2017年7月6日更新

ちょっと違うぞ?現実と異なっている映画15選

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キャッチーミーイフユーキャン

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1.『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2003)

フランク・W・アバグネイル.jr/レオナルド・ディカプリオ

Paaaaanda 軽快なテンポでストーリーが進んでいくため120分超えの作品だと思わせないほど面白い作品。 まず、ディカプリオの軽快な演技をする演技は誰でも騙され、しかしその裏の両親に対する繊細な想い...この使い分けは彼こそ出来るもの!すごい! そしてトムハンクスの騙され続けても諦めない、フランクの心の底を理解している唯一の存在の温かさが良いっ! そして2人だからこそ出来る掛け合いが物語を引き立たせてる! ずっと観るのを躊躇っていた自分が憎い!
映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』はまだ未成年の16歳のころからパイロット、医者などになりすまし、小切手を偽装して何百万ドルもだまし取った詐欺師の実話を元にしたお話です。 未成年のフランクを演じるディカプリオは当時28歳。体型的にも本人にあまり似ていません。また実際のフランクは重大な犯罪者。映画の中のフランクは実際より少し上品だったようです。 ちなみに実話とはいえ、トム・ハンクス演じるカール捜査官はモデルはいるものの、実在の人物ではありませんでした。

2.『アポロ13』(1995)

ジム・ラヴェル/トム・ハンクス

AkumaS 個人的宇宙映画第3弾。 非常に面白い! 実際にあったアポロ13号爆発事故の映画化です。緊迫した状況の中、乗組員、NASAスタッフみんなが決して諦めずに状況の打破に努める姿に心打たれます。 宇宙兄弟でも取り上げられてた作品です。本当にオススメ!
映画『アポロ13』は大規模な内部損傷のある宇宙船アポロ13を無事地球に帰還させるというNASAで実際に起こった事故のお話です。 この事件が起こった当時1970年、ラヴェルは42歳。撮影当時30代後半だったトム・ハンクスはラヴェルより明らかに若く見えます。ケヴィン・ベーコンをはじめとする他のクルーたちも同様で、実在者とはマッチしません。 しかしそれはミスキャスティングではありません!ロン・ハワード監督が実在者と似ているキャスティングをするよりも、幅広い演技のできる役者を揃えることに重きを置いた結果なのです。

3.『英国王のスピーチ』(2011)

イギリス王ジョージ6世/コリン・ファース

bluegirl_beer 吃音症に関する映画で初めて見たものです。 吃音症のような症状が存在することすら知らない状態で見たのですが、 それによる苦しみ、プレッシャー、また周りの人間の反応などがありありと描かれており、考えさせられる内容でした。 当時の時代(第二次世界大戦が始まる前)の空気感も描かれており、映画としての完成度が素晴らしい作品でした。
映画『英国王のスピーチ』は突然即位することになったイギリス王ジョージ6世が言語療法士ライオネル・ローグのサポートで彼の吃音の治療を行い、歴史的演説を成し遂げる実話に基づくお話です。 吃音の度合いとしては、実際よりも少し誇張的であるとの指摘はありますが、この映画の成功はコリン・ファースの演技のおかげでもあります。 ただ容姿は全く違っていて、演じているファース本人も批判されることは覚悟していたそうです。

4.『グッドフェローズ』(1990)

ヘンリー・ヒル/レイ・リオッタ

polo1026 マフィアものにロバート・デ・ニーロ、もう最高です。 加えてジョー・ペシ! 「ホームアローン」ではおバカな泥棒役だったのに、すぐにキレて人を殺すマフィアの一味を見事に演じてます。 イタリア系の血を引いていないとマフィアの幹部になれない、とか マフィアの社会って厳しいんだなあ。 ラストは主人公にとってかなり屈辱的な終わり方。 音楽も映画にハマる絶妙なチョイスでかなり楽しめました!
映画『グッドフェローズ』は、実在の人物ヘンリー・ヒルが少年時代からマフィアに憧れ、マフィア界で生きた30年にわたる生活を描いたお話です。 ロバート・デ・ニーロは実在するジミー・コンウェイ(本名はジミー・バーク)を演じていますが、もちろん本人に似るように容姿を工夫しました。 一方、主人公ヘンリー・ヒルを演じたレイ・リオッタは、この役で素晴らしい演技をし名声を上げたにもかかわらず、全く本人に似ていませんでした。 それもそのはず、マーティン・スコセッシ監督はヒルの影響を受けないよう、撮影前に2人をあまり会わせたくなかったそうです。実際、2人は数回しか会ったことがなく、リオッタは彼のことをよく知らないまま撮影を開始していたので似ていないのは当然かもしれません。

5.『ソーシャル・ネットワーク』(2011)

マーク・ザッカーバーグ/ジェシー・アイゼンバーグ

Keito_Ota 就活に際し、オススメにあったので観ました。やはり「デキる人間」が織り成すストーリーであるため、親和性を抱くことは難しいですが、「友情」というものを蔑ろにすべきではないと学びました。人は栄光や地位を手に入れると、良くも悪くも変わってしまう生き物です。そのままでいるのがベストですが、そうは難しいです。そんな時でも、身近な存在を大切にしなくてはならないという教訓を得ました。
映画『ソーシャル・ネットワーク』はハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグがSNSサイトのFacebookを創設し、それをめぐって起こったトラブル・訴訟などを回想シーンを含め展開していく物語です。 主人公のザッカーバーグは実在する人物ですが、映画製作開始前に取材を受けることも、ザッカーバーグ役のジェシー・アイゼンバーグに会うことも断ったため、映画内容がやや現実と異なっていると彼は主張しています。 実際、アイゼンバーグが演じている人格は色々な面で本人と隔たりがありますし、容姿にいたっては全く異なっていました。 しかし、映画の中で着ている衣装は本人のものと同じであると、のちにザッカーバーグ自身が認めています。

6.『征服者』(1955)

ジンギスカン/ジョン・ウェイン

映画『征服者』はジョン・ウェインがジンギスカンを演じる史劇です。中国の歴史的人物を演じるのが、ウェインをはじめ西洋人であるうえに、撮影地がユタ州だったため、ともすれば西部劇と間違えてしまいそうです。 私たちは実際、ジンギスカンを見たことはありませんが、東洋風にみせたウェインが実物と似ていないことは容易に想像できますね。 撮影から20年以上たった1980年、当時撮影に関わっていた40%以上のスタッフ・キャストたちがガンに犯されていることがわかりました。この映画のロケ地が核実験場の近くだったことが原因とも言われています。 主役を演じたジョン・ウェインも胃がんで1979年に亡くなりました。

7.『フロスト×ニクソン』(2008)

デービッド・フロスト/マイケル・シーン

one_1120 ニクソン大統領を人気司会者フロストがインタビューで問い詰めていく。 ウォーターゲート事件の知識はほとんど無かったが、舌戦は見てて面白かった。 ウォーターゲート事件の知識を付けてもう一度見てみようと思う。
映画『フロスト×ニクソン』は1977年に放送された英国トークショーの司会者デービッド・フロストと元大統領リチャード・ニクソンのインタビュー番組で、ウォーターゲート事件の真相とニクソンから謝罪の言葉を引き出せるかどうかについてを描いた物語です。 以前トニー・ブレア前イギリス首相を演じた経験があったマイケル・シーンは今作品のフロストも正直、外見的にあまり似ていませんが、見事に演じきりました。 外見的にあまり似ていないことがかえって、彼の演技力の素晴らしさを証明することになっています。

8.『パブリック・エネミーズ』(2009)

ジョン・デリンジャー/ジョニー・デップ

a__ryn 実話に基づいてるから映画としての派手さは求められないと思うけど、ひとりの男の短い人生にしては派手で濃くて潔い! 犯罪者のくせにかっこいいと思ってしまうのはデリンジャーの華麗な強盗脱獄手口と 弱い者からは1セントも奪わないというポリシーのせいか ジョニー・デップの天性の魅力と超越した演技力のせいか それとも1933年っていう時代背景のせいで強盗と警察が全員スーツにトレンチコートにハットというお洒落な格好だからか。←
映画『パブリック・エネミーズ』は大恐慌時代に利益を独占する銀行からは金を奪っても、一般の弱者からは金を奪わないという美学をもつ伝説の銀行強盗ジョン・デリンジャーの伝記的なお話です。 デリンジャーを演じるのはジョニー・デップ。映画では当時の庶民のヒーロー的な銀行強盗としてのデリンジャーを正しく描写するというよりは、ジョニーをいかにかっこよく映し出すかということに重きを置いているところがありました。 デリンジャーの顔写真によくあるニヒルな笑顔を彼は映画の中でも、映画のキャンペーン中もよく見せていました。しかしその表情をしていないジョニーには、デリンジャー的要素は全く見当たりません。

9.『インポッシブル』(2013)

マリア・ベロン/ナオミ・ワッツ

tiaremomo もう涙が止まらない。号泣。 涙活にぴったり。 スマトラ島沖地震の津波に遭った家族の実話をリアルに再現した映画。 リアリティがあり素晴らしい映画。ナオミワッツもだし、子供たちの演技の素晴らしさ、可愛さ。 家族のかけがえのなさをこんなシチュエーションに遭遇した家族に投影して改めて痛感。 お父さんとお母さんと観れて良かった。
映画『インポッシブル』は、実在のスペイン人の一家がタイのリゾートホテルで休暇を過ごしていた時に、スマトラ沖地震で発生した巨大津波に襲われるという実話を映画にしたものです。 映画での設定はイギリス人の一家で、母マリア役をナオミ・ワッツ、長男ルーカス役をトム・ホランドという俳優陣で、実際の家族ではありえないほど豪華。 とはいえ、ベロン家は映画制作に全面協力し、できるだけ忠実に被災シーンや家族の会話などを再現しました。唯一違うポイントは「ボールの色」!映画では赤色でしたが、実際は黄色だったそうです

10.『シンドラーのリスト』(1994)

オスカー・シンドラー/リーアム・ニーソン

koujikouji 何回観ても、泣いてしまう。 シンドラーは決して善人ではないんだよね。 商売の才覚があるのは 間違いない。 まっすぐな感じがするでしょう。 背も高いし、まっすぐでしょう。 そのまっすぐなシンドラーが まっすぐではない戦争に 目をそらすことなく まっすぐに向かいあう。 なんか、そういう、映画のタッチが とても魅力なんですよ。 何回観ても泣いてしまうのは スピルバーグの構成の妙味のせいだと思います。
映画『シンドラーのリスト』は第二次世界大戦のドイツで、自らもナチス党員であったオスカー・シンドラーが1200人のユダヤ人をナチスの虐殺から救った実話を基にしています。この作品はアカデミー賞において12部門でノミネートされ、そのうち作品賞・監督賞を含む7部門で受賞しました。 スティーヴン・スピルバーグ監督はこの作品をできるだけ史実に「正確」に描き、ドキュメンタリーとして残しておきたい気持ちがあったそうです。 しかしドイツ人であるオスカー・シンドラーを北アイルランド出身のリーアム・ニーソンが演じたのは、一つの「不正確」な事項となりました。彼の演技はアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、高く評価されたものの、この作品での「不正確」事項は何年経っても物言いがつくようです。

11.『キル・ユア・ダーリン』(2012)

アレン・ギンズバーグ/ダニエル・ラドクリフ

Chiy 本格的なサスペンスを期待してる人にはあまりおすすめしないけれど、映画自体はとても素敵。途中途中ではさむ音楽や詩が上手くストーリーを彩っていて、全体的に洒落た雰囲気。 デハーンといいラドクリフといい、繊細で不安定な少年たちの心情をよく表現しきっていて良いキャスティングだったと思う。特にデハーンはハマり役。気分屋で自暴自棄だけど、裏では非常に繊細な面を持つような役所を本当に上手くこなしていて、こういう役が多いのも納得。 サスペンスというよりも、切ないラブストーリー。そういうほろ苦さの残る映画。
映画『キル・ユア・ダーリン』はビートニクを代表する詩人アレン・ギンズバーグの学生時代に起きた殺人事件とその後を描く青春ドラマです。 アレン・ギンズバーグの初詩集『Howl』を映画化した時に彼を演じたのがジェームズ・フランコ。ラドクリフよりフランコの方がギンズバーグに肉体的にも合っていると言えるでしょう。 ちなみに、今作品でギンズバーグの父親役を演じたデビッド・クロスは2007年『アイム・ノット・ゼア』では、アレン・ギンズバーグ本人役を演じています。

12.『マイティ・ハート/愛と絆』(2007)

マリアンヌ・パール/アンジェリーナ・ジョリー

kanimity パキスタンで拉致された夫の足取り追う妻ジャーナリスト達。 シーンのカットが多すぎて目と頭が疲れた チリチリパーマで色黒で仏教徒のアンジーはいつもと雰囲気違って最初は違和感だらけ EDテーマ個人的に好き
映画『マイティ・ハート/愛と絆』は2002年に「ウォールストリート・ジャーナル」の記者がパキスタンで誘拐・殺害された実際の事件を映画化したものです。 この事件の犠牲者となった記者の妻であるマリアンヌ・パールをアンジェリーナ・ジョリーが演じていますが、2人の人種的背景は全く違います。マリアンヌを演じるため彼女はメーキャップをして肌の色を暗くしました。世間では、外見が近い人種の俳優を使わなかったことに批判もあったようです。 しかしはパールはタイム・マガジンのインタビューの中で、配役に関してこう答えていました。
配役に関して批判があることは知っていますが、それは肌の色についてではなく、アンジェリーナ・ジョリーが私を演じているからだと思います。だってあんな美人が演じてるのですから。私がジョリーに私役をお願いしました。私は彼女をまるで家族のように慕っています。
もちろんパール本人はアンジェリーナ・ジョリーの演技に満足しています。

13.『127時間』(2011)

アーロン・ラルストン/ジェームズ・フランコ

ThePunchSour ある意味画期的な作品。これがノンフィクションだというのだからすごい。いろいろキツい描写があって目を背けたくなるシーンもあるけど、生きたいという強い思いとかがダイレクトで伝わった。メイクの影響もあると思うけどジェームズ・フランコの演技にリアルを感じれて良かった。面白いというより凄い。
映画『127時間』は登山家のアーロン・ラルストンの自伝「奇跡の6日間」を原作としたサスペンスドラマです。 上の写真の左側が、ラルストンを演じたジェームズ・フランコですが、特徴であるひげと人なつっこそうな笑顔が見られません……。 実際ストーリーとしては、何度も死を覚悟しながらも、身動きが取れなくなった谷からの脱出に一人で挑む内容ですから、たやすく微笑んではいられないのかもしれませんね。

14.『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2014)

ジョーダン・ベルフォート/レオナルド・ディカプリオ

hkrsan ディカプリオ好きなので劇場で観賞。 上映時間は長いけれどぶっとんだ主人公に劇場では笑いが何度か起こる。 ぶっとびすぎて感情は入りずらいけど、なんか、、、すごい人。 最後までぶっとんでました。
本作は実在の株式ブローカー ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を原作としたコメディ映画です。 金銭、ドラッグ、女性関係などに関して破天荒な半生を送ったベルフォートを見て、誰がディカプリオを思い出すでしょうか?このキャスティングは本当に正しかったのでしょうか? 実はディカプリオ本人が2,500万ドルを支払ってこの役を買い取ったそうです。その額はこの映画予算額の4分の1ほどの金額。そこまでして本人が臨んだ役ですが、自分との共通点について聞かれ、「似ている部分はないことを願う」と答えたそうです。

15.『フォックスキャッチャー 』(2015)

ジョン・デュポン/スティーヴ・カレル

taichimachima 私が好きな実話を基にした系映画のひとつです。 ちょうどリオオリンピックでレスリングが盛り上がる、すこーし前に観ました。淡々としながらも細かい人間描写、特に「嫉妬」がすんごい描かれてます。 しかしまあ驚いたのが俳優陣。スティーヴ・カレル、マーク・ラファロ、チャニング・テイタム の3人が3人とも今まで見たことない演技でした。 なかでもスティーヴ・カレル。40歳の童貞男を演じた人とは思えません・・・
本作は1996年にアメリカで起こった財閥の御曹司ジョン・デュポンによってレスリング五輪金メダリストが射殺された事件を映画化したものです。 ジョン・デュポンを演じたスティーヴ・カレルはデュポンに似せるために声色を変えて演じています。と同時にメイキャップに2時間をかけ、ヘアスタイルや肌の色も変えました。そして最も工夫したのが鼻です。いろいろなつけ鼻をつけてカメラやライトのチェックを行い、厳選した鼻を付けていました。 またカレルはデュポンのビデオ映像を何度も観たり、彼に関する書物を何冊も読んだりして彼の研究もしています。その結果、彼の雰囲気に近づくため、撮影中は他の出演者を寄せ付けない雰囲気を醸し出していました。 そのため共演者はカレルの近くにいる時には少し緊張してしまい、何と話しかけたら良いか分からなかったそうです。