディはアンディの大学行きの段ボール箱に、他のおもちゃたちは屋根裏部屋行きの段ボール箱に入ります。

しかし、ウッディは他のおもちゃたちとともにボニーのものになることが一番良いと考えました。そして彼は屋根裏行きのダンボールにボニーの家の住所を書いたふせんを貼り付けると、自分もそのなかに入ります。 ふせんを見たアンディは、ウッディをはじめとするおもちゃたちとの別れを決めボニーの家へ。アンディはボニーに自分の宝物であるおもちゃたちをひとつひとつ紹介しながら、一緒に遊びます。そして、おもちゃたちに感謝と別れを告げて大学へと車を走らせるアンディを、ウッディたちも見守っていました。

『トイ・ストーリー3』のテーマを解説

「トイ・ストーリー」シリーズには、ある共通したテーマがあります。それは、“自分は何者なのか”、“自分が居るべき場所はどこか、するべきこととはなにか”というもの。 たとえば第1作目では、自分を本物のスペースレンジャーと勘違いしていたバズが、おもちゃという自分の本当の使命を見出す物語と、彼に嫉妬しなからも、ウッディがバズを助け出すという本当にするべきことをする、というストーリーが中心でした。

しかし、本作にはもうひとつのテーマがあります。それはもちろん「別れ」。しかも今回のおもちゃたちは子供に対する“親”と同じ立ち位置になっているのです。アンディの母は、旅立つ我が子に「ずっと一緒にいられたらいいのに」と涙を見せました。おもちゃとして長年彼の成長を見守ってきたウッディも同じ気持ちだったのでしょう。 おもちゃと親を重ね合わせることで「トイ・ストーリー」シリーズを見て育ってきた子供の世代と、自分の子供に「トイ・ストーリー」を見せていた親の世代が、違った視点から涙を流す感動作になっています。

大人も子供も涙なしには観られない『トイ・ストーリー3』は紛れもない名作

『トイ・ストーリー3』
©️Photofest/Walt Disney Pictures

魅力的で多彩なキャラクターが登場し、手に汗握るストーリー、感動の結末まで目が離せない『トイ・ストーリー3』。観る人の心に残る感動大作である本作は、何度観ても飽きない作品です。もちろん、最新の技術を駆使して作られた映像もその感動を増幅させる役割を担っています。 また、他作品キャラクターのカメオ出演など、楽しい要素もふんだんに盛り込まれたピクサーの最高傑作のひとつといってもいい『トイ・ストーリー3』。 折に触れて観直してみるのもよいかもしれませんね。