サム・ライミの8つのおかしな監督遍歴【カルト作品からスパイダーマンまで】

2017年7月6日更新

ハリウッドを代表するヒットメイカーといえば、映画監督のサム・ライミ。『スパイダーマン』シリーズの監督として有名でありつつも「ホラー映画の巨匠」と呼ばれることもある彼の代表作8本をご紹介します。

ハリウッドを代表するヒットメイカー映画監督サム・ライミ

1959年10月23日ミシガン州出身。少年時代から8ミリカメラで映画を作ることが好きで、大学を中退し友人らとルネッサンス・ピクチャーズを設立し自主映画を製作するところから、彼のキャリアは始まりました。

サム・ライミの手がける作品の幅はとても広く、『スパイダーマン』シリーズの監督として有名でありつつも「ホラー映画の巨匠」と呼ばれることも。マニアックな演出で定評のあるライミ監督の代表作8本を紹介します。

スプラッター・ホラーの金字塔『死霊のはらわた』【1981】

Pit7775Pit 初めて男が生き残るホラー映画に出会った。日本ホラーと違い、一気に脅かしにかかる。途中の時空をいじくった演出は面白かった。鏡が水溜りになった所など。 グロすぎての気持ち悪さに加え、元に戻りそうな人間であるため殺すか迷う。 切断しなくてはならない所での男の感情が画だけで伝わってくる。
1231netabare ネット配信

゛なぜ我々を起こした?古代の眠りを邪魔したな。゛

この死霊が迫り来るカメラワークが堪らなく好き。スプラッター描写は思ったほどではないが、クレイアニメをつかったグロテスクな描写が特徴的である。 死霊に取り憑かれた登場人物たちが怖いのだけれどどこかユーモラスだ。床下に閉じ込められ隙間から除いている死霊がやはり魅力的。

1981年に公開されたサム・ライミの長編デビュー作がこちら。低予算で作られた自主製作映画です。

テネシー州の森の中にある山小屋を訪れた5人の若者。不気味な「死者の書」と先住者の残したテープレコーダーを見つけたことから、森の中に宿る悪霊を解き放ってしまうことに。一人また一人と感染するかのように死霊と化して、主人公アッシュに襲いかかります。

吹き出る血飛沫や飛び散る脳髄は、グロさを通り越してもはや芸術の域に達しているとも言われている本作。ライミ監督の持ち味である疾走感あふれるカメラワークは、この頃からすでに見られました。続編として『死霊のはらわたII』(1987)、『キャプテン・スーパーマーケット』(1993)が作られており、この3部作はスプラッター映画の最高傑作と賞賛されカルト的な人気を誇っています。

大人のためのダークヒーロー『ダークマン』【1990】

Pit7775Pit 旧スパイダーマンシリーズのサムライミ監督ヒーロー映画。スパイダーマンを観ていた人はかなり楽しめれるはずです。 カット割りから編集方法、それに音楽も同じです。 今回は科学者の男が理不尽に顔を奪われ、科学のよって人工皮膚を作り、直接手は下さずに復讐していく。だがその顔は約90分しか持たない。短い時間でいかに効率よく行うか面白いです。そして何より彼の隠れ家が怖い。完全にダークマンの悪者同士が殺しあってしまう所など魅力的でした。 目がどアップが多く、目で伝わる。 シーンの変わり方も様々で面白かったです。
taichimachima サム・ライミ作品はスパイダーマンシリーズしか観たことなかったので本作はちょっと衝撃的でした。そりゃもう理不尽なまでのリンチを受けた主人公(なんとリーアム・ニーソン)が自ら開発した人工皮膚を用い、ダークマンとなって復讐しまくる私利私欲たっぷりのダークヒーロー映画です。 最新のCGに慣れてしまった目からすれば、チープ感は否めません。が、それを補う独特の空気感。そして敵サイドがこの年代の映画でよく出てくるヒャッハー!なやつらで、非常に懐かしく安定感がありました(笑)

『死霊のはらわた』シリーズや『XYZマーダーズ』(1985)でホラー映画ファンの心をガッチリ掴んだサム・ライミ監督が、次のテーマに選んだのは「ヒーロー物」。彼は大のアメコミ好きでもあったのです。

マフィアに襲撃され大火傷を負わされた科学者ペイトン。誰にでも変身可能な人工皮膚を身につけ、孤高のヒーロー「ダークマン」として蘇った彼は、復讐を遂げるためにマフィア一味と黒幕を追い詰めます。

ヘリコプターから吊るされたロープにつかまり空を舞うシーン、建設中の高層ビルの足場を使ったクライマックスの対決シーンなど、華麗で見ごたえのあるアクションシーンは『スパイダーマン』の原型とも言えるでしょう。痛快なヒーロー物でありつつも、主人公の苦悩と葛藤を描いた切ないエンディングにも注目してください。

大金を手にした人々の人生が崩壊する『シンプル・プラン』【1998】

ririri511 雪山で墜落した飛行機を発見、飛行機の中に大金が・・・。 どうせバレやしないから頂いてしまおうって選択は誰しもが同じ立場に置かれたら考えると思う(笑) 汚れた大金は善人を悪人に変え、罪悪感という感情さえも奪われてしまった主人公が堕ちていく姿が怖かった・・・。 最後まで悪に魂を売れなかったビリー・ボブ・ソーントンの演技が生々しい。
polo1026 田舎で平凡な暮らしを送る主人公が雪の中に墜落した飛行機の中から現金440万ドルを発見する。これをきっかけに仲間同士の醜い争いが・・・ お金は人生を変えますね。 ラストシーンにはゾッとしました。

スコット・スミスの同名小説を原作にサム・ライミ監督がメガホンを取ったサスペンス映画。

森の中に墜落した飛行機の中から440万ドルの現金を発見した3人の男。平凡で慎ましい生活を送ってきた彼らが大金を手にしたことから、欲に溺れ猜疑心に駆られ、人間として大切なものを失っていく様子が描かれます。一面の雪景色を舞台にライミ監督が挑んだ皮肉で荒涼とした人間ドラマです。

異色の感動野球映画『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』【1999】

マイケル・シャーラの同名小説をサム・ライミ監督が映画化した本作。

20年間活躍してきたベテランピッチャーが、最後のマウンド上でこれまでの人生を回想する野球ドラマです。彼の恋人や仲間との思い出と最後の試合を並立して描いた感動作。

ライミ監督作品としては異色ともいえる本作ですが、スタジアムの臨場感や登場人物の心理描写など「押さえるところは押さえてる」感のある名作です。

占い師が主人公の切ないミステリー・ホラー『ギフト』【2000】

IGNORANCE7 ケイトが霊能者。キアヌがDVオトコ。そんでまだ無名に近いヒラリースワンクがそのヨメ。ウッカリすると泣いちゃう。シックスセンス的な感じで★星5
potunen アメリカの田舎町の閉塞感がいい。キャストも豪華。安心して楽しめるホラーサスペンスヒューマンドラマって感じ。ケイト・ブランシェットが好きなんすよ。

夫を亡くし3人の子供を女手一つで育てる主人公アニーの職業は占い師。ギフトと呼ばれる特殊能力を持つアニーは、とある失踪事件の捜査に協力したことから事件に巻き込まれていきます。

幻影的な映像美や恐怖感を煽る演出は、ホラー出身のサム・ライミ監督ならでは。ホラーと言っても『死霊のはらわた』のようなスプラッター・ホラーとは全く趣の異なる、切なく美しいミステリー・ホラーです。

歴史的ヒットを記録したアメコミ・ヒーロー映画『スパイダーマン』【2002】

hon0711chi おそらく、二回目? アメコミは読んだことないので、スパイダーマンは映画が、私のすべて。今日は1~3一気に見ました。

話は、やっぱり人気コミックだけあっておもしろい!敵もなんか、敵です!!って感じがいいよね! でも、ゴブリンが最後まで悪者っていうのが、なんか寂しかった。もう少し父親の愛がほしかったな。あと、メリージェーンは、うーん、キルスティンでいいのかな?なんかヒロインっぽくないけど、見てるとだんだん可愛く、そして好きになってきた。

Ken_Chang 単純な勧善懲悪モノではなくて、図らずも超人的な力を得た青年の苦悩(意外と楽しんだりしてるんだけど…)を丁寧に描いていて、ヒューマンドラマとしても好きです

トビー先輩のふんわりした雰囲気が終始和む

もはや説明不要なほどのアメコミ界のスーパー・ヒーローの映画化がこちら。本作でサム・ライミの名を知った人も多いのではないでしょうか。

精巧なCGや華麗なアクションだけでなく、主人公ピーター・パーカーのヒーローとしての苦悩をきっちり描いた本シリーズ。3部作すべてが興行的成功を収めました。興行収入1億ドルを公開1週目のオープニング成績のみで達成した初めての作品です。

『スパイダーマン』シリーズによって、サム・ライミは一躍ハリウッドを代表するヒットメイカーとなりました。

再びホラー作品のメガホンを取った『スペル』【2009】

tophelos 2012/01/16 CATV ようやく観られたサム・ライミ監督久々のホラー映画。ホラーとは言っても相変わらずのコメディテイスト全開で、ニヤニヤとドキドキが渾然一体となって押し寄せる。サム・ライミのホラーは他者とは一線を画す作家性があり、それは誰にも真似できないものだと思う。過去にはコメディに走り過ぎて観客が付いて行けない映画もあったのだが、この映画はその辺りのサジ加減も絶妙で、まさに監督としての円熟期だと感じさせる。しかしどうしてこんな邦題をつけたのか? 原題がストレートで分りやすいのに勿体ない。
makitaso1234 サムライミ先生おかえりなさい。まだこんなに面白いなんて。

ローン支払いの延期を懇願する老婆を追い返した銀行の窓口係の主人公。老婆に逆恨みされ呪いの言葉をかけられたことから、さまざまな怪奇現象に襲われます。

一躍スター監督となったサム・ライミが、再びホラー作品のメガホンを取った本作。どことなくコメディ感すら漂う振り切れたホラーはライミ監督の得意技。彼のやりたい放題のホラー作品がまた見られるなんて、ファンは喜んでしまいます。

そして、彼のファンならデビュー作『死霊のはらわた』のラストシーンをお忘れではないですよね。彼ならではの意地悪なラストシーンのご注目。

サム・ライミとディズニーが組んだファンタジー作品『オズ はじまりの戦い』【2013】

Aya_Osugi 夢のような美しい世界観。 とにかく映像がとてもカラフルで綺麗だし、 ファンタジー苦手かと思ってたのに楽しめた

オズの魔法使いとはストーリーは全然違うよね?←全然知らない

ただの魔法のお話しではなくて、なにもかも非現実な魔法の国に、ディズニーらしいトリックで、現実の'魔法'が実現してた まるでディズニーだよね、ディズニーランドは現実の世界にまるで魔法のような夢の国を作り出してる そんな魔法と同じように。 オズはまるでウォルトさんですな。

最後陶器の子にいちばん欲しいものはあげられないけど、といって振りかえってみるとこも泣けたな

白黒からカラーになるのも映像の力が伝わってくるというか、ディズニーの歴史を表してるような気がしたな。 映像の可能性、というか映像のちから、というかそれはもはや魔法のようですよね。

s_p_n_minaco 原作の前日潭というか、まるで映画『オズの魔法使』リメイクかと思った。竜巻や黄色いレンガ道、従者、モノクロからカラーへの転換など、ドロシーをペテン師の魔法使いに置き換えて基本同じじゃん?(読んでないので前後関係わからない)3D仕様の背景とか戦いに至るまでクドかったんだけど、後半は楽しい。サム・ライミが映画という魔法の力を見せるとき、そのケレン味が生き生きと発揮されて。オマージュとしてスコセッシの気取った『ヒューゴ〜』よりずっとワクワクしたよ。あくまで軽薄なジェームズ・フランコ、美人だけどどこか過剰な3人の魔女もいいが、陶器少女ちゃんが可愛くて可愛くて。お呼びでないのにブルース・キャンベルもしっかり出てるし、ライミのペテンぶりは憎めない。

サム・ライミ監督はついにディズニーからオファーを受けることに。スパイダーマンで主人公ピーターの親友ハリーを演じたジェームズ・フランコを主演に迎えたウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作のファンタジー・アドベンチャー映画がこちら。

1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』の前日譚として、カンザスの奇術師オスカーが偉大なるオズの国の統治者となるまでを描きます。白黒とカラーの映像を使い分ける演出など『オズの魔法使』へのオマージュもたっぷり。子供から大人まで楽しめる王道ファンタジーとなりました。