2021年7月22日更新

スピルバーグ版「ウエスト・サイド・ストーリー」のあらすじ・キャストは?オリジナル版映画とともに紹介

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2021年版『ウエスト・サイド・ストーリー』あらすじ・キャストを紹介

1957年初演のブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド物語』は、1961年に映画化され、大ヒットを記録。ミュージカル映画の名作として知られています。 世界中にファンの多いこの作品がリメイクが製作されます。監督はなんとスティーブン・スピルバーグ!豪華キャストも発表され、注目が集まっています。 今回はリメイク版のあらすじやキャストなど最新情報とオリジナル版の魅力を紹介します。

リメイク版の監督を務めるのは巨匠スティーブン・スピルバーグ

スティーブン・スピルバーグ
Brian To/WENN.com

リメイク版『ウエスト・サイド物語』の監督を務めるのは、映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ。実は本作は、彼にとって初めてのミュージカル映画となります。 スピルバーグは数年前から『ウエスト・サイド物語』のリメイクに興味を示していたそうで、自ら新しいジャンルに飛び込むことにしたようです。『ジョーズ』や「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「ジュラシック・パーク」シリーズなどを成功に導いてきたスピルバーグは、現実離れした冒険物語のなかに人間の心理を織り込み、リアルなストーリーを語ることを得意としています。 ミュージカルという初挑戦のジャンルでも、その手腕を発揮してくれることを期待したいですね。

気になるリメイク版のキャストは?

トニー/アンセル・エルゴート

アンセル・エルゴート
©Abaca Press/Hahn Lionel/Abaca/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

本作の主人公、ポーランド系移民の青年トニーを演じるのは、『きっと、星のせいじゃない。』(2014年)や『ベイビー・ドライバー』(2017年)などへの出演で知られるアンセル・エルゴートです。 若手実力派俳優のエルゴートは、名作ミュージカルでどのような演技を見せてくれるのでしょうか。

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マリア/レイチェル・ゼグラー

名作ミュージカルのリメイクということで注目を集める本作。そのヒロイン、マリア役を務めるのは、レイチェル・ゼグラーです。 ゼグラーはテレビや映画への出演経験はないものの、幼いころからミュージカルや演劇に打ち込んできたという現役高校生。以前からYouTubeやSNSで有名アーティストのカバー曲を披露する動画などを公開しており、若い世代を中心に注目を集めていました。 そんなゼグラーは、3万人という膨大な応募者のなかからオーディションを突破しマリア役に大抜擢されたのです。その歌声に期待が高まりますね!

ヴァレンティナ/リタ・モレノ

オリジナル版『ウエスト・サイド物語』に出演し、アカデミー助演女優賞を受賞したリタ・モレノはリメイク版にも出演します。 本作でモレノは、トニーが働いている店の店主を演じるとのこと。彼女は製作総指揮も務めており、オリジナル版の良さが活かされた作品になることが予想されます。

不朽の名作オリジナル版『ウエスト・サイド物語』あらすじ【ネタバレ注意】

50年代アメリカの「ロミオとジュリエット」

『ウエスト・サイド物語』(1961年)
© THE MIRISCH CORPORATION/zetaimage

1950年代のニューヨーク・ウェストサイド。若者で溢れるこの街では、ポーランド系アメリカ人の少年非行グループジェット団と、プエルトリコ系アメリカ人の少年非行グループシャーク団が毎日のように勢力争いを繰り広げていました。 元ジェット団のリーダー・トニーは、今は真面目に働く青年。そんな彼は、ある日マリアという女性に出会い、すぐに恋に落ちます。しかし2人の間には大きな問題が。それは、マリアがシャーク団のリーダー・ベルナルドの妹であるということでした。 その間にもジェット団とシャーク団の仲はさらに険悪さを増し、ついには決闘が行われることに。それを聞きつけたトニーは決闘を止めるために駆けつけますが、ジェット団の現リーダーであるリフはベルナルドに刺されてしまいます。そしてトニーもベルナルドを刺してしまい2人は死亡。 ベルナルドの死を知ったマリアはトニーを責めますがと、同時に2人の境遇をなげくのでした。ベルナルドを殺されて怒りくるったシャーク団はトニーを血眼になって探し出します。そしてトニーまでもシャーク団の1人チノによって殺されてしまう結果に。 絶望のどん底に陥ったマリアは自分もトニーの後を追おうとしますが、銃の引き金を引くことができませんでした。

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オリジナル版のキャストを紹介

マリア/ナタリー・ウッド

ナタリー・ウッド『ウエスト・サイド物語』
© THE MIRISCH CORPORATION/zetaimage

『ウエスト・サイド物語』のヒロインであるマリア役を演じたのは、アメリカ人女優のナタリー・ウッドです。 本作をはじめとし、1947年の映画『三十四丁目の奇蹟』などに出演しました。1981年に映画『ブレインストーム』の撮影中、海で水死しているのが発見され43歳という若さで亡くなりました。彼女の死は最終的に事故死と断定されましたが、殺人であったという見解もあるようです。

トニー/リチャード・ベイマー

リチャード・ベイマー『ウエスト・サイド物語』
© THE MIRISCH CORPORATION/zetaimage

マリアの相手役トニーを演じたリチャード・ベイマーは、幼い頃から劇団に所属し俳優としてのキャリアを積んできました。本作だけでなく、1990年代に大人気を博したテレビシリーズ『ツイン・ピークス』のベン・ホーン役でも知られており、2017年に放送された『ツイン・ピークス The Return』にも出演しています。 トニーの歌の吹き替えを担当したのはアメリカ人歌手のジム・ブライアントです。吹き替えを担当したにも関わらずクレジットされていませんでしたが、トニー役を演じたリチャード・ベイマーとはとても好意的な関係を築いていたようで、「彼(ベイマー)はインタビューの際にはいつも私(ブライアント)の名前を出してくれた。」と話しています。

ベルナルド/ジョージ・チャキリス

マリアの兄でシャーク団のリーダー役ベルナルドを演じたのがオハイオ州・ノーウッド出身のジョージ・チャキリスです。 ミュージカルに出演していた彼は、『ウエスト・サイド物語』でスクリーンデビューを果たします。そしてベルナルド役でアカデミー賞助演男優賞をはじめとする数々の賞を受賞しました。1956年のテレビドラマ『Ford Star Jubilee(原題)』に出演して以降、テレビドラマにも数多く出演しています。

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アニタ/リタ・モレノ

ベルナルドの恋人でありマリアの姉的存在アニタ役を演じたリタ・モレノ。プルエトリコから5歳の時にニューヨークへと移り住んできた彼女はテレビドラマ、舞台そして映画で活躍する女優です。 『ウエスト・サイド物語』で演じたアニタ役ではアカデミー助演女優賞とゴールデングローブ賞で助演女優賞を受賞。また、2019年現在までに15人しか成し遂げたことのないEGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞)のすべてを受賞した女優でもあります。 モレノはリメイク版にも出演することが発表されました。

『ウエスト・サイド物語』が名作である理由 その魅力とは?

劇中の数々の名曲たち

『ウエスト・サイド物語』(1961年)
© THE MIRISCH CORPORATION/zetaimage

『ウエスト・サイド物語』の成功は劇中に登場する歌なしで語ることはできませんよね。 トニーがマリアを思って歌う「マリア」や、シャークスの女性たちが故郷プルエトリコを思いながらもアメリカでの生活に心躍らせる「アメリカ」。登場するキャラクターたちがそれぞれの思いをこめてうたう歌「トゥナイト」や最後のシーンで歌われる「サムホェア」など、それぞれのシーンにピッタリの曲が登場します。 だからこそ本作は何度見ても決して飽きることのない名作なのです。

1950年代アメリカの時代背景を色濃く反映させている

1950年代のアメリカ・ニューヨークが舞台となっている『ウエスト・サイド物語』は、その時代背景を色濃く表現している作品としても有名です。 50年代のアメリカは第二次世界大戦に勝利し急激に経済も成長していく中、その影で経済を支えていたのが低賃金で働かざるを得ない移民たち(シャーク団)。違法移民もいた彼らの中には学校に通うこともなく英語がうまく話せない者も多くいました。 そんなシャーク団と敵対関係にあったのが、同じ移民でありながらも2世ということでアメリカ人として生きていたジェット団の面々。どちらもアメリカという地の底辺でせめぎ合いながら自分たちの居場所を探そうともがいている若者なのです。

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スピルバーグ版の映画「ウエスト・サイド・ストーリー」は2021年12月10日全米公開予定!

スティーブン・スピルバーグ監督、アンセル・エルゴート主演のリメイク版『ウエスト・サイド・ストーリー(原題)』は、2021年12月10日に全米公開予定です。日本での公開日は未定ですが、名作ミュージカルがどのように生まれ変わるのか、楽しみに待ちたいですね!