南北戦争時代を生き抜いた情熱的な女性の物語『風と共に去りぬ』
『風と共に去りぬ』は1939年公開、アメリカ人小説家マーガレット・ミッチェルの原作を元にした映画です。
南北戦争時代のアメリカを舞台に、スカーレット・オハラという情熱的な女性の激動の半生を描いたストーリーとなっています。十年近くかかって書き上げられた小説は、ピューリツァー賞に輝き、映画もアカデミー賞の9部門で受賞しています。
そんな名作に登場する名言と名セリフをまとめました。
レット・バトラーの名言
正直に言って、俺の知ったこっちゃない
スカーレットの3人目の夫であり、彼女が本当に愛していた男性レットが、スカーレットに別れを告げる時のセリフです。
スカーレットは激しい女性で、レットに会うまでは自分しか信じておらず、他人を受け付けようとしなかったように見えます。しかし、真実の愛に気づいた瞬間に、この衝撃的なセリフによって別れを告げられることで、孤独を讃えた一人の女性としてのキャラクターに魅力が加わっています。
スカーレット・オハラの名言
明日は明日の風が吹く
映画公開当初流行語となったセリフで、劇中でスカーレットは何度かこのセリフを口にしています。
最後にレットが、彼女の元を去った時にもこのセリフを言っていますが、今は別れについて考えず、一度タラの実家に戻って考えようという彼女の前向きな姿勢を表しています。
スカーレット・オハラの名言
神よ見ていてください、私は二度と空腹にはなりません
南北戦争で最初の夫を失い、スカーレットは故郷タラの農園へ戻ります。しかし故郷は荒廃し、母親の亡きあと、彼女は当主として飢えを凌ぎながら家を守らなければなりませんでした。
その時、彼女はこのセリフを口にします。空腹を満たすために人をだましたり、罪を犯したりするはなく、それでも生き抜いて見せるというスカーレットの強い意志が感じられます。
スカーレット・オハラの名言
もし私があなたを激しく愛していると言ったら、私はうそをついているということになるわ。
二人が結婚する前、スカーレットがレットに言うセリフです。それに対し、レットは「君が僕を愛してくれるように導きたい」と答えます。
こんな形で始まる結婚生活は理想的ではありませんが、ここまで正直にお互いの気持ちを伝えられるカップルは素敵ですね。
レット・バトラーの名言
君より猫の方が母親としてましだ
レットが娘を連れて家を出ようとしたとき、反抗したスカーレットに対し、このセリフを放ちます。
母親として、猫と比べられるのはとても辛い思いをしたことでしょう。全ての母親になる可能性がある女性は、このセリフを言われることのないよう努力したいものです。
ジェラルド・オハラの名言
この世界において、その為に働き、戦い、死ぬ価値があるのは土地だけだ。なぜなら土地が最後まで残るものだから。
スカーレットの父親で、アイルランドから移住し、一代で農園を築き上げたジェラルドのセリフです。
ジェラルドが自身のシチュエーションにおいて感じたことを述べたセリフですが、南北戦争の背景を連想されるものでもあります。
レット・バトラーの名言
君を愛している。何故なら僕たちは似ているから。欠点がたくさんあるところがね。
レットがスカーレットに言うセリフです。
確かに二人は、とても激しい物言いや行動をするところが似ています。しかし情熱的な2人だからこそ惹かれあうところがあるのかもしれません。
レット・バトラーの名言
君はその手で幸せを投げ捨てて、そしてぜったに幸せにしれくれそうもない物の方に向かって手を伸ばしている。
レットがスカーレットに向かって言うセリフです。
しかし、私たちの中にも思うところがある人は多いのではないでしょうか?人生において、目先のものに心が動かされて、何が大切かということを忘れてしまうという状況は多々あります。