【クリぼっちのあなたに贈る】リア充が爆発する&独り身で良かったと思える映画5選!
2023年のクリスマスが近づく今日この頃。テレビもSNSも、雑誌の特集もクリスマスの話題ばかりで、独り身だと肩身の狭い思いをしているかもしれません。 クリスマスは恋人たちのもの……誰が決めたそんなこと!?と世のカップルを呪うクリぼっち救済のため、ciatr編集部は映画に助けを求めることに。傷を慰めるだけではなく、むしろ恋人なんて必要ないのでは?と元気がわいてくる、「くりぼっち万歳映画」を5作品集めました。 ※作品の内容や結末に関するネタバレが含まれますので、未鑑賞の人は注意してください。
死霊と化した恋人を自分の手で殺しちゃう“リア爆”映画『死霊のはらわた』(1981年)
「リア充爆発しろ!」勢に贈る映画第1弾『死霊のはらわた』。若きサム・ライミ監督が死霊の恐怖を描いた、名作ホラー映画シリーズの1作目です。 郊外の山荘を訪れたアッシュと恋人のリンダ、彼の姉シェリルら5人の若者たち。彼らは地下室の「死者の書」とテープレコーダーを発見し、森に封じられた死霊を蘇らせてしまいます。邪悪な死霊によって仲間はひとり、またひとりと血祭りに上げられていきました。 死霊に殺された者はゾンビのように復活し、理性を失って仲間へと襲いかかります。死霊と化してしまい、恋人に向かってナイフを振りかぶるリンダ。アッシュは葛藤しながらも、最後には彼女をスコップで斬首し、止めを刺したのでした。 愛し合っている恋人同士が殺し合い、リア充が本当に爆発する様に満たされてください。
倦怠期のカップルが美しい夏至祭に行って狂っちゃう失恋映画『ミッドサマー』(2019年)
「リア充爆発しろ!」勢に贈る映画第2弾『ミッドサマー』。アリ・アスター監督が自身の失恋経験をもとに、愛が終わる痛みと悲しみ、そして再生を描いたホラー映画です。 大学生のダニーたちは留学生の友人に誘われ、スウェーデンの奥地・ホルガを訪れました。白夜の淡い光に照らされ、花が咲き乱れる村で行われる「90年に1度の祝祭」。美しい夏至祭はやがて本当の姿を現し、よそ者を恐怖に突き落とすのでした。 ダニーの恋人であるクリスチャンは、精神的な疾患を抱える彼女を重荷に感じており、その関係はほぼ破綻していました。祝祭の最後、メイクイーン(女王)となったダニーは生贄の1人にクリスチャンを選び、2人の愛は終わりを告げたのです。 クリスチャンが性的な儀式に巻き込まれ、少女たちに強姦される姿をダニーが目撃するというショッキングなシーンもある本作。そして恋人を自ら生贄に選ぶというラストの失恋シーンは、なかなかの「リア充爆発」っぷりです。 北米公開時は「カップルで観ると別れる」と言われ、本当の愛が試される作品だと話題になりました。
単純なラブストーリーじゃないから良い!1人で生きていける映画『フランシス・ハ』(2012年)
「ぼっちだって充実してるもん」勢におすすめの映画は『フランシス・ハ』。主演は、監督、脚本家でもある女優グレタ・ガーウィグです。彼女は共同脚本も担当し、私生活のパートナー、ノア・バームバックが監督を務めました。 本作の舞台は、ニューヨーク市ブルックリン。27歳の見習いモダンダンサー、フランシスは親友のソフィーとルームシェアをしています。しかしある時、ソフィーが婚約をきっかけに家を出ていき、フランシスは周囲の変化に気づくことに……。 フランシスはダンサーとしての限界も痛感し、居場所を失ってしまいました。友人の家や故郷を転々としつつ、自分の人生のあり方を見つめ直します。 最後は振付師になる道を選び、“現実を受け入れる”という強さを手に入れたフランシスから、たくましく生きる勇気をもらえるでしょう。本作は単純なラブストーリーでも友情物語でもなく、人生の過渡期を迎えた27歳の女性が、1人で生きていく力を身につける成長物語なのです!
サイコな妻と結婚するくらいなら一生独り身でいい!『ゴーン・ガール』(2014年)
「恋人なんかいらん!」勢に観てほしい映画第1弾は、『ゴーン・ガール』。「スコット・ピーターソン事件」がモデルの同名小説を、著者ギリアン・フリンが自ら脚本を務め、鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が映画化しました。 結婚5年目を迎えたニックとエイミーは、誰もが羨むおしどり夫婦です。結婚記念日に突然、エイミーが失踪し、警察は現場の状況から殺人事件として捜査を開始。マスコミの報道も過激化していき、ニックは妻が失踪した悲劇の夫から一転、殺人犯だと疑われるようになりました。 実際にはエイミーは生きており、浮気夫に復讐するために全てを仕組んだのでした。自分のためならば元カレをも利用し、どんな手段もいとわない姿背筋が凍ります。彼女は凍結精子で身ごもったニックの子供をお腹に宿し、夫のもとへ戻ってきました。 ニックは“希望通りの”夫としてエイミーに囚われ、自由になることはないのでしょう。人間の怖さ、そして理想の夫婦の裏側を目の当たりにして、「ぼっち万歳!」と叫んでしまうかも?
かつて愛した相手でも、離婚はこんなにめんどくさい……『マリッジ・ストーリー』(2019年)
「恋人なんかいらん!」勢に観てほしい映画第2弾は、こじれにこじれるカップルの関係を描いた『マリッジ・ストーリー』。 離婚がテーマの映画と言えば、第52回アカデミー賞で5冠を達成した『クレイマー、クレイマー』(1980年)を思い浮かべる人も多いでしょう。同作は夫婦の関係の破綻と、家族の絆の再生を描きましたが、離婚を全く違う視点で捉えたのがこの『マリッジ・ストーリー』です。 演出家の夫チャーリーと、その妻で女優のニコールは結婚10年目。一人息子にも恵まれ、お互いを愛していましたが、ニコールは「自分の人生を生きたい」と思うようになります。2人は話し合いの末、円満な協議離婚を行おうとしますが……。 アメリカの複雑な離婚プロセスに戸惑い、男と女、父と母、それぞれの立場からの不満や行き場のない感情が爆発し、ドロ沼の離婚裁判に発展します。こじれ過ぎな離婚劇に、「離婚がこんなに大変なら一生独り身で良いかも!」と、前向きになれるかもしれません。
クリぼっち礼讃!恋人なんていなくても楽しく生きていける。
今回はクリぼっち勢に贈る、クリぼっちのためのクリぼっち映画を5作品紹介しました。 イルミネーション一色の街にも、人目をはばからずいちゃつくカップルにも背を向けて、ひとりでゆっくりと映画を楽しみませんか?紹介した映画を観て、「リア充爆発しろ!」「クリぼっちで良かった!」と叫びながら、クリぼっち生活をポジティブに過ごしましょう!