【今日は“13日の金曜日”】恐怖!映画「13日の金曜日」シリーズをまとめてみた
タップできる目次
- 「13日の金曜日」とは?その概要と映画シリーズ全作を紹介!
- 1. 実はジェイソンは人を殺していない!?『13日の金曜日』(1980年)
- 2. ジェイソンの凶行がはじまる『13日の金曜日 PART2』(1981年)
- 3. 傷を負っていてもジェイソンはやってくる『13日の金曜日 PART3』(1982年)
- 4. ジェイソン死す……!『13日の金曜日 完結編』(1984年)
- 5. ジェイソンからはそう簡単には逃げられない『新・13日の金曜日』(1985年)
- 6. これぞ不死身のジェイソン!『13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!』(1986年)
- 7. 超能力でジェイソンは倒せるのか!?『13日の金曜日 PART7 新しい恐怖』(1988年)
- 8. 舞台は大都会ニューヨーク『13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ』(1989年)
- 9. ついにジェイソン最後の日がやってくる?『13日の金曜日 ジェイソンの命日』(1993年)
- 10. ジェイソンが未来で覚醒!『ジェイソンX 13日の金曜日』(2002年)
- 11. 2大凶悪殺人鬼が夢の共演『フレディ VS ジェイソン』(2003年)
- 12. オリジナル版のリブート『13日の金曜日』(2009年)
- 13日の金曜日に映画「13日の金曜日」シリーズはいかが?
「13日の金曜日」とは?その概要と映画シリーズ全作を紹介!
「13日の金曜日」とは、英語圏を中心に不吉とされる日。その起源には諸説ありますが、キリスト教では最後の晩餐に出席した人数「13」が忌むべき数字とされ、「金曜日」がキリストが処刑された日といういい伝えから、それを合わせて「13日の金曜日」が不吉とされているようです。 そしてこの日をタイトルにした映画シリーズ「13日の金曜日」は、80年代を代表するホラー映画の金字塔として知られています。 「13日の金曜日」シリーズは全部で12作。4作目で完結したかと思いきや、5作目でジェイソンに変わる新たな殺人鬼が登場しました。しかしこのリブートはうまく行かず、5作目をほとんどなかったことにして6作目でジェイソンが復活することに。8作目までは連続したストーリーになっていますが、9作目以降はそれまでの作品とのつながりが薄く、独立した物語となっています。 この記事では、「13日の金曜日」シリーズ全作をまとめて紹介しましょう!続編のあらすじが前作のネタバレになっているため、未鑑賞の方はご注意ください。
1. 実はジェイソンは人を殺していない!?『13日の金曜日』(1980年)
記念すべきシリーズ1作目である本作ですが、実はあの有名なジェイソンは殺人を犯さないどころか、ほとんど登場しません。本作の主人公はパメラ・ボーヒーズ。ジェイソンの母親です。 1957年、ニュージャージー州のクリスタルレイクでサマーキャンプに参加していた11歳のジェイソン・ボーヒーズ少年。彼は生まれつき顔に奇形があり、その容姿のためにいじめられてしまいます。布袋を頭に被せられ、湖に突き落とされた彼は溺れてそのまま行方不明に。 彼の母パメラは精神的に異常をきたし、次々と殺人を犯すようになります。
2. ジェイソンの凶行がはじまる『13日の金曜日 PART2』(1981年)
前作のヒットを受け、制作されることになった続編です。本作からジェイソンは本格的に殺人鬼として活動しはじめますが、まだホッケーマスクはかぶっておらず、子供のころ湖に突き落とされたときと同じく布袋をかぶっています。 多くの犠牲者を出したクリスタル・レイクでの殺人事件から5年。キャンプ場が再開されることになり、指導員候補の若者たちが集まってきました。その夜、指導員のリーダーがこのキャンプ場にまつわる怪談を語ります。その後、怪談に出てきたジェイソンが本当に現れ指導員たちに襲いかかります。
3. 傷を負っていてもジェイソンはやってくる『13日の金曜日 PART3』(1982年)
シリーズ3作目である本作は、1982年当時3D映画として公開されました。ジェイソンがおなじみのホッケーマスクをかぶりはじめたのは本作からです。 前作の惨劇の翌日。ジェイソンが起こした猟奇殺人事件がニュースで報道されるなか、クリスタルレイク付近でカフェを営む夫婦が何者かによって殺害されます。 翌日、数人の高校生が別のキャンプ場を訪れました。その納屋には、前作で傷を負ったジェイソンが潜んでいたのです。
4. ジェイソン死す……!『13日の金曜日 完結編』(1984年)
前作のラストシーン直後。大量のパトカーや救急車がクリスタルレイクのキャンプ場に集まり、ジェイソンによって殺された被害者たちの遺体を回収していきます。 そのなかにはジェイソンの死体も含まれていましたが、死体安置所に運ばれた彼の身体は突然動き出し、検視官や看護婦を殺害。ジェイソンはクリスタルレイクに戻り、キャンプ場付近に暮らすある一家に襲いかかります。 「完結編」と銘打たれているとおり、ジェイソンの凶行は本作で終わる予定でした。
5. ジェイソンからはそう簡単には逃げられない『新・13日の金曜日』(1985年)
ジェイソンに代わる新たな殺人鬼が登場する『新・13日の金曜日』。ジェイソンといえばゆっくり歩いて相手を追い詰めるイメージがありますが、それはこの作品から。それまでのジェイソンは走っていました。 前作で殺人鬼ジェイソンを葬ったトミー・ジャーヴィス。しかしその死闘は当時12歳だった彼に強い精神的なダメージを与え、青年となった今でもジェイソンの影に怯えて暮らしていました。そんなとき、彼が入院していた精神病院で殺人事件が発生。その翌日から彼の周りで死んだはずの“あの男”の犯行とよく似た殺人事件が頻発します。
6. これぞ不死身のジェイソン!『13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!』(1986年)
第6作目『13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!』では、これまでのシリーズ作品とは違い、アクションシーンやカーチェイスのシーンなどが織り込まれています。 クリスタルレイクはフォレストグリーンに名前を変え、ジェイソンの起こした事件と決別しようとしていました。前作で精神病院から脱走したトミーでしたが、ジェイソンの幻影は消えません。 彼はその影と決別するため、ジェイソンの遺体を燃やすことを計画。墓地を掘り返し火葬しようと試みますが、突然の落雷で殺人鬼が生き返ってしまいます。
7. 超能力でジェイソンは倒せるのか!?『13日の金曜日 PART7 新しい恐怖』(1988年)
クリスタルレイク付近に住む少女ティナは超能力の持ち主。彼女は幼いとき、アルコール依存症の父親が母親に暴力を振るう姿を見て、超能力で父を殺してクリスタルレイクの底に沈めてしまいました。 10年後、父親の死を乗り越えられず、父が戻ってきてくれたらと願うティナ。しかし彼女の超能力で蘇ったのは、父親ではなくジェイソンだったのです。 本作で注目なのは、ヒロインのティナがシリーズで唯一ジェイソンに真っ向勝負を挑んだ人物であること。しかも強力な超能力によって、一方的にジェイソンを打ち負かします。
8. 舞台は大都会ニューヨーク『13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ』(1989年)
前2作につづき、ジェイソンは本作で3度目の復活を果たします。 前作のラストで再びクリスタルレイクの底に沈められたジェイソン。しかしキャンプ場を訪れていたカップルの、船のいかりに切断されたケーブルが触れたことで、彼は感電し復活します。 そしてニューヨーク行きの豪華客船に潜入したジェイソンは、修学旅行へ向かう学生たちを次々と殺害。数名は救命ボートで逃げ出しますが、ジェイソンも彼らを追ってニューヨークに上陸しました。
9. ついにジェイソン最後の日がやってくる?『13日の金曜日 ジェイソンの命日』(1993年)
9作目「ジェイソンの命日」は、制作会社がこれまでのパラマウントからニュー・ライン・シネマに変わったためか、前作のストーリーとのつながりは全くなく、作品の雰囲気も違っています。 いつものように、クリスタルレイクを訪れていた女性を襲ったジェイソン。しかし実はこの女性は軍人で、これは彼を仕留めるための罠だったのです。何度殺されても生き返る彼の秘密を探るべく、遺体の欠片を調べる研究員たちでしたが、なんとその心臓は動きつづけていました。 ジェイソンが他人の身体に入っては無差別殺人をくり返すなか、彼が完全な復活を遂げる方法が明らかになり……。
10. ジェイソンが未来で覚醒!『ジェイソンX 13日の金曜日』(2002年)
正式なシリーズの最終作である「ジェイソンX」は、近未来が舞台という突飛な設定。しかしスラッシャーホラーの王道的な描写やシリーズへのオマージュなどが盛り込まれ、ファンも楽しめる作品となっています。 200人以上を殺害した凶悪殺人鬼ジェイソンは、何度殺しても復活するため死刑にできず、とある研究所で冷凍されることに。しかし拘束を脱出した彼は研究所で殺戮はじめます。たった1人生き残った科学者ローワンが、なんとか彼を冷凍することに成功。しかしジェイソンの抵抗にあい、彼女も一緒に冷凍状態になってしまいました。 それから400年が経ち、荒れた地球にやってきた宇宙船に発見される2人。宇宙船の中で解凍され息を吹き返したローワンは、ジェイソンも船の中にいることを知り警告しますが、時すでに遅く、ジェイソンは宇宙船という閉鎖空間で殺戮をはじめるのでした。
11. 2大凶悪殺人鬼が夢の共演『フレディ VS ジェイソン』(2003年)
80年代のホラーアイコンである「エルム街の悪夢」シリーズのフレディ・クルーガーと、夢の共演を果たしたクロスオーバー作品です。 フレディ・クルーガーが夢の中で人々を惨殺するという悪夢が起きてから10年。人々に自分の存在を意識させることで力を得ていたフレディは、忘れ去られてしまったことで弱体化し、思うように活動できなくなっていました。そこで彼は、現実の殺人鬼であるジェイソンを操り、自分の名で再び人々を恐怖へ陥れようと計画します。 計画はうまくいったかように思えましたが、フレディの手を離れて獲物を横取りするように殺人をつづけていくジェイソン。そしてついに2人の直接対決がはじまるのでした。
12. オリジナル版のリブート『13日の金曜日』(2009年)
本作は2003年の映画『テキサス・チェーンソー』を制作したマーカス・ニスペルが監督を務め、1980年の映画『13日の金曜日』をリブート/リメイクした作品。 設定には、1〜4作目の内容が詰め込まれています。 1980年、13日の金曜日。クリスタルレイクで起きた殺人事件の犯人パメラ・ボーヒーズが、生存者に返り討ちにされ死亡します。それから約20年が経ったある日、行方不明の妹を探して、クレイ・ミラーはクリスタルレイクを訪れました。そこで彼と出会った大学生たちは、パメラの遺志を継いだ息子ジェイソンに命を狙われることになります。
13日の金曜日に映画「13日の金曜日」シリーズはいかが?
知っているようで知らない、「13日の金曜日」シリーズ。せっかくですから、この機会にぜひ鑑賞してみてください。 ちなみにジェイソンといえば、チェーンソーを持っているイメージがあるかもしれませんが、彼の主な武器は斧とマチェーテであり、チェーンソーを手にしたことはシリーズ中1度もありません。これは『悪魔のいけにえ』(1974年)に登場する殺人鬼レザーフェイスと混同しているのでは?といわれています。