映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』に出演したキャストたちは今
1995年にロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演の『フォレスト・ガンプ/一期一会』が公開されてから、20年以上がたちました。アカデミー賞では13部門にノミネートされ、主要6部門を受賞した本作の魅力は衰えることがないようです。
人生をチョコレートの箱にたとえたフォレスト・ガンプの言葉がとても印象的ですが、この映画に出演したキャストたちはそれからどんな人生を送っているのでしょう。
フォレスト・ガンプ/トム・ハンクス
もともとはジョン・トラボルタがフォレスト・ガンプ役の第一候補だったと言われています。しかしトラボルタは出演を断り、制作陣はトム・ハンクスに話を持ちかけました。トムは物語が歴史的に正確なものなら出演すると同意したのですが、これは正しい判断だったようです。
1956年7月9日生まれのアメリカの俳優トム・ハンクスはこの作品でアカデミー賞の主演男優賞を受賞。1994年公開の『フィラデルフィア』に続いて2年連続の受賞となりました。
ご存じの通り彼は現在も活躍を続けており、おもちゃの声(『トイ・ストーリー』)をしたり、無人島に流されたり(『キャスト・アウェイ』)、宇宙に行ったり(『アポロ13』)、詐欺師を追いかけたり(『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』)、何度も戦争に出かけたり(『プライベート・ライアン』)、船をハイジャックされたり(『キャプテン・フィリップス』)していますね。
2016年にはクリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』にチェスリー・サレンバーガー役、ロン・ハワード監督の『インフェルノ』にロバート・ラングドン役で主演するなどまだまだハリウッドの第一線で活躍を続けています。
ジェニー/ロビン・ライト
フォレスト・ガンプの愛するジェニーを演じたのは1966年4月8日生まれのアメリカの女優ロビン・ライトです。1989年から俳優のショーン・ペンと結婚していましたが2010年に離婚。ジェニーを演じた後もコンスタントに活躍し、近年では2011年公開の『マネーボール』シャロン役や2012年公開の『ドラゴン・タトゥーの女』エリカ・ベルジュ役など話題作に続々と出演してきました。
近年ではネットフリックスの大ヒットドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のクレア・アンダーウッド役でゴールデングローブ賞を受賞しています。
ダン中尉/ゲイリー・シニーズ
『フォレスト・ガンプ/一期一会』で最も印象的な登場人物の一人、ダン・テイラー中尉。1955年3月17日生まれのアメリカの俳優ゲイリー・シニーズは特殊効果の力を借りて、足を失ったダン中尉を演じていました。
1995年公開の『アポロ13』や2000年公開の『グリーン・マイル』でもハンクスと共演しています。近年ではドラマシリーズ『CSI:ニューヨーク』に2004年から2013年までマック・テイラー役で主演したほか、2016年からは『クリミナル・マインド:ビヨンド・ボーダーズ(原題)』にジャック・ギャレットとしてレギュラー出演しています。
彼がダン中尉を演じたきっかけは戦争で負傷した退役軍人たちのための人道支援を精力的に行っていたためだと言われてます。2003年からLt. Dan Band「ダン中尉バンド」を結成して、資金を集めているようです。
ミセス・ガンプ/サリー・フィールド
1946年11月6日生まれのアメリカの女優サリー・フィールドは息子のフォレストのためなら何でもする母親ミセス・ガンプを演じました。
60年代からテレビに出演していた彼女は、1979年公開の『ノーマ・レイ』、1985年公開の『プレイス・イン・マイ・ハート』で2度アカデミー賞主演女優賞に輝いています。
その後、2001年に放映された『ER緊急救命室』でのゲスト出演や2007年から放映された『ブラザーズ・アンド・シスターズ』のノラ・ウォーカー役でエミー賞を受賞。
近年では『アメイジング・スパイダーマン』シリーズにメイおばさん役で出演しているほか、2013年『リンカーン』ではメアリー・トッドを演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。
バッバ・ブルー/ミケルティ・ウィリアムソン
1960年3月4日生まれのアメリカの俳優ミケルティ・ウィリアムソンは、エビがすきな軍人ベンジャミン・ビュフォード・"バッバ"・ブルーを演じました。もともとテレビドラマに多く出演していた彼は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』の後には1997年公開の『コン・エアー』などに出演。
2004年からのテレビドラマシリーズ『CSI:ニューヨーク』でダン中尉を演じたシニーズと何度か共演しているほか、2010年に放映された『24-TWENTY FOUR-』のファイナル・シーズンにブライアン役で出演しています。
若き日のフォレスト/マイケル・コナー・ハンフリーズ
1985年生まれのマイケル・コナー・ハンフリーズは、本作で若き日のフォレスト役で映画デビューしました。
トム・ハンクスはフォレストを演じる時どんなアクセントで話すかをなかなか決められなかったそうですが、撮影開始後に彼の話し方を耳にし、取り入れることにしたそう。2009年にはその当時のエピソードを記録したドキュメンタリービデオ『リトル・フォレスト(原題)』が制作されています。
彼の演技は好評だったものの、その後は俳優の道へは進んでいません。2005年から2008年の間はアメリカ軍の兵役に服しイラクにも赴きました。2011年には第二次世界大戦を題材にしたインディーズ映画に出演しています。
若き日のジェニー/ハンナ・ホール
1984年7月9日生まれのアメリカの女優ハンナ・ホールも、若き日のジェニー役で子役としてデビューしました。
その後は2000年公開のソフィア・コッポラ監督による『ヴァージン・スーサイズ』の姉妹の末っ子セシリア役や、2008年公開のロブ・ゾンビ監督による『ハロウィーン』に出演しています。
多くの短編映画やインディーズ映画などでも活躍していている彼女は、2012年には『クリミナル・マインド FBI行動分析課』にも出演しました。
フォレスト・ガンプ・ジュニア/ハーレイ・ジョエル・オスメント
1999年公開、シャマラン監督がメガホンをとったホラー映画『シックス・センス』でのコール・シアー役でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたアメリカの俳優ハーレイ・オスメントも、6歳の時フォレストとジェニーの息子役として映画デビューをしていました。
キャスティング・ディレクターは、オスメントをピザハットのコマーシャルで見かけ、フォレスト・ガンプ・ジュニア役に選んだそう。
その後も子役として2001年公開の『ペイ・フォワード 可能の王国』トレバー役や同じく2001年公開の『A.I.』デイビッド役などの大作で活躍。コンピューターゲーム『キングダム・ハーツ』北米版のソラ役も担当しています。
彼はニューヨーク大学を卒業し、近年ではコメディ映画に多く出演しているようです。
『フォレスト・ガンプ 一期一会』の同窓会?!
2014年にはダン中尉を演じたゲイリー・シニーズの財団が退役軍人のために開いたイベントに、トム・ハンクスやミケルティ・ウィリアムソンも参加しました。トムは記念のセルフィーをSNSにアップしています。
ものすごく久しぶりに旧友たちに会ったよ。